【1494】配当貴族ETFとは 指数ルールと選び方 2026

結論:1494は「配当を出し続ける企業」を重視する配当貴族系の日本株ETF。分配は年2回(4月・10月)、信託報酬は年0.308%(税込)で、指数ルール(10年以上減配なし・40〜50銘柄・年1回入替)に特徴がある。この記事では分配金の見方、コスト、組入の偏り、向く人まで結論で整理する。

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1494の基本情報(スペック)

まずは、One ETF 高配当日本株(コード:1494)の基本スペック。

項目内容
上場市場東京証券取引所(ETF市場)
設定日・上場日2017年5月22日設定(2017年5月23日上場)
ベンチマーク指数S&P/JPX 配当貴族指数
運用会社(管理会社)アセットマネジメントOne
売買単位1口単位
決算日(分配頻度)毎年4月8日・10月8日(年2回)
信託報酬(税込)年0.308%
総経費率(実績)年0.38%程度(2024-25年実績)
NISA適格区分新NISA:成長投資枠の対象
信託期間無期限

このETFは、国内株式型のインデックスETFだ。
特徴はシンプルで、「配当を重視した指数」に連動する、という一点に集約される。

年2回決算型なので、4月と10月(各8日が基準日)に分配金が出る。
このリズムが生活に合うかどうか、そこも地味に大事だったりする。

コスト面は、信託報酬が年0.308%(税込)。
同じ国内高配当ETFの中では、標準的なライン。
信託報酬以外の費用も含めた総経費率は直近で約0.38%。派手さはないが、過剰でもない。

純資産総額は直近で800億円規模。
さらにマーケットメイク制度の対象銘柄でもあるから、
市場価格と基準価額(NAV)のズレが大きくなりにくい。

※純資産総額:816.71億円(2025年12月19日時点)
※出来高は数千~数万口程度の日が多いようだ。

ベンチマークの理解:S&P/JPX 配当貴族指数とは

1494が連動を目指すのは「S&P/JPX 配当貴族指数」。
名前は立派だが、考え方はわりと素直だ。

要するに、「長いあいだ、配当をちゃんと出し続けてきた会社」を集めた指数って話だな。

ポイントを噛み砕くと、こんな感じになる。

  • 10年以上、増配または配当維持(=減配なし)している企業を選ぶ
  • その中で、配当利回りが高い銘柄ほど比率を高くする
  • 銘柄数はだいたい40~50社程度

選定ルール(ざっくり)

選定基準内容
対象母集団TOPIX構成銘柄(プライム中心のイメージ)
配当履歴条件直近10年以上、毎年増配または配当据え置き(減配なし)
その他条件一定の時価総額・流動性基準など
銘柄数40~50銘柄程度
ウエイト付け配当利回りで加重(高利回りほど高ウエイト)
定期見直し年1回(定期入替)
算出開始2006年7月31日を基準値100として算出開始

ここで押さえておきたいのは、
この指数は「成長」よりも「配当の継続力」を重視している点だ。

減配したら外れる。
条件を満たせば新しく入る。
ルールは淡々としていて、感情は挟まらない。

✍ポイント:「配当貴族」って何?

「配当貴族」は、米国で使われる “Dividend Aristocrats” の日本版だ。
米国では「25年以上連続増配」が条件になることが多いが、
日本版は「増配 or 減配せず維持」。

日本企業の配当文化を考えれば、
このくらい現実的な条件のほうが、むしろしっくりくる。

分配金はいつ 4月と10月の年2回

1494の分配金は年2回で、基本は4月と10月
決算日ベースで受け取りのタイミングが決まるので、権利付最終日入金時期の目安を先に押さえておくと、家計管理や再投資がやりやすくなる。

コスト:信託報酬・総経費率・売買コスト

1494の信託報酬は、
年0.28%(税抜)/年0.308%(税込)

国内高配当ETFとしては、特別安くも高くもない。
つまり、無難だ。

ただし、信託報酬は毎日、基準価額から引かれる
派手じゃないが、長く持つとちゃんと効いてくる。

そこで見るのが総経費率(TER)
1494の総経費率は、年率で約0.38%。
信託報酬以外のコストも含めた「実質コスト」だ。

売買コストも一応、頭に入れておく

  • 証券会社の売買手数料
  • 売買スプレッド(気配の差)

1494はマーケットメイク制度の対象なので、
価格形成は比較的安定している。
出来高が爆発的に多いわけじゃないが、普通に指値で売買する分には、大きな不利は感じにくい。

分配金には通常20.315%の税金がかかるが、新NISAで保有すれば、そこは非課税。
高配当ETFとNISAの相性は、やっぱり悪くない。

組入銘柄・セクター:特徴と偏り

1494は40〜50銘柄で構成されていて、配当を長く維持してきた企業が中心になる。

その分、セクター構成は景気敏感寄りになりやすい。成長株中心の指数とは、値動きのクセも変わってくる。

パフォーマンス:期間別リターンとベンチマーク比較

次に、1494のパフォーマンスを確認していこう。
1494の基準価額は、2020年以降の国内株式市場の上昇とともに、しっかり伸びてきた。

分配金込み(税引前・再投資前提)のトータルリターンは、次のとおりだ
(2025年11月28日時点/運用会社公表データ)。

期間(~2025/11/28)本ETF 騰落率*ベンチマーク騰落率*
1年+29.3%+24.8%
3年+105.3%+85.3%
5年+174.7%+131.8%
設定来(2017/5~)+180.6%+112.7%

