新NISAでETFを始めようとしたとき、最初にぶつかるのが「どの証券会社を使うか」という問題だ。国内株式のオンライン売買手数料は「無料」と書かれることが多いが、無料になる条件は会社ごとに違う。SBI証券はインターネットコース(プランCを含む)で、電子交付サービスを申し込み、所定の電子交付設定を行った人が対象。楽天証券はゼロコースで、原則としてSOR注文を使うことが条件になる(楽天証券が指定する取引ツール・注文形態は除く)。米国株式・米国ETFの手数料は、これとは別にかかる。このページではETFを買う目的に絞って3社を比較し、40代に向いた選び方を示す。
3社の基本スペック比較
| 項目 | SBI証券 | 楽天証券 | マネックス証券 |
|---|---|---|---|
| 国内株式の売買手数料 | オンラインの売買手数料が無料(インターネットコース/プランCで、電子交付サービスの申込みと所定の電子交付設定が条件) | ゼロコースは約定金額にかかわらず0円(原則としてSOR注文の利用が必須。楽天証券が指定する取引ツール・注文形態は除く) | 未確認 |
| 米国株式・米国ETFの取引手数料 | 約定代金の0.45%(税込0.495%)/最低0米ドル・上限20米ドル(税込22米ドル) | 約定代金の0.495%(税込)/最低0米ドル・上限22米ドル(税込)。IFAと契約している場合は手数料体系が異なる | 未確認 |
| 米国ETFの買付手数料が無料になる条件 | NISA預りのETF買付は無料。米国ETFのうち対象銘柄は課税口座でも無料 | 別途指定する銘柄の買付手数料は無料 | 未確認 |
| 投資信託のクレカ積立 | 三井住友カード。積立設定は上限10万円。付与率は対象カードごとの年間カード利用額に応じて最大4%で、Olive資産運用サービスに申し込み、特典条件を達成すると最大2%が上乗せされる。カード別の上限はVisa Infinite が最大6.0%、プラチナプリファードが最大5.0% | 楽天カードのクレジット決済。代行手数料が年率0.4%以上のファンドは1%〜2%、0.4%未満は0.5%〜2%。上限の2%は楽天ブラックカード | 未確認 |
マネックス証券は公式ページを取得できなかったため、手数料・ポイント還元率・口座数を確かめていない。表の「未確認」はその意味である。
SBI証券の特徴
おすすめポイント
- 証券総合口座は2026年5月1日時点で1,600万口座:SBIネオトレード証券とFOLIOを含むSBIグループの合算である
- 三井住友カードで投資信託の積立ができる:積立設定は上限10万円。付与率は対象カードごとの年間カード利用額に応じて最大4%で、Olive資産運用サービスに申し込み、特典条件を達成すると最大2%が上乗せされる。カード別の上限はVisa Infinite が最大6.0%、プラチナプリファードが最大5.0%(2026年5月26日時点)
- 新NISAでの海外ETF売買手数料を無料にしている:米国・中国・韓国・シンガポールが対象
注意点
- 画面が情報量多めで、最初はやや複雑に感じる
- スマホアプリは機能が多い分、慣れるまで時間がかかる
こんな人向け:東証ETFと米国ETFを両方使いたい人・クレカ積立でポイントを貯めたい人・将来的に幅広い投資をしたい人
楽天証券の特徴
おすすめポイント
- 国内株式はゼロコースなら0円:約定金額にかかわらず取引手数料が0円で、楽天証券が指定するSOR注文の利用が原則として必須になる(指定の取引ツール・注文形態で発注する場合は除かれる)
- 楽天カードで投資信託の積立ができる:代行手数料が年率0.4%(税込)以上のファンドは決済額の1%〜2%、0.4%未満のファンドはカードの種類により0.5%〜2%。いずれも上限はカードの種類による(2026年8月20日時点)
- 画面がシンプルでスマホアプリが使いやすい
- 楽天銀行とのマネーブリッジを前月末までに設定すると、当月の普通預金に優遇金利が適用される(残高1,000万円以下は年0.48%、超えた分は年0.42%。いずれも税引前。第一生命支店・OKB支店・NCB支店・JRE BANK口座は対象外)
注意点
- 投資信託の積立でもらえるポイントは、ファンドの代行手数料とカードの種類で変わる
- 米国ETFの品揃えは本記事では比べていない
こんな人向け:楽天ユーザー・スマホで手軽に管理したい人・シンプルな画面を好む初心者
マネックス証券の特徴
おすすめポイント
- 本記事では数値を確かめていない:公式ページを取得できなかったため、手数料・ポイント還元率・口座数を載せていない
- 米国ETFの品揃えと分析ツールについても、本記事では確かめていない
注意点
- 口座を開く前に、マネックス証券の公式ページで手数料と還元率を確かめる
こんな人向け:手数料と還元率を自分で確かめたうえで選びたい人
目的別おすすめ比較
| 目的 | おすすめ |
|---|---|
| とにかく迷ったら | SBI証券(証券総合口座はグループ合算で1,600万口座) |
| 楽天ユーザー・シンプルさ優先 | 楽天証券 |
| 米国ETFをメインにしたい | 取引手数料と無料になる条件を見比べる(本記事で確かめたのはSBI証券と楽天証券) |
