1476|iS コア Jリートの分配金と利回り|計算方法と手取りの読み方

1476(iS コア Jリート)は、J-REIT全体(東証REIT指数・配当込み)をまとめて持てる国内ETFだ。この記事では、分配金が「いつ・いくら・どう計算されるか」を、手取りまで含めて自分で再現できる形に整理する。

1476は年4回分配。受け取る条件は「権利付き最終日までに買って保有」。利回りは直近1年分配÷今の価格で自分で計算し直す。特定口座は税引後0.79685倍、NISAは原則そのまま受け取れる。

分配スケジュール|いつ・何回もらえるか

1476は年4回分配型で、権利確定日は原則「2月・5月・8月・11月の9日」に設定されている。ここで押さえたいのは、権利確定日までに買えばいいわけではない点だ。株と同じく、「権利付き最終日までに買って保有」が条件になる。

[表:1476の分配スケジュール(2026年)] (ブラックロック公表の分配スケジュールより。変更の可能性あり)

回(基準月)権利付き最終日権利落ち日権利確定日支払い予定日
2月2026/2/52026/2/62026/2/92026/3/19
5月2026/5/12026/5/72026/5/92026/6/17
8月2026/8/52026/8/62026/8/92026/9/17
11月2026/11/52026/11/62026/11/92026/12/18

たとえば2月回(権利確定日2026/2/9)の分配を取るには、2026/2/5(権利付き最終日)の引け時点で保有している必要がある。翌営業日の2026/2/6(権利落ち日)に買っても、その回の分配金は受け取れない。

なぜ2/5が締め切りになるかというと、売買してから名義が確定するまでに決済上の日数がかかるためだ。「権利確定日の2営業日前が権利付き最終日」というルールは、ETFも日本株も同じで動く。

次の分配を取りたいなら、スケジュール表の権利付き最終日だけを見ればいい(権利確定日ではない)。いつ買うか迷う局面では、権利落ち日以降に入ると分配狙いの値動きに巻き込まれにくい。ただし価格は保証されない。

iシェアーズETF 東証上場シリーズ 分配スケジュール(2026年)

iシェアーズ・コア Jリート ETF 商品ページ(分配金の履歴)

分配金の実績と計算の仕方

分配金は毎回同じ金額ではない。J-REITの分配状況やETF内の費用控除後の収益によって上下する。だから直近の実績を使って自分でTTM(過去12か月合計)を作るのが、いちばんブレない方法だ。

[表:直近1〜2年の分配金実績(1口あたり、税引前)] 出典:ブラックロックのファクトシート(2026年1月版)掲載の分配金実績

権利確定日分配金(円/口、税引前)
2025/11/0923
2025/08/0921
2025/05/0920
2025/02/0922
2024/11/0920
2024/08/0919
2024/05/0920
2024/02/0919

TTMの作り方は単純で、直近4回を足すだけだ。

TTM =(直近4回の分配金の合計)

2025年の4回分で計算すると、TTM=23+21+20+22=86円(税引前)。

ここから概算利回りはこうなる。

分配利回り(TTM、概算)= TTM ÷ 現在価格(または基準価額)

基準価額が2026/3/2時点で2,084.62円なら、86÷2,084.62≒0.0412(約4.12%)。

サイトによって表示される利回りがバラバラに見えるのは、(A)分配金に何を使うか(直近1回か直近12か月か)と(B)価格に何を使うか(市場価格か基準価額か、いつの終値か)がサイトごとに違うからだ。直近の分配金が増減すれば、利回りだけが急に動いて見える。

数字を1本に揃えたいなら、自分でTTMを足し上げ、分母は自分の買値で計算し直す。今の水準感を知りたいだけなら、分母は今の市場価格でかまわない。ただし表示元がどの計算式を使っているかは必ず確認する。

iシェアーズ・コア Jリート ETF ファクトシート(2026年1月)

iシェアーズ・コア Jリート ETF 商品ページ(基準価額・分配金の履歴)

税引後の手取りはいくらか

分配金は税引前で語られがちだが、口座の種類で手取りが変わる。特定口座・一般口座では原則20.315%課税。NISA口座なら原則非課税で、同じ分配金でも手元に残る額が増える。

計算式はシンプル。

税引後 = 税引前 × 0.79685(=1 − 0.20315)

分配金が24円/口だったとすると、特定口座での税引後は24×0.79685=約19.12円/口。100口なら税引前2,400円 → 税引後約1,912円。NISA口座なら同じ24円/口がそのまま手取りになる(100口で2,400円)。

この差は地味に積み上がる。分配金を生活費に回す場合も、再投資の原資にする場合も、手取りベースで計画しないと数字がズレる。なお、分配金そのものは毎回保証されるわけではなく、収益状況次第で増減する。

分配金を現金化したいならNISAの非課税メリットが直撃する。将来の成長も取りたいなら、再投資の計画は税引後の金額で立てる。税引前で皮算用しない。

※米国ETFと異なり、1476は国内上場の国内ETFなので、外国税額控除や二重課税調整の話は基本的に不要だ。

iシェアーズ・コア Jリート ETF 商品ページ

iシェアーズETF 東証上場シリーズ 分配スケジュール(支払予定日)

利回りの数字に惑わされないための読み方

分配利回りは便利だが、単独で見ると判断がブレる。理由は2つある。基準価額ベースの利回りと購入価格ベースの利回りは別物であること。そして、利回りが高い=得ではなく、分配の中身によっては見かけだけが膨らむケースがあること。

