1475は、2月と8月の年2回に受け取りが出るシンプルな型だ。直近の過去12か月合計は7.3円で、2026年3月23日終値ベースの利回りは約2.04%。分配金の回数は分かりやすいが、受け取り額は固定ではない。権利日、手取り、利回りの割り算まで先に押さえた方が迷いにくい。
1475は年2回分配で、TTMは7.3円。利回りは高配当ETFのような見方ではなく、今の価格と自分の買値の両方で読むのが基本になる。
1475の分配金は年何回か
1475は年2回型で、主な決算月は2月と8月である。2026年の分配スケジュールでは、2月9日と8月9日が権利確定日になっており、支払い予定日はそれぞれ2026年3月19日と2026年9月17日である。分配の回数自体は素直で、毎月分配や年4回分配のように追いかける回数が多いETFではない。
| 項目 | 内容 |
|---|---|
| 年何回 | 年2回 |
| 主な決算月 | 2月、8月 |
| 2026年2月期 権利付き最終日 | 2026/2/5 |
| 2026年2月期 権利落ち日 | 2026/2/6 |
| 2026年2月期 支払い予定日 | 2026/3/19 |
| 2026年8月期 権利付き最終日 | 2026/8/5 |
| 2026年8月期 権利落ち日 | 2026/8/6 |
| 2026年8月期 支払い予定日 | 2026/9/17 |
権利付き最終日は、今回分をもらうために間に合わせる最後の日である。権利落ち日は、その日以降に買っても今回分はもらえない日。支払い予定日は、実際に受け取りが入る予定日だ。この3つは似て見えるが、役割がまるで違う。
参照:ブラックロックの2026年分配スケジュール JPXのETF銘柄詳細
いつ買えば今回分の対象になるか
2026年3月24日時点で次に狙う回は、2026年8月期である。この回の対象になるには、権利付き最終日の2026年8月5日までに買っておく必要がある。2026年8月6日の権利落ち日以降に買っても、今回分の対象にはならない。今から確認するなら、次に見る日付は8月9日ではなく、8月5日である。
「決算日までに買えばよい」と覚えるとずれる。実際に見るべきなのは権利付き最終日であって、決算日そのものではない。分配金狙いで日付を確認するときは、まず権利付き最終日、その次に支払い予定日を見る流れで十分である。
直近の分配金実績をどう見るか
直近の実績は次の通りである。2024年2月期から2026年2月期までを見ると、1口あたり分配金は2.5円→3.5円→3.0円→3.9円→3.4円で推移している。直近の過去12か月合計、つまりTTMは2025年8月期と2026年2月期の合計で7.3円になる。
| 決算期 | 1口あたり分配金 | 備考 |
|---|---|---|
| 2024/02/09 | 2.5円 | 年2回型の1回分 |
| 2024/08/09 | 3.5円 | 前回より増加 |
| 2025/02/09 | 3.0円 | 前回より減少 |
| 2025/08/09 | 3.9円 | 直近2年で高め |
| 2026/02/09 | 3.4円 | 直近実績 |
| TTM | 7.3円 | 2025/08 + 2026/02 |
この数字で分かるのは、1475の分配金は固定額ではないということだ。1475は日本株全体に広く乗るTOPIX連動のコアETFで、分配は原則として配当などの収益から経費を引いた額がベースになる。そのため、前回より増えたから今後も増え続ける、前回より減ったから崩れた、とまでは言えない。1回分だけで判断せず、少なくともTTMで見る方がましである。
税引後の手取りはどう考えるか
1475は国内ETFなので、まず気にするのは国内税の差である。特定口座で受け取ると、上場株式等の配当等には20.315%の源泉徴収がかかる。NISAで受け取るなら国内税はかからないが、非課税で受け取るには株式数比例配分方式の設定が必要になる。口座がNISAでも、受け取り方式がずれていると課税扱いになりうる。
ざっくりした受け取り感はこうなる。直近の2026年2月期の分配金3.4円を使うと、10口なら税引前34円、特定口座なら約27円、NISAなら34円である。100口なら税引前340円、特定口座なら約271円、NISAなら340円になる。TTM7.3円で見るなら、100口の税引前は730円、特定口座の手取りは約582円になる。細かい端数は出るが、感覚としてはこれで十分だ。
米国ETFのように、外国で先に税金が引かれる話が主役ではない点も1475の見やすさである。ここでは、特定口座とNISAで国内税の差がどう出るかだけ押さえれば足りる。
参照:金融庁 NISA資料 金融庁の受取方式に関する資料 国税庁の配当課税
利回りの数字をどう読むか
2026年3月23日終値357.8円でTTM7.3円を割ると、1475のTTM利回りは約2.04%になる。ここで大事なのは、この2.04%は今の価格に対する見え方だという点である。自分が300円で買っていれば見かけ上の利回りは約2.43%、380円で買っていれば約1.92%になる。画面の利回りと、自分の買値ベースの利回りは同じではない。
利回りが高く見える場面でも、すぐに「受け取りが増えた」とは限らない。分配金が同じでも、価格が下がれば利回りは上がるからだ。逆に、分配金が少し増えても価格が上がっていれば利回りは目立たない。1475は高配当を取りにいくETFというより、日本株全体を低コストで持つ土台寄りの商品なので、利回りだけで評価するとズレやすい。
分配金目的で見るべき数字
分配金目的で1475を見るなら、確認する数字は多くない。むしろ絞った方がよい。見るべきなのは次の4つで十分である。
- 次回の権利付き最終日
まず日付。今回分に間に合うかどうかはここで決まる。 - 直近1回の分配金とTTM
1回分だけだとぶれやすい。年2回型なので、最低でも過去12か月合計で見る。 - 今の価格ベース利回りと、自分の買値ベース利回り
画面の数字だけ見て満足しない。自分の保有単価で見直す。 - NISAの受け取り方式
NISA口座そのものより、非課税で受け取れる設定になっているかを先に確認する。
再投資目的の人なら、分配金の多さより、指数への連動、コスト、売買しやすさを先に見るべきである。1475はもともと「高い分配金を取りにいく商品」ではなく、「日本株全体を広く持つ土台」に近いからだ。分配金記事を読み終えたあとに確認するなら、次は自分の買値と受け取り方式、この2つで足りる。
参照:ブラックロックの2026年分配スケジュール 1475のファクトシート 金融庁 NISA資料
よくある誤解
「TOPIX配当込みに連動するなら、分配金も高めで安定しているはずだ」という見方はズレやすい。配当込み指数は、指数の計算で配当を含めるという話であって、ETFの分配金が毎回きれいに一定額で出るという意味ではない。実際の受け取りは、決算ごとの収益、経費、価格水準、そして自分の受け取り口座の設定で見え方が変わる。1475は高配当ETFとして見るより、広く持つコアETFの分配金をどう読むか、という位置づけで見た方が失敗しにくい。
まとめ
1475の分配金は、年2回で追いやすい一方、金額そのものは固定ではない。見る順番は、権利付き最終日、直近実績、TTM、税引後の手取り、そして自分の買値ベース利回りである。比較に進むならTOPIX系ETF全体の違い、持ち続ける前提を点検するなら継続条件記事につなげるのが自然だ。

