【2026/02/27】米国セクター資金フロー|全11セクター完全ランキング(3日・10日・20日)

市場構図を一言で言うなら、「資金はエネルギー・資本財・ヘルスケアに寄り、金融は重い」だ。価格はニュースと需給で一気に振れるが、資金フローは“どこに資金が居座り始めたか/抜け続けているか”を相対的に捉えやすい。自分は米国セクターETF(全11)を定点観測し、週2回、同じ物差しで並べる。「全11セクターランキング」を、短期(3日)・中期(10日)・長期(20日)で完全掲載する。

数値の前提:対象はXLF/XLK/XLC/XLE/XLY/XLP/XLV/XLI/XLU/XLRE/XLB。フローとAUMの単位はUSD mil。AUM比%は「フロー÷AUM×100(小数2桁)」で並べた。


全ランキング

▼短期(3日)

① AUM比%ランキング(降順)

順位ティッカーAUM比%(3日)
1XLV1.37%
2XLI0.69%
3XLY0.62%
4XLC0.59%
5XLE0.53%
6XLRE-0.32%
7XLK-0.69%
8XLU-0.74%
9XLP-1.25%
10XLF-1.49%
11XLB-2.45%

短期はサイズ調整(AUM比)で見るとヘルスケア(XLV)が頭ひとつ抜ける。
一方で金融(XLF)と素材(XLB)は比率でもマイナスが目立つ。
AUM比は“勢い”を見やすいが、AUMが小さいほど振れやすい点は前提に置く。

② フロー金額ランキング(降順)

順位ティッカーフロー(USD mil)
1XLV567.27
2XLI211.30
3XLE194.83
4XLC158.55
5XLY140.07
6XLRE-23.95
7XLU-167.50
8XLB-172.04
9XLP-215.08
10XLK-615.53
11XLF-800.65

金額でも短期トップはXLVで一致する。短期の主役はここだ。
逆側は金融(XLF)とテック(XLK)が大きめのマイナス。
短期はノイズも多いので、「金額」と「AUM比」を並べて温度感を取る。


▼中期(10日)

① AUM比%ランキング(降順)

順位ティッカーAUM比%(10日)
1XLE2.20%
2XLRE2.01%
3XLV1.89%
4XLB1.74%
5XLY1.02%
6XLI0.95%
7XLC0.83%
8XLK0.63%
9XLU0.56%
10XLP-2.21%
11XLF-4.99%

10日ではエネルギー(XLE)が比率でトップに立つ。
不動産(XLRE)とヘルスケア(XLV)も上位で、資金の居場所が“中期寄り”に見える。
金融(XLF)は比率でも大きなマイナスが続き、ここは一貫して重い。

② フロー金額ランキング(降順)

順位ティッカーフロー(USD mil)
1XLE809.31
2XLV780.94
3XLK565.21
4XLI290.05
5XLY231.82
6XLC221.73
7XLRE148.65
8XLU127.52
9XLB122.22
10XLP-381.49
11XLF-2,675.85

金額ではXLEとXLVが強く、ここが中期の中心になる。
短期でマイナスだったテック(XLK)が、10日ではプラス側に来ている(短期と中期で表情が違う)。
マイナスの大きさは金融(XLF)が突出し、中期の重さが明確だ。


▼長期(20日)

① AUM比%ランキング(降順)

順位ティッカーAUM比%(20日)
1XLB10.75%
2XLE7.91%
3XLI4.60%
4XLRE2.35%
5XLV1.93%
6XLU0.97%
7XLY0.67%
8XLC-0.09%
9XLP-1.14%
10XLK-1.46%
11XLF-7.31%

20日では素材(XLB)とエネルギー(XLE)の比率が強烈だ。
資本財(XLI)も上位で、景気敏感寄りが“長期側”で優勢な並びになる。
金融(XLF)は長期でもマイナスが大きく、トレンドとして弱い部類だ。

② フロー金額ランキング(降順)

順位ティッカーフロー(USD mil)
1XLE2,912.17
2XLI1,401.16
3XLV798.51
4XLB754.65
5XLU219.78
6XLRE173.56
7XLY152.03
8XLC-23.12
9XLP-197.54
10XLK-1,307.92
11XLF-3,923.15

長期の金額トップはXLE、次いでXLI。ここははっきり強い。
テック(XLK)は長期でマイナス側に沈み、金融(XLF)はさらに深いマイナス。
時間軸を並べると、「どの期間で資金が残っているか」が見える。


市場構図まとめ(300〜400字)

今回の11セクターを見ると、資金が滞留している側はエネルギー(XLE)と資本財(XLI)、ヘルスケア(XLV)に寄っている。長期(20日)では素材(XLB)も比率・金額ともに上位で、資金の粘りが出た。逆に流出が続いているのは金融(XLF)が中心で、短期〜長期まで一貫してマイナスが大きい。テック(XLK)は短期がマイナス、中期がプラス、長期がマイナスで、時間軸で評価が割れる形だ。ニュース面では、AI関連への警戒やNVIDIA決算後の反応、米イラン情勢を背景に原油が意識された、という整理が添えられる。

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