この実験でやっているのはシンプルで、
AIに投資案を出させて、それを人間が疑って潰す。
その往復運動だけ。
ズレやすいポイントを、毎回同じ角度から確認している。
ここでまずやるのは、ChatGPTを「投資判断」ではなく
整理・棚卸しの道具として使うための型づくり。

ChatGPTでNISA戦略を立てる時代、もう始まっている
気づけば投資の世界にも、静かにAIが入り込んできた。
ChatGPTのような生成AIは、個人投資家にとって
NISA戦略の壁打ち相手として、もう十分に実用段階。
以前なら、戦略を考えるには
- 分厚い投資本を読む
- FPに相談する
このあたりが定番だった。
今は条件を投げるだけで、
資産配分の叩き台や注意点を一瞬で並べてくる。
便利なのは事実。
ただし、
聞き方を間違えると、答えの質は一気に落ちる。
この記事でやるのは、
ChatGPTを占いにしないための整理だ。

NISA戦略でChatGPTは何ができるのか
新NISAは、
- 年間投資枠:360万円
- 非課税保有限度額(総枠):1,800万円
と、個人投資家にとってかなり自由度が高い。
その分、
どう使い切るか、どう配分するかで迷いやすい。
ここでChatGPTが役に立つのは、
- 選択肢を一気に広げる
- 思考の抜け漏れを洗い出す
- 条件変更のシミュレーションを即出す
このあたり。
あくまで思考補助ツールとしては優秀。
一方で、
判断を丸投げすると高確率で事故る。
その分かれ目が次だ。

AIにNISA戦略を聞く前に決める4つの前提
ChatGPTに質問する前に、
最低限これだけは決めておきたい。
① 投資期間(いつまで運用するか)
- 20代:30年以上
- 40代:20年前後
- 50代:10年以下
これだけで、
AIが想定するリスク水準は大きく変わる。
期間を伝えないと、AIは無難な一般論に逃げる。
② 投資額(年間・総額)
「年間60万円」なのか、「毎月5万円」なのか。
ここが曖昧だと、
机上の空論ポートフォリオが返ってくる。
金額は、AIの精度を決めるスイッチ。
③ リスク許容度(どこまで耐えられるか)
- 元本割れは避けたい
- 一時的な下落はOK
- 荒れてもリターン優先
これを言語化しないと、
AIは「平均的な投資家」を勝手に想定する。
だいたい、その想定は自分じゃない。
④ 投資目的(成長/配当/両方)
目的を言わないと、
AIは全部入りの中途半端構成を出しがち。
目的は配分を決める一番の軸。

まずこれだけ(コピペで使える入口プロンプト)
10個まとめてやらなくてOK。
最初は1本だけで十分。
「結論を出させない」「前提を揃える」——この2点だけ守る。
(コピペで使えるプロンプト)
あなたは投資判断をしない、情報整理アシスタントです。
以下の条件で、NISAの方針を整理してください。
- 投資対象:ETF中心
- 目的:長期の資産形成(短期売買しない)
- リスク許容:最大下落が来ても続けられる範囲
出力は必ずこの順で。
1) まず確認すべき前提(質問形式で)
2) 取り得る方針パターン(2〜3案、優劣を付けない)
3) よくある落とし穴(やりがちなミス)
4) 次に集めるべき情報(具体例付き)
※個別銘柄の推奨・断定は禁止。一般論として。
そのまま使えるChatGPTプロンプト10選
ここからはテンプレ集。
ポイントは「結論を出させない」こと。
AIは判断じゃなく整理に使う。

① まず前提を揃える(質問を作らせる)
目的:条件が曖昧なままAIに提案させる事故を防ぐ
やること:あなたに必要な確認質問をAIに作らせる
いつ使う:最初の1回。これがないと全部ズレる
あなたは投資判断をしない「整理役」です。結論や銘柄推奨はしません。
私がNISAの運用方針を決めるために、確認すべき質問を12個作ってください。
質問は「YES/NO」ではなく、答えやすい聞き方にしてください。
必ず含めたい観点:
- 投資期間(いつまで運用するか)
- 年間の投資額(または毎月の積立額)
- 追加投資の有無と増減の可能性
- リスク許容度(下落に耐えられる幅)
- 目的(成長/配当/両方)