* 税込分配金を税引前で再投資した「仮定」のリターン。実際の手取りとは異なる。

直近1年は+29.3%。
日本株高の流れに加えて、高配当株への資金流入が続いた影響が大きそうだ。

3年では+105%超。
資産が約2倍強になっている計算で、ベンチマーク(+85%)を上回っている。
5年・設定来でも同じ傾向で、指数に対する連動性は概ね良好だ。

信託報酬が年0.3%ほどかかることを考えれば、
「きちんと指数についていってるな」という印象でいい。

市場平均(TOPIX)と比べるとどうか

じゃあ、高配当戦略は市場平均と比べてどうなのか。
参考として TOPIX と比べてみる。

過去数年を見ると、配当貴族指数は
TOPIXを上回る場面がそれなりにあった

たとえば直近5年間(~2025年6月)では、

  • 配当貴族指数:+105%超
  • TOPIX:約+83%

直近1年でも、配当貴族指数がTOPIXをやや上回るデータがある。

背景としては、

  • 低金利環境で「配当収益」が評価されやすかった
  • 企業の株主還元強化(増配)が進んだ

このあたりが効いてきた、という話だろう。

ただし、短期では「負ける局面」もある

もちろん、万能じゃない。
たとえば2025年4~6月期。

  • 配当貴族指数:▲0.5%
  • TOPIX:+3.5%

グロース株やハイテク株が主役の相場では、
高配当バリュー株はどうしても出遅れやすい。

つまり、高配当ETFは
相場の局面によって得意・不得意がはっきり分かれる

長期では分配金再投資の積み上げが効いてくるが、
短期のブレは避けられない。
ここを最初に理解しておくと、保有中のストレスがだいぶ減る。

注意点・リスク:配当変動、指数ルール、流動性など

1494を検討するなら、次の点は頭に入れておきたい。

分配金は「増え続ける前提」で考えない

過去は増配傾向だった。
ただ、それが将来も続く保証はない。

景気が悪くなれば、減配・無配は普通に起こる。
年2回しか分配がない点も含め

売却益も含めたトータルリターンで考える
この視点が、現実的だ。

指数ルールの影響で、銘柄・業種が偏りやすい

配当貴族指数は、ルール上どうしても偏る。

  • 素材
  • 金融
  • 建設

こういった景気敏感寄りの業種が厚くなりやすく、
大型ハイテク株は入りにくい。

金利や景気循環の影響を受けやすい構造だ。
だからこそ、1494単体で完結させず、
資産全体でバランスを見るのが無難だな。

トラッキングエラーはゼロにならない

インデックスETFでも、
理屈の上ではコスト分だけ指数に遅れやすい。

過去実績を見る限り、連動性は良好だが、
株式貸借収益などで一時的に差が縮まることもある。

長期では、
「コストはじわじわ効く」
この前提で見ておくと、変に期待しなくて済む。

流動性と相場急変時の売買

1494はマーケットメイク対象で、通常時の流動性は問題ない。
ただし、相場急変時には

  • スプレッド拡大
  • 出来高低下

こういうことは起こり得る。

大口で動かすなら、
成行より指値
これはもう、癖みたいなもんだな。

他の日本高配当ETFとの違い:指数設計の「軸」

日本の高配当ETFは、違いが分かりにくい。
でも、見るポイントはシンプルだ。

選定基準の軸

1494は10年以上の増配(または減配なし)」が最大の特徴。

一方で、

  • 予想配当利回り重視
  • 利回り+財務健全性重視

こんな指数もある。

まずは
「何を一番大事にしている指数なのか」
ここを押さえるのが第一歩。

銘柄数・分散度の軸

1494は40~50銘柄。
分散はそこそこ、個性もそこそこ。

銘柄数が多ければ安定感は増すし、
少なければ値動きのクセは強くなる。

どっちが正解、って話でもない。
自分がどこまで振れ幅を許容できるか、だな。

ウエイト付けの軸

1494は配当利回りで加重。高利回り株の比重が高くなりやすい。

等ウェイト型や、時価総額寄りの設計もある。
同じ高配当でも、ウエイト付けが違えばリスクの出方も変わる。

ここ、意外と見落とされがちだから注意。


パフォーマンスを見ると、分配金再投資ベースのトータルリターンは良好で、指数との乖離も小さい。
局面によってはTOPIXを上回る場面もあった。

ただし、高配当戦略は万能じゃない。
グロース株相場では置いていかれることもあるし、
分配金が将来も増え続ける保証はない。

だからこそ、利回りだけで飛びつかず、指数設計・偏り・自分の資産全体との相性を見る。

派手さより、続けられるかどうか。

Sho
Sho

システム開発歴15年/PMP

計画・リスク管理・数値設計を軸に、
ETFの情報整理から投資判断までをテンプレ化・自動化してきた。

新NISAの時代だからこそ、
感情よりも「仕組み」で迷わない投資を。

—— 焦らず、ブレず、仕組みで勝つ。

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※本記事は一般的な情報提供を目的としています。投資判断はご自身の責任で行ってください。
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