1306|NEXT FUNDS TOPIX連動型上場投信(配当込みTOPIX)の分配金と利回り|計算方法と手取りの読み方

itcareer40.jp1306分配金と利回り

1306の分配金は、年1回だけ夏にまとめて受け取る型である。毎月型でも年4回型でもない。だから、見た目の利回りだけ追うとズレやすい。分配の出る時期、直近実績、10口単位での手取り感、利回りの読み方まで先に整理しておくと迷いにくい。

1306は年1回型で、直近分配は2026年7月10日分の100口あたり790.0円である(2026年4月1日1口10口へ分割している)。今の値段に対する利回りは動くが、次回分配額が固定されているわけではない。

1306の分配金は年何回か

1306は年1回分配で、分配金支払い基準日は毎年7月10日である。受け取りは年1回なので、四半期ごとに受け取るETFよりも「その年の1回分が大きく見える」一方、途中の月は分配実績が増えない。まずここを押さえた方がいい。

以下は、1306の分配スケジュールを読みやすく整理したものだ。運用会社は分配金を100口あたりで公表している。

項目内容
年何回1回
主な決算月7月
分配金支払い基準日毎年7月10日
2025年7月分の権利付き最終日2025年7月8日
2025年7月分の権利落ち日2025年7月9日
2025年7月分の支払予定日2025年8月18日
分配金の公表単位100口あたり

権利付き最終日は、今回分の権利が取れる最後の売買日である。権利落ち日は、その日以降に買っても今回分はもらえない日である。運用会社の解説でも、権利付き最終日は権利確定日の2営業日前、権利落ち日はその翌営業日として案内されている。

参照:NEXT FUNDS 1306公式ページ ETF決算・分配金スケジュール 東証ETF銘柄概要 1306

いつ買えば今回分の対象になるか

1306で今回分の対象になるには、権利付き最終日までに買って保有している必要がある。日程を確認できている2025年7月10日決算分でいえば、2025年7月8日が権利付き最終日、2025年7月9日が権利落ち日だった。つまり、2025年7月8日までに買っていれば対象、7月9日以降の買付は対象外だったということになる。

ここで混同しやすいのは、決算日と支払日が同じではない点である。1306は7月10日が基準日だが、実際の現金受け取りはその場ではない。2025年7月10日決算分の例では、支払予定日は2025年8月18日だった。権利を取る日と、入金される日はずれる。

参照:ETF決算・分配金スケジュール NEXT FUNDS 配当落ちの基礎解説

直近の分配金実績をどう見るか

1306は毎年7月の年1回型なので、過去12か月合計は基本的に「直近1回分」と同じになる。1306は2026年4月1日1口10口へ分割しており、分配金は分割後の口数で見る必要がある。2026年7月31日時点では、直近12か月合計は2026年7月10日分の790.0円100口あたり)、1口あたりに直すと7.90円である。同時点の基準価額は100口あたり41,720円なので、単純計算の実績ベース利回りは約1.89%になる(市場価格ではなく基準価額ベース)。

まず数字を並べると、直近の実績はこうなる。

決算期1口あたり分配金100口あたり分配金備考
2026年7月10日7.90円790.0円直近実績
2025年7月10日6.95円695.0円前年
2024年7月10日5.79円579.0円前々年
TTM(過去12か月合計)7.90円790.0円2026年7月31日時点

2024年から2026年までは増えている。ただし、ここで「毎年必ず増える」と読むのは雑である。運用会社も、分配金の支払いと金額は将来を保証しないとしている。1306はTOPIX連動の広い市場型ETFであり、高配当ETFのように分配金そのものを前面に出して持つ銘柄とは性格が違う。過去の増加は確認できても、次回分配が固定されたわけではない。

参照:野村アセット 分配金実績 NEXT FUNDS 1306公式ページ

税引後の手取りはどう考えるか

特定口座で受け取ると、上場株式等の配当等には通常20.315%の税率がかかる。NISAなら国内税は非課税だが、上場株式やETFの配当・分配金を非課税で受け取るには、株式数比例配分方式にしておく必要がある。ここを外すと、NISAで買っていても分配金側は課税扱いになりうる。

1306の直近分配は1口7.90円、売買単位は10口である。だから、感覚としてはこうなる。

保有口数税引前の受け取り特定口座のざっくり手取りNISAのざっくり手取り
1口7.90円6.3円7.90円
10口79.0円62.9円79.0円
100口790.0円629.5円790.0円

10口が最低売買単位なので、まず現実に近いのは10口でのイメージである。2026年7月31日の基準価額ベースなら、10口ぶんの金額は約4,172円で、直近実績ベースの受け取りは税引前79.0円、特定口座なら約63円になる。高配当目的で飛びつくほどの金額ではなく、TOPIXに広く乗る中で年1回受け取る、くらいの感覚の方が実態に近い。

