基準日:2026-03-07(JST)
対象期間:2026-03-02 〜 2026-03-06(直近5営業日)
結論
今週は 「中東情勢(ホルムズ海峡)」が材料になって「株と米金利」が動いた週である。初心者が見る論点は2つだけでよい。
- 論点①:米10年金利(=お金を借りるコストの代表)
- 論点②:原油(=エネルギー価格。上がるとインフレ再燃→金利が下がりにくい)
今週のスコアボード
※週初・週末は同じ参照元で揃える(指数/金利/為替でバラすとズレる)。
| 指標 | 週初 | 週末 | 変化 | ひとこと |
|---|---|---|---|---|
| 米国株(S&P500) | 6,881.62 | 6,740.00 | -141.62(-2.06%) | 反落→原油高/中東緊迫→インフレ再燃が嫌われた |
| 日本株(日経平均) | 58,057.24 | 55,620.84 | -2,436.40(-4.20%) | 急落→中東リスク→世界景気の不安が一気に出た |
| 米10年金利 | 4.052 | 4.138 | +0.086pt(+9bp) | 上昇→原油高→借りるコストが上がる方向 |
| ドル円(USD/JPY) | 156.757 | 157.703 | +0.946(+0.60%) | 円安→有事のドル買い→ドルの需要が増えた |
参照:Investing.com「S&P500 過去のレート」(URL:https://jp.investing.com/indices/us-spx-500-historical-data)
参照:Investing.com「日経平均株価 過去のレート」(URL:https://jp.investing.com/indices/japan-ni225-historical-data)
参照:Investing.com「アメリカ 10年 債券利回りの過去データ」(URL:https://jp.investing.com/rates-bonds/u.s.-10-year-bond-yield-historical-data)
参照:OANDA Japan「2026年3月2日のUSD/JPY (米ドル/日本円)為替レート」(URL:https://www.oanda.jp/lab-education/historical-rate/usdjpy/20260302/)
参照:OANDA Japan「2026年3月6日のUSD/JPY (米ドル/日本円)為替レート」(URL:https://www.oanda.jp/lab-education/historical-rate/usdjpy/20260306/)
今週の出来事
- 出来事:イランがホルムズ海峡を巡り強硬姿勢、原油供給不安が市場の中心テーマに浮上(参照:Reuters「Iran vows to attack any ship trying to pass through Strait of Hormuz」(URL:https://www.reuters.com/world/middle-east/iran-vows-attack-any-ship-trying-pass-through-strait-hormuz-2026-03-02/))
- 影響:米10年金利↑/S&P500↓/日経平均↓
- 一言:市場は「原油高=インフレ再燃=金利が下がりにくい」と解釈した(初心者訳:ガソリンや運賃が上がる不安は、株にとって重しになりやすい)
- 出来事:米国株が大幅反落、原油急騰が直撃(参照:ロイター「米国株式市場=反落、ダウ784ドル安 中東緊迫で原油急騰」(URL:https://jp.reuters.com/markets/japan/RAXIFFBJQ5KTFHHHSTNZ53VRLQ-2026-03-05/))
- 影響:S&P500↓(週末にかけて下押し)/米10年金利↑
- 一言:市場は「エネルギー高が続くなら、物価が粘って利下げが遅れる」と解釈した(初心者訳:金利が下がりにくい見方になると、株の割高感が意識されやすい)
- 出来事:米2月雇用統計が予想外のマイナス、景気減速サインが点灯(参照:Investing.com「米国の2月非農業部門雇用者数が予想外の減少」(URL:https://jp.investing.com/news/economic-indicators/article-1449764))
- 影響:ドル円(上下に振れやすい)/米10年金利(材料が増えて乱高下しやすい)
