1655とは?東証で買えるS&P500 ETF|2558との違い・信託報酬0.066%【2026】

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1655を資産配分の中でどう使うか、どの国内S&P500連動ETFと比べるべきかまで判断しやすくなるはずだ。数字だけでなく、指数の性格とNISAでの置き場所までつなげて見る。

関連:東証S&P500 ETFを比較する(1557 vs 2558 vs 1655)

1655は、東証で買えるS&P500連動ETFの中でも、低コストで、日本株と同じように売買できる1本である。迷いどころは「S&P500に乗るか」ではなく、「円換算による為替の影響を受け入れるか」「ETFで持つ理由があるか」である。

iシェアーズ S&P 500 米国株 ETFとは|基本スペックを整理する

1655は、ブラックロック・ジャパンが運用する東証上場ETFで、S&P500®(税引後配当込み、TTM、円建て)への連動を目指す。米国株の代表指数に円ベースで乗れる国内ETFであり、NISAでは成長投資枠の対象として扱われている。東証で日本株のように売買できる点が、この銘柄の入口である。

項目内容
連動対象S&P500®(税引後配当込み、TTM、円建て)
運用会社ブラックロック・ジャパン株式会社
設定日2017年9月27日
上場市場東京証券取引所
NISA成長投資枠対象
信託報酬0.066%程度(税込)
分配頻度2回
決算日毎年2月9日8月9日
売買単位10口
基準価額894.76円2026年8月14日
純資産総額1,932.16億円2026年8月14日
過去12ヶ月分配金利回り0.8328%2026年8月13日
最低買付目安8,948円2026年8月14日 基準価額×10口

表の数値は、ブラックロックの商品ページ・ファクトシートと、東証関連データをもとに整理した。最低買付目安は、2026年8月14日の基準価額894.76円に売買単位10口を掛けた概算である。市場で実際に約定する価格は基準価額と一致しないため、発注前に板を確認してほしい。

ここで見落としやすいのが、NISAでの位置づけである。ブラックロック・ジャパンの商品ページでは、1655は「NISA 成長投資枠」の対象として表示されている。したがって、NISAで使うならまず成長投資枠の中で位置づける銘柄、という理解でよい。

参照:iシェアーズ S&P 500 米国株 ETF(商品ページ)

参照:iシェアーズ S&P 500 米国株 ETF(ファクトシート)

参照:東証ETF銘柄概要(1655)

連動する指数のルール

1655が追いかけるのは、S&P500指数そのものをドルで持つ形ではない。S&P500®(税引後配当込み、TTM、円建て)という、S&P500を円換算した指数に連動する。東証のETF銘柄概要はこの指数を「S&P500®指数を三菱UFJ銀行が公表する対顧客直物電信売買相場の仲値(TTM)を用いて日本円に換算した、配当込みの指数」と説明している。つまり、米国株の値動きに加えて、円安なら追い風、円高なら逆風が乗る。ここが「米国株そのもの」と「日本の口座で見える1655」の間にあるズレである。

元になっているS&P500について、東証のETF銘柄概要は「ニューヨーク証券取引所(NYSE Arca、NYSE Amex)、NASDAQに上場している銘柄から選ばれた500銘柄で構成される時価総額加重平均型指数で、米国株式市場を測定する代表的なベンチマーク」と説明している。つまり時価総額加重(会社の規模が大きいほど多く持つ仕組み)であって、単に「500銘柄に均等配分」ではない。巨大ITが強い局面では上位銘柄の影響が大きく出るし、逆回転の局面ではその反動も受けやすい。

さらに1655は、実質的な株式投資にあたってブラックロック・グループのETFを活用する設計で、目論見書では投資対象候補ETFとして iシェアーズ・コア S&P 500 ETF が示されている。実際、2026年8月13日時点の保有銘柄一覧でも上位保有は iShares Core S&P 500 ETF(IVV)が99.87%で、残りは米ドル・円の現金と為替の調整分である。つまり、1655は「東証で買える器」を通じて、ブラックロックの米国上場ETFをほぼ丸ごと使う構造でS&P500に乗っている。ここは2558との違いとして押さえたい。

判断の分かれ目はこうなる。S&P500への値動き連動が目的なら1655で役割は果たせる。一方で、「国内ETFでも実際に何を保有しているのか」に敏感なら、上場ETF経由の構造をどう感じるかは確認ポイントになる。構造が悪いのではない。見ないまま買うと、後で認識違いになるだけである。

参照:S&P 500の概要(S&P Dow Jones Indices)

参照:S&P U.S. Indices Methodology

参照:iシェアーズ S&P 500 米国株 ETF 交付目論見書

コストと似た銘柄との位置づけ

1655の信託報酬は年0.066%程度(税込。税抜 年0.0600%程度)で、東証上場のS&P500連動ETFとしては低コスト帯に入る。2558の運用管理費用も年率0.066%(税抜0.06%)以内で、信託報酬の水準そのものは横並びである。ここだけ見ると差がないように見えるが、実際に何を保有しているかは同じではない。

