委託先ランサム被害から学ぶ:情報管理の“穴”はここだ

セキュリティ/プライバシー

「委託だから安心」は幻想だった──
あなたが夜にコーヒーをすすりながらSlackを開いたら、思いがけない通知が飛び込んできた。委託先がランサムウェア攻撃を受けて情報漏えいの恐れ──。家族のスマホ写真ならともかく、これは“会社の大切なデータ”。一瞬で背筋がゾクッとする感覚、育児中の深夜に子どもが泣き出す音よりも、心臓に響くかもしれません。

委託の”背中合わせのリスク”

第一フロンティア生命保険が、6月27日に調査業務委託先の審調社が攻撃を受けたと発表しました。暗号化されたのは、「証券番号/氏名/生年月日/住所/電話番号/性別/病歴」など──要配慮個人情報を含むデータです。d-frontier-life.co.jp

国内の事例でもスピード感に欠ける調査や報告が話題です。これを機に、委託先管理の“穴”をどう埋めるべきか、整理していきましょう。

なぜ“委託先リスク”は増えているのか?

  • 統計で見ると…
    保険業界では、59%の情報漏えいが第三者経由で発生しているという報告もあり、業界全体のリスクが高まっている状況です。レンタル保育所の講師が変わるように、委託先も変わりますが、そのたびに“契約書とセキュリティ質問票”をガッチリ整備しないと、リスクも連鎖します。
  • 世界の事例から学ぶ
    Ingram MicroやBlue Yonderの事件では、ITや供給網でのランサム被害が連鎖し、数多の企業に影響が波及。日本の第一フロンティア生命のケースも、“データ管理の祖先返り”が起こりそうな状況です。

実効性ある対策6ステップ

以下の対策は、育児でも仕事でも「ムダなく安心」の両立が大事な40代には共通のパッションです。

  1. 委託先セキュリティ審査
     最低限の情報は与えず、ISO27001やSOC2などの認定証明を提出させましょう。
  2. 定期的な監査とリスク分析
     見直しタイミングを契約書に明文化。電話での立会いチェックも有効です。
  3. 契約書への強制的セキュリティ要件
     障害通知の48時間以内、外部調査会社導入、責任範囲を明確にしていきましょう。
  4. バックアップ&事業継続計画(BCP)の整備
     ランサムがかかっても即スイッチオーバーできる構成で、手作業でも回せる状態を。
  5. サイバー保険の検討
     第三者経由の被害もカバーするプラン選定、保険会社のクリティカル分析支援を有効活用。
  6. 社員への教育徹底
     「何を調達すれば安全か」を調達担当と情報システム部で腹落ちまで擦り合わせましょう。

まとめ

委託先だから甘く見てたら、ある日突然泣きを見る──
まずは今日のうちに、以下の3つを書き出してみましょう:

  • 委託先の最新セキュリティ状況は?
  • 契約更新時の再審査制度はあるか?
  • サイバー保険に“Contingent BCP”の要件を含めているか?

週末に契約書を開いて、該当箇所を赤チェックしましょう。それだけで、月曜からプロの目線で見える世界が変わります。

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