- 生活防衛資金の有無(何か月分)
- 売買の頻度(基本は放置したい等)
- すでに持っている資産の概要
出力形式:
1) 質問(箇条書き)
2) なぜそれが必要か(各質問に1行)
② 方針の型を出す(優劣をつけない)
目的:いきなり「最適解」を決めず、選択肢を整理する
やること:NISAの方針を2〜3パターンに分ける
いつ使う:前提がある程度揃った直後
あなたは投資判断をしない「整理役」です。銘柄推奨や断定はしません。
以下の条件を前提に、NISA方針のパターンを3つ提示してください。
各パターンは「向いている人/向かない人/落とし穴」を必ず書きます。
【条件(分かる範囲でOK)】
- 年齢:
- 投資期間:
- 年間投資額 or 毎月積立額:
- 目的(成長/配当/両方):
- リスク許容(最大で何%下落まで耐えられそうか):
- 投資対象:ETF中心
出力形式:
パターンA:名称(例:市場平均型 など)
狙い:
向いている人:
向かない人:
落とし穴:
パターンB:
名称:
狙い:
向いている人:
向かない人:
落とし穴:
パターンC:
名称:
狙い:
向いている人:
向かない人:
落とし穴:
③ 資産配分案を叩き台として作らせる(根拠と注意点つき)
目的:アイデアを出させる。ただし鵜呑みにしない
やること:配分案+前提+弱点をセットで出させる
いつ使う:方針パターンを決めた後
あなたは投資判断をしない「設計補助」です。個別銘柄の推奨はしません。
以下の前提で、ETF中心の資産配分案(カテゴリレベル)を1案作ってください。
また、その案の前提・弱点・確認事項もセットで出してください。
【前提】
- 投資目的:
- 投資期間:
- 年間投資額 or 毎月積立額:
- リスク許容:
- 配当の位置づけ(重視/不問):
- 追加投資の方針(毎月一定/変動あり):
出力形式:
1) 配分案(カテゴリと比率、合計100%)
2) この案が成立する前提(3〜5個)
3) 弱点・事故りやすい点(5個)
4) 決めきるために必要な追加情報(5個)
AIが出した比率は、そのまま使わない。③の配分案の比率は、AIが一般論から置いた数字で、あなたの条件を計算した結果ではない。使う前に、次の4つを確かめる。
- 比率の理由をAIに書かせる。「この比率にした理由を、前提ごとに1行ずつ書いてください。前提に当てはまらない一般論なら、そう書いてください」と追加で頼む。理由が「一般的に」だけなら、その比率はあなたの条件から出たものではない。ただし、AIが書いた理由は後から付けた説明のこともあり、それだけでは比率が自分に合うかの確かめにはならない。
- 比率を、自分が決めた前提(投資期間・金額・どこまでの下落に耐えられるか)と自分で突き合わせる。仮に配分案の株式の比率が80%で、残りの20%の値段が変わらないと仮定すると、株式全体が30%下がったとき、資産全体はおよそ24%減る(80%×30%)。その減り方を受け入れられるかは、AIの答えではなく、前提の③(リスク許容度)で決まる。
- カテゴリごとに、実際に買う候補のETFを1本ずつ当て、運用会社の商品ページで連動する指数と信託報酬を確かめる。AIが書いたカテゴリの説明と、指数の名前・中身が合っているかを見る。
- 候補のETFの組入上位を、運用会社の月次レポートで開く。別のカテゴリにしたつもりのETFどうしで、同じ銘柄が上位に重なっていないかを見る(⑤の点検で使う材料になる)。
④ 「つみたて枠」と「成長枠」をどう役割分担するか
目的:枠を“なんとなく”使ってぐちゃぐちゃになるのを防ぐ
やること:枠ごとの役割・ルールを決める
いつ使う:配分案が出た後(実行設計)
あなたは投資判断をしない「運用ルール設計役」です。銘柄推奨は禁止。
新NISAの「つみたて枠」と「成長枠」を、役割とルールで分けて提案してください。
【前提】
- 目的:
- 投資期間:
- 年間投資額:
- リスク許容:
- 運用スタイル(基本放置/年1回だけ見直し等):
出力形式:
よくある失敗(3つ)
つみたて枠:役割/入金ルール/やらないこと
成長枠:役割/使いどころ/やらないこと
