基準日:2026-01-31(JST)
対象期間:2026-01-26 〜 2026-01-30(直近5営業日)
結論
今週は、「金利」と「当局(金融政策や介入の思惑)」が材料になって、ドル円と株が動いた週だった。
初心者が見る論点は、2つだけでいい。ここだけ押さえる。
論点①:米10年金利(=お金を借りるコストの代表)
米国で長くお金を借りるときの基準みたいなもの。これが上がるか下がるかで、株もドル円も反応しやすい。
論点②:ドル円(=日本から見た「海外資産の値動き増幅装置」)
円安だと、海外株などの値上がりが円換算で大きく見えやすい。逆に円高だと、海外資産の成績が削られやすい。ここが地味に効く。

今週のスコアボード
| 指標 | 週初 | 週末 | 変化 | ひとこと |
|---|---|---|---|---|
| 米国株(S&P500) | 6,950.23 | 6,939.03 | -11.20(-0.16%) | 小幅安→次期FRB議長人事→金利の読み替えが優先された |
| 日本株(日経平均) | 52,885.25 | 53,322.85 | +437.60(+0.83%) | 反発→円高一服→輸出株の重しが少し軽くなった |
| 米10年金利 | 4.211 | 4.241 | +0.03pt(+3bp) | 上昇→FRB様子見→借りるコストが戻る方向 |
| ドル円(USD/JPY) | 154.549 | 153.879 | -0.67円 | 円高→介入観測→「急な円安は止められるかも」と市場が身構えた |
参照:Investing.com「S&P500 過去データ」
参照:Investing.com「日経平均株価 過去データ」
参照:Investing.com「アメリカ 10年 債券利回り 過去データ」
参照:OANDA Japan「2026年1月26日のUSD/JPY 為替レート」
参照:OANDA Japan「2026年1月30日のUSD/JPY 為替レート」
今週の出来事
日米協調介入観測で円が急伸、ドル円が一時153円台まで下落
影響:ドル円↓/日経平均↓(週初に急落)
市場は「円安が急すぎると、当局が止めに来るかもしれない」と受け取った。
ここがポイントで、当局の“気配”だけでも為替は一気に動く。
その揺れが、輸出株などを通じて株にも波及しやすい。
参照:ロイター「NY外為市場=日米協調介入観測で円急伸、ドル全面安」
参照:ロイター「日経平均は反落、急速な円高進行を嫌気」
FOMCが政策金利を据え置き、当面は様子見姿勢を明確化
影響:米10年金利↑(週内で持ち直し)/S&P500は方向感が鈍化
市場は「利下げ一直線ではなく、データ次第」と解釈した。
初心者訳で言うと、金利の道筋が読みにくいほど、株は上下に振れやすい。
材料が「景気」なのか「物価」なのかで、同じ数字でも反応が変わるから。
参照:JETRO「米FRB、政策金利を据え置き(米国)」
参照:ロイター「米金融・債券市場=利回り上昇、FRBが金利据え置き・インフレ…」
米大統領が次期FRB議長にケビン・ウォーシュ氏を指名、金利と株が反応
影響:米10年金利↑/S&P500↓(週末にかけて重くなる)
市場は「将来の金融政策がタカ派寄りになるかも」と連想した。
初心者訳:中央銀行トップ人事=将来の金利の方向を想像させる材料。
ちなみにタカ派は「金利を下げにくい(=引き締め寄り)」という意味。
参照:ロイター「米国株式市場=下落、ダウ179ドル安 次期FRB議長『タカ派…』」
参照:ロイター「米金融・債券市場=長期債利回り上昇、次期FRB議長指名を…」
相場が見ている軸
軸①:米金融政策の次の一手 → 米10年金利 → 米国株
まず相場は、「FRBが次にどう動くか」を見ている。
その答え合わせが、米10年金利(=お金を借りるコストの代表)に出る。
で、金利が動くと、米国株(S&P500)が反応しやすい。
トリガー:FRBの姿勢(FOMC)と次期FRB議長人事
- FOMCは「利下げに前のめりか/様子見か」が出る場所。
- 議長人事は「将来の色(タカ派・ハト派)」を連想させる材料。
価格の反応:米10年金利/米国株(S&P500)
- 金利↑:株は重くなりやすい(成長期待の値段がつきにくい)。
- 金利↓:株は息をしやすい(割引率が下がるイメージ)。
ここだけ押さえる:この軸は「金利が主役」。株はその結果として動くことが多い。
軸②:当局の円安けん制・介入観測 → ドル円 → 日本株
もう一つは、「円安が行き過ぎてないか」を当局が見ている、という軸。
当局の気配が出ると、ドル円(USD/JPY)がまず動く。
その次に、日本株(日経平均)が揺れやすい。
トリガー:レートチェック観測・当局発言(介入の思惑)
- レートチェック観測=「当局が市場水準を気にし始めたかも」というサイン。
- 当局発言=「円安を止めたいのか」の温度感が出る。
価格の反応:ドル円(USD/JPY)/日本株(日経平均)
- 円高方向に振れると、輸出株中心に指数が重くなりやすい。
- 逆に円安だと、円換算の利益期待が支えになりやすい。
ここだけ押さえる:この軸は「為替が主役」。株は為替の揺れを後追いしがち。
いまの局面
いまは、「金利(米10年)と当局シグナル」で、株と為替が同時に揺れる局面だ。
つまり、株だけ見てもダメで、為替だけ追ってもダメ。両方が一緒にブレやすい。
ここだけ押さえる。
ニュースを追いすぎない。米10年金利だけ確認すれば足りる。
米10年金利は、相場の「お金を借りるコスト」の代表みたいなもの。
これが上がると株は重くなりやすいし、下がると株は息をしやすい。
当局の発言や介入観測で為替が跳ねても、結局は金利の流れが土台になることが多い。
だから、やることはシンプル。
毎日、米10年金利の方向だけ見る。
来週の確認ポイント(初心者はこれだけ)
来週は、あれこれニュースを追わなくていい。
「イベント2つ」+「境界線2本」だけ見る。
見るイベント(最大2つ)
① 米ISM(景況感)
景況感=「景気の体温」。数字が強いと、金利が上がりやすい。
② 米雇用統計の発表日“再設定”(政府機関閉鎖の影響)
ポイントは中身よりも、いつ出るか。遅れるほど相場が荒れやすい。
参照:ロイター「米ISM製造業景気指数、1月は1年ぶり節目超え 受注が回復」
参照:ロイター「米1月雇用統計、政府閉鎖で発表延期 12月雇用動態調査も…」
見る数字(境界線)
- 米10年金利:4.25%(お金を借りるコストの代表)
- ドル円:154円
ここだけ押さえる:境界線を超えて“定着するか”が大事。瞬間タッチより、数日居座るか。
起きたらどうなる(想定)
① もし米10年金利が4.25%を超えて定着するなら
株は上値が重くなりやすい。
理由はシンプルで、借りるコストが上がる方向だから。
② もし雇用統計の遅延が長引くなら
材料不足になって、ドル円がヘッドラインに振られやすい。
理由は、判断材料が薄いと短期の思惑が勝ちやすいから。
次回更新予定:2026-02-07


