日経225 ETF比較【2026】|1321・1329・2525・1330・1346の違いと選び方

作成者:Sho|システム開発・業務設計・PM経験15年/PMP保有
この記事の目的:日経225 ETFの違い(指数・コスト・分配・売買のしやすさ)を一次情報で整理し、自分に合う1本を選ぶ判断を助ける。

日経225に連動する国内ETFを比べると、どれも似た商品に見えやすい。だが、実際に見るべきなのは「日経225に連動しているか」だけではない。決算回数、信託報酬、純資産の厚み、売買のしやすさまで含めると、向く使い方は少しずつ変わる。3本の違いは小さく見えて、長く持つ人ほど無視しにくい差になる。

どれが一番優れているかではなく、何を優先するかで選び方は変わる。売買のしやすさを重く見るか、保有コストを抑えたいか、分配金の受け取り回数を重視するかで、向く銘柄は分かれる。

まず論点を整理する|何で比べるか

この3本は、いずれも日経平均トータルリターン・インデックスへの連動を目指す東証上場ETFで、国内株に円建てで投資する商品である。つまり、米国ETF比較で出てくるような「為替リスクあり・なし」「米国上場か東証上場か」の差は、ここでは基本的に発生しない。差が出るのは、主に年間コスト、分配設計、純資産規模、流動性のほうだ。

まずは比較軸を一度そろえて見る。

論点1321 NEXT FUNDS 日経225連動型上場投信1329 iシェアーズ・コア 日経225 ETF2525 NZAM 上場投信 日経225
連動する指数日経平均トータルリターン・インデックス日経平均トータルリターン・インデックス日経平均トータルリターン・インデックス
信託報酬年0.10384%年0.0495%程度年0.099%以内
分配頻度・分配設計年1回(7月8日)年2回(2月9日・8月9日)年2回(2月15日・8月15日)
NISA対応状況成長投資枠対象成長投資枠対象成長投資枠対象
為替リスクの有無なし(国内株・円建て)なし(国内株・円建て)なし(国内株・円建て)
東証上場か米国上場か東証上場東証上場東証上場

表だけ見ると、最初に目に入るのは1329の低コストだろう。実際、信託報酬だけで見れば1329が最も軽い。一方で、1321は純資産総額が約14.6兆円、1329も約1.62兆円と大きく、2525はこれよりかなり小さい。長期保有では信託報酬が効くが、売買のしやすさまで含めると、単純に最安コストだけで決めるのは雑である。

参照:NEXT FUNDS 日経225連動型上場投信(1321)iシェアーズ・コア 日経225 ETFNZAM 上場投信 日経225

もう一つの軸|配当込み指数(TR)と価格指数の違い(1330・1346も候補)

ここまでの1321・1329・2525は、いずれも日経平均トータルリターン・インデックス(配当込み)に連動する。だが、日経225連動ETFには、日経平均株価(価格指数)に連動するタイプもある。代表が1330(上場インデックスファンド225)と1346(MAXIS 日経225上場投信)だ。同じ「日経225」でも、配当込み指数か価格指数かで、長く持つほどリターンの見え方が変わる。

配当込み指数(トータルリターン)は、構成銘柄から出る配当を再投資した前提の指数。価格指数は、株価の値動きだけを見た指数で、ニュースで目にする日経平均はこちらだ。だから「ニュースの日経平均とほぼ同じ動きに乗りたい」なら1330・1346が直感的、「配当も含めた総合リターンを意識したい」なら1321・1329・2525の配当込み連動が自然になる。優劣ではなく、何を基準にしたいかの違いである。

論点1330 上場インデックスファンド2251346 MAXIS 日経225上場投信
連動する指数日経平均株価(価格指数)日経平均株価(価格指数)
信託報酬(税込)年0.154%以内年0.132%
分配頻度年1回(7月8日決算)年2回(1月・7月決算)
NISA対応状況成長投資枠対象成長投資枠対象

※数値は作成時点。1346の信託報酬は資料により0.12%/0.132%の表記差があるため、公開前に交付目論見書・商品ページで確認する。

価格指数で分配を年2回受け取りたいなら1346、年1回でシンプルにしたいなら1330。配当込みで長期の総合リターンを取りに行くなら、上の表の1321・1329・2525に戻る。1330・1346の中身や分配の詳細は、1346(MAXIS 日経225上場投信)とは1330(上場インデックスファンド225)とはを読むと整理しやすい。

