高配当ETFは人気が高い一方、「どれを選べばいいかわからない」という声も多い。1489・1577・1698・2564はいずれも東証に上場する国内高配当ETFだが、対象指数・利回り・コスト・分配頻度がそれぞれ異なる。このページでは4本を横並びで比較し、40代の投資目的に合った選び方を示す。
4本の基本スペック比較
| コード | 名称 | 対象指数 | 信託報酬(年) | 分配頻度 |
|---|---|---|---|---|
| 1489 | NEXT FUNDS 日経平均高配当株50指数 | 日経高配当株50 | 0.308% | 年4回 |
| 1577 | NEXT FUNDS 野村日本株高配当70 | 野村日本株高配当70 | 0.352% | 年4回 |
| 1698 | 上場インデックスファンド日本高配当 | 東証配当フォーカス100 | 0.308% | 年4回 |
| 2564 | グローバルX MSCIスーパーディビィデンド-日本株式 | MSCI日本株高配当セレクト | 0.429% | 毎月 |
各ETFの特徴と向いている人
1489|日経高配当株50――規模・流動性ともにトップクラス
4本の中で最も純資産残高が大きく、売買も活発。日経平均採用銘柄の中から配当利回り上位50社で構成されるため、銘柄の知名度が高く安心感がある。コストも0.308%と低い。
- 向いている人:初めて高配当ETFを買う人・流動性を重視する人
- 注意点:金融・製造業など景気敏感株の比率が高め
1577|野村日本株高配当70――銘柄数が多く分散効果が高い
70銘柄で構成され、1489の50銘柄より分散が広い。コストは0.352%とやや高いが、特定銘柄への集中リスクを抑えたい人に向く。純資産は1489より小さいが、十分な流動性はある。
- 向いている人:分散を重視したい人・1489との違いを持ちたい人
- 注意点:銘柄入れ替え基準が独自でやや複雑
1698|東証配当フォーカス100――REIT・優先株も含む独自設計
東証配当フォーカス100指数に連動。REITを含むのが他3本との大きな違い。不動産からの配当も受け取れるため、収益源が株式一本でなくなる。コストは0.308%と低い。
- 向いている人:REIT込みで配当収入を広げたい人
- 注意点:REIT比率が読みにくく、金利上昇時に株式より下落しやすい
2564|グローバルX 超高配当――毎月分配と高利回りが特徴
毎月分配のため、定期的なキャッシュフローを重視する人に向く。利回りは4本中最も高い水準になることが多いが、信託報酬も0.429%と最も高い。組入銘柄数は少なめで集中度が高い。
- 向いている人:毎月の配当収入が欲しい40代後半〜50代
- 注意点:毎月分配は再投資効率が下がる・コストが高め
40代の目的別おすすめ
| 目的 | おすすめ | 理由 |
|---|---|---|
| まず1本試したい | 1489 | 規模・コスト・流動性のバランスが最良 |
| 分散を重視したい | 1577 | 70銘柄で集中リスクを低減 |
| REIT込みで広げたい | 1698 | 株式+REITの組み合わせで収益源を多様化 |
| 毎月の配当収入がほしい | 2564 | 毎月分配でキャッシュフローを安定化 |
高配当ETFを持つ際の注意点
新NISAの成長投資枠で保有する
高配当ETFはつみたて投資枠の対象外のものが多い。成長投資枠(年240万円まで)で購入するのが基本になる。分配金が非課税になるのは大きなメリットだ。
成長株ETFとの組み合わせがベター
高配当ETFだけでポートフォリオを組むと、景気敏感株に偏りやすく、成長局面での値上がりが取れないことがある。全世界株ETF(2559等)と組み合わせることで、配当収入と資産成長の両立が図れる。
利回りの高さだけで選ばない
高配当ETFの利回りは2〜4%前後が多い。利回りが異常に高い場合は、株価下落で相対的に利回りが上がっているケース(いわゆる「罠配当」)の可能性がある。純資産の推移と配当の継続性も確認することが大切だ。
まとめ
| コード | 一言評価 |
|---|---|
| 1489 | 入門として最適。迷ったらまずここから |
| 1577 | 分散を少し広げたいときの追加候補 |
| 1698 | REIT込みで収益源を多様化したい人向け |
| 2564 | 毎月の配当収入を重視する50代前後向け |
高配当ETFは「配当をもらいながら資産を守る」という安心感があるが、成長性は全世界株ETFに劣ることが多い。40代のポートフォリオでは、成長枠として高配当ETFを2〜3割程度組み込み、残りを全世界・全米株ETFに振り向けるバランスが王道だ。


