平均5.78%、プライム全体の約2.3倍──
「え、1年でそんなに?」と思ったあなた。かつての僕もそうでした。配当利回りって年1回の小遣いみたいなもので、資産を着実に増やしたい人には心強い味方。でも正直、どれがホンモノか見極めるのって難しいですよね。
今回は2025年7月11日時点で発表された『東証プライム高配当利回りランキング(上位50社)』を、最新データに基づいてまるっと点検。「高配当×割安」という注目ワードの裏付けを、一緒に検証してみましょう。
実質利回り5.78%──50銘柄中、中央値も5.7%
今回のランキングは、株探が東証プライム上場企業を対象に、各社の予想配当額と7月11日時点の株価から算出したもの。
✅ 利回りレンジ:5.39%〜6.85%
✅ 平均:5.78%、中央値:5.70%
✅ 全銘柄が東証プライム上場企業
ちなみに東証プライム全体の平均利回り(2025年春時点)は約2.46%。つまり今回のランキングは、おおむね2.3倍の利回り水準。利回り偏差値でいえば、だいぶ上のクラスにいます。
「高配当×割安」って本当? PER・PBRにも注目
配当だけ見ても落とし穴があるのがこの世界。たとえば減配リスクや、単発の業績上振れに依存した“見かけ倒し”のケースも。
今回の50銘柄では、PER(株価収益率)やPBR(株価純資産倍率)が市場平均以下の銘柄が多く、割安性も高評価されているのがポイント。たとえば
- UTグループ(2146):利回り6.57%、PER8倍台(2025/7時点)
- 伊藤ハム米久HD(2296):利回り6.41%、業績は安定+食品セクターの底堅さあり
PERが10倍以下、PBRが1倍未満の企業は「割安株」として注目されやすく、かつ配当が継続的ならなおよし、というわけです。
配当月を組み合わせて「毎月配当」を作れる?
実は、今回の50社には決算期(=配当月)がバラけている企業も多く、これを上手く組み合わせると、年間キャッシュフローを平準化できます。
例えるなら「12球団から月ごとにクローザーを指名する」ようなもので
- バリューコマース(2491):12月決算 → 年末配当
- 伊藤ハム米久HD(2296):3月決算 → 春配当
- THK(6481):3月決算、ただし中間配あり → 夏・冬に配当
これを意識してポートフォリオを組むことで、「毎月チャリンチャリン」が実現できるかもしれません。
Shoのひとこと:利回りだけで飛びつくなかれ
高配当ランキングは、いわば“入り口”です。
✅ その企業の業績は継続して伸びているか?
✅ 配当方針(安定型?変動型?)はどうか?
✅ PER/PBRや自己資本比率は?
このあたりをセットで確認しないと、いざ減配されて「配当目当てだったのに…」となりかねません。
> 高配当株は“持続性”が命。利回りの高さと割安性のバランスを、しっかり見極めよう。
週末の時間で、今回の50銘柄から気になる企業を3つほどピックアップして、配当方針や業績を調べてみてください。きっと、あなたのポートフォリオに“地味だけど頼れる奴”が見つかるはずです。
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