1478の中身:上位10で48.55%|業種偏りとMSCI高配当ルール

1478って名前だけはよく聞くのに、「で、中身は誰なんだよ」って話は意外と置き去りにされがち。
日本株の高配当ETF(上場投資信託)として有名だけど、結局それがどんな日本株の寄せ集めなのか分からないと、利回りだけ見て惚れて後で冷める羽目になる。

そこでこの記事では、1478の組入銘柄(ETFが持つ株)を、数字とルールから淡々と整理する。
データ出典はブラックロック公式ファクトシート(運用会社の公式資料)で、時点は2025/12/31

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先に結論:1478って結局どう使うETF?

1478は一言で言うと、日本株の高配当を、大型・成熟企業中心で取りに行く箱だ。

  • 向きやすい使い方:日本株のインカム(分配金)を極端な地雷を避けつつ取りに行く
  • ズレやすい期待:これ一本で成長も全部取る/景気悪化でも無傷、みたいな夢を見る

このあと「なぜそう言えるか」を、上位10銘柄と指数ルールから分解する。

1478の基本情報(まず土台)

  • 連動対象:MSCIジャパン高配当利回り指数(配当込み)(指数=銘柄選びのルール)
  • 保有銘柄数:33(2025/12/31時点)
  • 分配:年2回(2/9・8/9)
  • 信託報酬:税抜0.1900%/税込0.2090%

組入上位10銘柄(2025/12/31):ここが中身の顔

一番見たいところはここだ。ファクトシート準拠で固定する。

順位銘柄(コード)比率業種(東証33業種)
1三井物産(8031)5.50%卸売業
2トヨタ自動車(7203)5.03%輸送用機器
3伊藤忠商事(8001)4.96%卸売業
4KDDI(9433)4.86%情報・通信業
5本田技研工業(7267)4.75%輸送用機器
6東京海上HD(8766)4.75%保険業
7MS&AD(8725)4.72%保険業
8パナソニックHD(6752)4.70%電気機器
9日本電信電話 NTT(9432)4.69%情報・通信業
10ソフトバンク(9434)4.59%情報・通信業
  • 上位10合計:48.55%

トップ10で48.55%:集中の意味はこうなる

上位10だけで約半分を占める、ってことは――
「1478は広く薄くというより、選んで濃く」の設計だ。

  • 良い面:指数(銘柄選びのルール)が選ぶ高配当らしい常連が、効きやすい
  • 注意点:上位の顔ぶれ(商社・通信・保険・自動車)が不調だと、ETF全体も普通に冷える

業種偏り:雰囲気じゃなく、まず上位10だけでも数字で見る

全ポートフォリオの業種比率はファクトシート側で確認できるが、まずは上位10の範囲だけでも偏りは十分見える。

上位10の業種内訳(参考)

  • 情報・通信業:4.86 + 4.69 + 4.59 = 14.14%
  • 卸売業:5.50 + 4.96 = 10.46%
  • 輸送用機器:5.03 + 4.75 = 9.78%
  • 保険業:4.75 + 4.72 = 9.47%
  • 電気機器:4.70 = 4.70%

要するに、1478の高配当らしさは 成熟産業の大手比重でできてる。
逆に言うと、ハイテク成長株だらけのポートフォリオには、そもそもならない。

MSCIジャパン高配当利回り指数のルール:なぜこの顔になるのか

ここを押さえると、「利回りが高いから集めました」みたいな雑な話じゃないのが分かる。

ユニバース:まず母集団が決まってる

  • 母集団はMSCIジャパン指数(大型・中型株)
  • そこからREIT(不動産投資信託)を除外

配当利回りだけで終わらない:質チェックが入る

指数側の説明としては、ざっくりこういう方向だ。

  • 配当継続性:配当を続けてきたか
  • 配当性向(利益に対する配当の割合):無理してないか
  • 財務体質:ROE(自己資本利益率)や負債・自己資本比率など
  • 収益の変動性:利益がブレすぎないか

さらに、指数説明として親指数の配当利回りの130%(1.3倍)超みたいな線引きも明示されてる。

利回りの罠を踏みにくくする設計もある

いわゆるYield Trap(利回りの罠:株価下落で利回りだけ高く見える状態)を避ける意図があり、過去12か月の価格パフォーマンスなどで劣後銘柄を落とす趣旨も説明されている。

だから、結果として「商社・通信・保険・自動車みたいな常連」が残りやすい。派手さより、持続性寄りだ。

注意点:成熟企業の裏側は、ちゃんとある

  • 成熟=将来も絶対安心じゃない
    景気後退局面では、商社や金融(保険)みたいな景気敏感寄りが、まとめて売られることはある。
  • 高配当=株価も上がるじゃない
    キャピタルゲイン(値上がり益)狙いと、設計思想が噛み合わない局面も出る。
  • 利回りは魅力的に見えるが、利回りの出どころ(業績・株価・配当方針)まで見ないと、後でやれやれってなる。

他の日本高配当ETFと比べる時の軸だけ置いておく

ここは「分配回数が何回」とかも大事なんだが、それ以上に指数の思想が違うのが本丸。

  • 1478:配当+財務の質でふるい、成熟大型寄り
  • 1489:利回り順位の色が濃くなりやすい
  • 1698:株式に加えてREITを混ぜる思想がある
  • 1494:利回りより増配継続寄り
  • 2529:配当だけでなく株主還元(配当や自社株買い)全体を見に行く

「結局どれ?」は、自分が欲しいのが配当の安定感なのか、利回りの高さなのか、還元の伸びしろなのかで分かれる。
1478はその中でも、品質重視型に寄る。

FAQ:最後に欲しい実務情報

Q. 分配金は年何回?
A. 年2回(2/9・8/9)だ。

Q. 信託報酬は?
A. 税抜0.1900%/税込0.2090%だ。

Q. 最新の組入はどこで確認する?
A. ブラックロック公式の商品ページの「保有銘柄一覧」で確認できる。日付を固定したスナップショットとしては、ファクトシートが分かりやすい。

1478は「安定志向」に寄るが、「過度な期待」には注意

1478は、高配当株で安定志向の人に向いたバランス型ETFとして理解するとしっくりくる。
ただし、トップ10で48.55%という集中と、商社・通信・保険・自動車に寄りやすい性格は、ちゃんと受け止めたほうがいい。

相場ってのはいいとこだけ見せてくれるほど親切じゃない。

Sho
Sho

システム開発歴15年/PMP

計画・リスク管理・数値設計を軸に、
ETFの情報整理から投資判断までをテンプレ化・自動化してきた。

新NISAの時代だからこそ、
感情よりも「仕組み」で迷わない投資を。

—— 焦らず、ブレず、仕組みで勝つ。

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※本記事は一般的な情報提供を目的としています。投資判断はご自身の責任で行ってください。
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