国内ETFなので、米国ETFのような外国源泉税の話は基本的に前面には出ない。この記事で見るべき差は、まず特定口座かNISAか、そのうえでNISAの受取方式設定が合っているかである。

参照:国税庁 株式・配当・利子と税 国税庁 NISA制度 金融庁 NISAを利用する皆さまへ

利回りの数字をどう読むか

1306の利回りを見るときにまず外してはいけないのは、「表示利回りは、直近12か月の実績分配金を今の価格で割った数字」にすぎないことだ。東証のETF概要資料でも、分配金利回りは直近12か月の実績分配金と作成日の終値をもとに算出すると明記されている。

この銘柄は年1回型なので、利回りはとくに誤読しやすい。理由は単純で、分子は去年7月の実績1回分、分母は今日の価格だからである。価格が上がれば利回りは下がって見え、価格が下がれば利回りは上がって見える。だが、その動きは「次回の分配金が増える・減る」をそのまま意味しない。2026年7月31日時点の基準価額(1口あたり417.20円)に対して、直近実績7.90円を当てはめると約1.89%だが、これはあくまで trailing、つまり過去実績ベースの見え方である。

自分の購入単価ベースでも見え方は変わる。たとえば仮に10口3,600円で買った人と、2026年7月31日の基準価額どおり4,172円で買った人では、同じ79.0円を受け取っても感じる利回りは違う。前者は約2.19%、後者は約1.89%である。だから、画面に出ている利回りだけでなく、自分がいくらで買ったかも必ずセットで見る必要がある。

分配金目的で見るなら、最低限チェックする数字は絞った方がいい。1306なら次の4つで十分である。
1つ目は年何回型か。1306は年1回で、途中の月は分配更新がない。
2つ目は直近1回分の実績。今は2026年7月10日分の7.90円が基準になる。
3つ目は権利付き最終日。年1回型なので、ここを逃すと次はかなり先になる。
4つ目は受取方式。NISAでも株式数比例配分方式でなければ非課税受け取りにならない。

再投資目的の人が見るべき点は少し違う。分配金の多さそのものより、TOPIXに広く連動する役割、コスト、売買しやすさの方が重要になる。分配金記事を読んだあとに確認する順番としては、まず次回の権利日、次に自分の受取方式、そのあと必要なら比較記事で1308や1475など他のTOPIX連動ETFとの差を見る、で十分である。

参照:東証ETF銘柄概要 1306 NEXT FUNDS 1306公式ページ 国税庁 NISA制度

よくある誤解

1306はTOPIXに連動する大型ETFなので、分配金も安定して毎回同じように出ると思われがちである。だが、実際には年1回型で、しかも表示利回りは「直近1回分の実績 ÷ 今の価格」で見えているだけだ。見た目の利回りが少し上がったとしても、それは価格が下がっただけかもしれないし、次回分配が増える保証にもならない。逆に利回りが低く見えても、それだけで魅力がないとも言えない。1306は分配金を取りにいくというより、日本株全体に広く乗る中で年1回受け取るETFとして読む方がズレにくい。

まとめ

1306の分配金は、年1回7月集中で受け取る型である。直近実績は100口あたり790.0円1口あたり7.90円だった(2026年4月1日の1:10分割後の口数で見た値である)。利回りは過去12か月の実績を今の価格で割った数字なので、そのまま次回予想にはならない。次に見るべきは、TOPIX連動ETF同士で何が違うかという比較である。

直下の比較記事はTOPIX連動ETF内の違いを確かめる導線である。TOPIX以外の指数や資産クラスまで選択肢を広げる段階では、ETF銘柄ガイドのカテゴリ一覧が別の入口となる。

次に読む記事

この記事で言えないこと

  • 総経費率(信託報酬以外の費用を含む実質的なコスト)は、JPXの銘柄資料に載らず運用会社の開示資料でしか確認できないため、この記事では扱っていない。示しているのは信託報酬までである。
  • 次回の分配金額は、決算を経て確定するまで公表されないため書けない。示しているのは過去の実績である。

数値の基準日

直近12か月の分配金(1口7.90円100口あたり790.0円
2026年7月31日時点
2025年7月決算分の権利付き最終日・権利落ち日
2025年7月10日決算分(7月8日7月9日
Sho
Sho

業務系SEとして長年

計画・リスク管理・数値設計を軸に、
ETFの情報整理から投資判断までをテンプレ化・自動化してきた。

新NISAの時代だからこそ、
感情よりも「仕組み」で迷わない投資を。

—— 焦らず、ブレず、仕組みで勝つ。

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※本記事は一般的な情報提供を目的としています。投資判断はご自身の責任で行ってください。
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