基準日:2026-03-28(JST)
対象期間:2026-03-23 〜 2026-03-27(直近5営業日)
結論
今週は「中東発の原油高と停戦期待の揺れ」が材料になって「米10年金利・米国株・ドル円」が大きく動いた週である。初心者が見る論点は2つだけでよい。参照:Reuters|トランプ氏の攻撃延期で原油が13%超下落/Reuters|中東情勢悪化で株安・原油高/Reuters|ドル高と円安が進行
- 論点①:米10年金利=お金を借りるコストの代表
- 論点②:ドル円=日米の金利差とドル需要を映しやすい温度計
今週のスコアボード
※週初・週末は同じ参照元で揃える。指数、金利、為替でバラすとズレる。
| 指標 | 週初 | 週末 | 変化 | ひとこと |
|---|---|---|---|---|
| 米国株(S&P500) | 6,581.00 | 6,368.74 | -212.26(-3.23%) | 下落→原油高で金利上昇→株の割高感が強まった |
| 日本株(日経平均) | 51,515.49 | 53,373.07 | +1,857.58(+3.61%) | 反発→円安進行→輸出株の追い風が戻った |
| 米10年金利 | 4.336% | 4.432% | +0.10pt(+10bp) | 上昇→原油高でインフレ懸念→借りるコストが上がる方向 |
| ドル円(USD/JPY) | 158.888 | 160.017 | +1.129円 | 円安→米金利高とドル需要→ドルの旨味が増えた |
参照:Investing.com|S&P500 過去データ/Investing.com|日経平均 過去データ/Investing.com|米10年債利回り 過去データ/OANDA Japan|2026年3月23日のUSD/JPYヒストリカルデータ/OANDA Japan|2026年3月27日のUSD/JPYヒストリカルデータ
今週の出来事
※起きたことだけ書かない。必ずどの数字に効いたかを書く。
- 出来事:トランプ米政権がイランのエネルギー施設攻撃を5日延期し、原油が急落した(参照:Reuters|トランプ氏の攻撃延期で原油が13%超下落)
- 影響:米10年金利↓/S&P500↑/ドル円↓
- 一言:市場は供給不安がいったん和らぐと解釈した(初心者訳:原油が下がると物価不安が少し薄れ、株が息をつきやすい)
- 出来事:日本の2月コアCPIが日銀目標を下回り、日銀の利上げペース観測が読みづらくなった(参照:Reuters|日本のコアCPIが日銀目標を下回る)
- 影響:ドル円↑/日本株(日経平均)↑
- 一言:市場は日銀が急いで利上げを織り込みにくいと解釈した(初心者訳:円が弱めだと輸出企業の円建て利益が増えやすい)
- 出来事:週後半はイラン停戦案への懐疑が強まり、原油が再び上昇し、米消費者心理も悪化した(参照:Reuters|中東情勢悪化で株安・原油高/Reuters|米消費者心理が3カ月ぶり低水準)
- 影響:米10年金利↑/S&P500↓/ドル円↑
- 一言:市場は原油高が物価と景気の両方に重しになると解釈した(初心者訳:ガソリン高は家計にも企業にも効き、株に逆風になりやすい)
相場が見ている軸
- 軸①:原油→米10年金利→米国株
- トリガー:イラン情勢とホルムズ海峡を巡る報道
- 価格の反応:米10年金利、米国株(S&P500)
- 初心者訳:原油が上がると物価が上がりやすく、金利が下がりにくくなるので株の重しになりやすい
- 軸②:日銀の利上げ観測→ドル円→日本株
- トリガー:日本CPIと日銀関連発言
- 価格の反応:ドル円、日本株(日経平均)
- 初心者訳:円安は輸出企業の採算改善につながりやすく、日本株の支えになりやすい
いまの局面
いまは「原油高が金利を通じて株に効きやすい局面」である。ニュースを追いすぎず、米10年金利だけ確認すれば足りる。
来週の確認ポイント
- 見るイベント(最大2つ):ISM|製造業・サービス業PMIの発表カレンダーに沿う4月1日の米ISM製造業景況指数/BLS|雇用統計の発表予定に沿う4月3日の米雇用統計
- 見る数字(境界線):米10年金利4.45%、ドル円160円
- 起きたらどうなる:もし米10年金利が4.45%を上回って推移し、ドル円が160円台を保つなら、米国株は上値が重くなりやすい(理由:原油高と金利高が同時に効きやすいため)
- 次回更新予定:2026-04-04
ISM製造業景況指数=工場の景気の体温計
雇用統計=仕事の増減を見る代表指標