売買のしやすさの違いを読む

この比較でいちばん重い論点は、自分は買ってほぼ持ちっぱなしなのか、定期的に売買するのかである。なぜなら、中身の指数は同じなので、差が出やすいのは商品の箱の部分、つまりコストと流動性だからだ。

1321は2001年設定で、2026年3月10日時点の純資産総額が約14.6兆円ある。1329も同日時点で約1.62兆円と十分に大きい。これに対して2525は後発で、月次レポートベースでも規模はかなり小さい。純資産が大きいETFは、それだけで必ず有利とは言わないが、一般に売買参加者が多くなりやすく、板が厚くなりやすい。結果として、希望価格から大きく外れにくい売買につながりやすい。

つまり、少額をコツコツ積む、あるいは一度にある程度まとまった金額を入れるが、約定のしやすさも重視したいなら、1321や1329が候補に入りやすい。逆に、2525は信託報酬が1321に近く、指数も同じなので、ここを積極的に選ぶ理由は「NZAMを使いたい」「手元の証券口座で扱いやすい」など、商品外の事情があるかどうかになる。

また、1329には比較上ひとつ注意点がある。現在は日経平均トータルリターン・インデックス連動だが、ブラックロックのページでは2022年11月10日に連動対象指数を変更した旨が明記されている。過去成績を比較するときは、「昔からずっと同じ条件だった」と思い込まないほうがいい。

参照:1321の公式商品ページ1329の公式商品ページ2525の月次レポート

コストの実態|信託報酬だけで判断しない

コスト比較でまず見るべき数字は信託報酬だ。ここだけを見れば、1329が年0.0495%程度、2525が年0.099%以内、1321が年0.10384%で、1329が一歩抜けて低い。長く持つほど、この差は効いてくる。10年、20年という単位では、「0.05%の差なんて誤差」と片づけるのは甘い。

ただし、ETFの実務では信託報酬だけでは終わらない。売買時にはスプレッド、つまり買値と売値の差がある。さらに市場価格と基準価額のズレである乖離もある。公式ページでも1321には乖離率推移が用意され、JPXのETF一覧には3銘柄ともiNAV掲載がある。これは、ETFが「保有コスト」だけでなく「売買コスト」も見て選ぶ商品だという意味だ。

だから、ほとんど売買しない長期保有者なら、1329の低信託報酬の魅力は大きい。反対に、売買回数がそこそこある人や、板の厚さを気にする人は、信託報酬差だけで決めると失敗しやすい。少し信託報酬が高くても、売買時の不利が小さいほうが、トータルで納得しやすいことがある。

なお、この3本はいずれも国内株の円建てETFなので、米国ETFのような為替コストドル転コストは基本的に考えなくてよい。ここは比較をシンプルにしてくれる大きな共通点である。

参照:JPX ETF銘柄一覧1321公式ページ1329公式ページ

目的別の使い分け

ここでは「どれが正解か」ではなく、目的ごとに整理する。

コアとして長期保有するなら、まず1329が有力候補になる。理由は単純で、日経225トータルリターン連動という中身が同じ中で、信託報酬が最も低いからだ。ただし、約定の安心感や市場での厚みを重く見るなら、1321を選ぶ整理も十分に成り立つ。

分配金を受け取りたいなら、年2回決算の1329か2525が先に候補に入る。1321は年1回なので、受け取りの回数という意味では物足りない人がいる。逆に、分配金を再投資前提で考えるなら、回数の多さがそのまま優位とは限らない。受け取り回数より、再投資のしやすさや管理のしやすさで選んだほうがよい。

NISAの成長投資枠で使うなら、この3本はすべて対象なので、NISA対応だけでは差はつかない。ここで比較軸にすべきなのは、NISA口座で長く持つ前提ならコストを優先するか、売買しやすさを優先するかである。

為替リスクを抑えたいなら、この3本はどれでも条件を満たす。なぜなら、いずれも日本株に円建てで投資する東証ETFだからだ。ここは差ではなく共通点である。比較の主戦場ではない。

取り崩し期に入っているなら、年2回分配の1329・2525は使いやすさがある。一方で、取り崩し期は分配金だけでなく売却も組み合わせる場面が増える。そうなると、売買しやすさは無視できない。分配回数だけで決めるのではなく、板の厚さや売却時の扱いやすさまで見たほうがよい。

