2564は、年4回受け取りがある一方で、毎回きれいに同額では出ないETFだ。実績を見ると4月と10月が厚く、1月と7月は薄めになりやすい。直近TTMは1口135円、公式サイト表示の12か月利回りは3.92%。NISAと特定口座では手取り感もはっきり変わる。
2564は年4回型だが均等配分ではない。直近TTMは1口135円。NISAは受取設定が合って初めて国内税ゼロで、利回り3.92%は過去12か月ベースにすぎない。
2564の分配金は年何回か
2564は年4回型で、決算日は毎年1月・4月・7月・10月の各24日だ。Global X公式も「四半期分配」と明記している。ただし、年4回だから毎回同じ額が入るわけではない。この銘柄は、回数よりも金額のぶれを先に意識したほうがいい。
下の表は、Global X公式の商品ページと分配カレンダーをもとに整理した。分配金の表示単位は100口、売買単位は1口なので、1口ベースで見たいときは100で割ればよい。
| 項目 | 内容 |
|---|---|
| 年何回 | 年4回 |
| 主な決算月 | 1月・4月・7月・10月の各24日 |
| 権利付き最終日 | 決算日の2営業日前 |
| 権利落ち日 | 権利付き最終日の翌営業日 |
| 支払日 | 一般に決算日からおおむね40日後 |
| 直近の支払開始実績 | 2025/3/4、2025/6/2、2025/9/1、2025/12/2、2026/3/4 |
権利付き最終日は、今回分の権利を取れる最後の日だ。権利落ち日は、その日以降に買っても今回分はもらえない日になる。支払日は、実際に入金が始まる日で、決算日そのものとはずれる。ここを混同すると、買う日も入金の待ち方もずれる。
参照:グローバルX 2564 商品ページ グローバルX 高配当ETF 分配カレンダー&FAQ
いつ買えば今回分の対象になるか
結論は単純で、決算日の24日に買うのでは遅い。必要なのは、その2営業日前の権利付き最終日までの買付だ。Global XのFAQでも、権利付き最終売買日は決算日の2営業日前、決算日が市場休業日なら3営業日前と案内している。
たとえば4月決算分を取りたいなら、見るべき日は4月24日ではなく、その手前の権利付き最終日だ。逆に、権利落ち日以降に買っても今回分は対象外になる。分配金狙いで日付を追うなら、決算日より先に権利付き最終日を確認する癖をつけたほうがいい。
参照:グローバルX 高配当ETF 分配カレンダー&FAQ 権利落ち・配当落ちの解説(J-FLEC)
直近の分配金実績をどう見るか
この銘柄は、直近だけ見ても性格が出ている。4月と10月は厚く、1月と7月は薄い。しかも、きれいな交互でもない。2023年7月には0円の期もあったので、年4回という回数だけで安定受取を想像するとズレる。
下の表は公式の分配カレンダーと各期の分配通知をもとに並べたものだ。単位は100口当たり、税引前。
| 決算期 | 1口あたり分配金 | 備考 |
|---|---|---|
| 2024/01/24 | 3円 | 薄い期 |
| 2024/04/24 | 48円 | 厚い期 |
| 2024/07/24 | 15円 | 中くらい |
| 2024/10/24 | 44円 | 厚い期 |
| 2025/01/24 | 6円 | 薄い期 |
| 2025/04/24 | 58円 | 厚い期 |
| 2025/07/24 | 9円 | 薄い期 |
| 2025/10/24 | 61円 | 厚い期 |
| 2026/01/24 | 7円 | 直近 |
直近TTMは、2025年4月・7月・10月と2026年1月の合計で13,500円/100口、つまり1口135円になる。公式サイトの12か月利回り3.92%も、この直近12か月の実績分配を土台にした数字だ。前年のTTMと比べると水準は上がっているが、このETFは期ごとの振れが大きい。1回多かったから次も多い、と決め打ちしないほうがいい。
