449Aと450Aの違い|同じマザーファンドに投資し、為替ヘッジの扱いで分かれる

本ページはプロモーション(広告)を含みます。

itcareer40.jp比べて選ぶ449Aと450A

449Aと450Aは、同じ米国株式インデックス・マザーファンドに投資し、信託報酬(税込)も年率0.03025%で同じです。それでも2026年9月30日の純資産総額は、449Aが3,506.78百万円、450Aが12,678.04百万円で、450Aが約3.6倍。第1期の分配金も0.70円と1.00円で異なります。

JPXの銘柄一覧(ETF)では、信託報酬の欄の値が最も低いのは、この2本です。レバレッジ型・インバース型の商品は、この一覧とは別の一覧です。どちらも0.0275%以内で、一覧の注記では税抜きの値です。名前の違いは『為替ヘッジなし』と『為替ヘッジあり』。450Aはファンドの段階で、原則として対円での為替ヘッジを行います。

項目 449A 450A
正式名称 ステート・ストリート・スパイダー S&P500® ETF(為替ヘッジなし) ステート・ストリート・スパイダー S&P500® ETF(為替ヘッジあり)
対象指標 S&P500®(配当込み、円ベース) S&P500®(配当込み、円ヘッジベース)
対円での為替ヘッジ 原則として行わない 原則として行う(ファンドの段階で)
主な投資先 米国株式インデックス・マザーファンド 米国株式インデックス・マザーファンド
信託報酬(税込) 年率0.03025% 年率0.03025%
売買単位 10口単位 10口単位
決算日 毎年4月20日、10月20日 毎年4月20日、10月20日
純資産総額(2026年9月30日) 3,506.78百万円 12,678.04百万円
第1期の分配金(税引前、1口当たり) 0.70円 1.00円
NISA成長投資枠(JPX資料・2026年2月27日) 対象 対象

信託報酬(税込・2本とも)

年率0.03025%

450Aの純資産総額(449A比・2026年9月30日)

約3.6倍

同じところ:投資先・信託報酬・売買の決まり

449Aと450Aは、どちらも主として米国株式インデックス・マザーファンド受益証券に投資します。2026年9月30日基準の月次レポートでは、マザーファンドの純資産総額も同じ242,632.95百万円です。投資先となるマザーファンドは共通しています。

信託報酬は、どちらも年率0.03025%(税抜0.0275%)です。月次レポートの税抜0.0275%に1.1を掛けると、税込の0.03025%になります。JPXの銘柄一覧の欄は0.0275%以内で、一覧の注記では税抜きの値です。売買単位も同じ10口単位です。

当初設定日は2025年11月17日、東京証券取引所への新規上場は2025年11月19日です。決算日は毎年4月20日と10月20日で、2回目の決算日は2026年10月20日。JPXの銘柄詳細資料(2026年2月27日)では、NISA制度成長投資枠の欄も両方とも『対象』です。

分配金は、配当等収益から経費を控除した後、全額分配することを原則とします。ただし、分配できない場合もあり、売買益が生じても分配は行いません。この分配方針も共通しています。

449Aと450Aは、主な投資先から信託報酬、売買単位、決算日、分配方針まで同じ条件で設計されています。

参照:JPX 銘柄詳細資料 449A(2026年2月27日・2026年10月10日取得)、JPX 銘柄詳細資料 450A(2026年2月27日・2026年10月10日取得)、ステート・ストリート 449A 月次レポート(2026年9月30日基準・2026年10月10日取得)、ステート・ストリート 450A 月次レポート(2026年9月30日基準・2026年10月10日取得)、ステート・ストリート 449A 交付目論見書(2026年10月10日取得)、ステート・ストリート 450A 交付目論見書(2026年10月10日取得)、JPX「銘柄一覧(ETF)」全銘柄(2026年10月9日更新・2026年10月10日取得)

違うところ:為替ヘッジと対象指数

449Aの対象指標はS&P500®(配当込み、円ベース)、450AはS&P500®(配当込み、円ヘッジベース)です。同じマザーファンドに投資していても、連動を目指す対象指標は異なります。

449Aは、対象指数との連動性を維持する目的の場合を除き、原則として対円での為替ヘッジを行いません。一方、450Aは原則として対円での為替ヘッジを行い、為替変動リスクの低減を図ります。マザーファンド自体は外貨建資産について原則として為替ヘッジを行わないため、450Aのヘッジはファンドの段階で行う仕組みです。

為替ヘッジは、為替予約取引等によって、円建ての投資成果に対する為替変動の影響を低減する手法です。ただし、その影響を完全には排除できません。また、ヘッジコストが発生します。

450Aの交付目論見書によれば、このコストは一般的に日本(円)と投資対象国の短期金利差に相当します。投資対象国の短期金利が日本より高い場合、金利差分は収益の低下要因です。

449Aは原則として為替ヘッジを行わず、450Aはファンドの段階で原則として対円での為替ヘッジを行い、為替変動リスクの低減を図ります。ただし、450Aでも為替変動リスクは残り、ヘッジコストがかかります。

