【315A】始める銀行高配当ETF投資 金利上昇で何が変わる

日本の金利が上がる局面では、銀行株は利ざやが広がりやすく、業績と配当が伸びやすい――よくそう言われる。
その流れにまとめて乗れる選択肢が、銀行セクターに絞った高配当ETFの315Aだ。

ただ、銀行株には「金利上昇ならでは」の弱点もある。仕組みと数字を押さえたうえで、NISAでどう使うかまで整理しておきたい。

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この記事でわかること

・315Aの中身とコスト、分配の仕組み
・金利上昇局面で分配金を見積もる考え方と注意点
・40代の資産形成での現実的な組み入れ方

まず結論 315Aは金利上昇の追い風を取りに行くサテライト向き

315Aは、銀行株の中でも配当実績に目を向けて、15銘柄に絞ったETF。
金利上昇が続くシナリオなら、分配金の伸びが期待されやすい。

一方で、メガバンク比率が高く、値動きは大きくなりがちなタイプでもある。ここは割り切りが必要。

40代の資産形成なら、コアは全世界株など分散商品に置く。
そのうえで、金利上昇への備えとして「小さめに足す」。この位置づけが無理がないと思う。

315Aとは どんなETFかを1分で把握

315AはGlobal X Japanが運用する国内株ETFで、配当込みTOPIX銀行業高配当指数への連動を目指す。
決算日は毎年4月24日と10月24日で、年2回分配。運用管理費用は年0.2035%(税込)。

2026年2月上旬時点の株価はおよそ1,500円台。1口から買える。

分配金はいつ いくら出たか

315Aの分配金は100口あたりで公表される。ここを取り違えると全部ズレる。
1口あたりに直すなら、100で割るだけ。たとえば100口あたり1,400円なら、1口あたり14円。

決算日(分配金支払基準日)

分配の基準になる決算日は毎年4月24日と10月24日。年2回で、ここが起点。

2025年の分配実績とスケジュール

2025年4月分

・権利付最終日:2025年4月22日
・権利落ち日:2025年4月23日
・権利確定日(決算日):2025年4月24日
・分配金:100口あたり1,400円(1口あたり14円)
・分配金支払開始予定日:2025年6月2日

2025年10月分

・権利付最終日:2025年10月22日
・権利落ち日:2025年10月23日
・権利確定日(決算日):2025年10月24日
・分配金:100口あたり1,500円(1口あたり15円)
・分配金支払開始予定日:2025年12月2日

2回合計はいくらか

・100口あたり:1,400円+1,500円=2,900円
・1口あたり:29円

ただし、この合計は2025年に出た分配の合計。翌年も同じとは限らない。

一次情報(参照先)

※必要なときに辿ればOK。

2025年4月24日 収益分配のお知らせ(100口あたり1,400円/支払開始予定日2025年6月2日)
2025年10月24日 収益分配のお知らせ(100口あたり1,500円/支払開始予定日2025年12月2日)
東証ETF銘柄資料(315A:分配金支払基準日が4月24日・10月24日 等)
Global X 高配当ETF 分配カレンダー(権利付最終日=決算日の2営業日前/入金は概ね40日後目安)
315A 公式ページ(お知らせ・利回り表示の入口)

最後にこれだけ。
分配金は確定じゃない。支払開始予定日と分配金は毎回、「収益分配のお知らせ」で確認する。それで十分。

指数ルールと銘柄の絞り方 15銘柄に集中する理由

315Aが連動を目指す指数は、銀行業の中から配当実績が高い銘柄を15社選ぶ設計。
さらに、1銘柄あたりの上限比率は35%で、見直しは毎年7月末に行われる。

ここで押さえたいのは、15銘柄という少なさ。
高配当に寄せられる反面、値動きはセクターETFの中でも尖りやすくなる。

将来の分配金はどう見積もる 期待利回りのざっくり計算

分配金は確定じゃない。でも、見積もりの「型」なら作れる。

期待分配金利回りの考え方

・年間の分配見込み額:予想配当の積み上げから経費を引く
・それを現在の株価で割る

ただし315Aは、上位3行の影響が大きい。
細かい精度を追うより、シナリオを2つ作るほうが実用的だと思う。

例 シナリオの作り方

・金利がゆっくり上がる:業績は伸びるが、景気は大きく崩れない
・金利が急に上がる:利益は増えるが、与信費用も増える

金利見通しは各社で差が出る。たとえば野村證券の見通しとして、2026年以降の追加利上げを想定する内容もある。
ただ、これはあくまで一つの想定。ここを前提にしすぎないほうが安全。

新NISAで買うなら 配当受取の設定だけは先に確認

NISA口座で買った上場株やETFの配当・分配金を非課税にするには、受取方法を株式数比例配分方式にしておく必要がある。
この設定じゃないと、NISA口座で持っていても課税扱いになるケースがある。税率は復興特別所得税を含めて20.315%。

よくある質問

Q 分配金は毎回増える

増えるとは限らない。
分配金は、組入銘柄の配当水準だけじゃなく、売買損益や信託報酬などの費用でも上下する。なので「前回より増えた=次も増える」とは考えないほうがいい。

Q 住宅ローンの上昇を315Aで相殺できる

発想としてはわかりやすい。
ただ、金利上昇は銀行の追い風になりやすい一方で、局面によっては株価が下がることもある。分配が出ても、評価額が落ちればトータルでは相殺どころじゃない。

ローン対策はまず返済計画と生活防衛資金が先。
投資は「無理のない範囲」で、という整理が安全だと思う。

まとめ 315Aは金利のある時代に合わせた銀行高配当の道具

315Aは、銀行株の中でも配当実績が高い銘柄に寄せたETFで、金利上昇局面の追い風を取りに行く設計。
一方で、上位がメガバンクに寄りやすく、銀行特有のリスクもそのまま抱える。

まずは仕組みと分配、NISAの受取設定を押さえる。
そのうえで、小さく試すところからで十分だと思う。今日はこのくらいで。

Sho
Sho

システム開発歴15年/PMP

計画・リスク管理・数値設計を軸に、
ETFの情報整理から投資判断までをテンプレ化・自動化してきた。

新NISAの時代だからこそ、
感情よりも「仕組み」で迷わない投資を。

—— 焦らず、ブレず、仕組みで勝つ。

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※本記事は一般的な情報提供を目的としています。投資判断はご自身の責任で行ってください。
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