信託報酬が同じなら次に見るのは、その器が実際に何を持っているかである。1655は保有銘柄一覧の99.87%が iShares Core S&P 500 ETF(IVV)で、米国上場ETFを丸ごと持つファンド・オブ・ファンズの形をとる(2026年8月13日時点)。一方の2558は月次レポートで実質外国株式100.0%(うち現物99.0%・先物1.0%)と開示されており、株式そのものを持つ形である。どちらが優れているという話ではない。1655はIVVという別のETFを保有する形でS&P500に乗っているという点を、知ったうえで持つかどうかである。なお売買代金やスプレッドは市場環境で動くため、発注前にご自身の証券口座の板で確認してほしい。

最低買付額も判断軸になる。1655は10口単位で、2026年8月14日の基準価額894.76円なら約8,948円が目安になる。2558は2026年6月9日に受益権分割(1口10口)が行われ、分割前は3万円台だった入口が10分の1になった。2026年8月14日の基準価額は3,572円である。同じ日の1655は894.76円×10口で約8,948円なので、いまは2558のほうが2.5倍ほど小さい単位で買える2026年6月8日の分割調整後基準価額3,397.8円から逆算すると分割前は約33,978円相当だったので、大小の関係が入れ替わっている。2558は1口単位で分かりやすい点は変わらない。1655は10口単位ではあるものの、1口価格が低いため、実際の入口は軽い。この差は、NISA枠を細かく埋めたい人や、毎回の発注額を小さく整えたい人には無視しにくい。

では、どう選ぶか。東証で日本株と同じように売買でき、2026年8月14日基準で1万円未満から始められる点を重視するなら1655は素直な候補になる。ただし同じ日で見れば2558のほうが1口3,572円とさらに細かい。反対に、円高の影響を抑えたいなら、コストとヘッジコストを引き受けたうえで為替ヘッジ型を選ぶ、という整理になる。比較の主役は「どちらが上か」ではなく、自分が何を消したいかである。

参照:MAXIS米国株式(S&P500)上場投信(商品ページ)

参照:iシェアーズ S&P 500 米国株 ETF(為替ヘッジあり)

参照:東証ETF銘柄一覧(外国株ETF)

NISAでの使い方と口座選び

1655は、NISAでは成長投資枠で使う銘柄である。つみたて投資枠のように「長期の積立・分散投資に適した一定の投資信託」を主役に置く枠とは役割が違う。したがって、つみたて投資枠を低コスト投資信託で埋め、成長投資枠で1655を追加するという使い方は筋が通る。一方、最初の一歩から完全自動で積み上げたいなら、ETFより投資信託のほうが操作は素直である。

直近の分配金は、2026年8月9日1口3.4円2026年2月9日4.0円2025年8月9日3.4円2025年2月9日3.8円である(ブラックロック・ジャパン公表の分配金履歴)。直近12か月の合計は7.4円で、2026年8月13日時点の過去12ヶ月分配金利回りは0.8328%と公表されている。連動対象は税引後配当込みの指数で、1655自体は年2回の分配を出している。分配金を重視するなら、この過去12ヶ月分配金利回り0.8328%2026年8月13日時点)という水準が目的に合うかを先に確認したい。

口座の置き場所も分けて考えたい。1655は公式商品ページで「NISA 成長投資枠」の対象と表示されており、年2回の分配を出すタイプである。分配型のETFを持つなら、まずNISA側に置くという発想は自然である。具体的な課税の扱いは口座の種類で変わるので、ご自身の証券会社で確認してほしい。

ただし、ここで「NISAなら税の問題は全部消える」と考えるのは雑である。1655の連動対象は税引後配当込みの指数である。指数の名前の時点で、配当から税を引いた後の姿を追う設計だと分かる。口座側の非課税と、指数の定義に含まれる税は別の話である。数字の見え方と税のかかり方を分けて考える。

取り崩しの局面では、1655は10口単位で売れるので、大ぶりすぎるETFではない。とはいえ、毎月きっちり一定額を崩す運用では、金額指定しやすい投資信託のほうが扱いやすい場面もある。現役期は1655で積み上げ、取り崩し期は売却の刻みやすさまで含めて別商品を混ぜる。そういう発想のほうが現実的である。

参照:NISAを知る(金融庁)

参照:つみたて投資枠対象商品(金融庁)

参照:iシェアーズ S&P 500 米国株 ETF(商品ページ)

この銘柄を持つ意味と向く人・向かない人

1655を持つ意味ははっきりしている。東証で、米国大型株の中核に、低コストで、比較的小さな金額から乗れること。ポートフォリオ全体で見れば、役割は「米国株コア」であって、「これ1本で全部終わり」ではない。S&P500は強い指数だが、米国大型株に寄る。日本株も新興国も債券も入っていない。コアの中でも、あくまで米国担当である。

向く人は、為替の振れを受け入れられる人、東証の取引時間で指値したい人、NISA成長投資枠で米国株の中心部分を持ちたい人である。すでに全世界株を主軸に持っていて、そこへ米国比率を少し厚くしたい人にも使いやすい。逆に向かないのは、円ベースの値動きをなるべく安定させたい人、つみたて投資枠中心で完結させたい人、1本で世界中に分散したい人である。為替と地域集中を許せないなら、最初から別の器を選んだほうが早い。

