マクロ接続

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FOMCをセクターの材料に翻訳する技術|金利・ドル・信用で値動きを因果分解する

FOMCは利上げか利下げかだけを見ればいいという思い込みじゃないかな。発表後に株が上がるか下がるかを当てるイベントだと思っているなら、それは少し危うい。ニュースやSNSが、据え置きやハト派といった言葉で騒ぐから無理もないけれど。この見方は、肝心な場面で役に立たなくなる。金利が動かなくても業種ごとに値動きが分かれるし、利下げが決まっても景気が不安なら株は崩れる。決定の内容だけを見ても、値動きの本当の...
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原油・銅・金でマクロを読む:商品価格を「景気・インフレ・実質金利」の言語に翻訳する

「商品価格はインフレの温度計。上がればインフレ、下がればデフレ。だから株も債券も同じ方向に考えればいい」。 ニュースも解説も、原油や金が上がったという数字だけで語るから無理もない。 価格という一つの数字に情報が凝縮されているせいで、中身まで同じに見えてしまう。でも、この理解は相場が荒れた瞬間に通用しなくなる。 原油が跳ねても銅が沈み、金が動かない日がある。 逆に金が上がるのに原油が弱い日もある。 ...
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ドル高・ドル安がセクターを分ける理由:輸出・資源・多国籍の「利益回路」を解剖する

為替の動きは、相場全体に一律に効くスイッチではない。ドル高なら株にマイナス、ドル安なら株にプラスといった単純な話ではない。ニュースでは分かりやすく言い切られることが多いけれど、それだけを信じると判断を見誤る。現実には、同じ日にエネルギー株が上がって情報技術株が下がることがある。輸出企業は強いのに、多国籍企業は弱いという現象も起きる。これは、企業の利益がどの通貨で生まれ、どの通貨でコストを払うかとい...
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クレジットスプレッドとは何か:リスクオン/オフの本体を読み、セクター配分に落とす手順

株が下がるときはリスクオフで、株価だけ見れば十分という考え。 クレジットスプレッドは債券の話だから、自分のセクター配分には関係ないと思い込む。 自然な反応だ。ニュースもチャートも株中心に動いているから。だがこの理解は、相場が株より先に壊れる場所を見落としている。 リスクオフ、つまり想定よりブレる可能性が高まった時の本体は、気分ではない。 正体は、資金の値段だ。 株は最後に殴られる存在に過ぎない。先...
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PMI・雇用・小売を“セクターの売買理由”に翻訳する:景気指標→金利→11セクターの因果鎖

「景気指標が良いなら、株は上がるはずだ」 景気が良ければ企業の売上が伸びて、株価も上がるという理屈は自然に聞こえる。 だからPMI(企業の仕入れ担当者の体感を表す数字)が上がったら、景気が良いときに買われやすい業種(景気敏感セクター)を買えばいい。 そう見えるかもしれない。でも、この理解は相場の肝心なところで通用しなくなる。 数字が良いのに株が下がる日は必ず来る。 これは投資家の気まぐれではない。...
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インフレで強いセクターはどれか。値上げできるだけでは外す、利益構造と実質金利で読む方法

はまりやすい誤解がある。 インフレ局面、つまりモノやサービスの値段が上がり続ける状態では、エネルギーや素材のように原材料に近いセクター(業種)がいつも強いという思い込みだ。 物価が上がるなら、原油や銅を扱う会社が儲かりそうに見える。 直感としては自然だけど、この理解は相場の肝心なところで通用しなくなる。物価が上がっているのにエネルギー株が伸びず、逆に生活必需品の株が粘る日もある。 さらに同じインフ...
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イールドカーブ(長短金利差)で景気の温度を読む――「逆イールド=不況確定」を分解して判断する

逆イールド、つまり短期の方がお金を借りるコスト(金利)が高くなる状態になれば、景気後退が確実に来るという思い込み。 チャートと一緒に覚えると、これが絶対の法則に見えてしまう。この理解が自然に見える理由も分かる。 お金を借りるコストは経済の体温のようなものだ。 長い期間のほうがリスク、つまり想定よりブレる可能性が高いのだから、普通は長期のほうが金利は高い。 それが逆転するのは、未来の景気が冷え込むサ...
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