最初から現実ラインで検証してみた
AIに投資プランを作らせて、そのまま信じず、人間が横から整理する。それがこの実験のルール。
今回のテーマは、日本の個人投資家が一度は考えるやつ。
「日本高配当株で、月5万円の配当生活は現実的か?」

今回の実験条件(ここがブレると全部ズレる)
まずは、AIに投げた前提条件をそのまま。
- 投資者:40歳(日本在住)
- 元本:1,000万円
- 投資対象:主に日本高配当株(必要に応じてJ-REIT)
- 目標:将来的に税引き前で年60万円(月5万円)の配当
- 前提:新NISAを利用/楽観シナリオは禁止
あえて、
- 利回りの固定
- 銘柄名の指定
- 増配率の細かい条件
は入れていない。
AIがどこを曖昧にして、どこを都合よく解釈するかを見るため。
この辺を縛ると、だいたい話が盛られる。
実際に投げたプロンプト(再現用)
あなたは現実重視の投資アドバイザーです。
日本在住40歳、元本1,000万円(円)で、主に日本高配当株(必要に応じてJ-REIT)を使い、将来的に税引き前で年60万円(月5万円)の配当を目指すシミュレーションを作ってください。
出力は①想定ポートフォリオ(ざっくりカテゴリ)②年間配当の目安と10年後の想定③前提が崩れるリスク のみ。
※楽観的な前提は置かず、新NISAを前提に説明してください。
ChatGPTが出してきた「日本高配当」プラン
① 想定ポートフォリオ(ざっくり分類)
個別銘柄ではなく、「性格」で分けてきた。
A. 日本高配当・大型株(コア)|60〜70%
- 銀行/商社/通信/エネルギー/インフラ系
- 配当利回り:3〜4%台
- 役割:配当の土台
無配リスクは低め。
ただし、景気や金利の影響は普通に受ける。
いかにも日本高配当の中核。
B. 日本高配当・中小型株(サテライト)|10〜20%
- 財務が安定している企業を想定
- 利回り:4〜5%台もあり得る
- 役割:利回りの底上げ
その代わり、
業績悪化時の減配リスクは高めという扱い。
C. J-REIT|10〜20%
- 分配利回り:4〜5%前後
- 役割:株式とは違う値動き+インカム補完
金利上昇や市況悪化時に、
分配減と価格下落が同時に来やすい点もちゃんと書かれていた。
👉 全体の想定利回りは、
税引き前で年3.5〜4%程度。
ここで5%超を置かなかったのは、正直えらい。
② 年間配当の目安と10年後の想定
初年度
- 元本:1,000万円
- 想定利回り:年3.5〜4%(税引き前)
👉 年間配当は、
35〜40万円(=月約3万円)。
この時点で、
月5万円には届かない
という、身も蓋もない現実。
目標60万円に必要な元本(再確認)
- 利回り3.5% → 約1,715万円
- 利回り4.0% → 約1,500万円
元本1,000万円のままでは物理的に無理。
ここはAI自身も認めている。
10年後はどうなる?(NISAで全配当を再投資)
かなり保守的な前提で、3パターン。
- 年3%成長
元本:約1,344万円
配当:約47万円/年 - 年4%成長(現実ライン)
元本:約1,480万円
配当:約52万円/年 - 年5%成長(順調)
元本:約1,630万円
配当:約57万円/年
結論(AI視点)
- 再投資だけでは、10年後でも60万円に届かない〜ギリギリ
- 安定して超えるには
・追加投資
・もしくは時間(12〜15年)
が必要。
新NISA前提なので、日本株配当は
「税引き前=実質手取り」で考えられるのは確かに大きい。
③ 前提が崩れるリスク(ここが一番大事)
1. 減配リスク
日本高配当でも、
- 景気後退
- 業界構造の変化
- 政策変更
で、減配は普通に起きる。
特に「高配当」を売りにしている企業ほど、
一度の減配インパクトは重い。
2. 利回りの見かけ倒し
- 株価下落で利回りが高く見えているだけ
- REITの分配減+公募増資
このパターンは、
配当と価格が同時に削られる。
3. NISA制度リスク
現行NISAは恒久化されたとはいえ、
- ルール変更
- 対象商品の見直し
の可能性がゼロとは言えない。
「非課税が永遠に続く」前提は置きすぎ。
4. セクター偏り
高配当狙いは、
銀行・商社・エネルギー・不動産に寄りやすい。
特定セクターが長く低迷すると、
配当も資産成長も一緒に止まる。
盛らなかった。それでも届かない
今回のAIシミュレーションは、
かなり現実寄りだった。
それでも結論はシンプル。
- 元本1,000万円
- 日本高配当中心
この条件では、
いきなり年60万円は無理。
NISAで10年フル再投資すれば、
年50万円前後までは現実的。
そこから先は、
- 追加投資するか
- 時間を味方につけるか
この二択。
「月5万円の配当生活」は、40代スタートなら、
設計次第で届くが、最短ルートではない
そんな整理で十分だと思う。
次回は、この結果を踏まえて、
「じゃあ、どこをどう変えたら近づくのか?」
を、もう一段具体的に掘る予定。
今日はこのくらいで。





