1476は年4回型で、受け取りが3月・6月・9月・12月に寄るタイプだ。直近は2026年2月権利確定分が24円。NISAと特定口座で手取りは変わり、表示利回りは固定の約束ではなく過去12か月の実績として読む必要がある。
1476は年4回、直近TTMは88円。受け取りは厚めだが固定ではない。NISAと特定口座で手取りが変わり、利回りは買値でも見え方が変わる。
1476の分配金は年何回か
1476は年4回型だ。決算日は毎年2月9日、5月9日、8月9日、11月9日。実際の支払いはその少し後なので、現金が入る月はおおむね3月・6月・9月・12月に寄る。しかもブラックロックの資料では、分配は原則として配当等収益から経費を引いた額をベースに決まり、将来の金額は保証しないとしている。つまり、回数は決まっているが、金額はぶれうる型だ。
下の表は、2026年の分配スケジュールを整理したものだ。
| 回 | 権利付き最終日 | 権利落ち日 | 権利確定日 | 支払予定日 |
|---|---|---|---|---|
| 2026年2月回 | 2026/2/5 | 2026/2/6 | 2026/2/9 | 2026/3/19 |
| 2026年5月回 | 2026/5/1 | 2026/5/7 | 2026/5/9 | 2026/6/17 |
| 2026年8月回 | 2026/8/5 | 2026/8/6 | 2026/8/9 | 2026/9/17 |
| 2026年11月回 | 2026/11/5 | 2026/11/6 | 2026/11/9 | 2026/12/18 |
権利付き最終日は、今回分をもらうために持っておく必要がある最後の日だ。権利落ち日は、その日以降に買っても今回分はつかない日。権利確定日は名簿上の基準日で、支払予定日は実際に受け取りが始まる予定日だ。同じ日ではない。
いつ買えば今回分の対象になるか
今の時点、次に意識しやすいのは2026年5月9日権利確定の回だ。この回を取りにいくなら、2026年5月1日までに買っておく必要がある。2026年5月7日が権利落ち日なので、その日以降の買いは今回分の対象外になる。ゴールデンウィークをまたぐので、5月9日に近い日まで待つと間に合わない。
受け取りの感覚としては、5月に権利を取り、実際の入金予定は6月17日だ。権利日と入金日は1か月以上ずれる。このズレを知らないと、持っているのにまだ入らない、あるいは買ったのに今回分がつかない、という勘違いが起きやすい。
直近の分配金実績をどう見るか
直近の分配金は、2025年2月9日22円、2025年5月9日20円、2025年8月9日21円、2025年11月9日23円、2026年2月9日24円だ。過去12か月合計、つまりTTMは88円になる。
まず数字を並べる。下の表は直近実績だ。
| 決算期 | 1口あたり分配金 | 備考 |
|---|---|---|
| 2025/02/09 | 22円 | 年初回 |
| 2025/05/09 | 20円 | 春回 |
| 2025/08/09 | 21円 | 夏回 |
| 2025/11/09 | 23円 | 秋回 |
| 2026/02/09 | 24円 | 直近 |
| TTM(2025/05〜2026/02) | 88円 | 過去12か月合計 |
見方は単純でいい。直近だけを見ると20円→21円→23円→24円と増えている。ただし、2025年5月は20円まで下がっているので、毎回同じように増える商品ではない。ブラックロック自身も、分配金はその期の配当等収益から経費を引いた額をベースに決まり、将来保証はないとしている。固定配当の商品として読むのは危ない。
参照:ブラックロックのファクトシート ブラックロックの商品ページ
税引後の手取りはどう考えるか
特定口座で受け取る場合、上場株式等の配当等には原則20.315%の税率がかかる。NISAでは配当・分配金は非課税だが、非課税になるのは証券会社経由で受け取る形、つまり株式数比例配分方式が前提だ。金融庁はこの扱いがETFやREITの分配金でも同様だと示している。
1476は日本籍の国内ETFで、東証REIT指数(配当込み)に連動するJ-REIT商品だ。米国ETFのように、NISAでも先に外国で税金が引かれる論点は前面に出にくい。ここは国内ETFの分かりやすい点だ。
最新1回の24円でざっくり計算するとこうなる。特定口座は概算、NISAは国内課税なしで置いている。
| 口数 | 税引前受取額 | 特定口座の概算手取り | NISAの受取イメージ |
|---|---|---|---|
| 1口 | 24円 | 約19円 | 24円 |
| 10口 | 240円 | 約191円 | 240円 |
| 100口 | 2,400円 | 約1,912円 | 2,400円 |
TTMの88円を1年分の目安に置くと、10口で税引前880円、特定口座の概算手取りは約701円、NISAなら880円になる。100口なら税引前8,800円、特定口座で約7,012円、NISAで8,800円だ。もちろん次の1年も88円が続く保証はないので、これはあくまで現時点の目安だ。
利回りの数字をどう読むか
ブラックロックの商品ページでは、1476の過去12か月分配金利回りは4.3426%と表示されている。だが、この数字は後ろ向きだ。直近12か月に実際に出た分配金を、ある時点の価格で割った見え方にすぎない。次の12か月も同じ額が出る約束ではない。
もう一つ大事なのは、自分の買値ベースでは見え方が変わることだ。TTM88円を使うなら、買値が1,600円なら利回りは約5.5%、1,900円なら約4.6%、2,100円なら約4.2%になる。サイトに表示される利回りは「今の値段基準」の見え方で、自分がいくらで買ったかまでは反映しない。
利回りが高く見える理由は、分配金が多い時だけではない。価格が下がっても、割り算の結果として利回りは上がる。J-REIT ETFは株式ETFより受け取りが厚く見えやすいが、それだけで有利と決めると危ない。まず見る順番は、表示利回りより先に、直近の分配実績とTTMだ。
分配金目的で見るべき数字
分配金目的で1476を見るなら、先に確認する数字は4つで足りる。絞らないと、余計な数字に引っぱられる。
- 直近5回の1口分配金
22円、20円、21円、23円、24円の流れを見て、固定ではないと理解しておく。 - TTM
今は88円。最新1回だけでなく、12か月合計で見ると受け取りの厚みをつかみやすい。 - 次回の権利付き最終日
次回2026年5月回を取りたいなら、5月1日までに買う必要がある。 - 受け取り方法
NISAで非課税にしたいなら、配当金受領方式ではなく、証券会社経由で受け取る形になっているかを確認する。
分配金を受け取りたい人は、この4つが先だ。逆に再投資目的なら、分配額そのものより、分配再投資込みのトータルリターンを見る比重が上がる。1476の商品ページでも、運用実績は税引前分配金を再投資した前提で示されている。
よくある誤解
1476はJ-REIT ETFで利回りが4%台に見えるので、この先も毎年だいたい同じ額がもらえると思いやすい。そう見えるのは、TTMと表示利回りが過去の実績をひとつの数字にまとめるからだ。実際の分配金は22円→20円→21円→23円→24円と動いており、ブラックロックも将来の分配額は保証しないとしている。見る順番は、表示利回りより先に直近実績、次にTTM、最後に権利日と税引後手取りだ。
まとめ
1476は年4回で、受け取り月が3月・6月・9月・12月に寄るJ-REIT ETFだ。直近TTMは88円、最新1回は24円。ただし固定配当ではなく、表示利回りも時点と買値で変わる。次に見るべきなのは、他のJ-REIT ETFと比べた時にこの受け取り方がどう違うかだ。

