「毎年○万円の副収入があったら…」。
その願いに応えるべく、2025年7月に登場したのが高配当ETF「399A」です。
本記事では、399Aの特徴とNISA利用時の受取額を最新データでわかりやすく解説します。さらに他ETFとの違いや注意点も整理し、最後に向き不向きのチェックリストを用意しました。一次情報を中心に構成しているため信頼性も高く、税制メリット(非課税/課税)にも触れます。

399AはどんなETF?
- 投資対象:日経平均採用銘柄から配当利回り上位50社
- 信託報酬:税込 0.165%(低コスト)
- 最低投資額:約1,500円/口から
- 分配金利回り:約4%(2025年5月末時点の目安)
少額から始められ、管理コストも控えめ。配当収入で家計にゆとりを作りたい人に向く設計です。
投資対象
日経平均採用
配当利回り上位50社
信託報酬
0.165%
(業界最低水準)
最低投資額
約1,500円〜
分配金利回り
約4%
(2025/5時点)
年2回の分配で家計イベントに合わせやすい
分配月は4月と10月。
春の学費や固定資産税、秋の各種支払いにタイミングが合うのが魅力です。
一方で、毎月の定期収入を重視する人には頻度が少なめに感じるかもしれません。
🌸
4月
🍁
10月
✅ メリット
学費や税金など、春・秋の大きな出費の時期にまとまった収入。
⚠️ 注意点
毎月収入が欲しい人には、年2回の頻度は少なく感じる可能性も。
NISAなら配当は“そのまま手取り”
NISA口座なら税率20.315%が非課税。
課税口座と比べて受取額の目減りがなく、再投資の複利効果も得やすくなります。
課税口座
配当金から税金が引かれる
NISA口座
全額GET!
配当金がまるまる手取りになる
配当の目安とシミュレーション
前提
- 価格:2,000円/口(2025年秋の想定)
- 年間分配金:80円/口(参考)
- 税率:NISA 0%/課税口座 20.315%
- 新NISA成長投資枠1,200万円 ⇒ 約6,000口想定(2,000円×6,000口)
年間配当の比較(NISA vs 課税)
- 1口:NISA 80円 / 課税 約63.7円
- 1,200口:NISA 96,000円(=月8,000円) / 課税 約76,498円
- 6,000口(満額):NISA 480,000円 / 課税 約381,000円
ポイント:NISA × 配当ETF = 強い複利土台
課税口座は受取のたびに約2割が差し引かれます。NISAなら満額を再投資でき、資産の雪だるま化が進みます。
直近の分配傾向(参考)
399Aは2025年7月上場のため、自社実績はこれからです。
参考として、同指数に連動する既存ETF(例:1489)では直近3年の年間分配が約70〜78円/口の範囲でした。
日本企業は期末(3月)・中間期(9月)に配当が集中するため、4月・10月の入金は“やや多め”になりやすい傾向があります。
ただし、市況や業績次第で増減する点は忘れずに。
399Aの分配金支払基準日は毎年4月4日と10月4日の年2回(初回は2025年10月4日)。つまり配当月は4月と10月で、学費や税金など支出が重なる時期に入金があるのは「地味にありがたい」とされています。
ただし2025年7月上場の新ETFのため実績は未公開。そこで参考として、同じ指数に連動する既存ETF(1489)の過去実績から、399Aの配当額をシミュレーションします。以下は直近3年間(2022~2024年)の「年2回の1口あたり分配金と年間合計」です。
399Aは誰に向く?向かない?
✅ 向いている人
- インカム重視:配当で家計のゆとりを作りたい
- 手間をかけず分散:個別株の分析は最小限にしたい
- コストと非課税を両立:低コスト+NISAで効率よく育てたい
⚠️ 向かないかもしれない人
- 値上がり益を最重視:キャピタル狙いなら物足りない可能性
- 毎月配当が欲しい:年2回の頻度は不向き
- 海外分散を求める:日本株限定のため、為替リターンは期待しにくい
他の高配当ETFとどう違う?
- 399A:日経高配当50に連動。コスト0.165%、年2回分配。
- 1489:同じ指数に連動。年4回分配で小分け、信託報酬は高め。
- 1478:MSCI日本高配当利回り。財務健全性を重視し、利回りはやや控えめ。
- 2558(S&P500):成長重視の米国株インデックス。配当目的には非向き。
結論:399Aの強みは国内高配当×最安級コストと家計に合わせやすい年2回分配。
一方で、中身は1489と近く、国内限定という制約は残ります。目的に応じて他ETFとの組み合わせも検討しましょう。
よくある疑問Q&A
Q1.NISAなら複利効果は本当に有利?
A.はい。配当の非課税=全額再投資が可能。課税口座より増え方が速くなります。なお、新規投資は非課税枠を消費します(新NISAは売却で枠再利用可)。
Q2.配当は毎年右肩上がり?
A.保証はありません。 景気や業績で減配も起こり得ます。指数自体は毎年見直しが入り、悪化銘柄は入れ替えられますが、ETF全体の分配金も変動します。
Q3.399Aと1489は同じ指数なら同じ?
A.投資成果は近くなりやすいものの、コスト・分配頻度・規模(流動性)が異なります。長期では差は小さくなる可能性がありますが、コスト面で399Aに分があります。
まとめと次の一歩
399Aは「国内の配当パワー」を低コストで取りにいける有力候補。
NISAと組み合わせれば、少額でも非課税のインカム基盤を作りやすくなります。
一方で、値上がり益重視や毎月配当、海外分散を求める場合は、別ETFとの併用が現実的です。
まずは家計の目的を決め、“配当で安心感”か “成長で資産拡大”かを配分で調整しましょう。
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