AIに投資案を出させて、こっちが容赦なくツッコむ——それがこの実験の流儀。

ニュース見出しGPT
まず前提。この記事で言う「ニュース見出しGPT」は、
私が作ったGPTs(カスタムGPT)『経済ニュース → 市場影響 やさしい翻訳』のこと。
狙いはシンプル。
- ニュースの見出しを貼る
- 市場がいま気にしてる質問に変換する
- 次に見るべきもの(指標・発言・材料)を整理する
売買の答えを当てにいく道具じゃない。
ニュースで迷子にならないための翻訳機です。
まず結論:ニュースは「読んでも分からん」のが普通
経済ニュースって、読んでもこうなりがち。
- 情報が多すぎて、結局どこが重要か分からない
- 専門用語に引っ張られて、読み終わっても頭に残らない
- SNSは煽りが多くて、余計に混乱する
で、最後に残る感想がこれ。
「で、これって株にどう関係あるの?」
分からなくて当然。
ニュースは「何が起きたか」は書くけど、
市場が見るポイント(=次の質問)は書いてないことが多いから。
このGPTは、その欠けてる質問を補うために作った。
このGPTでできること(出力はこの順番)
あなたがやるのは、見出しを貼るだけ。
GPTは基本この順番で返します。
- 短いサマリー(何が起きたか)
- 市場が気にしている質問(ここが本体)
- 影響を受けやすい領域(株/債券/為替/商品 など)
- 次にチェックするもの(指標・発言・イベント)
- 注意点(断定しない/煽らない)
目的は当てることじゃない。
ニュースを読んだあと、頭の中に筋を通すこと。
使い方(最短30秒)
手順
- GPTを開く
→ 『経済ニュース → 市場影響 やさしい翻訳』 - ニュースの見出しを1本貼る
- 出力のうち、まずは 「市場が気にしている質問」だけ読む
- 「次にチェックするもの」だけメモ
以上。
全部読まなくていい。
(GPTの実施イメージ)


GPTsがなくても同じことはできる(でもGPTsの方が楽)
先に釘を刺す。
この「ニュース見出しGPT」は便利だけど、
仕組み自体はプロンプト+型なので、GPTsを使わなくても通常のChatGPTで再現できる。
違いはここ。
- GPTs:最初から型が入ってる(毎回ラク・ブレにくい)
- 通常ChatGPT:自分で型(プロンプト)を貼る(手間はあるが同じ挙動に寄せられる)
「とりあえず試したい」なら通常ChatGPTでOK。
「日々回す」ならGPTsが勝ち。
まずこれだけ:コピペ用“標準プロンプト”(万能)
GPTsの初期挙動だけでも使える。
でも、出力を安定させたいならこの一文(=型)を足すとブレが減る。
そして重要。
このプロンプトは、GPTsを使わずとも通常のChatGPTに貼って再現できます。
ただし、GPTs版は出力ルール(順番・トーン・注意点)が初期設定で固定されているため、ブレが少なく、毎回貼り直す手間もありません。
要は、どっちでもいい。
型を固定すれば勝ち。
以下のニュース見出しを「市場の見方」で整理してください。
【見出し】
(ここに貼る)
【出力】
1) 何が起きたか(20〜40字)
2) 市場が気にしている質問(3つ)
3) 影響を受けやすい領域(株/債券/為替/商品)
4) 次に確認すべきもの(3つ)
5) 断定しない注意点(1つ)
条件:煽らない、断定しない、まず「質問」を中心に。
ここから本題:金利・為替・決算の“市場の見方”テンプレ
ニュースは無限にあるけど、
個人投資家が詰まりやすいのは、だいたいこの3つ。
- 金利(特に長期金利)
- 為替(特にドル円)
- 決算(予想比/ガイダンス)
ここでは、そのままコピペして使えるテンプレを置きます。
① 金利ニュースのテンプレ(長期金利・利上げ/利下げ)
金利ニュースで市場が見てるのは、ほぼこれ。
- どこまで行くか(=水準)
- いつまで続くか(=期間)
- 何が変わったか(=背景)
コピペ用テンプレ(金利)
次の見出しを、金利ニュースとして「市場の見方」で整理してください。
【見出し】
(ここに貼る)
【必ず入れる観点】
- 変化の主因(インフレ/景気/財政/中銀発言/需給)
- 市場が気にする質問(3つ)
- 影響(株:グロース/バリュー、債券:価格、為替、金)
- 次に見る指標(CPI/PCE/雇用/入札/中銀発言など)
条件:短く、断定しない。
例:見出し→市場の質問(イメージ)
見出し:
- 「米長期金利が急上昇、インフレ再燃懸念」
市場の質問:
- 「利下げは先送りされる?」
- 「株のバリュエーションは耐えられる?」
- 「上昇の主因は指標?発言?国債需給?」
② 為替ニュースのテンプレ(ドル円・円安/円高)
為替は「理由を一つに決め打ち」した瞬間に負ける。
だからまず分解。
- 金利差
- リスクオン/オフ
- 要人発言(介入含む)
- 実需(貿易・企業の需給)
コピペ用テンプレ(為替)
次の見出しを、為替(特にドル円)の視点で整理してください。
【見出し】
(ここに貼る)
【出力フォーマット】
1) 何が起きたか
2) 主要ドライバー候補(優先順に:金利差/リスク/発言/需給)
3) 市場が気にする質問(3つ)
4) 次に見るもの(米金利、日銀/FRB発言、指標、介入観測など)
5) 注意点(断定しない)
条件:円安/円高の理由を一つに決め打ちしない。
③ 決算ニュースのテンプレ(予想比・ガイダンス・サプライズ)
決算で市場が見てるのは、売上でも利益でもなく、結局これ。
- 予想比(サプライズ)
- ガイダンス(次の見通し)
- 何が伸びた/落ちた(要因)
市場は“過去”じゃない。
次を見てる。
コピペ用テンプレ(決算)
次の見出しを、決算ニュースとして「市場の見方」で整理してください。
【見出し】
(ここに貼る)
【必ず入れる】
- 何がサプライズだったか(売上/利益/粗利/ガイダンス)
- 市場が気にする質問(3つ)
- 株価が動くポイント(期待→修正の方向)
- 次に確認すべき一次情報(決算資料/会見/通期見通し)
条件:1行目は短く。断定しない。
ありがちな罠(ここだけ覚えとけ)
- 「予想上回った=良い」じゃない
- 上回って下げるのは、だいたい
- ガイダンスが弱い
- 市場が見てた指標が別(粗利率・成長率・受注など)
- 一過性の要因で良く見えてる
このGPTは投資判断に使っていい?(答え:前段だけ)
このGPTがやるのは、ここまで。
- ニュースを“市場の質問”に翻訳
- 次に見るべきものを固定
つまり、
判断の前段(理解コスト)を削る道具。
売買の最終判断は自分で。
そこを丸投げすると、AIじゃなくても事故る。
ニュースを全部読む必要はない。
むしろ読めば読むほど迷子になる。
やるべきはこれ。
- 見出しを貼る
- 市場の質問を抜く
- 次に見るものだけ押さえる
これだけで、ニュースは「不安材料」から「判断材料」に変わる。





