1494は年2回(4/8・10/8)決算の国内ETFだ。分配金は「いつ買えば権利が取れるか」「税引後いくら手元に残るか」で体感が変わる。分配スケジュールと利回り計算を、1494の実数で整理する。
分配金は決算日にもらえるわけではない。権利付き最終日までに買う必要がある。利回りは「TTM÷自分の購入価格」で見る。課税口座の税引後は×0.79685で即計算できる。
分配スケジュール|いつ・何回もらえるか
1494の決算日は毎年4月8日・10月8日、年2回。ただし「決算日に買っても間に合わない」点は最初に押さえておく。日本株は名義確定(受渡)まで営業日で2日かかる。権利確定日に載るには、その2営業日前——権利付き最終日——までに買い付けて引けまで保有する必要がある。翌営業日が権利落ち日になる。
分配スケジュールの目安を表で示す。
| 決算日(権利確定日) | 年間回数 | 権利付き最終日(目安) | 権利落ち日(目安) | 支払開始予定日(直近実績) |
|---|---|---|---|---|
| 2025/04/08 | 年2回 | 2025/04/04 | 2025/04/07 | 2025/05/16 |
| 2025/10/08 | 年2回 | 2025/10/06 | 2025/10/07 | 2025/11/14 |
| 毎年 4/8・10/8 | 年2回 | 決算日の2営業日前 | その翌営業日 | 決算日から約5〜6週間が目安 |
1494で具体化する。2025/10/08決算の場合、2営業日前の10/06(月)までに買い付けて引けまで保有すれば権利が取れる。10/07(火)以降に買っても、その期の分配金は対象外だ。
分配金の実績と計算の仕方
直近1〜2年の分配金(税引前・1口)はこの通り。
| 決算日 | 分配金(税引前、1口) |
|---|---|
| 2025/10/08 | 567円 |
| 2025/04/08 | 550円 |
| 2024/10/08 | 533円 |
| 2024/04/08 | 491円 |
TTM(過去12か月の分配金合計)の作り方はシンプルだ。直近1年分を足すだけ。1494は年2回なので「直近2回分の合計」になる。2026年3月時点なら、2025/04(550円)と2025/10(567円)の2回が対象。
1494のTTM=550+567=1,117円
ここで利回りのズレが生じる。分配利回りは「何の価格で割るか」で別物になるからだ。
基準価額(NAV)ベース:TTM÷基準価額。2026/03/03時点の基準価額は43,933円なので、1,117÷43,933≒2.54%。 購入価格ベース:TTM÷自分の買値。40,000円で買っていれば1,117÷40,000≒2.79%。45,000円なら下がる。
サイトに表示されている利回りをそのまま使うとズレる理由はこれだ。表示はたいていある時点の市場価格で割っており、あなたの買値ではない。サイトによっては「直近1回×年2回」という推定値を使う場合もある(TTMではない)。自分で判断するなら、TTMを自分の買値で割るのが確実だ。
税引後の手取りはいくらか
国内ETF(1494)の分配金は、課税口座(特定口座・一般口座)では原則20.315%課税になる。
税引後=税引前×0.79685(=1−0.20315)
1494で計算する。
2025/10/08分配金567円の場合:567×0.79685≒452円(1口あたり) 2025/04/08分配金550円の場合:550×0.79685≒438円(1口あたり) TTM(1,117円)で見ると:1,117×0.79685≒890円(1口あたり)
NISA口座なら分配金は非課税のため、567円は567円のまま入る(課税口座では約452円)。差は1回あたり約115円だが、口数と年数が積み上がるにつれて効いてくる。
一点だけ確認しておく。NISAで分配金を非課税受け取りするには、証券会社側の分配金受取方式の設定が関わることがある(一般に株式数比例配分方式が推奨されることが多い)。分配シーズン前に設定画面を一度だけ確かめておくと安全だ。
米国ETFで問題になる外国税額控除・二重課税の話は、1494は国内ETFなので原則不要。ここでは触れない。
利回りの数字に惑わされないための読み方
分配利回りで判断を誤る人は、だいたい同じところでつまずく。「利回り=銘柄の品質」と思い込むことだ。利回りは結果の数字であって、中身の良し悪しを示すわけではない。
まず計算タイミングの違いを整理する。 基準価額ベースは今の基準価額で割る参考値。購入価格ベースは自分の買値で割るもので、家計に直結する。分配目的なら後者を主に見る。1494のTTM(1,117円)を自分の買値で割るだけでいい。
次に「利回りが高い=良い銘柄」ではない理由。分配金は企業の配当から出るとは限らず、値上がり益の取り崩しで出すこともできる。元本を削って出している状態(いわゆるタコ足)なら、利回りが高く見えても資産は増えにくい。分配金の数字だけで飛びつくのは、そのリスクを見落とすことになる。
目的別に確認すべき数字を整理する。
生活費の補助(キャッシュが欲しい)が目的なら、税引後TTM(1,117×0.79685)を把握し、自分の買値で税引後利回りを出す。分配の安定性を見るなら過去2〜3年の推移も眺めておく。1494は2024→2025で分配金が増えているが、将来を保証するものではない。