参照:1321商品詳細1329ファンドの詳細2525ファンドトップ

2525はどこで使うか

正直に言えば、3本の中で2525を中心候補に据えるには、明確な理由が必要だ。指数は同じ、NISA対応も同じで、コストでは1329に見劣りしやすく、規模では1321・1329に及びにくい。だから、比較の主戦場ではやや不利である。

では、2525が不要かというと、そこまで単純でもない。年2回分配で、国内株・円建て・日経225トータルリターン連動という基本設計はわかりやすい。取扱証券会社や、自分の保有商品をNZAMでそろえたいといった事情があるなら、選択肢としては残る。ただ、積極的に比較で勝ちにくい銘柄というより、自分の運用環境に合うなら選ぶ銘柄と捉えたほうが無理がない。

参照:NZAM 上場投信 日経225JPXの2525銘柄詳細PDF

どれを選ぶかの判断フロー

最初に確認すべきは、「自分は日経225に何を求めているか」だ。ここが曖昧なまま比較すると、ただ数字の小さいものを選んで終わる。

保有コストをできるだけ下げたいなら、まず1329が候補になる。
純資産規模の大きさや売買のしやすさも重視したいなら、1321を優先してよい。
年2回分配で、運用会社や取扱環境との相性を見て選びたいなら、2525も候補に残る。
NISAで長期保有するが、日常の売買はほぼしないなら、1329の優位は大きい。
配当込みではなく、ニュースの日経平均(価格指数)にそのまま乗りたいなら、1330か1346に寄せる整理になる。
どちらでもよいケースは、「日経225に長期で乗れればよく、保有額も大きくなく、売買回数も少ない」場合だ。この場合、1321と1329の差はあるが、投資成果を決定づけるほどの差として体感しにくいこともある。

要するに、この比較は「中身が同じだから何でもいい」でもなければ、「最安コストだけが正義」でもない。長期で持つ箱としての効率を取るか、売買のしやすさまで含めた扱いやすさを取るか。さらに、配当込み指数か価格指数か。この整理までできれば、選択はかなり絞れる。

参照:1321公式ページ1329公式ページJPX ETF一覧

よくある誤解

信託報酬が低い方が絶対に得だ」という見方は、ETFでは半分だけ正しい。理由は、ETFには保有中にかかるコストだけでなく、売買時のスプレッドや市場価格と基準価額のズレがあるからだ。実際、同じ日経225連動でも、1321・1329・2525では純資産規模や流動性に差がある。だから、信託報酬だけで1329に即決するのは、長期ほぼ放置の人なら筋が通るが、売買を伴う人には雑な判断になりうる。では何をするか。答えは簡単で、保有コストと売買コストを分けて考えることだ。長期放置なら低コスト寄り、売買頻度があるなら板や約定のしやすさ寄りで見る。この順番を崩さなければ、大きく外しにくい。

まとめ

1321・1329・2525は、どれも日経225トータルリターンに乗るための国内ETFだが、選ぶ基準は同じではない。コスト重視なら1329、規模や扱いやすさまで含めるなら1321、運用環境との相性で残すなら2525、という整理が基本になる。さらに、配当込み指数ではなく価格指数で持ちたいなら1330・1346という選択肢もある。最終判断は「自分が何を優先するか」で決めたい。保有を続ける前提が崩れていないかは、1321の継続条件記事1329の継続条件記事2525の継続条件記事もあわせて点検したい。


運営者:Sho(システム開発・業務設計・PM経験15年/PMP保有)
最終更新日:2026-06-12(日経225比較ページを統合・1330/1346の価格指数連動を追記)
数値確認日:未確認(公開前に一次情報で要確認)
主な参照元:各運用会社の商品ページ・交付目論見書/日本取引所グループ(JPX)(本文中のリンク参照)
免責:本サイトは情報提供を目的としたもので、特定銘柄の売買や投資手法を推奨するものではありません。投資の最終判断はご自身の責任でお願いします。
生成AIの利用:本記事は生成AIを用いて作成し、人間が事実確認のうえ公開しています。

Sho
Sho

システム開発歴15年/PMP

計画・リスク管理・数値設計を軸に、
ETFの情報整理から投資判断までをテンプレ化・自動化してきた。

新NISAの時代だからこそ、
感情よりも「仕組み」で迷わない投資を。

—— 焦らず、ブレず、仕組みで勝つ。

Shoをフォローする
※本記事は一般的な情報提供を目的としています。投資判断はご自身の責任で行ってください。
日本ETF|TOPIX・日経225