結論:1698は「株+J-REIT約100銘柄に分散」しつつ、分配金は年4回(1/4/7/10月)、信託報酬0.308%の“クセ少なめ”日本高配当ETF。この記事では、指数ルールと構成、分配金の特徴、NISAでの位置づけまで結論で整理する。

1698の特徴
- 株+J-REITの100銘柄に分散:東証配当フォーカス100指数に連動(株式+J-REITで構成)
- 「予想配当利回り」×「規模」を両方見る設計:高利回り“だけ”に寄りすぎにくい
- 年4回分配+年2回見直し:四半期の分配を確保しつつ、定期入替で中身を更新
他ETFとの差(ざっくり)
| ETF | 連動指数/設計 | 銘柄数・分配 | ざっくり違い |
|---|---|---|---|
| 1698 | 東証配当フォーカス100(株+J-REIT) | 約100・年4回 | 分散と利回りのバランス型(クセ少なめ) |
| 1489 | 日経平均高配当株50(利回り+流動性で50) | 50・年4回 | 利回り寄りで、分配の季節ブレを感じやすい |
| 1494 | S&P/JPX配当貴族(増配/維持を重視) | 年2回 | 「配当を出し続ける力」重視(ルール型) |
| 1478 | MSCIジャパン高配当(品質スクリーニングあり) | 年2回 | 高配当+品質で選別(銘柄がやや絞られやすい) |
1698とは?(基本情報)
まず、1698の正体から整理しておく。
1698「上場インデックスファンド日本高配当(東証配当フォーカス100)」は、
東京証券取引所に上場しているETF。
特徴は、日本株だけでなくJリートも含めた
国内の高配当銘柄にまとめて投資できる点にある。
構成銘柄数は、合計でおよそ100。
さらに注目したいのが運用実績だ。
1698は2010年5月14日に上場しており、すでに15年以上の歴史がある。
もちろん、古ければいいという話ではない。
ただ、何度も相場の荒波を越えて生き残ってきた、という事実は一つの安心材料にはなる。
基本スペック(ざっくり)
- 連動対象指数:東証配当フォーカス100指数
- 対象銘柄数:約100銘柄(日本株 約90+Jリート 約10)
- 分配金:年4回(1月・4月・7月・10月)
- 価格帯:1口あたり約3,000円台(2025年末時点の目安)
- 信託報酬:年0.308%(税込)
- 純資産総額:約500億円規模(2025年6月末時点)
- NISA:新NISA「成長投資枠」対象
こうして並べると、
高配当株とリートを広く集めた、かなり素直なETFだというのが分かる。
少額から買えて、分散も効きやすい。
だからこそ、長く支持されてきた――そんなタイプ。
連動指数「東証配当フォーカス100指数」の特徴
1698が連動しているのは、
東証配当フォーカス100指数。
名前の呼び方がブレることもあるが、
ここでは正式名称で統一して話を進める。
この指数が重視しているポイントは、主に次の2つだ。
- 時価総額(企業規模)
- 予想配当利回り
つまり、「大きさ」と「これからの配当」を同時に見る設計になっている。
一方で、投資対象となるユニバースは次の通り。
- 株式:TOPIX1000構成銘柄
- リート:東証REIT指数構成銘柄
そこから、
株式90銘柄+Jリート10銘柄、合計100銘柄にまとめる。
もう少し噛み砕くと、こうだ。
- 小型株は入りにくく、大型株中心
- 過去より予想配当を重視
- 株式だけでなくリートも組み入れ
- 年2回(1月・7月)見直し
- 比率は時価総額加重
つまりこの指数は、
高利回り一本勝負ではなく、安定感とのバランスを取りにいく設計になっている。
採用基準と指数の考え方
採用基準を一言でまとめるなら、
「高配当だけど、できるだけ無理はしない」だ。
まず、候補の土台としてTOPIX1000や主要リートを使う。
これにより、一定の規模と流動性は確保される。
次に、予想配当利回りを見る。
これは「来期予想配当 ÷ 現在の株価」だ。
過去の実績よりも、これから出そうかどうかに目線が向いている。
さらに、時価総額も考慮する。
利回りだけが跳ね上がった銘柄を避けやすくするためだ。
そして最後に、
100銘柄に整え、比率は時価総額ベースで配分される。
この設計のポイントは、
高配当の続きやすさをなるべく取りにいっているところだ。
加えて、リートを混ぜることで配当源泉を分散する。
結果として、値動きの偏りもやや和らぎやすくなる。
構成銘柄と業種バランス
では、実際の中身はどうか。
2025年6月末時点の上位銘柄を見ると、
成熟した高配当企業がずらりと並ぶ。
(JT、キヤノン、メガバンク、商社、エネルギーなど)
業種で見ると、
金融、生活必需品、エネルギー、商社、製造業が中心だ。
いかにも「高配当らしい顔ぶれ」と言っていい。
確かに金融の比率は高めだ。
ただし、他の業種もそれなりに混ざるため、極端な偏りではない。
さらに、Jリートが全体の約1割。
この存在が、セクター分散を一段効かせてくれる。
分配金・利回りの特徴
高配当ETFで、やはり気になるのは分配金。
まず、1698は年4回分配。
年2回よりも、定期収入感は分かりやすい。
一方で、利回りは直近で3〜4%前後。
相場次第で上下はあるが、目安としてはこのあたりだ。
四半期ごとの金額は多少ブレる。
ただ、年間で見ると大きく崩れにくい。
この点も、1698らしい堅実さだ。
値動き:TOPIXと比べてどう?
最後に値動きについて。
中長期ではTOPIXを上回る期間もある。
一方で、短期ではテーマ次第で劣後する場面もある。
ただし、
100銘柄に分散され、時価総額加重。
そのため、値動きは比較的マイルドになりやすい。
もちろん、市場全体が下がれば普通に下がる。
それでも、配当が心理的な下支えになる場面はある。
配当込みで評価する。
それが、このETFと付き合うときの基本姿勢だな。
NISAで買うメリット/注意点
NISA(少額投資非課税制度)は、
株式や投資信託などの売却益や配当(分配金)が非課税になる制度だ。
2024年からは「新NISA」が始まり、
投資枠の拡大や制度の恒久化によって、かなり使いやすくなった。
では、高配当ETFである1698は、NISAと相性がいいのか。
仕組みの話として見ていこう。
結論:高配当ETFはNISAと相性が良い
先に結論から言うと、
高配当ETFはNISAと相性が良い資産クラスの一つだ。
理由はシンプルで、「分配金が非課税になるメリットを、分かりやすく受け取れる」から。
NISAの恩恵って、値上がり益だと実感しづらいこともある。
ただし、分配金は違う。入金された瞬間に「あ、効いてるな」と分かる。
「目的との相性」は人による
ここは大事なところ。
NISAは本来、長期・分散での資産形成を後押しする制度。
一方で、高配当ETFはインカム(分配金)に魅力がある反面、
グロース投資のように大きな値上がりを狙うタイプではない。
そのため、たとえば「若いうちに資産を一気に増やしたい」
という目的なら、NISA枠を高配当ETFに寄せすぎるのが最適とは限らない。
逆に、ある程度資産ができてきて、「非課税で安定した収入も欲しい」と考える人には、かなり噛み合う。
高配当ETF(1698を含む)は、
NISAの中でもメリットを実感しやすい選択肢。
特に、「分配金が非課税になる」効果は分かりやすく、長期で見るほど効いてくる。
ただし、NISA枠は貴重だ。
- 値上がりを狙うのか
- 分配を重視するのか
その目的を整理した上で、
配分を考えるのが一番大事。





