「NISAで1489を満額買ったら、月いくら入るの?」
こうした疑問は自然だと思う。
ただ、最初に押さえておくべき前提がある。
新NISAの非課税保有限度額(総枠)(NISAで一生使える合計投資枠)は1,800万円だが、1489のようなETFを買える成長投資枠(個別株やETFに使える枠)の上限は1,200万円まで。
つまり「1489だけで1,800万円フル投入」は制度上できない。
※売却すると枠が復活する仕組みはあるが、同時に使える上限は1,200万円。
この記事では、現実的な前提として次の2つを整理する。
- 成長投資枠の上限(生涯1,200万円)でのシミュレーション
- もし1,800万円相当を同じ利回りで回せた場合
先に押さえておきたい結論
- 本記事は1489の配当金がいくらになるかを試算する記事です
- 試算は過去実績ベースであり、将来の分配金を保証するものではありません
- NISA成長投資枠1,200万円で持った場合に加え、月5万円×20年で積み立てた場合の補完試算も整理します(詳細は別記事で深掘り)
- 1489の最新の分配金利回り・TTM(過去12か月合計)の実数値は、【2026年版】1489 分配金利回り|年4回・信託報酬の見方|NEXT FUNDS 日経高配当50で確認できます
- 本記事は投資判断のための記事ではなく、分配金の規模感をつかむための判断材料の整理です

1489とは?ざっくり言うと「日本の高配当株50銘柄をまとめたETF」
1489は
NEXT FUNDS 日経平均高配当株50指数連動型上場投信。
日経平均採用銘柄の中から、配当利回り(株価に対する配当の割合)が高い50銘柄で構成される指数に連動する、国内ETFだ。
主なポイントは以下の通り。
- 分配金(ETFの配当のようなもの):年4回
支払基準日は毎年1月・4月・7月・10月の各7日 - NISA:成長投資枠の対象
- 信託報酬(運用にかかる手数料):年0.308%(税込・目安)
「個別株を1社ずつ選ぶより、まずは高配当株をまとめて持ちたい」
そんな考えの人が検討しやすい位置づけのETFといえる。1489の基本的な仕組みを先に整理したい方は、1489|NEXT FUNDS 日経高配当50とは|日本株コアではなく「大型高配当枠」を作るETFもあわせて確認してほしい。
まず確認したい、NISAの”効きどころ”
通常、株や投資信託の利益には約20%の税金がかかる。
売却益や配当・分配金が対象だ。
一方、NISA口座で得たこれらの利益は非課税になる。
分配金を重視する場合、この差は小さくない。
ただし注意点もある。
配当金や分配金の受け取り方法によっては、NISAでも非課税にならないケースがある。SBI証券
たとえば、証券会社で株式数比例配分方式(配当を証券口座で受け取る設定)にしていない場合などだ。
1489はETFなので、多くの人は証券口座で受け取る形になるが、
「一応設定を確認しておく」くらいの意識は持っておきたい。
1489の配当金はいくら?月5万円×20年で試算
「成長投資枠を一気に1,200万円使うのは現実的じゃない」
そう思う人は多い。実際、月5万円×20年で積み立てた場合の試算が、生活実感に近い。
月5万円を20年積み立てると、元本は1,200万円。これは新NISAの成長投資枠の上限とちょうど同じ規模だ。ただし、積み立てなので「20年後にようやく1,200万円分の保有」になる流れであって、最初の年から1,200万円分の分配金が入るわけではない。
20年スパンの長期積立シミュレーションでは、運用会社の過去実績を当てはめた試算で、累計で受け取れる分配金の規模感が浮かんでくる。詳細な計算と前提は、1489を月5万円×20年、新NISAで積み立てたら──分配金だけで約370万円(非課税)で整理している。本記事はあくまで「年・月でいくら」という横の試算が中心なので、長期積立の縦の試算はそちらを参照してほしい。
ここで大事なのは、両方とも過去実績ベースの試算であることだ。20年の間には増配の年も減配の年もありうるし、価格も動く。月5万円×20年で約370万円という数字は、目安であって約束ではない。
シミュレーションの前提|過去実績ベースで見る
ここからのシミュレーションは、すべて「現在水準の一例」として過去実績で計算するものだ。前提条件は次の通り。
- 1489の価格:2,583円(例)
- 直近1年の分配金合計:1口あたり88円(例)
ETFは価格も分配金も変動する。
将来の分配金が保証されているわけではなく、ゼロになる可能性もある。
その点を踏まえた「目安としての試算」と捉えてほしい。
計算は次の3ステップだけ。
月換算 = 年間分配金 ÷ 12
※実際の入金は年4回
購入口数 = 投資額 ÷ 価格
年間分配金 = 口数 × 年分配金
【シミュレーション①】成長投資枠1,200万円で持った場合
- 購入口数:
12,000,000 ÷ 2,583 ≒ 4,645口 - 年間分配金:
4,645 × 88 ≒ 約40万9,000円/年 - 月換算:
