基準日:2026-02-07(JST)
対象期間:2026-01-30 〜 2026-02-05(直近5営業日)
結論
今週は「米景気指標と金利観測」が材料になって、「米国株」と「ドル円」が動いた週。
初心者が追う論点は2つだけでいい。
- 論点①:米10年金利(=米国の代表的な長期金利。ざっくりお金を借りるコストの温度)
- 論点②:ドル円(=円の強さ/弱さの温度計)
余計なニュースは多い。結局この2つに戻ってくる。

今週のスコアボード
| 指標 | 週初 | 週末 | 変化 | ひとこと |
|---|---|---|---|---|
| 米国株(S&P500) | 6,939.03 | 6,798.40 | -140.63(-2.03%) | 下落。AI関連の見通し・決算で期待がしぼんだ。 |
| 日本株(日経平均) | 53,322.85 | 53,818.04 | +495.19(+0.93%) | 上昇。円安(ドル高)が輸出企業の追い風になった。 |
| 米10年金利 | 4.241% | 4.210% | -0.031pt(-3bp) | 低下。雇用弱め→景気減速観測→金利が上がりにくい方向。※bp=0.01%(1ベーシスポイント) |
| ドル円(USD/JPY) | 153.879 | 156.93 | +3.051円 | 円安。米金利観測が残ってドルの旨味が続いた。 |
参照:Investing.com「S&P500 過去データ」
参照:Investing.com「日経平均株価 過去データ」
参照:Investing.com「アメリカ 10年債利回り 過去データ」
参照:OANDA Japan「2026年1月30日のUSD/JPY 為替レート」
参照:OANDA Japan「2026年2月5日のUSD/JPY 為替レート」
今週の出来事
出来事①:ADP雇用が市場予想を下回り、雇用の鈍化が意識された
参照:Reuters「米1月ADP民間雇用、2.2万人増 市場予想下回る」
- 影響:米10年金利↓(4.241% → 4.210%)
- ここだけ押さえる:雇用が弱いと「金利が上がりにくい」と見られやすい。
- 一言:市場は「雇用が弱い=景気が熱すぎない=利上げ圧が弱い」と解釈した。
(初心者訳:借りるコストが上がりにくいと、株には追い風になりやすい)
出来事②:AMDの見通しをきっかけに、AI関連の期待が揺れてハイテク中心に売り
参照:Reuters「米AMD、第1四半期売上高は前期比で減少見通し 時間外で株価急落」
- 影響:米国株(S&P500)↓(6,939.03 → 6,798.40)
- ここだけ押さえる:「期待で上がっていた株」は、期待が揺れると下がりやすい。
- 一言:市場は「成長ストーリーに陰り=高い期待を織り込んだ株が売られやすい」と解釈した。
(初心者訳:将来の利益が不安になると、人気株ほど下げやすい)
※「織り込む」=市場参加者がもうそうなる前提で値段に反映しているという意味。
出来事③:次期FRB議長を巡る観測で、米金利とドルの方向が意識された
参照:Reuters「焦点:米国債はスティープ化進行か、ウォーシュ体制下で資産圧縮観測」
- 影響:ドル円↑(153.879 → 156.93)/日経平均↑(53,322.85 → 53,818.04)
- ここだけ押さえる:FRBの人事・方針観測は「ドルの強さ」に直結しやすい。
- 一言:市場は「米金融政策の先行き=ドルの強さ」に直結すると解釈した。
(初心者訳:ドルが強いと円は相対的に弱くなり、輸出企業には追い風になりやすい)
※「資産圧縮」=FRBが保有資産を減らす(金融を引き締める寄りの動き)。
※「スティープ化」=長期金利が相対的に上がって、金利のカーブが立つこと。
相場が見ている軸
軸①:米雇用関連指標 → 米10年金利 → 米国株
- トリガー:ADP雇用など「雇用が強い/弱い」材料
- 価格の反応:米10年金利/米国株(S&P500)
軸②:FRB議長人事・金融政策観測 → ドル円 → 日本株
- トリガー:FRB人事/発言で「利下げしやすい/しにくい」観測が動く
- 価格の反応:ドル円(USD/JPY)/日本株(日経平均)
いまの局面
いまは 「米10年金利の方向で空気が変わる局面」 だ。
ニュースを追いすぎなくていい。米10年金利だけ確認すれば足りる。
来週の確認ポイント(初心者はこれだけ)
- 見るイベント(最大2つ):米雇用統計(発表延期分)/米CPI(発表延期分)
- 見る数字(境界線):米10年金利 4.20%/ドル円 157円
起きたらどうなるか。ここは結論を先に置く。
- 米10年金利が 4.20%を明確に上回って定着 するなら、株は上値が重くなりやすい。
理由:借りるコストが上がる方向だから。 - ドル円が 157円を超えて推移 するなら、日本株は輸出株中心に支えられやすい。
理由:円安は海外売上の円換算を増やしやすいから。
※「定着」=一瞬ヒゲで超えるのではなく、数日その水準で推移するイメージ。
次回更新予定:2026-02-14
参照:OANDA Japan「米ドル/円(USD/JPY) 経済指標カレンダー」


