2026-02-06 米国セクター資金フロー|全11セクター完全ランキング

資金の向きは、景気敏感(エネルギー・素材・資本財)が優勢で、情報技術は重い。ここはもう、流れとしてはっきり出ている。

ここだけ押さえる。
価格が戻って見えても、資金が戻っているとは限らない。

相場では、値段だけ先に戻って、フロー(資金の出入り=需給)がついてこない局面は普通に起きる。だから値動きだけで判断せず、フローも並走して見る価値がある。

本記事では、全11セクターを、3つの時間軸でランキング化して整理する。
時間軸は、3日・10日・20日。どれも直近の営業日ベースで、3営業日/10営業日/20営業日の合計として集計する(カレンダー日数ではない)。

ランキングは2つの指標で見る。
AUM比%(運用資産に対してどれだけ資金が動いたか)と、フロー金額(実際に入った/出た金額)の両面から並べる。

全ランキング

▼短期(3日)

① AUM比%ランキング

順位ティッカーセクターAUM比%
1XLB素材2.45%
2XLEエネルギー2.07%
3XLI資本財1.32%
4XLVヘルスケア0.94%
5XLU公益0.18%
6XLK情報技術0.04%
7XLY一般消費財-0.90%
8XLRE不動産-1.08%
9XLC通信-1.11%
10XLF金融-1.71%
11XLP生活必需品-2.95%

② フロー金額ランキング

順位ティッカーセクターフロー(USD mil)
1XLEエネルギー736.26
2XLI資本財396.77
3XLVヘルスケア394.59
4XLB素材162.95
5XLU公益38.83
6XLK情報技術37.23
7XLRE不動産-78.38
8XLY一般消費財-203.17
9XLC通信-297.74
10XLP生活必需品-483.47
11XLF金融-938.51

短期は、エネルギー(XLE)・素材(XLB)・資本財(XLI)が上位に並ぶ。
一方で生活必需品(XLP)と金融(XLF)の弱さが目立つ。
情報技術(XLK)はプラスだが幅が小さく、短期だけでは判断材料が薄い。
短期は回転の影響が大きいので、10日・20日の形と必ず突き合わせたい。

▼中期(10日)

① AUM比%ランキング

順位ティッカーセクターAUM比%
1XLB素材6.45%
2XLEエネルギー6.40%
3XLI資本財3.01%
4XLVヘルスケア0.79%
5XLRE不動産0.09%
6XLU公益-0.34%
7XLC通信-0.43%
8XLY一般消費財-0.53%
9XLK情報技術-0.91%
10XLF金融-2.05%
11XLP生活必需品-4.11%

② フロー金額ランキング

順位ティッカーセクターフロー(USD mil)
1XLEエネルギー2280.92
2XLI資本財908.33
3XLB素材429.94
4XLVヘルスケア330.98
5XLRE不動産6.52
6XLU公益-75.85
7XLC通信-114.68
8XLY一般消費財-118.83
9XLP生活必需品-673.93
10XLK情報技術-827.47
11XLF金融-1124.45

10日では、素材(XLB)とエネルギー(XLE)のAUM比が突出し、資本財(XLI)が続く。
情報技術(XLK)は10日で明確にマイナスへ沈み、重さが定着しつつある。
生活必需品(XLP)はAUM比でも金額でも下位で、需給の弱さがはっきりしている。
短期の形と揃っているセクターは、継続性の確認優先度が上がる。

▼長期(20日)

① AUM比%ランキング(降順)

順位ティッカーセクターAUM比%
1XLEエネルギー8.80%
2XLB素材3.96%
3XLF金融3.03%
4XLVヘルスケア1.63%
5XLI資本財1.32%
6XLU公益0.39%
7XLC通信0.27%
8XLP生活必需品0.01%
9XLK情報技術-1.35%
10XLY一般消費財-2.28%
11XLRE不動産-6.47%

② フロー金額ランキング(降順)

順位ティッカーセクターフロー(USD mil)
1XLEエネルギー3135.00
2XLF金融1667.56
3XLVヘルスケア683.00
4XLI資本財397.69
5XLB素材264.03
6XLU公益85.67
7XLC通信73.21
8XLP生活必需品2.11
9XLRE不動産-471.01
10XLY一般消費財-514.93
11XLK情報技術-1228.56

20日では、エネルギー(XLE)が金額・AUM比ともに頭ひとつ抜けている。
素材(XLB)もAUM比で上位を維持し、景気敏感への資金滞留が読み取りやすい。
一方、情報技術(XLK)は長期で最下位に近く、流出の継続が明確。
不動産(XLRE)はAUM比 -6.47%と弱く、長期の需給が崩れている。

市場構図まとめ

資金が滞留しているのはエネルギー(XLE)と素材(XLB)、資本財(XLI)。直近3/10/20営業日のフローが並んでプラスになりやすく、短期の回転ではなく配分の寄りが見える。

逆に流出が続くのは情報技術(XLK)と一般消費財(XLY)で、XLKは10日・20日がそろってマイナス。金融(XLF)は3日・10日が流出でも、20日では大きく流入。材料は2026-02-01のOPEC+増産停止再確認(XLE)、2026-02-02のISM製造業PMI 52.6(景況感指数)が景気敏感の流れと噛み合う。

軽い所感

自分は「価格の強弱」と「資金の強弱」を別物として見る。価格が反発しても、10日・20営業日のフローが戻らないなら、需給はまだ弱いままという整理になる。転換の判断は急がない。フローの反転を複数回確認できてからで十分。短期(3営業日)はノイズが入りやすいので、10日・20日を主役にしつつ、短期は変化の兆しとして眺める。

次回予告

次回は、エネルギー(XLE)・素材(XLB)など資金が定着しているセクターの継続性と、短期と中期が逆符号のセクター(XLK/XLU/XLRE)の扱いを中心に確認する。

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