約3万4,000円/月
実際の入金は年4回なので、単純に割ると
1回あたり約10万円強が目安になる。
【シミュレーション②(参考)】1,800万円相当を同条件で回せたら
- 購入口数:
18,000,000 ÷ 2,583 ≒ 6,968口 - 年間分配金:
6,968 × 88 ≒ 約61万3,000円/年 - 月換算:
約5万1,000円/月
ただし繰り返しになるが、新NISAでは
成長投資枠だけで使えるのは最大1,200万円まで。
そのため、「1489をNISAで満額」という表現を正確に使うなら、
前者の1,200万円シミュレーションが現実的な前提になる。
1489の分配金は年4回。受け取り時期に偏りがある
シミュレーションでは「月換算」で示しているが、実際の入金は年4回(1月・4月・7月・10月の各7日が基準日)。各回の入金額は均等ではなく、年によって偏りが出やすい。
運用会社の実績を見ると、4月・10月の決算分が大きく、1月・7月は小さくなる傾向がある。たとえば直近の年では、4月で1口40円、10月で39円が支払われる一方、1月は4円、7月は6円というように、回ごとの差が大きい。
つまり、月3万4,000円という月換算の数字は、あくまで「年間40万9,000円を12等分した目安」であって、毎月一定額が入るわけではない。生活費の補助として使う場合は、年4回の入金タイミングと偏りを前提に、家計の取り崩し計画を組むほうが現実的だ。
分配金スケジュールの詳細や、各回の金額の偏りを実数値で確認したい場合は、【2026年版】1489 分配金利回り|年4回・信託報酬の見方|NEXT FUNDS 日経高配当50でTTMと季節偏りを整理している。
おすすめ1冊(PR)
「月いくら入る?」が気になった時点で、もう投資は前進してる。
ただ、数字に引っ張られると、増減に一喜一憂して運用がブレやすい。
「敗者のゲーム」は、短期で儲ける話ではなく、
長期投資で やらかさない ための考え方を整理する1冊。
・「月いくら?」に振り回されず、判断がブレにくくなる
・NISA運用を「期待」ではなく「ルール」で続けられる
※当サイトはAmazonのアソシエイトとして、適格販売により収入を得ています。
新NISAで見るときの注意点(ここを押さえておくと後悔しにくい)
分配金は固定ではない
1489の分配金は、構成銘柄の配当や市場環境によって増減する。
「毎月〇万円が確定」と考えないほうが無難。
入金は年4回
月換算はイメージしやすくするための計算。
実際は1月・4月・7月・10月にまとまって入る。
価格下落リスクはある
高配当だからといって、値動きが小さいわけではない。
株式ETFなので、市況が悪ければ基準価額は普通に下がる。指数ルールやウェイトの考え方、受益権分割の影響まで仕組み面から押さえたい場合は、【1489の仕組み】日経高配当50の指数ルールと注意点もあわせて読んでおくと、値動きの背景が理解しやすい。
NISAは国内税が非課税
一般論として、NISAで非課税になるのは国内課税分が中心。
海外株や海外ETFでは別の注意点がある。
1489は国内ETFなので、この点は知識として押さえておけば十分だ。
利回りだけで判断しないために確認すること
「月3万4,000円」という数字を見て、利回り(年間分配金÷投資額)に置き換えると、年3.4%台になる。だが、ここで利回りだけを根拠に判断するとズレやすい。判断材料を整理するうえで、最低3つの項目を確認したい。
- 表示利回りは「過去の実績」:公式の分配金利回りは、過去1年に支払われた税引前分配金を、その時点の基準価額で割った数字。将来の約束ではなく、後ろ向きの集計値である
- 分配は年4回・偏りあり:4月・10月が大きく、1月・7月が小さい傾向がある。1回の値動きで利回り換算するとブレる
- 自分の買値ベースで見直す:基準価額ベースの表示利回りと、自分の取得単価ベースの体感利回りは別物。証券会社の数字だけで満足せず、自分の買値で引き直す
これらは1489の最新の分配金利回り・TTMの記事で詳しく整理しているので、利回りを実数値で確認したい場合は、【2026年版】1489 分配金利回り|年4回・信託報酬の見方|NEXT FUNDS 日経高配当50を続けて読むと判断軸が立てやすい。
関連記事 ── 本記事のあとに読みたい記事
- 最新の分配金利回り・TTMを実数値で見る → 【2026年版】1489 分配金利回り|年4回・信託報酬の見方|NEXT FUNDS 日経高配当50
- 比較で迷ったらこちら → 399A と 1489 の比較|日本高配当ETF2本の使い分け
- 1494との違いも整理したい → 1494 vs 1489|「配当の質(継続性)」で選ぶか「高配当の分かりやすさ」で選ぶか
- 税金・非課税の仕組み → 40代が新NISAでETFを始める前に知っておくこと
- 20年の実践的シミュレーション → 1489を月5万円×20年、分配金約370万円(非課税)


