1321|NEXT FUNDS 日経225連動型上場投信の分配金と利回り|手取りと計算の読み方

1321は、年1回・7月にまとめて受け取る型のETFだ。2025年7月期の直近分配金は10口あたり7,230円、2026年3月23日時点の分配金利回りは1.35%である。分配月、直近実績、NISAと特定口座の手取り差、利回りの見方まで先に整理しておくと、数字で迷いにくい。

1321は年1回の7月型だ。TTMは1口723円。特定口座なら手取りはざっくり8割、NISAは受取方法の設定が合っていれば国内税はかからない。

1321の分配金は年何回か

1321の分配金の特徴はシンプルだ。毎年7月8日を基準日にする年1回型で、四半期ごとに細かく受け取るETFではない。しかも、公式の分配金額は10口あたりで開示される。1口単位で売買できるETFだが、分配金の確認では10口表示を1口に直して見る必要がある。

分配スケジュールは、直近の会社開示ベースだと次の流れになる。2025年実績を見れば、権利付き最終日、権利落ち日、決算日、支払予定日の並びがつかみやすい。

項目内容
年何回年1回
主な決算月7月
分配金支払基準日毎年7月8日
2025年の権利付き最終日2025/7/3
2025年の権利落ち日2025/7/4
2025年の決算日・分配金発表2025/7/8
2025年の支払開始日2025/8/15

権利付き最終日と権利落ち日は混同しやすい。権利付き最終日までに保有していれば今回分の対象になる。権利落ち日は、その日以降に買っても今回分はもらえない日だ。NEXT FUNDSの説明では、ETFは決算日の2営業日前の権利付き最終日までに保有が必要で、支払いは基準日から約40日後が目安とされている。

いつ買えば今回分の対象になるか

1321で分配金を受け取りたいなら、見るべき日は「支払日」ではなく「権利付き最終日」だ。2025年7月期なら、7月3日までに買って保有していれば対象、7月4日に買ってもその年の分配金は対象外だった。ここを1日ずらして覚えると、想定していた受け取りが消える。

1321は毎年7月8日基準の年1回型なので、分配金狙いで持つなら「7月上旬に権利を取り、8月中旬ごろに受け取る」という流れで見ればよい。ただし、正式な日付は毎年の会社開示で確認するのが安全だ。休日の並びで権利付き最終日がずれることがある。

参照:NEXT FUNDS 1321 銘柄ページ ETF決算・分配金スケジュール(2025年7月8日決算分) ETFの分配金のしくみと利回り

直近の分配金実績をどう見るか

1321の分配金は、直近3年で見ると増えている。公式実績は10口あたりで、2023年7月8日が5,760円、2024年7月8日が6,170円、2025年7月8日が7,230円である。年1回型なので、TTMはこの直近1回分そのものになる。1口換算なら723円だ。

決算期1口あたり分配金備考
2025年7月期723円公式開示は10口あたり7,230円
2024年7月期617円公式開示は10口あたり6,170円
2023年7月期576円公式開示は10口あたり5,760円
TTM723円年1回型なので直近1回分

2024年から2025年は増配に見えるが、ここをそのまま固定収入のように見るのは危ない。NEXT FUNDSの説明では、ETFの分配金は決算期間中に受け取った配当などの収益から費用を引いたものが原資で、売買益は分配原資にならない。目論見書でも、毎年7月8日に分配を行うが、分配できない場合もあり、将来の金額は保証しないとしている。つまり、直近が増えたから来年も同じとは言えない。

年1回型である点も見方に影響する。四半期分配のETFなら1回の増減は年合計の一部だが、1321は1回しかない。1回分のぶれが、そのまま年間受け取り額のぶれになる。だからTTMだけを見て「毎年このくらい」と決めつけないほうがよい。

参照:野村アセットマネジメント 分配金実績 NEXT FUNDS 1321 銘柄ページ 2025年7月期 決算短信

税引後の手取りはどう考えるか

1321は国内上場ETFなので、まず気にするのは国内の税引後手取りだ。特定口座で受け取る分配金には、原則20.315%の税率で源泉徴収がかかる。NISAで受け取る場合は国内税が非課税だが、非課税にするには株式数比例配分方式で受け取る設定が必要になる。受取方法が違うと、NISA口座で買っていても課税扱いになる。