資産形成(再投資前提)が目的なら、NISAと課税口座の税引後の差を確認し、分配金を使うのか再投資するのかを先に決める。曖昧なままだと実際の行動がぶれる。分配込みで成績を見るなら、分配金再投資ベースの考え方を理解したうえでサイト上の注記を読む。
とにかく高利回りが欲しいという場合は、まず高利回り=高リスクまたは取り崩しの可能性を疑うところから入る。分配の出どころが配当等収益かどうかを運用会社の資料で確認し、それでも買うなら保有理由(ポートフォリオの中での役割)を言語化してから動く。
One ETF 高配当日本株 マンスリーレポート(分配方針の記載あり)
One ETF 高配当日本株 ファンド情報(分配金再投資の注記)
NISAでの受け取りと再投資の考え方
1494はNISA成長投資枠の対象だ。分配金目当てでNISAに入れるなら、やることは2つに絞られる。
1点目は、分配金を非課税で受け取れている設定になっているかの確認。分配前に一度だけ確かめれば十分だ。
2点目は、分配金を使うのか別の商品に回すのか、ルールを先に決めること。1494は年2回(4月・10月)なので「入金を確認したら翌週に定期買付へ回す」のように固定しておくと判断の手間が減る。
【1494】One・高配当日本株(JPX 銘柄概要/NISA対象の表示あり)
よくある誤解
誤解:「権利落ち日に買えば分配金がもらえる」
権利は「その日に買ったか」ではなく、「権利確定日に株主名簿に載っているか」で決まる。日本株は受渡まで2営業日かかるため、確定日に間に合わせるには権利付き最終日(2営業日前)までに買い付けて引けまで保有する必要がある。
1494の2025/10/08決算であれば、10/06までに買って保有が条件。10/07(権利落ち日)に買っても、その期の分配金は取れない。
対処はシンプル。分配狙いの買いは「決算日」ではなく「権利付き最終日」を起点にスケジュールを組む。具体的な日付は毎期、運用会社の分配資料と証券会社の権利付最終日カレンダーを突き合わせてから動く。
まとめ
1494の分配は年2回(4/8・10/8)で、買うべき期限は決算日ではなく権利付き最終日だ。利回りは表示値を鵜呑みにせず、TTM(直近2回=1,117円)を自分の買値で割って判断する。次は「1494を持ち続ける条件(継続条件・見直し)」に進む。
1494|One ETF 高配当日本株
分配金・利回り計算ダッシュボード 2026年3月時点
1494(配当貴族)の分配金は、「いつ買えば権利が取れるか」「税引後いくら手元に残るか」で投資の体感価値が大きく変わります。このダッシュボードでは、実績データに基づくスケジュール確認から、あなたの実際の買値に基づいた「本当の利回りと手取り額」までをシミュレーションできます。
🗓️ 分配スケジュールとルール
1494は年2回(4月・10月)決算です。決算日に買っても分配金はもらえません。日本株の受渡ルールの関係で、必ず「権利付き最終日」までに購入する必要があります。
💡 具体例(2025年10月期の場合)
決算日が2025/10/08(水)の場合、2営業日前の 10/06(月) までに買い付ける必要があります。10/07(火)に買っても権利は得られません。
📊 分配金実績とTTM
直近の分配金実績と、利回り計算の基準となる「TTM(過去12か月の合計)」を確認します。サイト上の利回りは最新の基準価額で計算されているため、あなたの実際の利回りとはズレが生じます。
直近4回の分配金実績(税引前・1口あたり)
現在のTTM (直近2回分合計)
※ 2025/04 (550円) + 2025/10 (567円)
利回り計算の分母は「あなたの買値」です。
TTM(1,117円) ÷ 買値 = あなたの本当の利回り
サイト表示利回りがズレる理由
2026/03/03時点の基準価額(43,933円)で割ると利回りは約2.54%になります。
しかし、もしあなたが40,000円で買っていれば、利回りは約2.79%です。自分の投資効率を知るには、次のシミュレーターを利用してください。
🧮 マイ利回り&手取りシミュレーター
あなたの平均取得単価(買値)と保有口数、口座の種類を入力して、リアルな利回りと税引後の手取り額を計算します。課税口座では約20%の税金が引かれます。
※NISAで非課税にするには、証券会社で「株式数比例配分方式」の設定が必要です。
シミュレーション結果
あなたの利回り (税引前)
0.00%
あなたの利回り (税引後)
0.00%
年間手取り額 (TTMベース)
1年間でもらえる想定額
0円
1回あたりの手取り額目安
※直近567円実績で計算
0円
🎯 投資目的別の戦略と注意点
「利回りが高い=良い銘柄」とは限りません。元本を削って分配金を出す「タコ足配当」のリスクもあります。あなたの投資目的に合わせて、確認すべきポイントを整理しましょう。
生活費の補助を目的とする場合のアドバイス
- ✔️ 税引後の実質利回りを重視: シミュレーターで計算した「税引後利回り」と「手取り額」が、あなたの家計計画に合致しているか確認してください。
- ✔️ 分配の安定性を確認: 過去2〜3年の推移をチャートで確認し、極端な減配がないか見ます。1494は直近増配傾向ですが、将来の保証はありません。
- ⚠️ 出どころの確認: 運用会社のマンスリーレポート等で、分配金がしっかり「配当等収益」から出ているか(タコ足になっていないか)定期的にチェックしましょう。



