1488は、年4回の分配があるJ-REIT ETFだ。ただし毎回同額ではなく、直近は13円と32円の回が混ざる。分配月、直近実績、NISAと特定口座の手取り感、表示利回りの読み方まで先に固めておくと、数字に振り回されにくい。
1488は年4回分配だが固定額ではない。表示利回り4.06%だけでなく、直近4回合計87円と自分の買値で見直すのが先だ。
1488の分配金は年何回か
1488の性格を一言で言うと、年4回の分配があるが、金額はぶれやすい型だ。決算日は毎年3月4日、6月4日、9月4日、12月4日。売買単位は1口で、東証REIT指数(配当込み)に連動する国内REIT ETFである。
直近の分配スケジュールをざっくり並べるとこうなる。権利付き最終日と権利落ち日は、権利確定日の考え方に沿って整理している。
| 項目 | 内容 |
|---|---|
| 年何回 | 年4回 |
| 主な決算月 | 3月4日・6月4日・9月4日・12月4日 |
| 直近の権利付き最終日 | 2026/03/02 |
| 直近の権利落ち日 | 2026/03/03 |
| 直近の支払開始予定日 | 2026/04/10 |
権利付き最終日は、この日まで持っていれば今回分の対象になる最終日だ。権利落ち日は、その日以降に買っても今回分はもらえない日。支払開始予定日は、実際に入金処理が始まる日で、決算日そのものではない。1488はこの3つの日付を混同しやすい。
いつ買えば今回分の対象になるか
今の時点は2026年3月24日なので、2026年3月4日決算分はもう締まっている。次に狙うなら、6月4日決算分が基準になる。通常の整理では、決算日の2営業日前までに買って保有しておく必要があるので、6月4日回を取りにいくなら6月2日までが目安になる。6月3日に買っても、その回の分配金は対象外になる。
ここで雑に「6月に買えばよい」と考えるとズレる。見るべきは月ではなく、決算日と権利付き最終日だ。ETFは1日違うだけで今回分を取れるかどうかが変わる。
参照:大和アセットの分配基準日情報 権利付き最終日と権利落ち日の説明
直近の分配金実績をどう見るか
まず数字だけ並べる。1488の直近実績は次の通りだ。大和アセットの公式ページには、2024年分まで含めた長い履歴も載っている。
| 決算期 | 1口あたり分配金 | 備考 |
|---|---|---|
| 2026/03/04 | 32円 | 支払開始予定日 2026/04/10 |
| 2025/12/04 | 13円 | 支払開始予定日 2026/01/09 |
| 2025/09/04 | 29円 | 支払開始予定日 2025/10/10 |
| 2025/06/04 | 13円 | 支払開始予定日 2025/07/11 |
| 2025/03/04 | 30円 | 支払開始予定日 2025/04/11 |
| 2024/12/04 | 12円 | 参考 |
過去12か月合計で見ると、2025年6月・9月・12月と2026年3月の4回で87円になる。直近1年は、3月と9月がやや大きく、6月と12月が小さめという並びだった。だから「四半期ごとに均等にもらえるETF」と思うとズレる。年4回ではあるが、毎回同額ではない。
もうひとつ大事なのは、運用会社サイトの「分配金利回り 4.06%」は、2025年3月初めから2026年2月末までに支払われた分配金合計を、2026年2月末の基準価額で割った数字だという点だ。だから、3月4日に出た32円を含めた直近4回合計87円とは集計期間が少し違う。サイトの利回り表示と自分の計算がズレても、すぐに間違いと決めつけないほうがよい。まず集計期間を確認するべきだ。
参照:大和アセットの分配実績 直近の分配お知らせ 2025年9月の訂正開示
税引後の手取りはどう考えるか
1488は国内上場ETFなので、特定口座で受け取る場合は、上場株式等の配当等として20.315%が源泉徴収される前提で見ればよい。NISA口座で保有していて、証券会社で受け取る方式になっていれば、ETF・REITの分配金や配当金は非課税で受け取れる。
手取り感をざっくり置くとこうなる。直近の小さい回である13円なら、1口で税引前13円、特定口座の手取りは約10.4円。10口で約103.6円、100口で約1,035.9円だ。大きい回の32円なら、1口で約25.5円、10口で約255円、100口で約2,549.9円になる。直近4回合計87円ベースなら、1口で約69.3円、10口で約693.3円、100口で約6,932.6円が特定口座のざっくり手取りになる。
国内ETFと米国ETFの違いも一言だけ押さえておく。1488は国内REITに連動する国内ETFなので、米国ETFでよく出る「海外で先に引かれて、日本でも課税される」という二重課税を主役として考える銘柄ではない。米国ETFの分配金を比べるときとは、税の見え方が少し違う。
利回りの数字をどう読むか
1488でいちばん危ない見方は、「利回りが4%台だから、毎年そのくらい安定して入る」と決めつけることだ。実際の分配金は固定ではない。2025年は30円→13円→29円→13円、2026年3月は32円で、回ごとのばらつきがかなりある。利回りは固定収入の約束ではなく、過去の受け取りを今の値段に対して割り戻した数字にすぎない。
今の値段ベースと、自分の買値ベースでも見え方は変わる。たとえば直近4回合計87円を、2026年3月23日の終値1,977円で割ると約4.40%になる。一方で、1口1,800円で買っていた人には約4.83%、2,200円で買った人には約3.95%に見える。自分の口座で感じる利回りは、サイト表示の数字と同じとは限らない。
しかも、運用会社の表示利回り4.06%は「2025年3月初め〜2026年2月末に支払われた分配金合計 ÷ 2026年2月末の基準価額」という定義だった。ここを見落とすと、同じ1488でも4.06%と4.40%のようなズレが出て混乱する。数字が違うときは、まず分母と集計期間を見るべきだ。
参照:大和アセットの利回り定義 大和アセットの基準価額・分配実績
分配金目的で見るべき数字
分配金目的で1488を見るなら、追う数字は絞ったほうがよい。多すぎると判断が鈍る。
- 直近4回の合計額。まずは87円を基準に、増えているのか減っているのかを見る。
- 3月・9月と6月・12月の差。均等に入る前提で家計に組み込まないためだ。
- 運用会社表示の分配金利回りの定義。数字だけでなく、いつからいつまでの合計かを見る。
- 自分の買値ベースの利回り。サイト表示ではなく、自分の取得単価で見直す。
再投資目的の人なら、分配金の高さそのものより、分配後も含めたトータルリターンや保有コストのほうが重要になる。1488の信託報酬は年0.1705%だが、分配金狙いの人はまず受け取りの波を把握し、再投資の人は分配の多さだけで優劣をつけないほうがよい。
よくある誤解
よくある誤解は、1488は年4回分配だから毎回ほぼ同額で、利回り4%台なら年4%台の現金が安定して入る、という見方だ。そう見えやすいのは、証券会社や運用会社の画面に利回りが1本の数字で出るからである。だが実際は、13円の回と32円の回があるように金額は固定でない。しかも表示利回りは、特定の期間の分配金合計を、その時点の基準価額や価格で割っただけの数字だ。1488を見るときは、利回り1本ではなく、直近4回の合計額、回ごとの凸凹、そして自分の買値ベースの見え方をセットで確認するのが正しい順番だ。
まとめ
1488は年4回分配のJ-REIT ETFだが、受け取りは均等でも固定でもない。まずは決算日、直近4回合計87円、特定口座とNISAの手取り差、表示利回り4.06%の集計条件を切り分けて見るのが先だ。次は、他のJ-REIT ETFと分配の出方がどう違うかを比較記事で確認すると整理しやすい。

