1475|iシェアーズ・コア TOPIX ETF(TOPIX配当込み)の組入銘柄・セクター比率|データと読み方

1475の中身を見るときに大事なのは、「何が何%入っているか」だけではない。TOPIX(配当込み)に連動する以上、個別株選びの思想よりも、指数ルールに沿って日本株市場全体をどう写しているかを見るべきである。本記事では、2026年1月時点の断面データを使って、上位銘柄、業種配分、構成変化の起き方まで整理する。

1475は「日本株を広く薄く持つ」ためのETFであり、上位銘柄は並ぶが、上位10社合計でも2割強に収まる。つまり、個別株集中ではなく、時価総額加重の市場丸ごと保有に近い性格が強い。

データの取得日と一次情報の確認場所

本記事のデータは2026年1月時点。具体的には、ブラックロックの月次ファクトシートでは2026年1月31日時点のポートフォリオ内訳・純資産・保有銘柄数が示され、JPXのTOPIXファクトシートでは2026年1月30日時点の指数構成や上位銘柄、業種別ウエイトが確認できる。1475はTOPIX(配当込み)連動を目指すETFなので、ETF側の資料と指数側の資料をセットで見るのが正しい。

確認先は3つで十分である。まず商品そのものの概要や保有銘柄はブラックロックの商品ページ、月次の断面確認はブラックロックのファクトシート、売買単位や分配頻度など上場商品としての基本情報は東証のETF概要ページ、指数ルールそのものはTOPIXのJPXページTOPIXファクトシート、より細かい入替基準はTOPIX算出要領で追える。記事を読んだあとに見る順番まで決めておくと迷わない。
参照:ブラックロックの商品ページ 東証のETF概要ページ TOPIXファクトシート

上位10銘柄と集中度

2026年1月時点の上位保有銘柄は次の通りである。1475のファクトシートでは、保有銘柄数は1,666、上位10銘柄合計は23.13%とされている。指数側ファクトシートでもほぼ同じ顔ぶれと比率で、ETFが指数にかなり素直に追随していることがわかる。

順位銘柄比率
1トヨタ自動車3.68%
2三菱UFJフィナンシャルG3.44%
3日立2.72%
4ソニー2.35%
5三井住友フィナンシャルG2.34%
6みずほフィナンシャルG1.87%
7東京エレクトロン1.72%
8三菱商事1.71%
9三菱重工業1.69%
10ソフトバンクグループ1.61%
合計上位10銘柄合計23.13%

この23%台という数字は、S&P500のように巨大銘柄へ極端に寄る指数よりは集中度が低い。首位のトヨタでも4%未満で、1社の失速だけでETF全体が大きく壊れる構造ではない。一方で、銀行・電機・商社のような日本株の大型主力が上に来るので、「日本市場の中心を押さえる」色はかなり濃い。個別株の当てものではなく、日本株ベータを取りに行く商品だと理解したほうがズレない。

なぜこの顔ぶれになるのか。理由は単純で、TOPIXが浮動株ベースの時価総額加重型だからである。時価総額が大きく、かつ市場で実際に流通している株数が多い銘柄ほどウエイトが乗りやすい。だからトヨタ、メガバンク、日立、ソニー、東京エレクトロンのような大型株が上位に並ぶ。ここを見て「意外性がない」と感じるなら、それは正常である。TOPIX連動ETFに求めるべきなのはサプライズではなく、市場平均への忠実さだ。

ブラックロックのファクトシート

TOPIXのJPXページ

TOPIXファクトシート

セクター(業種・分野)比率と偏りの読み方

2026年1月時点の業種別投資内訳では、上位は**その他27.19%、電気機器18.48%、銀行業10.98%、卸売業7.96%、輸送用機器6.84%、情報・通信業6.53%、機械6.41%、化学4.45%、小売業4.14%、医薬品3.63%、サービス業3.37%**となっている。なお「その他」は、上位に入らない複数業種の合算である。