⑤ 分散の穴を点検する(重複・偏りの棚卸し)
目的:それっぽい配分でも「同じ要因で全部下がる」を防ぐ
やること:地域・セクター・通貨・リスク要因の重複を指摘
いつ使う:自分の案ができたら毎回
あなたは投資判断をしない「点検係」です。銘柄推奨は禁止。
以下の保有(または予定)について、偏りやリスクの重複を指摘してください。
【保有(カテゴリでOK)】
- 例:全世界株 60%
- 例:米国株 20%
- 例:日本高配当 10%
- 例:債券 10%
出力形式:
1) 地域の偏り
2) セクターの偏り(偏りが起きやすい点も)
3) 通貨の偏り(円/ドルなど)
4) 同時に下がりやすい重複リスク(何が原因で一緒に落ちるか)
5) 改善アイデア(“考え方”だけ。銘柄は出さない)
⑥ 高配当を入れる/入れないの向き不向きを整理する
目的:「配当が欲しい気持ち」だけで比率が増えるのを防ぐ
やること:ストレス耐性・目的から向き不向きを分ける
いつ使う:配当を気にし始めた時点で一度
あなたは投資判断をしない「整理役」です。銘柄推奨は禁止。
高配当(配当重視)をコアに入れて良い人/入れない方が良い人を整理してください。
判断軸は「目的」「性格」「ストレス要因」です。
出力形式:
よくある誤解(3つ)
コアに入れて成立しやすい人(特徴5つ)
入れない方がラクな人(特徴5つ)
入れる場合の安全運転ルール(比率・分散・期待値の持ち方)
⑦ 暴落が来た時のルールを先に決める(感情対策)
目的:下落時に毎回悩む→事故る を防ぐ
やること:下落率ごとに やる/やらない を決める
いつ使う:運用開始前に一回。あとはメンテだけ
あなたは投資判断をしない「危機対応の整理役」です。売買の断定は禁止。
長期投資を前提に、下落率ごとの行動ルールを作ってください。
目的は「感情で動かない仕組み」です。
想定下落:-10% / -20% / -30% / -40%
出力形式(各下落率ごとに):
- 例外があり得る条件(曖昧でもOK)
- 事実確認(何を確認する?)
- やること(例:積立は継続、記録だけ付ける等)
- やらないこと(例:SNSの煽りで動かない等)
⑧ 条件変更シミュレーション(何を変えると結果がズレるか)
目的:「利回り〇%で20年」みたいな夢前提を崩す
やること:入金額・利回り・期間の感度を見る
いつ使う:計画を現実ラインに落としたい時
あなたは投資判断をしない「感度分析係」です。断定は禁止。
以下の前提で、将来結果がどの条件に一番左右されるか(感度)を説明してください。
数字は概算でOKですが、前提と限界も書いてください。
【前提】
- 毎月積立額:
- 期間:
- 想定利回り(複数:例 2%/4%/6%):
- 取り崩し予定の有無:
出力形式:
1) 主要な変数(積立額・利回り・期間 など)
2) それぞれを変えた時の影響(ざっくり比較表でもOK)
3) 誤解しやすい点(例:平均利回りと毎年の上下は別)
⑧の2%・4%・6%は、感度を見るための仮の数字で、どの商品の実績でもない。AIが出した将来の結果も、この仮の数字を前提にした計算にすぎない。そして、運用会社の商品ページに表示される分配金利回りは、過去1年に支払われた分配金の割合で、値上がりや値下がりを含めた⑧の「想定利回り」とは別の数字である。分配金利回りを⑧の想定利回りの代わりに入れることはできない。そのうえで、AIが商品の分配金利回りを答えたときに確かめるのは次の3つである。
- 分配金の実績:直近1年に支払われた分配金を、決算日ごとに足した合計。商品ページの「分配金情報」に載っている。
- 分母にした価格:運用会社が表示する分配金利回りは、基準価額で割っているのか、取引所の終値で割っているのか。
- 基準日:その利回りが、どの日の数字か。
たとえば1489なら、NEXT FUNDSの商品ページに、基準日2026年9月18日の分配金利回り2.63%と、直近1年の分配金(100口あたり、2025年10月3,900円・2026年1月800円・2026年4月3,800円・2026年7月900円)が載っている(2026年9月24日に確認)。この2.63%は、過去1年の分配金の合計を基準日の基準価額で割った数字で、将来の分配金を示すものではない。⑧に入れる想定利回りは、この資料からは出せない。
