【2026年版】1494 分配金利回り|年2回・配当貴族の見方|One ETF 高配当日本株

1494(One ETF 高配当日本株〔配当貴族〕)は、配当の継続性を重視する日本株高配当ETFです。分配金は年2回(4月8日・10月8日が決算基準日)で、直近TTM(過去12か月合計)は1,117円/口。利回りは「いま配当利回りが高い順」で機械的に拾う指数とは見え方が違います。

先に押さえておきたい結論

  • 1494は日本株高配当ETFの一種。連動指数はS&P/JPX 配当貴族指数(10年以上の増配または配当維持を条件に40〜50銘柄に絞る)
  • 分配金は年2回(4月8日・10月8日が決算基準日)。直近TTMは1,117円/口(2025年10月8日時点)
  • 利回りは時点付きで確認する。表示利回りは「過去1年の税引前分配金÷その時点の基準価額」で出される後ろ向きの数字
  • 配当貴族という名前だけで安全と判断しない。配当維持・増配は意識した設計だが、株式である以上、市況が悪ければ基準価額は普通に下がる
  • 1494の基本仕様や役割は別記事:基本は 【2026年版】1494とは|One ETF 高配当日本株(配当貴族)の特徴と注意点、1489との比較は 1494 vs 1489|「配当の質(継続性)」で選ぶか「高配当の分かりやすさ」で選ぶか
  • 本記事は1494の分配金・利回りの見方を整理する深掘り記事です

1494は4月・10月の年2回型で、半年ごとに受け取りを確認するタイプの国内ETFである。直近2回の合計は1,117円。まず見るべきは回数よりも、いつまでに買えば対象か、NISAと特定口座で手取りがどう変わるか、その2点だ。

1494は年2回型。直近TTMは1,117円だが、利回りは表示値より「自分の買値」と「受取方法」で見た方が実態に近い。

1494の分配金は年何回?年2回・配当貴族の支払いスケジュール

1494の分配金は年2回で、分配金支払基準日は毎年4月8日と10月8日である。四半期ごとに細かく入るETFではなく、半年ごとにまとまって受け取る型だ。NISA成長投資枠の対象銘柄でもある。

項目内容
年何回年2回
主な決算月4月、10月
分配金支払基準日毎年4月8日、10月8日
計算期間4月9日〜10月8日、10月9日〜翌4月8日
売買単位1口
直近分配金567円(2025年10月8日)

表の基礎データは、運用会社のファンド情報ページとJPXの銘柄概要による。

1494の銘柄選定は「いま配当利回りが高い順」ではなく「10年以上の増配または配当維持」を条件にした配当貴族指数のルールに沿う。だから分配金の見え方も、利回り上位だけを機械的に拾う指数とは違う。基本的な仕組みや指数ルールを先に整理したい場合は、【2026年版】1494とは|One ETF 高配当日本株(配当貴族)の特徴と注意点もあわせて確認したい。

参照:One ETF 高配当日本株(ファンド情報) JPX掲載の銘柄概要(1494)

いつ買えば今回分の対象になるか

混同しやすいのは、分配金支払基準日、権利付き最終日、権利落ち日の3つである。1494の基準日は4月8日と10月8日だが、当日買えばよいわけではない。国内上場商品の権利付き最終日は通常、基準日の2営業日前、権利落ち日は1営業日前になる。

たとえば次回の4月8日分を取りにいくなら、2026年は4月6日までの買付が目安になる。4月7日以降に買うと、今回分ではなく次回分の対象になりやすい。なお、支払開始日は基準日そのものではなく後ろにずれる。直近実績では、2025年4月分は5月16日、2025年10月分は11月14日だった。

要するに、「4月8日だから4月8日までに買えばよい」は誤りである。見るべき日は決算日ではなく、権利付き最終日だ。

参照:One ETF 高配当日本株(ファンド情報) 日本証券業協会の権利付き最終日の説明資料

直近の分配金実績をどう見るか

直近の推移だけを見ると、1494の分配金は増えている。2024年4月が491円、2024年10月が533円、2025年4月が550円、2025年10月が567円で、過去12か月合計TTMは1,117円である。ひとつ前の12か月合計は1,024円なので、足元では受け取り額は増えた。

