1698 組入銘柄トップ10+業種比率完全ガイド:高配当ETFの実体を数字で見る

高配当ってだけで正義の味方扱いされがちなんだけど、相場はそんなに優しくない。
1698(上場インデックスファンド日本高配当/東証配当フォーカス100)は分配利回りが目立つタイプだが、投資判断で見るべきは「利回りの看板」より「中身の成分表」。

この記事では、その中身を 上位10銘柄・業種比率・J-REITの意味・入替と分配のスケジュール の順に整理する。

基準日:2025/11/28(組入・業種・資産構成は1698 マンスリーレポート準拠)
指数ルールはJPX総研の東証配当フォーカス100 指数算出要領、分配スケジュールはJPXのETF銘柄資料(1698)と運用会社情報を参照。

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上位10銘柄と集中度

まずは上位10。これを見るだけで、1698の性格がだいたい決まる。

上位10銘柄(2025/11/28)

銘柄構成比率
日本たばこ産業(2914)8.88%
中外製薬(4519)6.69%
三菱UFJフィナンシャル・グループ(8306)5.99%
トヨタ自動車(7203)5.98%
キヤノン(7751)5.83%
ブリヂストン(5108)5.41%
三井住友FG(8316)3.76%
INPEX(1605)3.52%
三菱商事(8058)2.90%
みずほFG(8411)2.71%

上位10だけで「半分ちょい」まで寄る。分散はしてるが、気分としてはけっこう濃い配合だな。
上位10合計は 約51.7%(8.88+6.69+5.99+5.98+5.83+5.41+3.76+3.52+2.90+2.71)。

顔ぶれも分かりやすい。
生活必需品(JT)、金融(メガバンク)、大型製造(トヨタ・キヤノン)、資源・商社(INPEX・三菱商事)。この並びは「高配当×大型」に寄りやすい設計の結果で、驚くところじゃない。

業種比率とリスクの形

次に業種。ここは「どんなリスクに反応しやすいか」が見える。

業種別配分Top10(TSE33、2025/11/28)

  • 銀行業:14.33%
  • 食料品:11.49%
  • 医薬品:9.34%
  • 輸送用機器:9.28%
  • その他:9.25%
  • 卸売業:7.02%
  • ゴム製品:6.54%
  • 電気機器:6.53%
  • 鉱業:3.52%
  • 機械:2.58%

ここから読み取れるのは、だいたいこの2つ。

  • 金利に反応しやすい:銀行業が太い。金利環境が変わると、ムードが動きやすい。
  • 景気の波もちゃんと食らう:輸送用機器(自動車)や鉱業が入る以上、好況なら追い風だが、不況なら逆風にもなる。

高配当だからって「防御力MAX」になるわけじゃない。業種の偏りは、ちゃんと値動きのクセとして出る。

J-REIT10%の意味

1698は、株だけじゃなくJ-REIT(不動産投資信託:不動産の賃料収入などが原資になりやすい商品)も混ぜる。資産配分の見え方としては、株式89.92%/REIT・現金・その他10.08%(2025/11/28)。

ここでの設計意図はシンプル。
株の配当+J-REITの分配で、分配金の季節ムラを薄める こと。

楽天証券の解説でも、J-REITが組み込まれていることで「各決算月で受け取る分配金の金額のブレを抑制」と明記されている。

ただし、良い話だけで終わらせない。
不動産投信は金利動向や不動産市況の影響を受けやすい。つまり「分配の形を整える代わりに、別系統の値動き要因も持つ」――ここは仕様だな。

指数入替と分配スケジュール

ここは混同すると事故るので、短く分けて押さえる。

指数の入替(中身の棚卸し)

東証配当フォーカス100指数は、定期入替が年2回(1月・7月)。
母集団の中から、時価総額と予想配当利回りをベースに銘柄を選び直す――要するに、ルールで半期ごとに棚卸しが入る指数だ。

1698の分配(受け取りの段取り)

一方で1698の決算日は年4回(1月・4月・7月・10月の各8日)。

ただ、分配金の受け取りを「何日前までに買えばOK」と記事側が固定で言い切るのは危ない。
基本は、権利確定(分配金支払基準日)に保有していること。そのための売買タイミングは、証券会社の画面に出る「権利付最終日」を必ず確認するのが安全だ。

※「2営業日前」みたいな一般論は目安にはなるが、それを固定ルールとして動くとズレることがある。ここは手堅くいこう。

まとめ

1698は、東証配当フォーカス100指数への連動をめざすETFで、上位10の寄りと業種の偏りがはっきり出るタイプだ。
J-REITを約1割混ぜることで分配の形を整える狙いがある一方、金利や不動産側の要因も持つ。
そして指数は年2回入替、分配は年4回。ここを混同しないのが大事だ。

Sho
Sho

システム開発歴15年/PMP

計画・リスク管理・数値設計を軸に、
ETFの情報整理から投資判断までをテンプレ化・自動化してきた。

新NISAの時代だからこそ、
感情よりも「仕組み」で迷わない投資を。

—— 焦らず、ブレず、仕組みで勝つ。

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※本記事は一般的な情報提供を目的としています。投資判断はご自身の責任で行ってください。
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