Oracleの巨大データベースが、ついにAWSでも“そのまま”動く時代に。
クラウド移行って面倒だし、高くつくし……と思ってたあなた。実は、アプリもSQLもそのままで、一歩踏み出せる方法が登場しました。
Oracle Database@AWSって、結局なに?
これ、簡単に言うと「OracleがAWSの中にお店を出した」ようなもの。
従来、Oracle Database(特にRACやExadata)はOracleの専用クラウド(OCI)でしか使えませんでした。でも今回からは、AWSの中にある専用のOCI基盤で、Oracle ExadataやAutonomous Databaseを“そのまま”動かせるようになったんです。
要はこう:
大改造ナシで、AWSの中にOracleの高速エンジンが置けるようになった。
現在はアメリカの2リージョンから提供開始ですが、今後は東京を含む20リージョンに拡大予定。日本のオンプレ勢にも大きな波が来そうです。
最新機能23aiで「AI×データ」も一気通貫に
今回の発表のキモは、ただ動くだけじゃありません。
Oracle Databaseの最新版「23ai」には、いま話題のベクトル検索(意味的な類似検索)が標準搭載。さらに、**ゼロETL(変換なしでデータ連携)**で、AWSの分析・生成AIサービス(たとえばBedrockやSageMaker)ともすぐにつながります。
つまり:
- Oracleの中にある大量の業務データを、
- 変換も移動もせず、
- AIで分析・活用できる
という、まさに“よくばりセット”状態。
オンプレのOracleで培ったSQLスキルが、そのままAI文脈で活かせる未来が、現実のものになりつつあります。
40代エンジニアにとって、なにが嬉しい?
ここが一番言いたいところです。
長年、オンプレでOracleを支えてきたあなた。 「もう新しい技術に追いつけないかも…」なんて思っていませんか?
でも実は、今回のOracle Database@AWSって、
- SQL・RACの知識がそのまま活かせる
- インフラを大きく変えずクラウド移行できる
- AIやベクトル検索など、新しい武器も試せる
という、“40代が次の10年も戦える”舞台なんです。
クラウド原理主義でもなく、レガシー固守でもない。ちょうどいいバランス感覚で、ステップアップするチャンスが来ました。
今すぐできる3つのアクション
✅ ハンズオン体験: AWSの無料アカウントで、Autonomous DatabaseとLambdaのゼロETL連携を試してみる(約20分)
✅ 社内棚卸し: 既存のOracleシステムを整理して、性能・ライセンス・DR要件を「クラウド移行ワークシート」にまとめて上司に提案
✅ AI検索を体感: AWS BedrockやOCI Generative AIの動画を見ながら、週末にSQL+Pythonで簡単なチャット検索アプリを組んでみる
まとめ
クラウド移行は“全部やる”より“まず小さく試す”が正義。
Oracle Database@AWSは、ベテランエンジニアが“安心して攻められる”数少ない武器かもしれません。
週末の検証→成果を社内で発信する、そんな一歩が大きな転機になりますよ。
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