参照:グローバルX 2564 商品ページ 2564 月次レポート
税引後の手取りはどう考えるか
2564は日本株とJ-REITを対象にする国内ETFだ。NISAで見るときも、まず効くのは日本側の課税有無になる。特定口座など課税口座で受け取る分配金には、上場株式等の配当等として20.315%の税率がかかる。
直近の2026年1月分は100口当たり700円、1口なら7円だ。ざっくりの手取り感はこうなる。課税口座なら
- 1口: 7円 → 約6円
- 10口: 70円 → 約56円
- 100口: 700円 → 約558円
となる。細かい端数は証券会社の処理で少しずれるが、感覚としては「約2割引かれる」でよい。
NISA口座で受け取るなら、国内税は非課税になる。ただし、口座をNISAにしただけでは足りない。金融庁と国税庁が案内している通り、配当や分配金を非課税にするには、受取方法を株式数比例配分方式にして、証券会社経由で受け取る必要がある。設定が違うと課税扱いになる。
米国ETFと違うのはここだ。米国ETFでは現地課税が先に入るが、2564は国内ETFなので、まず確認すべきは外国税ではなく、NISAの受取設定と日本側の課税有無になる。
参照:NISAを利用する皆さまへ(金融庁) NISA制度(国税庁) 上場株式等の配当等の税率(国税庁)
利回りの数字をどう読むか
2564の公式サイト表示の12か月利回りは、2026年3月23日時点で3.92%だ。ただし、これは直近12か月の実績分配を、足元の価格水準に当てはめた見え方にすぎない。将来も3.92%で固定、という意味ではない。
このETFは、そもそも毎回の分配額が均等ではない。4月と10月が厚く、1月と7月が薄い傾向があるので、ひとつの期だけ見て年換算するとブレやすい。たとえば2025年10月の61円だけを見て単純に4倍すると、かなり強気な見積もりになるが、その後の2026年1月は7円だった。ここを無視すると、利回りの見え方を盛りすぎる。
もうひとつ大事なのは、表示利回りと自分の購入単価ベースの見え方は違うことだ。今の価格に対する受け取り割合が3.92%でも、3,000円で買った人と3,700円で買った人では、自分の感覚上の利回りは変わる。分配金目的で見るなら、公式表示利回りだけでなく、TTMと自分の買値の両方を並べて見るほうが実務的だ。
分配金目的で見るべき数字
分配金目的でこの銘柄を見るなら、細かい指標を増やしすぎないほうがいい。最低限、次の4つで足りる。
- 直近TTMがいくらか。今は1口135円。まず年額の実績を確認する。
- 4月・10月偏重かどうか。均等払いではないので、次回も同額と思わない。
- 受取口座の設定。NISAなら株式数比例配分方式まで確認する。
- 公式利回りではなく、自分の買値に対する受け取り感も計算する。表示利回りだけでは判断しない。
再投資目的の人なら、毎回の分配額そのものより、分配で資金が外に出ることと、自分で買い戻す手間のほうが大事になる。この銘柄の記事を読んだあとに確認する順番は、TTM、分配月の偏り、NISAの受取設定、自分の買値の4つで十分だ。
参照:グローバルX 2564 商品ページ NISA制度(国税庁)
よくある誤解
年4回分配だから、毎回だいたい同じ金額が入ると思いやすい。だが、2564はそこが違う。実績では4月と10月が厚く、1月と7月はかなり薄い。2023年7月は0円だった。高利回りに見える期だけを切り取ると、次も同じだけ受け取れるように錯覚しやすいが、実際に見るべきなのは単発の大きい回ではなく、過去12か月合計と分配月の偏りだ。利回りは固定給ではなく、直近実績を今の価格に当てた見え方でしかない。
まとめ
2564の分配金は、年4回あること自体より、毎回均等ではないことのほうが重要だ。直近TTMは1口135円、公式表示の12か月利回りは3.92%だが、そのまま将来の受け取り額とは読めない。次は、高配当ETFの中でこの銘柄をどう位置づけるかを比較記事で確認すると整理しやすい。