⑨ 悪魔の代弁(弱点を先に潰す)
目的:自分の案の「都合の悪いところ」を見逃さない
やること:弱点10個+弱点を小さくする工夫
いつ使う:方針が決まりかけた時の最終チェック
あなたは投資判断をしない「批評役(悪魔の代弁者)」です。銘柄推奨は禁止。
以下の運用方針の弱点を、できるだけ厳しく10個挙げてください。
そのうえで、弱点を小さくするための一般的な工夫も添えてください。
【運用方針(ここに貼る)】
- 目的:
- 配分:
- 入金ルール:
- リバランス方針:
- 暴落時ルール:
出力形式:
弱点を小さくする工夫(対応案を箇条書き)
弱点1〜10
⑩ 次の1週間に落とす(行動に変換する)
目的:「分かった」で終わらせない(でも売買指示はさせない)
やること:整理タスクを時間別に分ける
いつ使う:最後に必ず
あなたは投資判断をしない「実行支援」です。売買指示は禁止。
私の状況から、次の1週間でやることを「情報整理タスク」として提示してください。
所要時間ごとに分けてください。
【私の状況(分かる範囲で)】
- 投資目的:
- 投資期間:
- 年間投資額:
- リスク許容:
- 現在の方針(あれば):
出力形式:
- やらなくていいこと(2つ)
- 15分でできる(3つ)
- 30分でできる(3つ)
- 60分でできる(3つ)
ChatGPTの出力はどこまで使えるか
ChatGPTが得意なのは、
- 配分の叩き台
- 注意点の洗い出し
- 比較視点の提示
ここまで。
一方で、
税・為替・減配といった現実面までは面倒を見ない。
だからこの実験室では、
その先を人間が確認する。

AIが答えた数字は、出典でどう確かめるか
AIに数字を聞くときは、答えと一緒に「どの資料の、どの日の、何を何で割った数字か」を書かせ、その資料を自分で開いて照合する。聞き方は次の形でよい。下は1489の分配金利回りを聞く例で、ほかの商品の分配金利回りなら、商品名とコードを差し替えれば使える。信託報酬など別の数字を聞くときは、1)〜3)の項目もその数字に合わせて書き換える(信託報酬なら「率」「税込か税抜か」「どの資料の何ページに書かれているか」)。
あなたは投資判断をしない情報整理アシスタントです。
NEXT FUNDS 日経平均高配当株50指数連動型上場投信(1489)の、直近の分配金利回りを教えてください。
必ず次の形で答えてください。
1) 分配金利回り(%)
2) 分子:どの期間に支払われた分配金の合計か、その金額(1口あたり・税引前)
3) 分母:何の価格か(基準価額か、取引所の終値か)と、その金額
4) 基準日(いつ時点の数字か)
5) 出典のURL(運用会社など一次資料)
分からない項目は推測で埋めず「不明」と書いてください。数値を覚えている範囲で答える場合は、その旨を明記してください。
答えが返ってきたら、出典のURLを開き、次の順に照合する。
- 基準日:AIが書いた基準日と、資料に書かれた基準日が同じか。違えば、その先の数字は比べても意味がない。
- 分子:資料の分配金の一覧から、基準日までの1年分を自分で足し、AIの合計と一致するか。100口あたりの表示を1口に直しているかも見る。
- 分母:資料が利回りを基準価額で割っているのか、取引所の終値で割っているのか。AIが同じ価格を使ったか。
- 結果:分子÷分母を自分で計算し、資料に表示された利回りと合うか。
1489で試した結果(2026年9月24日)
このプロンプトを、OpenAIのAIをコマンドから動かす「Codex CLI」(バージョン0.153.4、モデル名 gpt-5.6-sol)で、2026年9月24日17時57分〜18時00分に試した。ChatGPTの画面で試したものではない。比べるために、Web検索の有無と、聞き方(出典を書かせるかどうか)を変えて3回聞いた。1回ごとに何も入っていないフォルダで始め、前の回の答えを読めないようにした。
