足元の市場構図を一言でいえば、エネルギーに資金が集まり、消費とコミュニケーションには重さが残る状態です。価格はその日のニュースで振れやすいですが、資金フローを見ると、どのセクターにお金が居続けているか、逆に抜け続けているかが見えやすくなります。短期の反応と中長期の定着を切り分けて確認するには、値動きだけでは足りません。市場の地合いを淡々と追うための記録です。
▼短期(3日)
① AUM比%ランキング(降順)
② フロー金額ランキング(降順)
短期ではXLEとXLBが目立ちます。特にAUM比ではXLBが最上位で、小さい器に対して資金が強く入った形です。一方でXLYは金額でもAUM比でも最下位圏に沈み、足元の弱さがはっきり出ています。
▼中期(10日)
① AUM比%ランキング(降順)
② フロー金額ランキング(降順)
中期では金融のXLFが金額でもAUM比でも首位です。ただ、短期3日ではXLFがマイナスに沈んでおり、10日ベースの強さと足元の鈍さがぶつかっています。逆にXLEとXLBは短期と中期の両方で上位に残り、流入の持続性が見えます。
▼長期(20日)
① AUM比%ランキング(降順)
② フロー金額ランキング(降順)
長期ではXLEがかなり強く、AUM比4.16%で頭ひとつ抜けています。逆にXLCは20日AUM比で-6.73%と大きく沈み、構造的な流出が目立ちます。XLBは短期では強いのに長期ではマイナスで、まだ流れが固まったとは言いにくいです。
市場構図まとめ
全体で見ると、資金が最も素直に滞留しているのはXLEです。3日、10日、20日でいずれもプラスを維持し、短期の反応ではなく資金の継続が確認できます。XLREも中長期ではじわりと残っています。反対に、XLCは20日で大きく流出し、XLPも10日・20日で弱さが続いています。短期と長期の差が大きいのはXLBとXLFで、直近の勢いはある一方、長期の地合いとはまだズレがあります。背景材料としては、原油高がXLE、消費関連の不安がXLY・XLP、ISM製造業の改善とコスト上昇がXLB・XLIに関係した可能性があります。