| 東証ETFだけ使う(NISAのみ) | 国内株式の売買手数料を確かめたSBI証券か楽天証券 |
40代が口座開設で意識するポイント
NISA口座は1人1口座のみ
金融庁はNISAについて「口座は1人につき1口座のみ開設可能です。金融機関の変更は、年単位で可能です」と書いている。最初の選択が重要だ。ただし、特定口座は複数の証券会社に持てる。
東証ETFか米国ETFかで変わる
東証に上場しているETF(2559・1489・1656など)だけを買うなら、国内株式の売買手数料を見る。米国に上場しているETF(VTI・VOO・QQQなど)を買うなら、取引手数料と無料になる条件を会社ごとに見る。SBI証券はNISA預りでのETF買付手数料が無料で、米国ETFのうち対象銘柄は課税口座でも無料になる。楽天証券は別途指定する銘柄の買付手数料が無料である。マネックス証券の条件は本記事では確かめていない。
クレカ積立の還元率を確認する
SBI証券のクレカ積立の対象商品は「当社取扱の積立買付が可能な投資信託」で、ETFは入っていない。ETFの定期買付をどう決済するかは本記事では確かめていないので、事前に確認しておく。
まとめ:迷ったらSBI、楽天ユーザーは楽天
国内株式の売買手数料は、SBI証券も楽天証券も条件を満たせば無料になる。ただし条件は同じではない。決め手は「どのエコシステムにいるか」と「どんな操作感を好むか」になる。最初の1社をSBI証券か楽天証券で始め、必要になったときに口座を追加するという進め方もある。
データの出典
本記事の、SBI証券と楽天証券の国内株式および米国株式・米国ETFの手数料(通常の料率・最低・上限)と、それが無料になる条件、SBI証券の三井住友カードによる投信積立の対象商品・設定上限・ポイント付与率、楽天証券の楽天カードクレジット決済による投信積立のポイント付与率、SBIグループの証券総合口座数、楽天銀行の優遇金利、およびNISA口座の開設に関する記載は、以下の一次情報に基づく。マネックス証券は公式ページを取得できなかったため、数値を載せていない。取得日は2026年9月17日。
- SBI証券「国内初となる証券総合口座1,600万口座達成のお知らせ」(2026年5月1日) … 証券総合口座が2026年5月1日時点で1,600万口座であること。この口座数にSBIネオトレード証券とFOLIOの口座数を含むこと。「ゼロ革命」としてオンラインでの国内株式売買手数料を無料にし、その対象がインターネットコース(プランCを含む)で、電子交付サービスを申込済かつ所定の電子交付設定を行っている人であること。新NISAにおける海外ETF(米国・中国・韓国・シンガポール)の売買手数料を無料にしたこと
- SBI証券 よくあるご質問「米国株式・ETF定期買付の手数料はいくらか教えてください。」 … 米国株式・ETFの手数料が約定代金の0.45%(税込0.495%)で、最低手数料が0米ドル、上限手数料が20米ドル(税込22米ドル)であること。NISA預りでのETF買付手数料が無料であること。米国ETFのうち対象銘柄は課税口座でも手数料が無料であること
- SBI証券「クレカ積立」 … 積立設定可能額の上限が10万円であること。対象商品が「当社取扱の積立買付が可能な投資信託」であること。ポイント付与率が対象カードごとの年間カード利用額に応じて最大4%で、Olive資産運用サービスに申し込んだうえで特典条件を達成すると最大2%が上乗せされること。カード別の上限が、Visa Infinite で最大6.0%、プラチナプリファードで最大5.0%であること(2026年5月26日時点)
- 楽天証券「米国株式手数料」 … 取引手数料が約定代金の0.495%(税込)で、最低手数料が0米ドル、上限手数料が22米ドル(税込)であること。最低手数料が無料になるのが約定代金2.22米ドル以下の取引であること。「当社が別途指定する銘柄の買付手数料は無料です」と書いていること。金融商品仲介業者(IFA)と契約している顧客は手数料体系が異なると書いていること
- 楽天証券「国内ETF」 … ゼロコース(現物取引)について「約定金額にかかわらず取引手数料は0円です」と書いていること。その利用に、楽天証券が指定するSOR注文が原則として必須であること。ただし楽天証券が指定する取引ツールや注文形態で発注する場合は除かれること
- 楽天証券「楽天カードクレジット決済のポイント還元率」(更新日 2026年8月20日) … 楽天カードクレジット決済での投信積立について、代行手数料が年率0.4%(税込)以上のファンドは決済額の1%〜2%、年率0.4%(税込)未満のファンドは決済額の0.5%〜2%で、カードの種類により異なること(上限の2%は楽天ブラックカード)
- 楽天銀行「普通預金(マネーブリッジ利用者)」 … 前月末終了時点でマネーブリッジの設定が完了している顧客に、当月1か月間の優遇金利が適用されること。普通預金残高1,000万円以下の部分が年0.48%(税引前)、1,000万円を超えた分が年0.42%(税引前)であること。第一生命支店・OKB支店・NCB支店・JRE BANK口座の各支店が優遇金利の対象外であること
- 金融庁 NISA特設ウェブサイト「NISAとは」 … 「口座は1人につき1口座のみ開設可能です。金融機関の変更は、年単位で可能です」と書いていること