まず2種類の利回りを分けておく。

今の水準感を見るなら、今ベース:TTM ÷ 現在価格。自分の投資効率を見るなら、買値ベース:TTM ÷ 自分の平均取得単価。

TTMが86円のとき、今の基準価額2,084.62円なら約4.12%。一方、1,900円で買っていた場合は86÷1,900=約4.53%になる。同じETFでも自分にとっての利回りは変わる。この2つを混ぜると判断がブレる。

次に、高い=良いではない話。分配金は収益から出る普通分配だけでなく、投資元本の払い戻しに近い形(タコ足分配・特別分配と呼ばれる概念)として見えるケースもあり得る。見かけの利回りだけ追うと、資産の実力を取り違える。

1476はJ-REIT全体を持つ設計で、分配が出やすい土台はある。それでも分配が多い年・少ない年は普通に起きるし、価格が下がれば利回り表示は上がって見える。利回りは結果であって、原因ではない。

毎回の入金額を安定させたいなら、確認すべきは直近4回の分配金(バラつき)、TTM合計、支払予定日(資金繰り)の3点。買い増し判断に使うなら、買値ベース利回り、今ベース利回り、分配が増えているのか価格が下がっているだけかの原因切り分け、この3点を並べる。分配よりトータルリターン重視なら、分配金は現金化の形にすぎないと捉え、指数連動のコストと追随度を確認する。

iシェアーズ・コア Jリート ETF 商品ページ(基準価額・運用実績)

iシェアーズ・コア Jリート ETF ファクトシート

NISAでの受け取りと再投資の考え方

NISAで1476を持つと、分配金に税金がかからない(原則)。100口で分配が24円/口なら、NISAでは2,400円がそのまま入る。特定口座なら約1,912円だったから、差は約488円。年4回続けばこの差が積み上がる(毎回同額とは限らないが、考え方は同じ)。

生活費補助として使うなら、NISAの分配は目減りしない入金として機能しやすい。再投資するなら、その現金を同じ1476に戻すのか、別の資産クラス(現金・債券・株式)に回すのかで、ポートフォリオの傾きが変わる。

J-REIT比率を一定に保ちたいなら分配は原則1476へ戻す。リスクを増やしたくないなら現金(生活防衛または次の買い場待ち)へ逃がす。資産配分を整えたいなら、不足している資産クラスへの補充に使う。

iシェアーズ・コア Jリート ETF 商品ページ

iシェアーズETF 東証上場シリーズ 分配スケジュール

よくある誤解

誤解:分配利回りが高いETFほど得だ。

利回りは「分配金÷価格」の結果にすぎない。価格が下がっただけでも利回りは上がって見える。分配金も毎回固定ではなく、収益状況で増減する。

1476のように年4回分配でも、直近4回の合計(TTM)を自分で足して、分母を今の価格か自分の買値に揃えないと比較の土台が崩れる。判断に使うのは直近4回の分配金(バラつき)、TTM合計、買値ベース利回りの3点セット。利回り表示だけで得した気になった時点で、すでに判断を間違えている。

まとめ

1476は年4回分配で、権利付き最終日までに保有していれば分配を受け取れる。利回りは表示任せにせず、直近4回を足したTTMを作り、今の価格と自分の買値でそれぞれ計算し直す。特定口座は税引後0.79685倍、NISAは原則そのまま手取りになる。次のステップは、他のJ-REIT系ETFとの使い分けと、どの前提が崩れたら見直すかの条件整理だ。

1476 iS コア Jリート インタラクティブ・ガイド (2026年3月版)

J-REIT全体を保有し、分配金を手元に

1476(iS コア Jリート)は、国内J-REIT全体への分散投資を低コストで実現するETFです。年4回の分配金を効率よく受け取るためのルールと、最新のシミュレーション結果を確認しましょう。

🔄

年4回分配

2, 5, 8, 11月

⚠️

保有条件

権利付き最終日まで

🧮

TTM 86円

直近4回の分配金合計

🛡️

NISA非課税

手取りを最大化

📅分配スケジュール(2026年)

分配金を受け取るには、以下の各回における「権利付き最終日」までに購入・保有している必要があります。

※ブラックロック公表のスケジュールに基づく。変更の可能性あり。

📊分配金の実績とTTM合計

利回り計算の根拠となる直近の分配実績です。青色の棒グラフが利回り計算の対象となる直近4回(TTM)です。

直近4回の合計 (TTM): 23 + 21 + 20 + 22
86 円 / 口

🕹️利回り・手取り シミュレーター

現在の価格やご自身の買値、保有口数を入力して、手元に残る金額を確認しましょう。

条件入力

想定利回り (TTM)

TTM 86円 ÷ 入力価格

4.12%

特定口座(税引後)

税率 20.315% 控除

6,853 円

NISA口座(非課税)

免税

全額そのまま手元に

8,600 円
NISAなら年間 1,747 円お得

📈 判断の基準

分配金は投資収益の現金化にすぎません。利回りだけに注目するのではなく、指数への追随度やコスト(信託報酬)もあわせて確認し、資産全体のリターンで判断することが重要です。

🔍 数字の裏側

「権利落ち日」以降は分配金の分だけ価格が下落する傾向にあります。いつ買うか迷う場合は、分配スケジュールを把握し、狙ったタイミングで投資できるよう準備しましょう。

※2026年3月時点のデータに基づく概算です。運用状況により分配金は変動します。

© 2026 1476 Interactive Financial Guide

Sho
Sho

システム開発歴15年/PMP

計画・リスク管理・数値設計を軸に、
ETFの情報整理から投資判断までをテンプレ化・自動化してきた。

新NISAの時代だからこそ、
感情よりも「仕組み」で迷わない投資を。

—— 焦らず、ブレず、仕組みで勝つ。

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※本記事は一般的な情報提供を目的としています。投資判断はご自身の責任で行ってください。
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