2026/02/20 米国セクター資金フロー|全11セクター完全ランキング(3日・10日・20日)

資金は「どこが買われたか」よりも、「どこに居座っているか/抜け続けているか」に相場の空気が出る。価格はノイズも多いが、資金フローは参加者の意思決定の痕跡が残りやすい。ここでは、米国11セクターETFのフローを短期(3日)・中期(10日)・長期(20日)で並べ、全ランキングを完全掲載する。更新は火曜・金曜の週2回で、定点観測として淡々と記録していく。

全11セクター完全ランキング

単位:フロー=USD mil(百万米ドル)、AUM比%=フロー ÷ AUM × 100(小数2桁)

▼短期(3日)

① AUM比%ランキング(降順)

順位TickerAUM比%(3日)
1XLB1.21%
2XLE1.19%
3XLRE0.93%
4XLC0.13%
5XLV0.09%
6XLY0.03%
7XLK-0.20%
8XLU-0.24%
9XLI-0.82%
10XLP-1.04%
11XLF-1.50%

② フロー金額ランキング(降順)

順位Tickerフロー(USD mil)
1XLE439.00
2XLB84.60
3XLRE68.55
4XLV38.07
5XLC34.45
6XLY6.71
7XLU-55.24
8XLP-179.73
9XLK-181.02
10XLI-250.91
11XLF-803.97

短期は「流入はXLE、流出はXLF」が金額面で明確。
AUM比ではXLBが上位だが、AUMが小さい分だけ比率が動きやすい点は前提。
一方でXLI・XLUは短期のみマイナスに振れており、短期の揺り戻しが混じる形。
(短期だけで相場の主語を決めないのが安全。)


▼中期(10日)

① AUM比%ランキング(降順)

順位TickerAUM比%(10日)
1XLB5.75%
2XLE3.14%
3XLU1.40%
4XLI1.23%
5XLRE1.09%
6XLK-0.39%
7XLC-0.46%
8XLV-0.51%
9XLP-0.63%
10XLY-0.70%
11XLF-2.57%

② フロー金額ランキング(降順)

順位Tickerフロー(USD mil)
1XLE1157.07
2XLB403.76
3XLI373.68
4XLU316.08
5XLRE80.76
6XLP-108.25
7XLC-122.93
8XLY-159.76
9XLV-212.27
10XLK-346.43
11XLF-1378.45

中期はXLEが金額トップで、XLB・XLI・XLUが続く。
AUM比でもXLB・XLEが強く、資金の「寄り先」がはっきりしている。
一方でXLFの流出が突出し、次いでXLKがマイナス圏。
「入っている所」と「抜け続ける所」の二極が見えやすい期間。


▼長期(20日)

① AUM比%ランキング(降順)

順位TickerAUM比%(20日)
1XLB13.71%
2XLE9.43%
3XLI3.69%
4XLRE2.47%
5XLU1.10%
6XLV-0.30%
7XLC-0.15%
8XLY-1.29%
9XLP-1.70%
10XLK-1.80%
11XLF-3.50%

② フロー金額ランキング(降順)

順位Tickerフロー(USD mil)
1XLE3472.73
2XLI1123.06
3XLB962.53
4XLU248.26
5XLRE182.11
6XLC-39.98
7XLV-123.61
8XLY-293.89
9XLP-294.13
10XLK-1615.46
11XLF-1877.38

長期はXLEの流入が金額で突出し、XLI・XLBが次点。
AUM比でもXLB・XLEが強く、資金の滞留(居座り)に近い形が出ている。
逆側はXLF・XLKの流出が大きく、長期で「抜け続けている」色が濃い。
短期で揺れても、長期の偏りは簡単には消えていない。

市場構図まとめ(資金の居場所だけ整理)

資金が滞留しているのは、長期でXLE(エネルギー)・XLB(素材)・XLI(資本財)に寄る形が強い。加えて、XLRE(不動産)・XLU(公益)は10〜20日でプラス圏に残り、金利に敏感な領域にも資金が居場所を作っている。一方、流出が続いているのはXLF(金融)とXLK(情報技術)が中心で、XLP(生活必需品)も長期ではマイナス圏。短期(3日)はXLI・XLUが一時的にマイナスへ振れており、短期の揺り戻しと長期の偏りが同居している。材料としては、CPI(米1月分)やOPEC+の増産観測、銅価格の反発といったテーマが近い日付で並んでいるが、ここでは「資金の結果」としてだけ受け取る。

次回予告

次回更新も火曜/金曜。次回は、流入上位(特に長期で強いセクター)の「定着」が崩れていないか、短期の揺り戻しが中期へ波及していないかを淡々と確認する予定だ。

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