1321の直近分配金は1口換算で723円なので、ざっくりの受け取り感はこうなる。特定口座なら1口で約576円、10口で約5,763円、100口で約57,632円。NISAなら設定が合っていれば1口723円、10口7,230円、100口72,300円がそのまま受け取りの目安になる。計算の元は「723円 × 口数」で、特定口座はそこから約2割引かれると見ればよい。

米国ETFと違って、1321の記事でまず主役になるのは外国源泉税ではない。NEXT FUNDSの税金解説でも、国内上場ETFと外国上場ETFでは税制が異なる可能性があるとしている。1321は国内上場ETFなので、最初に確認すべきは「特定口座で約8割受取か」「NISAで非課税受取にできているか」の2点で足りる。

参照:国税庁 NISA制度 金融庁 NISAを利用する皆さまへ NEXT FUNDS ETFの費用・税金とNISA

利回りの数字をどう読むか

2026年3月23日時点で、1321の分配金利回りは公式で1.35%と表示されている。直近分配金は10口あたり7,230円、取引所価格の終値は1口53,530円だった。年1回型なので、今見えている利回りは実質的に「直近1回分を今の価格で割った数字」と考えればよい。

ただし、この数字をそのまま鵜呑みにしないほうがよい。NEXT FUNDSは分配金利回りを「過去1年間に支払われた分配金の合計を、基準日時点の基準価額で割ったもの」と説明しており、過去データであって将来の金額を保証しないとしている。つまり、1.35%は過去の受け取り実績を今の値段に置き直した数字であり、次回の予告ではない。

自分の購入単価で見ると、見え方は変わる。たとえば今の終値53,530円で買えば、1口723円は約1.35%だ。だが45,000円で買って持っている人にとっては、同じ723円でも自分基準では約1.61%になる。逆に高い値段で買っていれば、自分基準の受け取り割合は下がる。利回りは銘柄の固定スペックではなく、価格で動く数字だ。

1321は高配当ETFではなく、日経225連動を主目的にしたETFだ。分配金だけで選ぶより、年1回受け取りでよいか、分配のぶれを許容できるか、自分の資産配分の中で日経225に乗る役割があるかを先に見たほうが外しにくい。

参照:NEXT FUNDS 1321 銘柄ページ ETFの分配金のしくみと利回り

分配金目的で見るべき数字

分配金目的で1321を見るなら、細かい数字を増やすより次の4つで十分だ。再投資目的の人が重視しやすいのは指数の中身や長期トータルリターンだが、分配金目的ならまず現金受け取りの流れを固めるほうが先になる。

  • 分配回数が年1回であること
  • 直近分配金とTTMがいくらか
  • 権利付き最終日を過ぎていないか
  • NISAなら株式数比例配分方式になっているか

この記事を読んだあとに確認する順番も単純だ。まず証券会社の受取方法設定。次に今年の権利付き最終日。最後に、直近実績を見て「年1回723円前後をどう見るか」を決めればよい。ここまで見れば、利回りの数字だけで飛びつくミスはかなり減る。

参照:NEXT FUNDS 1321 銘柄ページ 金融庁 NISAを利用する皆さまへ ETF決算・分配金スケジュール(2025年7月8日決算分)

よくある誤解

「1321は毎年分配金が出ているから、だいたい同じ額を安定して受け取れる」という見方は雑すぎる。そう見えやすいのは、年1回型なので直近1回分がそのままTTMになり、数字がすっきり見えるからだ。だが実際は、分配金は決算期間中の配当収益から費用を引いた結果で決まり、売買益がそのまま分配に回るわけでもない。しかも公式も、分配金利回りは過去データであり将来を保証しないとしている。1321で見るべきなのは「今年も同額か」ではなく、「年1回の受け取り設計を自分が必要としているか」「その年の実績を今の価格でどう読むか」の2点である。

まとめ

1321の分配金は、年1回・7月型として見るのが出発点だ。直近TTMは1口723円、2026年3月23日時点の分配金利回りは1.35%だが、これは過去実績を今の値段で見た数字にすぎない。次は、同じ日経225系ETFの中で1321を選ぶ理由があるかを比較記事で確認したい。

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Sho
Sho

システム開発歴15年/PMP

計画・リスク管理・数値設計を軸に、
ETFの情報整理から投資判断までをテンプレ化・自動化してきた。

新NISAの時代だからこそ、
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—— 焦らず、ブレず、仕組みで勝つ。

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