- 一言:市場は「雇用が弱い=景気が冷える可能性」と解釈した(初心者訳:景気が冷えると本来は金利が下がりやすいが、今週は原油高と綱引きになった)
相場が見ている軸
- 軸①:ホルムズ海峡(中東情勢)→原油→金利・株
- トリガー:ホルムズ海峡を巡る衝突・封鎖リスク報道
- 価格の反応:米10年金利↑/S&P500↓/日経平均↓
- 軸②:米景気指標→米10年金利→ドル円
- トリガー:米雇用統計などの景気指標のブレ
- 価格の反応:米10年金利が上下→ドル円が連動しやすい
いまの局面
いまは 「原油が金利観を揺らす局面」である。ニュースを追いすぎず、米10年金利だけ確認すれば足りる。
来週の確認ポイント
- 見るイベント(最大2つ):米CPI(3/11)/米PCE(3/13)
参照:WSJ「Inflation Data, Oracle Earnings: What to Watch Next Week」(URL:https://www.wsj.com/livecoverage/jobs-report-unemployment-stock-market-03-06-2026/card/inflation-data-oracle-earnings-what-to-watch-next-week-hRePK47xB62HAeTapZZL) - 見る数字(境界線):米10年金利4.20%/ドル円158円
- 起きたらどうなる:もしCPIやPCEが強めで米10年金利が4.20%を超えて定着するなら、株は上値が重くなりやすい(理由:借りるコストが上がる方向)
- 次回更新予定:2026-03-14
市況メモ インタラクティブ・ダッシュボード
🎯 今週の結論
今週は「中東情勢(ホルムズ海峡)」が最大の材料となり、「株安と米金利上昇」が同時に進行した週でした。
論点①:米10年金利
お金を借りるコストの代表。今週は上昇傾向。
論点②:原油価格
エネルギー価格。上昇するとインフレ再燃懸念から金利が下がりにくくなる。
今週のスコアボード
主要指標の週初から週末への変化を一目で確認できます。
反落。原油高・中東緊迫によるインフレ再燃が嫌気。
急落。中東リスクから世界景気への不安が一気に噴出。
上昇。原油高により、借りるコストが上がる方向に。
円安。有事のドル買いにより、ドルの需要が増加。
市場ダイナミクスの可視化
株価の大幅な下落と、それを引き起こした金利・為替の上昇トレンドを確認します。
株価指数の変動(週初 vs 週末)
米10年金利とドル円の推移(推計値)
相場が見ている軸(ロジック解説)
今週の市場を動かした2つのメインシナリオです。ボタンをクリックして、因果関係のフローを確認してください。
封鎖リスク報道
予想外のマイナス
インフレ再燃懸念
借りるコストの増減
変動
連動
今週の主な出来事と解説
起きたニュースが「どの数字に、なぜ効いたか」を初心者向けに解説します。
イランがホルムズ海峡を巡り強硬姿勢
- 市場のテーマ: 原油供給不安が急浮上。
- 影響した数字: 米10年金利 ↑ / S&P500 ↓ / 日経平均 ↓
💡 初心者向け翻訳
市場は「原油高=インフレ再燃=金利が下がりにくい」と解釈しました。ガソリンや運賃が上がる不安は、企業業績の圧迫要因となり、株にとって重しになりやすいです。
米国株が大幅反落、原油急騰が直撃
- 市場のテーマ: 週末にかけて下押し圧力が強化。
- 影響した数字: S&P500 ↓ / 米10年金利 ↑
💡 初心者向け翻訳
「エネルギー高が続くなら、物価が高止まりして利下げが遅れる」と解釈されました。金利が下がりにくい見方になると、現在の株価の「割高感」が意識されやすくなります。
米2月雇用統計が予想外のマイナス
- 市場のテーマ: 景気減速サインの点灯。
- 影響した数字: ドル円 (乱高下) / 米10年金利 (乱高下)
💡 初心者向け翻訳
「雇用が弱い=景気が冷える可能性」と解釈されます。景気が冷えると本来は金利が下がりやすいのですが、今週は「原油高による金利上昇圧力」との綱引き状態になり、相場が上下に振れました。
来週の確認ポイント(シミュレーター)
いまは「原油が金利観を揺らす局面」です。米10年金利の動きに注視してください。
🗓️ 見るべきイベント
-
3月11日(水)米CPI(消費者物価指数)
-
3月13日(金)米PCE(個人消費支出)
ドル円: 158円
インタラクティブ予測:もし金利が上がったら?
スライダーを動かして、来週の指標発表後の米10年金利をシミュレーションしてみましょう。
現在の水準(様子見)
現在の水準です。CPIやPCEの結果待ちの状態で、市場は神経質になっています。