参照:JPX 銘柄詳細資料 449A(2026年2月27日・2026年10月10日取得)、JPX 銘柄詳細資料 450A(2026年2月27日・2026年10月10日取得)、JPX「為替ヘッジ指標」(2020年10月15日更新・2026年10月10日取得)、ステート・ストリート 449A 交付目論見書(2026年10月10日取得)、ステート・ストリート 450A 交付目論見書(2026年10月10日取得)

数字で見た違い:純資産総額と第1期の分配金

2026年9月30日時点の純資産総額は、449Aが3,506.78百万円、450Aが12,678.04百万円です。450Aは449Aの約3.6倍となっています。一方、基準価額(1口当たり)は449Aが821.260円、450Aが786.970円です。

第1期の計算期間は、両方とも2025年11月17日から2026年4月20日までです。税引前の収益分配金は1口当たり449Aが0.70円、450Aが1.00円となりました。分配金支払開始予定日は、どちらも2026年5月29日です。

同じマザーファンドに投資する2本でも、純資産総額、基準価額、第1期の分配金にはそれぞれ違いがあります。

名前の違いは為替ヘッジの有無だけで、投資先も信託報酬も同じなのに、純資産総額は450Aが約3.6倍でした。同じ中身の2本で、ここまで差がつくとは思っていませんでした。

参照:ステート・ストリート 449A 月次レポート(2026年9月30日基準・2026年10月10日取得)、ステート・ストリート 450A 月次レポート(2026年9月30日基準・2026年10月10日取得)、ステート・ストリート「ETFの収益分配のお知らせ」(2026年4月20日・2026年10月10日取得)

3行の要約

  • 449Aと450Aは同じマザーファンドに投資し、信託報酬(税込)は年率0.03025%、売買単位は10口単位、決算日も共通しています。
  • 449Aは原則として為替ヘッジを行わず、450Aは原則としてファンドの段階で対円での為替ヘッジを行います。450Aにはヘッジコストがかかります。
  • 2026年9月30日の純資産総額は450Aが449Aの約3.6倍で、第1期の分配金も449Aの0.70円に対し、450Aは1.00円でした。

2本の作りから言えること

ここからは、この記事で並べた資料の記載から、そのまま導ける範囲の推論です。為替や金利の見通しではありません。

449Aと450Aは同じマザーファンドに投資し、信託報酬、売買単位、決算日も同じです。449Aは原則として対円での為替ヘッジを行わず、450Aは原則として行います。為替ヘッジは為替変動の影響を低減しますが、完全には排除できず、一般的に短期金利差に相当するヘッジコストがかかります。

為替の動きを含めた円での値動きを重視するなら449Aの作りが、為替変動の影響の低減を重視し、ヘッジコストがかかることを前提にするなら450Aの作りが近くなります。

参照:JPX 銘柄詳細資料 449A(2026年2月27日・2026年10月10日取得)、JPX 銘柄詳細資料 450A(2026年2月27日・2026年10月10日取得)、JPX「為替ヘッジ指標」(2020年10月15日更新・2026年10月10日取得)、ステート・ストリート 449A 月次レポート(2026年9月30日基準・2026年10月10日取得)、ステート・ストリート 450A 月次レポート(2026年9月30日基準・2026年10月10日取得)、ステート・ストリート 449A 交付目論見書(2026年10月10日取得)、ステート・ストリート 450A 交付目論見書(2026年10月10日取得)

この記事で言えないこと

  • 騰落率は書いていません。月次レポートの写しから、基準価額の行と対象指数の行を確かめきれなかったためです。
  • いまのヘッジコストの水準は書いていません。資料にあるのは、一般的に短期金利差に相当するという考え方だけのためです。
  • 第1期の分配金が2本で違う理由は書いていません。資料に理由が書かれていないためです。

数値の基準日

運用会社の月次レポートの基準日
2026年9月30日
JPX 銘柄詳細資料の日付
2026年2月27日

次に読む

東証のETFの信託報酬を、JPXの一覧で上場前の3本を除いた450本について数えた記事は450本を数えると、信託報酬は0.1%台が142本でいちばん多い|東証のETFをJPXの一覧で並べたです。450Aを含む、為替ヘッジありのS&P500のETFを信託報酬で並べた記事は2026年9月時点、東証のS&P500ヘッジあり7本で信託報酬が5.45倍ちがうです。

出典

Sho
Sho

業務系SEとして長年

計画・リスク管理・数値設計を軸に、
ETFの情報整理から投資判断までをテンプレ化・自動化してきた。

新NISAの時代だからこそ、
感情よりも「仕組み」で迷わない投資を。

—— 焦らず、ブレず、仕組みで勝つ。

Shoをフォローする
※本記事は一般的な情報提供を目的としています。投資判断はご自身の責任で行ってください。
比べて選ぶETF銘柄ガイド日本ETF|東証S&P500