決算期1口あたり分配金備考
2023年10月410円比較用
2024年4月491円前年比で増加
2024年10月533円前回より増加
2025年4月550円前回より増加
2025年10月567円直近実績

TTM:1,117円(2025年4月550円+2025年10月567円)
前年TTM:1,024円(2024年4月491円+2024年10月533円)

ただし、ここで雑に「毎回増えるETF」と決めつけるのは危ない。1494の分配金は固定ではなく、その期の収益状況や設定・交換の影響で動く。実際、運用会社の見込額資料でも、期末までに前提条件が変われば分配金は変動すると明記されている。見るべきは単回の見出しではなく、直近12か月合計である。

参照:2025年10月の収益分配のお知らせ 2025年4月の収益分配のお知らせ One ETF 高配当日本株(ファンド情報)

1494の信託報酬は年率でいくら?

1494の信託報酬(運用会社に支払う、運用を任せるための管理コスト)は、年率0.308%(税込)である。アセットマネジメントOneの商品ページで明示されている数値で、東証ETFの中では国内株系として標準的な水準だ。

たとえば100万円分の1494を1年間保有した場合、信託報酬は単純計算で約3,080円である。10年保有なら累計約30,800円が、目に見えない形で控除される。請求書で別途引き落としされるわけではなく、基準価額から日々少しずつ控除されていく仕組みだ。

信託報酬を見るときの注意点は3つある

  • 信託報酬は基準価額から日々控除されるため、別途請求はされない。気づきにくいが、長期保有ではじわじわ効いてくる
  • 「実質コスト」は信託報酬だけでは終わらない。売買時のスプレッド(売値と買値の差)、市場価格と基準価額の乖離、リバランス時の売買コストなども加味される
  • 1489(NEXT FUNDS 日経高配当50)も信託報酬は年率0.308%(税込)で1494と同水準。ただし指数の作り方と分配回数が違うため、コストが同じでも商品性は別物として見るべきだ

つまり、1494と1489はコストの数字だけ見ると差がつかない。「コストの低さだけ」で1494か1489かを判断すると、指数の作り方や分配回数の差を見落とす。次のセクションで見る利回りの違いと合わせて、自分の運用設計に対する妥当性を見るのが筋である。

参照:One ETF 高配当日本株(ファンド情報)

税引後の手取りはどう考えるか

1494は国内ETFなので、まず意識すべきは日本側の課税と受取方法である。特定口座で受け取る場合、上場株式等の配当等として20.315%が源泉徴収される。NISA口座なら国内税は非課税だが、ETFの分配金を非課税で受け取るには株式数比例配分方式を選んでいる必要がある。

直近TTMの1,117円でざっくり年額の手取り感を出すと、1口なら特定口座で約890円、NISAなら1,117円。10口なら特定口座で約8,901円、NISAなら11,170円。100口なら特定口座で約89,008円、NISAなら111,700円である。端数処理は証券会社ごとに少しズレるが、感覚としてはこれで足りる。

直近1回分の567円で見ても同じで、1口なら特定口座で約452円、NISAなら567円になる。半年ごとにこの差が積み上がるので、受取額を重視するなら口座設定は軽く見ない方がよい。

国内ETFと米国ETFの違いを一言で言うと、米国ETFは現地課税が先に入ることがあるが、1494は国内ETFなので、まずは日本側の税金と受取方法を押さえれば十分である。

参照:金融庁 NISAのQ&A 国税庁 配当金を受け取ったとき

1494の分配金利回りはどう見る?表示利回りと買値ベース利回り

「1494 利回り」と検索する人がいちばん知りたいのは、たぶんここである。1494の利回りを見るときは、まず「表示利回りは今の価格に対する割合」でしかないと押さえるべきだ。自分が4万円で買った人と3万円で買った人では、同じTTM1,117円でも見え方が違う。4万円買いなら約2.8%、3万円買いなら約3.7%である。自分の受け取り感に近いのは、こちらの買値ベースの数字だ。

