基準日:2026-02-14(JST)
対象期間:2026-02-09 〜 2026-02-13(直近5営業日)
今週は 「米インフレ指標(CPI)とAI不安」が材料になって「米金利・米株・ドル円」が動いた週。
- 論点①:米10年金利(お金を借りるコストの代表)
- 論点②:ドル円(円高=日本の購買力が上がる方向、輸出企業の採算は重くなりやすい)

今週のスコアボード
| 指標 | 週初 | 週末 | 変化 | ひとこと |
|---|---|---|---|---|
| 米国株(S&P500) | 6,964.82 | 6,836.17 | -128.65(-1.85%) | 下落→AI不安→将来の稼ぎの見通しが揺れて株が売られた |
| 日本株(日経平均) | 56,363.94 | 56,941.97 | +578.03(+1.03%) | 反発→政策期待→材料が出ると買い戻しが入りやすかった |
| 米10年金利 | 4.198% | 4.056% | -0.14pt(-14bp) | 低下→CPI鈍化→借りるコストが下がる方向 |
| ドル円(USD/JPY) | 156.715 | 152.732 | -3.983円 | 円高→金利差縮小→ドルの旨味が減って円が買われた |
参照:Investing.com「S&P500 過去データ」
参照:Investing.com「日経平均株価 過去データ」
参照:Investing.com「アメリカ 10年 債券利回りの過去データ」
参照:OANDA Japan「2026年2月9日のUSD/JPY 為替レート」
参照:OANDA Japan「2026年2月13日のUSD/JPY 為替レート」
今週の出来事
- 出来事:米1月CPIが予想を下回り、インフレ鈍化が意識された(Reuters「米CPI、1月は2.4%に鈍化 基調インフレ圧力は継続」
米10年金利↓/ドル円↓(円高)
市場は「物価が落ち着くなら金利は上がりにくい」と解釈した(インフレが弱い=借りるコストが上がりにくい)
- 出来事:AIの業界破壊懸念が広がり、関連株の売りが連鎖した(Reuters「From software to real estate, U.S. sectors under the grip of AI scare trade」
S&P500↓(週後半の重し)
市場は「勝ち組が固定ではなく、利益予想が揺れやすい局面」と解釈した(成長ストーリーが崩れると、株は一気に売られやすい)
- 出来事:日本の政局・金融政策を巡る観測で、円と日本株が同時に動いた(Reuters「Japan’s Nikkei touches 58000 as yen, JGBs rally…」
日経平均↑(週前半)/ドル円↓(円高)
市場は「日本の金利が動くなら、円高が進みやすい」と解釈した(日本の金利が上がる観測=円を持つメリットが増える)
相場が見ている軸
軸①:米インフレ → 米10年金利 → 株・為替
相場がまず見ているのは、米インフレ(物価の上がり方)。
物価が強いか弱いかで、米10年金利(米国の長期金利)が動きやすい。
その金利の動きが、株とドル円に波及する。
トリガー:米CPIなどの物価指標
CPIは消費者物価指数のこと。ざっくり言うと、物価がどれだけ上がったかの成績表。
価格の反応:米10年金利/米国株(S&P500)/ドル円
ここは順番が大事。まず米10年金利が動く。
次にS&P500とドル円が、それに合わせて空気を変えやすい。
軸②:日本の政策観測 → 円 → 日本株
もう一つの軸は、日本側の政策観測。
政策の雰囲気が変わると、円が先に動きやすい。
円の方向が、そのまま日本株の追い風・向かい風になりやすい。
トリガー:政局(内閣人事・方針)/日銀発言
ここは材料が雑多で、ヘッドラインが増えやすい。
だからこそ、反応する場所を決めておくと迷いにくい。
価格の反応:ドル円(円高/円安)/日本株(日経平均)
まずドル円で円の方向を見る。
次に日経平均が、その空気を取り込む。
いまの局面
いまは「米10年金利の向きで、円と株の空気が変わりやすい局面」。
ニュースを追いすぎなくていい。
米10年金利だけ確認して、円と株が動く理由を先に押さえる。
来週の確認ポイント(初心者はこれだけ)
見るイベント(最大2つ)
- FOMC議事要旨
FOMC(米国の金融政策会議)の話し合いメモ。どれだけインフレを警戒してるかが透ける。 - 米GDP(10-12月期・速報)
GDPは景気の強さの総合点。速報は最初に出る数字で、相場はまずこれに反応しやすい。
見る数字(境界線)
境界線は、ここを超えると空気が変わりやすいラインのこと。
- 米10年金利 4.0%
4.0%を上で保つか、下に落ちるか。 - ドル円 152円台の維持(または155円回復)
152円台を割らずに踏ん張るか。
もう一段の強さとして155円を回復できるか。
起きたらどうなる
- もし議事要旨が「インフレ警戒が強い」内容なら
米10年金利は上がりやすい。
株は上値が重くなりやすい。
理由はシンプルで、お金を借りるコストが上がる方向だから。 - もしGDPが弱くて「景気減速」が意識されるなら
米10年金利は下がりやすい。
ドル円は円高方向に振れやすい。
理由は金利差が縮む方向だから。
次回更新予定
2026-02-21



