東証で買える主要な金ETFを整理|円建て・為替ヘッジ・海外大型ETFの違い

東証で買える金ETFは、ひとまとめにすると判断を誤りやすい。
同じ「金に連動する商品」でも、円建てで金を持つのか、世界で使われる大型ETFを基準にするのか、為替まで含めて持つのか、為替を切って金そのものを持つのかで、役割がかなり違うからである。ここでは、1540・1326・1672・424A・425Aに絞って、違いの見方を先に整理する。

金ETFの違いは、「金を持つかどうか」ではなく、「金に何を重ねて持つか」で見ると整理しやすい。
1540(純金上場信託)は円建てで金を持つ感覚がわかりやすい。1326(SPDRゴールド・シェア)は東証で売買しながら、世界で広く使われる大型の金ETFを基準にしたい人向けだ。1672(WisdomTree 金上場投資信託)は現物裏付けの金ETFを比較対象に残せる一方で、NISA成長投資枠は対象外である。425A(グローバルX ゴールド ETF)は金に加えて為替の動きも受け入れる設計で、424A(グローバルX ゴールド ETF〈為替ヘッジあり〉)は為替の影響をできるだけ切って金そのものを持ちたい人向けである。

前提

東証の金ETFを整理するときに、金関連の商品はほかにもあるが、ここでは東証の金ETFを網羅的に並べるのではなく、性格の違いを整理しやすい主要な銘柄として、この5本を軸に見る。

金ETFの違いは「金に何を重ねて持つか」で決まる

金ETFを探し始めると、「どうせ全部、金価格に連動するのでは」と見えやすい。だが、その理解は浅い。
実際には、円で見た金価格に連動させる商品もあれば、LBMA金価格を基準にした大型商品もある。さらに、為替ヘッジありの商品は円安・円高の影響を薄めて金そのものに近づこうとし、為替ヘッジなしの商品は金と為替の両方を受け入れる。

つまり、最初に決めるべきなのは信託報酬の細かい差ではない。円を含めて持ちたいのか、為替を切って持ちたいのか、国内でわかりやすく持ちたいのか、世界標準の大型ETFを基準にしたいのかである。

1540・1326・1672で確認したいこと

1540(純金上場信託)は、日本の投資家に馴染みのある「グラム・円」単位の金の理論価格との連動を目指す商品である。円建てで金を持つ感覚を重視するなら、この銘柄が起点になりやすい。NISA成長投資枠の対象であることも、使いやすさにつながる。
円建てで金を持つ意味や位置づけを整理するなら、1540(純金上場信託)を起点に確認したい。

1326(SPDRゴールド・シェア)は、東証で売買できるが、発想は国内専用の金ETFではない。世界で広く使われる大型の金ETFを基準にしたいかどうかが、この銘柄を使うかどうかの分かれ目になる。こちらもNISA成長投資枠の対象である。
東証で買える大型の金ETFを基準に置くなら、1326(SPDRゴールド・シェア)の位置づけを押さえておきたい。

1672(WisdomTree 金上場投資信託)は、現物裏付けの金ETFである一方、NISA成長投資枠の対象外である。したがって、NISA前提なら優先順位は下がる。ただし、課税口座も含めて現物裏付けの金ETFを比較対象に残すなら、最初から外すのは早い。
1672(WisdomTree 金上場投資信託)は、「NISA対象かどうか」だけで切るのではなく、候補として残す意味があるかで見極めたい。

この3本を整理するときは、人気順よりも論点で分けたほうがいい。
1540・1326・1672の違いとして確認したいのは、円建てのわかりやすさを取るのか、世界標準の大型ETFを基準にするのか、NISA対象外まで許容して選択肢を広げるのか、その3点である。

424A・425Aで確認したいこと

425A(グローバルX ゴールド ETF)は、実質的に金現物への投資を目指す商品であり、金だけでなく為替の動きも含めて持つ設計である。
円建てで売買しながら、金と為替をまとめて受け入れるなら、425A(グローバルX ゴールド ETF)が候補になる。

424A(グローバルX ゴールド ETF〈為替ヘッジあり〉)も、実質的に金現物への投資を目指す点は共通している。ただし、為替ヘッジを使うことで、円の影響をできるだけ切り離して金そのものに寄せる設計になっている。
為替の影響を薄めて金だけを持ちたいなら、424A(グローバルX ゴールド ETF〈為替ヘッジあり〉)のほうが考え方に合いやすい。

この2本を比べるときに、先に見るべきなのはコスト差や新しさではない。
424Aと425Aの違いとして整理したいのは、金と為替をセットで持ちたいのか、為替を切って金だけを持ちたいのかである。

どこを起点に整理するか

円建てで金を持つ感覚を重視するなら、1540(純金上場信託)が起点になる。
東証で買える大型の金ETFを基準にしたいなら、1326(SPDRゴールド・シェア)が起点になる。
NISA対象外でも構わないから現物裏付けの選択肢を比較対象に残したいなら、1672(WisdomTree 金上場投資信託)を外すべきではない。
金と為替をまとめて持つ前提なら425A(グローバルX ゴールド ETF)、為替の影響をできるだけ切って金だけを持ちたいなら424A(グローバルX ゴールド ETF〈為替ヘッジあり〉)が起点になる。

この順番で整理すれば、金ETF選びが「人気順の比較」ではなく、「役割の比較」になる。そこが固まれば、その先の確認もしやすい。

まとめ

東証で買える金ETFを整理するとき、最初に見るべきなのは人気順ではない。
1540(純金上場信託)は円建てで金を持つ入口、1326(SPDRゴールド・シェア)は世界標準級の大型金ETFを基準にする入口、1672(WisdomTree 金上場投資信託)はNISA対象外まで含めて現物裏付け商品を比較対象に残す入口、425A(グローバルX ゴールド ETF)は金と為替をまとめて持つ入口、424A(グローバルX ゴールド ETF〈為替ヘッジあり〉)は為替を切って金そのものを持つ入口である。

違いは商品名ではなく、役割にある。
1540・1326・1672の違いと、424Aと425Aの違いを先に固めておけば、そのあとに各銘柄の組入内容、分配金、保有継続条件を整理しやすくなる。金ETFは「全部同じ金商品」ではない。何を一緒に持つかまで見て、初めて選べる。

Sho
Sho

システム開発歴15年/PMP

計画・リスク管理・数値設計を軸に、
ETFの情報整理から投資判断までをテンプレ化・自動化してきた。

新NISAの時代だからこそ、
感情よりも「仕組み」で迷わない投資を。

—— 焦らず、ブレず、仕組みで勝つ。

Shoをフォローする
※本記事は一般的な情報提供を目的としています。投資判断はご自身の責任で行ってください。
ゴールドコモディティETF
タイトルとURLをコピーしました