| 聞き方 | Web検索 | AIの答え | 運用会社の表示との照合 |
|---|---|---|---|
| 「1489(NEXT FUNDS 日経平均高配当株50指数連動型上場投信)の分配金利回りは何%ですか?」とだけ聞く | なし | 「直近では概ね年3%前後が目安」。基準日なし。計算式は「過去1年間の分配金合計 ÷ 現在の市場価格 × 100」 | 基準日も分子も無いため、数字は照合できない。分母(市場価格)は、運用会社の表示(基準日2026年9月18日の2.63%)が使う基準価額と違う |
| 上のプロンプト(出典・基準日を書かせる) | なし | 利回り・分子・分母・基準日をすべて「不明」とし、出典のURLだけを書いた | 推測で埋めず「不明」と答えた。URL(https://nextfunds.jp/lineup/1489/)は正しい |
| 上のプロンプト(出典・基準日を書かせる) | あり | 2.63%。分子94円(1口・税引前)、分母は基準価額3,578.41円、基準日2026年9月18日 | すべて一致(下の表) |
Web検索ありの3回目の答えは、次のとおりだった。太字にするための記号(アスタリスク2つ)を外し、リンクの書き方をURLの括弧書きに直し、字下げを整えた。文字はそれ以外、出力のまま。
1) 分配金利回り:2.63% 計算:94円 ÷ 3,578.41円 × 100 = 2.626…%(小数第2位まで表示) 2) 分子:2026年9月18日を基準とする過去1年間の分配金合計 1口あたり 94円(税引前) - 2025年10月7日:39円 - 2026年1月7日:8円 - 2026年4月7日:38円 - 2026年7月7日:9円 ※公式サイトの「100口あたり」合計9,400円を1口あたりに換算。 3) 分母:基準価額(信託報酬控除後) 1口あたり 3,578.41円(公式表示:100口あたり357,841円) 取引所の終値ではありません。 4) 基準日:2026年9月18日 2026年9月24日時点で、運用会社サイトに掲載されている直近の分配金利回りです。 5) 出典URL(一次資料) - NEXT FUNDS・1489商品ページ(野村アセットマネジメント)(https://nextfunds.jp/lineup/1489/) - NEXT FUNDS・分配金情報(https://nextfunds.jp/dividend/) これは運用会社公表値の整理であり、投資判断ではありません。
この答えを、NEXT FUNDSの1489の商品ページ(2026年9月24日に取得)と照合した。
| 項目 | AIの答え | 商品ページの表示 | 一致 |
|---|---|---|---|
| 基準日 | 2026年9月18日 | 2026年09月18日 | 一致 |
| 分子(直近1年の分配金) | 39円+8円+38円+9円=94円(1口) | 100口あたり3,900円・800円・3,800円・900円(合計9,400円) | 一致 |
| 分母 | 基準価額3,578.41円(1口) | 基準価額(100口)357,841円。利回りは基準価額(信託報酬控除後)で割ると注記 | 一致 |
| 分配金利回り | 2.63% | 2.63% | 一致 |
分母を取り違えると、数字は小さくずれる。同じ日の取引所の終値は1口3,585円で、94円を終値で割ると約2.62%になる。1回目の答えの「年3%前後」は、基準日も分子も書かれていないので、どの時点の、何を足した数字かを確かめられない。
再現のための記録
- 使ったAI:Codex CLI 0.153.4(OpenAI)、モデル名 gpt-5.6-sol、推論の強さ high
- 日時:2026年9月24日17時57分〜18時00分(3回)
- 条件:1回ごとに空のフォルダで開始。Web検索は1・2回目がなし、3回目があり
- 照合に使った資料:NEXT FUNDS 1489 商品ページ(2026年9月24日取得。基準日2026年9月18日の表示)
- 画面の写真はない。コマンドの出力(文字)を載せた(太字の記号とリンクの書き方、字下げだけを整えた)