高利回りに見える理由は、分配金が急に増えたからとは限らない。価格が下がれば、同じ分配金でも利回り表示は上がる。逆に価格が上がれば、分配金が同じでも利回り表示は下がる。つまり、利回りの数字だけでは「受け取りが安定して増えているか」は分からない。

1494では、まずTTM1,117円を確認し、そのあと自分の買値で割る。この順番で十分だ。分配金が年2回である以上、1回の数字だけで年利回りを断定するのも早い。半年分の数字と年間合計を分けて見る方が失敗しにくい。

参照:One ETF 高配当日本株(ファンド情報) JPX掲載の銘柄概要(1494)

1494と1489の利回りの違い

1494と1489は、どちらも「日本株の高配当ETF」だが、利回りの見え方が違う。これは銘柄選定のルールが違うからだ。「日本株高配当ETF」と一括りにすると、結局どちらでもいい気がしてくるが、利回りの数字の意味は別物として見る必要がある。

論点1494(One ETF 高配当日本株)1489(NEXT FUNDS 日経高配当50)
連動指数S&P/JPX 配当貴族指数日経平均高配当株50指数(トータルリターン)
銘柄選定の考え方10年以上の増配または配当維持を条件に40〜50銘柄に絞る予想配当利回りの高い順に原則50銘柄
分配回数年2回(4月8日・10月8日)年4回(1/4/7/10月の各7日)
直近TTM(1口あたり)1,117円(2025年10月時点)93円(2026年1月時点/受益権分割後)
表示利回りの見え方配当の継続性で絞るぶん、利回り順で選ぶ指数より控えめに見える場面がある利回り上位を機械的に拾うため、利回り表示の数字に素直に動く
信託報酬年0.308%(税込)年0.308%(税込)

1489は「いま配当利回りが高い順」で50銘柄を選ぶ設計なので、利回りの数字に素直についていく。一方の1494は、配当を10年以上維持・増配してきた企業に寄せるぶん、利回りの数字だけ並べると控えめに見えることがある。だが、減配や急な配当停止に対する耐性は、配当の継続性まで条件にしているぶん意識した設計になっている。

つまり、利回りの数字だけ並べて「1489の方が高いから1489が得」と短絡するとズレる。1494は「配当を出し続けやすい企業に絞った結果としての利回り」、1489は「いま利回りが高い銘柄を集めた結果としての利回り」で、見ている世界が違う。

1489の分配金利回りの実数値を確認したい場合は、【2026年版】1489 分配金利回り|年4回・信託報酬の見方|NEXT FUNDS 日経高配当50に時点付きの数字を整理している。1489の銘柄選定や指数の成り立ちを先に整理したい場合は、1489|NEXT FUNDS 日経高配当50とは|日本株コアではなく「大型高配当枠」を作るETFもあわせて確認したい。

判断軸を1記事で整理したいなら、1494 vs 1489|「配当の質(継続性)」で選ぶか「高配当の分かりやすさ」で選ぶかを続けて読むと、選び分けが立ち上がる。

分配金目的で見るべき数字

分配金目的なら、見る項目は多くなくてよい。1494で最低限見るのは次の4つで足りる。

  • 直近TTMがいくらか
    まずは1,117円。単回の567円より、年間合計の方が使いやすい。
  • 次回の権利付き最終日がいつか
    決算日ではなく、そこを見る。2026年4月分なら4月6日までの買付が目安だ。
  • 受取口座の設定
    NISAで非課税にしたいなら、株式数比例配分方式になっているかを確認する。
  • 自分の買値で見た利回り
    表示利回りより、買値ベースで見た方が判断を誤りにくい。

再投資目的の人は、分配金そのものよりも、受け取ったあとにどう回すかが大事になる。分配金目的の人が見るのは「いくら入るか」、再投資目的の人が見るのは「受け取ったあとに資金をどう戻すか」である。

そのうえで、「分配金の見た目」に流されずに持ち続けてよいかまで確認したいなら、継続条件の記事がつながる。1494は価格ではなく前提で持つETFなので、配当の数字を見たあとに役割や見直し基準まで確認しておくと判断がぶれにくい。
1494|One ETF 高配当日本株(配当貴族)の保有継続条件と見直しトリガー|高配当を持ち続ける前提がまだ生きているかを点検する

