「スキルはあるけど証明する場がない」──そんなエンジニアのモヤモヤに一手。
「JavaScriptは書けるけど、何をもって“できる”と言えるのか?」
現場でそんな会話をしたことがある方、少なくないのでは?
筆者もかつて、JSでバリバリDOM操作やAPI連携してたのに、履歴書に書くのは「React実装経験」くらい……。
そんな“スキル証明の空白地帯”に、一石を投じる新試験が登場しました。
新資格「JavaScriptプログラミング能力認定試験」とは?
リリース元は、あのビジネス資格でおなじみのサーティファイ。
2025年6月に発表されたこの新試験、7月から団体向けの申込受付が始まりました。
この資格、何が新しいのか?
✅ 対象は実務で使う「文法+設計+実装」力
✅ 試験は3級〜1級の3段階。上級は90分で7問の大問形式
✅ ES6以降の構文にも対応。モダンJSで評価
つまり、「JSちょっと触れます」では済まない、“開発の手触り”が求められる内容なんです。
試験範囲を見ると、スコープやクロージャ、非同期処理(async/await)など、普段業務で使ってる機能がしっかり出題対象。
筆者的には「1級=社内のJS設計レビューできる人」くらいの水準感に見えました。
なぜ今、JSのスキル可視化が求められるのか?
JavaScriptって、できることが多い反面、“何ができる人か”が見えづらい言語なんですよね。
たとえばReact書けても、配列操作や正規表現に難がある人もいれば、Vanilla JS極めてるけどDOM操作しかやってない人もいる。
その“グラデーション”を埋めるのがこの試験の狙い。
スキルの棚卸しにも、チームの育成にも使える。
特に副業やフリーランスでは、
・ポートフォリオがない案件参画希望者
・自己評価が高すぎる“自称上級者”
……など、スキルの“見える化”が重宝される場面が多い。
一方で企業側からしても、
・若手や非情報系出身者の育成進度を測りたい
・チームの技術力を数値で語りたい
──といったニーズに応える形になっています。
まさに“言語資格の穴”を埋めるポジション。
団体申込だけ?個人はいつ受けられるの?
現時点では、団体受験(企業・教育機関)向けのみ受付中。
サーティファイの試験といえば、全国2300か所以上に拠点があり、独自のオンライン監督システム「スマート入試®」にも対応。
個人受験については「準備中」とのことですが、これはニーズが高まれば間違いなく展開されるはず。
筆者としては「転職前の腕試しに使いたい」「週末で2級取ってスキル整理したい」といった活用法に期待してます。
まとめ
JavaScriptスキルの見える化に、新たな選択肢が誕生。
キャリアの棚卸し、若手育成、副業案件への自信付け──
実務者視点のスキル認定で、JSの“曖昧さ”に一歩、区切りがつけられるかもしれません。
まずはチーム内で「俺2級取れるかな?」なんて話題にしてみるのも一手です。
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