「投資信託はやってるけど、ETFとの違いがよくわからない」
そういう人は多い。あるいは、NISAの口座だけ作って何年も放置している人も。「40代から始めても遅いんじゃないか」という感覚で、なんとなく動けないでいる人も。
どれかひとつでも刺さったなら、この記事はその人のために書いた。
ETFと投資信託・個別株、何が違うのか
定義から入る必要はない。比較で見た方が早い。
| 比較軸 | 個別株 | 投資信託 | ETF |
|---|---|---|---|
| 分散効果 | 低い | 高い | 高い |
| コスト | 売買手数料 | 信託報酬:高め | 信託報酬:低い |
| 売買タイミング | リアルタイム | 1日1回 | リアルタイム |
| 中身の透明性 | 高い | 見えにくい | 高い |
ETFは「投資信託の低コスト版」であり、中身が見えて、いつでも売買できる。それだけ理解しておけば十分。
なぜ「今・40代」なのか
「もう遅い」という感覚は、数字の話をすると少し変わる。
①まだ20〜25年の運用期間がある
40代前半なら、65歳の退職まで20年以上。仮に45歳で始めたとしても、70歳まで運用を続けると25年の期間が取れる。株式市場の長期データを見ると、20年以上の保有でマイナスになった期間はほぼ存在しない。「長期投資」の恩恵を受けられる時間は、まだ十分にある。
②コストの差は、20年で無視できない数字になる
100万円を年利5%で20年運用した場合、信託報酬が0.1%と1.0%では最終的な資産額に約30万円の差が生じる。高いファンドも低いファンドも、やることは同じ「インデックスに連動するだけ」なのに、この差は積み上がる。ETFの信託報酬は多くの場合0.1%前後。コストを下げることは、確実にリターンを改善する数少ない行動のひとつ。
③「完璧なタイミング」を待つことにも、コストがある
「もう少し安くなったら買おう」と思って1年待つ。その間に市場が10%上がっていたとすれば、待ったことで10%の機会損失が生まれている。完璧なタイミングは来ない。それはプロでも同じ。「今すぐ全額」でなくていい。ただ、「始める」という行動は、今日が一番早い。
急かしたいわけではない。ただ、「始めない時間」にも値段がついている、という話。
最初の一手、3択だけ
「わかった、じゃあ何を買えばいいか」という問いへの答え。
40代・NISA・初心者の最初の一手として現実的なのは、次の3つ。
① 全世界株式ETF(コア:リスク分散の土台) 世界中の株を一本で持てる。どこが伸びるかわからないなら、全部持てばいい。
② S&P500連動ETF(コア:米国集中でもOKな人) 過去の実績で言えば全世界より強い時期が長い。「米国経済を信じる」人向け。
③ 日本高配当ETF(サテライト:分配金が欲しい人) 値上がり益より定期的なキャッシュが欲しい人に。生活に投資の手触りが生まれる。
どれが正解かは、次の記事「最初の30日でやること」で整理する。ここでは「3択がある」と知っておくだけでいい。