参照:One ETF 高配当日本株(ファンド情報) 金融庁 NISAのQ&A

1494を持つ前に確認したいこと

「いま1494を買っていいか」は、利回りの数字や直近の値動きだけで決められない。持つ前に、最低3つの項目を自分の言葉で確認したい

①基準価額と市場価格の乖離・スプレッド

1494はETFなので、株式同様に市場価格で売買される。一方で、ETFの中身(純資産)から計算された理論値が「基準価額」だ。普段は近い値で動くが、相場が荒れた日や売買が偏った時間帯には、市場価格が基準価額より高くなる(プレミアム)こともある。

成行注文で雑に入ると、思わぬ高値で約定することがある。注文は指値が基本だ。スプレッド(売値と買値の差)が広い時間帯を避けるだけでも、年間コストの差を簡単に取り戻せる。1494は分配金狙いなら半年に1回だけしか買い増しタイミングがあるわけではないので、急いで成行で入れる必要はない。

②TTMの推移と配当継続性ルールの効果

1494の直近TTMは1,117円で、前年の1,024円から増えている。だが、これは配当貴族指数のルールで「配当を維持・増配してきた企業に寄せた結果」であって、来期も自動的に増えることが約束されているわけではない。指数ルール自体が利回り最大化を目的にしていないので、利回りの数字を1489と並べて単純比較するのも筋が違う。

確認したいのは、TTMが前年同期比でどれくらい変動しているか、季節偏り(4月分と10月分の差)が許容範囲かである。直近1回の値動きで判断するより、年単位の落ち着いた数字で見る方が判断を外しにくい。

③自分のポートフォリオでの役割

そもそも1494をどんな役割で持つかが先である。日本株コアとして全部を1494で代用するのは難しい(配当継続性に寄った40〜50銘柄に絞るため、業種や規模に偏りが出る)。一方、TOPIX連動や全世界株ETFをコアに置きつつ、サテライトとして「配当の継続性に寄った日本株枠」を1494で持つなら、自分の中で位置づけは明確になる。

役割が決まっていない状態で「いま買い時か」を考えても、答えは出ない。値動きを見てから役割を考えると、相場に振り回されやすい。先に「自分の高配当枠で、どの選定ルールを軸にしたいか」を決めてから入る順番のほうが、ブレにくい。

よくある誤解

よくある誤解は、「1494は配当貴族系だから分配金も毎回きれいに増える」と「NISAに入れていれば自動で非課税になる」の2つだ。前者は、指数の思想とETFの分配金を混同している。1494はたしかに配当の継続性を意識した指数に連動するが、ETFの分配金はその期の収益や条件で動く。後者は、受取方法の設定を見落としている。NISAでも株式数比例配分方式でなければ、配当の受け取りで課税が残ることがある。見る順番は、指数名より先にTTM、決算日より先に権利付き最終日、NISA口座より先に受取設定である。

もう一つ加えるなら、「配当貴族だから安全」という見方も誤解だ。配当の継続性に寄った設計は減配耐性を意識しているが、株式である以上、市況が悪ければ基準価額は普通に下がる。配当が維持されることと、価格が下がらないことは別の話だ。

まとめ

1494は4月・10月の年2回型で、直近TTMは1,117円である。分配金記事として先に見るべきなのは、分配回数、買付期限、NISAと特定口座の手取り差、自分の買値ベース利回り、信託報酬の5つだ。1489と比べると利回りの数字は控えめに見える場面があるが、それは指数の作り方が「利回り最大化」ではなく「配当の継続性」に寄っているからで、性格の違いとして読むべきである。そのうえで次に確認したいのは、1494をどんな設計のETFとして持つのかという全体像と、分配金の見た目に流されず持ち続けてよい前提があるかどうかだ。

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Sho
Sho

システム開発歴15年/PMP

計画・リスク管理・数値設計を軸に、
ETFの情報整理から投資判断までをテンプレ化・自動化してきた。

新NISAの時代だからこそ、
感情よりも「仕組み」で迷わない投資を。

—— 焦らず、ブレず、仕組みで勝つ。

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