同じプロンプトをChatGPTの画面で使っても、同じ答えになるとは限らない。モデル、Web検索の設定、聞いた日の資料の更新で答えは変わる。変わらないのは照合の順番で、基準日・分子・分母・結果の4つを資料と突き合わせる。資料が見つからない、資料にその数字が載っていない、利回りの定義が違う、という場合は、一致を確かめられないので「確かめられない」と判断する。
1489の交付目論見書で試したところ、AIが引用した箇所の文言は、改行と空白を除けば原文と一致していたが、信託報酬の配分の表などの記載を、断りなく引用から抜かしていた。AIの答えは、間違いがないかだけでなく、抜けがないかも確かめる必要がある。数字ではなく、交付目論見書の記載(費用・分配方針・元本保証)をAIにページ番号つきで引用させ、原文と1行ずつ照合した結果は、1489の交付目論見書をAIに読ませたら、費用・分配方針・元本保証を正しく抜き出せるかに載せている。
AIは補助輪、舵は人間が持つ

ChatGPTは、
NISA戦略を考えるうえでかなり使える相棒だ。
ただし、判断を委ねる相手ではない。
AIは地図を描く。
歩くのは人間。
この距離感を保てるなら、
AI×NISAは十分に武器になる。
AIに最終判断を委ねるべきでないものの1つが、買ったETFを持ち続けるかどうかである。商品側の事実、自分が決めた売買・配分の設計、過去の判断の傾向のうち、どの材料を確認する場面なのか。その切り分けは持ち続ける判断の全体像|ETF保有中の迷いを3つの層に分けるにまとめている。
この記事で言えないこと
- 1489の分配金利回りについてAIに聞いたのは、2026年9月24日にCodex CLIで行った3回だけである。ChatGPTの画面では試していないため、同じ答えになるかは言えない。
- 10本のプロンプトは、この記事ではAIの答えを載せていない。答えは聞く日・モデル・設定で変わるため、どう答えるかは言えない。
- NISAの枠の数字は2026年9月14日に金融庁の資料で確かめたもので、それより後の制度の変更は、その日以降の資料を見ていないため反映していない。
- 1489の分配金利回り2.63%は、基準日2026年9月18日時点の過去1年の実績である。将来の分配金を示す数字ではないため、この記事から将来の利回りは言えない。
数値の基準日
- NISAの枠の数字
- 2026年9月14日に金融庁の資料で確認
- 1489の分配金・分配金利回り
- 基準日2026年9月18日(2026年9月24日に取得)
- 1489の分配金利回りをAIに聞いた日時
- 2026年9月24日17時57分〜18時00分
データの出典
本記事のNISAの枠に関する記載は、以下の一次情報に基づく。取得日は2026年9月14日。
1489の分配金・基準価額・分配金利回りの記載は、NEXT FUNDSの商品ページに基づく(2026年9月24日に取得。基準日2026年9月18日の表示)。
- 金融庁 NISA特設ウェブサイト「NISAを知る」 … つみたて投資枠の年間120万円、成長投資枠の年間240万円、併用による合計の年間360万円、非課税保有限度額(総枠)1,800万円、そのうち成長投資枠が1,200万円であること、および売却した商品の簿価の分だけ翌年以降に枠を再利用できること
- 金融庁「NISAの抜本的拡充・恒久化のイメージ」 … 年間投資枠(つみたて投資枠120万円・成長投資枠240万円)、非課税保有限度額(総枠)1,800万円を簿価残高方式で管理すること、成長投資枠1,200万円(内数)
- NEXT FUNDS 日経平均高配当株50指数連動型上場投信(1489)商品ページ … 基準日2026年9月18日の分配金利回り2.63%、基準価額(100口)357,841円、取引所価格(終値)3,585円、分配金(100口あたり)2025年10月3,900円・2026年1月800円・2026年4月3,800円・2026年7月900円、分配金利回りは過去1年間の分配金の合計を基準日の基準価額(信託報酬控除後)で割ったものであること