ここで読むべきは3点ある。第一に、電気機器と情報・通信で日本の大型グロース・テクノロジー色があること。第二に、銀行業が約11%あるため、金利環境の変化がETF全体にそれなりに効くこと。第三に、卸売業や輸送用機器が上位に入るので、内需一本足ではなく、景気循環や外需、円相場の影響も受けやすいことだ。つまり1475は「日本株全体」と言いながら、中身はかなり日本の大型景気敏感株を映す。ディフェンシブ一辺倒だと勘違いすると外す。

自分のポートフォリオに何を加えるかという観点では、すでに日本の銀行株や商社株を個別で多く持っている人は、1475を足すと同じ因子を重ねやすい。逆に、米国株偏重で日本株エクスポージャーが薄い人には、個別株を選ばずに日本市場全体を戻す手段として使いやすい。半導体や高配当のようなテーマETFほど癖は強くないが、完全に無色でもない。大型株中心、日本経済連動型の色はきちんとある。

ブラックロックのファクトシート

TOPIXファクトシート

入替ルールと構成が変わるタイミング

1475の構成が変わるタイミングは、結局のところベンチマークであるTOPIXの見直しタイミングに引っ張られる。JPX資料では、TOPIXは定期入替が年1回、10月最終営業日となっており、加えて上場廃止、特設注意市場銘柄指定、合併・株式移転・新規上場などに応じて非定期の組入れ・除外も行われる。つまり、普段は大きくは動かないが、企業再編や市場区分変更、新規大型上場では中身が変わる。

選定の軸は、単純な人気投票ではない。JPXの算出要領では、流動性を示す年間売買代金回転率と、累積浮動株時価総額比率の基準で採否が決まる。要するに、「市場で十分に売買され、TOPIX全体の中で一定以上の規模を持つか」が重要ということだ。だから1475の中身は、話題株よりも、実際に市場全体を代表できる銘柄群へ寄っていく。

構成が大きく変わったときの判断も単純である。上位銘柄や業種が急に変わったら、「運用会社が勝手に色を変えた」のではなく、まず指数ルールに沿った市場構造の変化かを確認する。その確認先がTOPIX算出要領であり、実際の反映結果を見る場所がブラックロックの商品ページである。ここを見ずに、月次の顔ぶれだけで売買判断するのは雑すぎる。

TOPIX算出要領

ブラックロックの商品ページ

東証のETF概要ページ

よくある誤解

「取得日が2026年1月なら、もう古い記事では?」という見方は半分正しく、半分ズレている。たしかに、個別の保有比率は毎日少しずつ動く。だが、この種の記事の価値は“その日の最新比率”そのものではなく、1475がどういうルールで日本株を持つETFなのかを理解できることにある。上位にトヨタやメガバンクが来やすい理由、電気機器や銀行が厚くなりやすい理由、10月定期見直しや非定期入替で何が起きるかがわかれば、数字が少し動いても読み解ける。

では、どう確認すればいいか。最新の保有上位や業種配分はブラックロックの商品ページの「保有銘柄一覧」「資産構成」を見る。分配頻度や売買単位、NISA対象かどうかは東証のETF概要ページを見る。構成変化の理由まで追いたいならTOPIXファクトシートTOPIX算出要領を見る。この順番まで覚えておけば十分である。

まとめ

1475の中身は、日本株全体を浮動株時価総額ベースで広く持つというTOPIXの性格をかなり素直に反映している。上位銘柄は主力大型株だが、上位10社合計は23.13%にとどまり、個別株集中型ではない。数字を見る場所はブラックロックの商品ページTOPIXファクトシートで十分だ。次は、1475の分配金の出方を知りたいなら(分配金/利回り)へ進むとつながる。

Sho
Sho

システム開発歴15年/PMP

計画・リスク管理・数値設計を軸に、
ETFの情報整理から投資判断までをテンプレ化・自動化してきた。

新NISAの時代だからこそ、
感情よりも「仕組み」で迷わない投資を。

—— 焦らず、ブレず、仕組みで勝つ。

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※本記事は一般的な情報提供を目的としています。投資判断はご自身の責任で行ってください。
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