取り崩し前後で見ると、現役期は米国株の成長取り込み役として使いやすい。退職後は、生活費を円で使う以上、円高局面と株安が重なると心理的にも資金計画的にもきつい。その場合は、1655を完全に外すかではなく、国内資産や為替ヘッジ資産の比率を増やして、1655の役割を少し軽くする考え方になる。持つかゼロかではなく、役割を縮めるかどうかで見る。

参照:iシェアーズ S&P 500 米国株 ETF(商品ページ)

参照:iシェアーズ S&P 500 米国株 ETF(為替ヘッジあり)

参照:S&P 500の概要(S&P Dow Jones Indices)

よくある誤解

「同じS&P500連動なら、1655も2558もほぼ同じで、どちらでも変わらない」という見方は多い。そう思いやすいのは当然で、信託報酬が同じ0.066%で、どちらも東証で買える米国株コアだからだ。見た目だけなら差が薄い。

だが、実際は同じではない。連動する指数からして別物である。1655はS&P500®(税引後配当込み、TTM、円建て)に連動し、2558はS&P500®指数の円換算値に連動する。1655は税引後配当込み、2558はS&P500®指数の円換算値で、ベンチマークの定義が異なる。保有の形も違う。1655はIVVを99.87%持つ器(2026年8月13日時点)、2558はマザーファンドを通じて実質外国株式100.0%を持つ形(2026年7月31日時点)。売買単位も1655が10口、2558が1口である。指数連動という大枠は同じでも、中身と買い方は違う。

だから、やることは単純だ。まず「為替ヘッジの有無」、次に「ETFの構造をどこまで気にするか」、最後に「最低買付額と売買しやすさ」を並べる。その3点で決めればよい。名前が似ているかどうかで選ぶと、後でズレる。数字と構造で切る。

よくある質問(FAQ)

1655と2558は何が違う?

どちらも東証上場のS&P500連動で、信託報酬は年0.066%と同水準です。違いは3点あります。(1) 連動指数が、1655はS&P500®(税引後配当込み、TTM、円建て)、2558はS&P500®指数の円換算値。(2) 保有の形が、1655はIVVを99.87%持つファンド・オブ・ファンズ(2026年8月13日時点)、2558はマザーファンド経由で実質外国株式100.0%(現物99.0%・先物1.0%2026年7月31日時点)。(3) 売買単位が、1655は10口(約8,948円2026年8月14日)、2558は1口3,572円/同日)。2558は2026年6月9日1口10口の受益権分割を行っており、いずれも1万円未満ですが2558の最低買付目安は1655の約4割です。

1655の信託報酬は?

0.066%程度(税込)、税抜では年0.0600%程度です。東証上場のS&P500連動ETFでは低コスト帯にあたります。

1655はNISAで買える?

公式商品ページで「NISA 成長投資枠」の対象として表示されています。

1655に分配金はある?

2回あります(決算日2月9日8月9日)。直近は2026年8月9日1口3.4円2026年2月9日4.0円で、直近12か月では7.4円、利回りは0.8328%2026年8月13日時点)です。

まとめ

1655は、東証で買えるS&P500連動ETFの中でも、低コストで、1万円未満から始められる銘柄である。判断の軸は、S&P500の是非ではなく、為替を受け入れるか、ETFで持つ理由があるか。その次は「組入/中身」で、1655が実際にどのETFを通じてS&P500に乗っているかまで見ると、持つ意味がさらにはっきりする。


運営者:Sho
最終更新日:2026-08-15
数値確認日:2026-08-15(ブラックロック・ジャパン公式商品ページ 2026-08-14基準/JPX ETF銘柄概要 2026-02-27基準)
主な参照元:ブラックロック・ジャパン 商品ページ・ファクトシート・交付目論見書/日本取引所グループ(JPX)/金融庁(本文中のリンク参照)
免責:本サイトは情報提供を目的としたもので、特定銘柄の売買や投資手法を推奨するものではありません。投資の最終判断はご自身の責任でお願いします。
生成AIの利用:本記事は生成AIを用いて作成し、人間が事実確認のうえ公開しています。

この記事で言えないこと

  • 今後の価格と利回りの見通しは、市場環境で変わるため書けない。
  • 総経費率(信託報酬以外の費用を含む実質的なコスト)は、JPXの銘柄資料では確認できないため、この記事では扱っていない。
  • 組入比率と保有継続の判断は、記事の役割を分けているためこの記事では扱っていない。別記事で扱う。

数値の基準日

基準価額(894.76円)・純資産総額(1,932.16億円
2026年8月14日

この記事は上の基準日時点の断面。出典リンクは最新版に差し替わる。

Sho
Sho

業務系SEとして長年

計画・リスク管理・数値設計を軸に、
ETFの情報整理から投資判断までをテンプレ化・自動化してきた。

新NISAの時代だからこそ、
感情よりも「仕組み」で迷わない投資を。

—— 焦らず、ブレず、仕組みで勝つ。

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