354Aとは|日本株の高配当ETF。50銘柄を同じ割合にする指数の銘柄選びと分配金を資料で読む

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itcareer40.jp銘柄を知る354A

354Aとは、日本株の高配当銘柄に投資するETFで、ブルームバーグ日本株高配当50指数への連動を目指します。ETFとは、証券取引所に上場する投資信託です。同じ高配当のETFでも、決算ごとの分配金(運用で得た収益を、口数に応じて決算ごとに投資家へ分けるお金)は同じ額ではなく、名前が似た1489・399Aとは連動を目指す指数が違います。

高配当のETFなら、分配金は毎回だいたい同じ額だと思っていました。並べてみると、1口8円の回も48円の回もあり、決算ごとにずいぶん違っていました。

指数の銘柄の数

50銘柄

四半期ごと(年4回)に入替・等ウェイト

信託報酬(税込・年率)

0.275%

交付目論見書・商品ページ

直近の分配金(1口当たり)

48円

2026年10月7日の決算

純資産総額

772.13億円

2026年10月19日

354Aは、どんな指数への連動を目指すETFですか

354Aが連動を目指すのは、ブルームバーグ日本株高配当50指数(配当込み)です。指数は、特定のマーケットの動向を表す指標を指します。配当込みは、指数に配当収益を加えて計算したものです。配当金は、株主が企業から利益の分配として受け取る金銭を指します。

指数の銘柄は、東京証券取引所(東証)に上場する株式の時価総額上位500銘柄から選ばれます。時価総額とは、株式をある時点の株価で評価した金額です。その中から、財務健全性を保ちつつ、予想配当利回りの高い50銘柄を選びます。財務健全性を何で判定するかは、この記事で使った資料には書かれていません。銘柄の選定では、時価総額と、売買のしやすさを示す流動性にも配慮します。

配当利回りは、株式に投資したお金と、それが1年間に生むと期待される配当金との比率です。354Aの指数は、この配当金の予想に、複数のアナリストによる最新の配当予想データを使います。

指数は、選ばれた銘柄を等ウェイトで組み入れます。等ウェイトとは、各銘柄を同じ割合で持つことです。銘柄の入替は四半期ごと(年4回)で、そのたびに等ウェイトになるように割合を調整します(リバランス)。

354Aは、指数に採用されている銘柄の株式に投資し、株価指数先物取引などを利用することもあります。先物取引とは、ある商品を将来の一定期日に、取り決めた値段で取引すると約束する契約です。

項目 354A
正式な名前 iFreeETF ブルームバーグ日本株高配当50指数
運用会社 大和アセットマネジメント
連動を目指す指数 ブルームバーグ日本株高配当50指数(配当込み)
指数の銘柄の数 50
銘柄を選ぶもと 東証上場株式の時価総額上位500銘柄
重みづけ 等ウェイト(各銘柄を同じ割合)
銘柄の入替 四半期ごと(年4回)
上場日 2025年4月17日
基準価額(1口・2026年10月19日) 3,304.63円
純資産総額(2026年10月19日) 772.13億円
信託報酬(税込・年率) 0.275%
決算日 毎年1月7日・4月7日・7月7日・10月7日(年4回)
売買単位 1口
NISA 成長投資枠の対象(つみたて投資枠は対象外)
  • 連動を目指す:ファンドの値動きを指数の値動きに合わせることを目指すという意味です。
  • 運用会社:ファンドの運用の指図などを行う会社です。交付目論見書では「委託会社」と書かれています。
  • 基準価額:日々算出される投資信託の価額です。
  • 純資産総額:組み入れた資産や収入から、運用に必要な費用などを差し引いた金額です。
  • 信託報酬:投資信託の運用と管理の対価として、投資信託財産から支払われる費用です。
  • 決算日:投資信託の計算期間が終わり、損益などが確定する日です。
  • 売買単位:証券取引所で売買するときの数量の単位です。
  • 上場日:東京証券取引所に上場した日です。
  • 設定日:投資信託の運用が始まった日です。354Aの設定日は2025年4月15日で、上場日とは異なります。
  • 成長投資枠・つみたて投資枠:NISAの枠の名前です。354Aは成長投資枠の対象で、つみたて投資枠は対象外です。

表からは、354Aが連動を目指す指数が、銘柄の選び方だけでなく、重みづけと入替の決まりも持つことが分かります。基準価額と純資産総額は、2026年10月19日時点の数字です。

354Aは、時価総額上位500銘柄から予想配当利回りの高い50銘柄を選び、等ウェイトで年4回入れ替える指数への連動を目指すETFです。

参照:大和アセットマネジメント「iFreeETF ブルームバーグ日本株高配当50指数(354A)」商品ページ(基準日 2026年10月19日・2026年10月19日取得)、大和アセットマネジメント「iFreeETF ブルームバーグ日本株高配当50指数」投資信託説明書(交付目論見書)(使用開始日 2026年7月1日)、JPX「354A」銘柄詳細資料(2026年2月27日現在)、大和アセットマネジメント「ブルームバーグ日本株高配当50指数」特集ページ(2026年10月19日取得)

50銘柄は、どんな割合で持たれていますか

運用状況を月ごとに示す月次レポートによると、2026年9月30日の国内株式は50銘柄で、純資産総額に対する比率は95.2%でした。

  • 国内株式先物は、TOPIX先物の1銘柄です。TOPIX(東証株価指数)は日本の株式市場を広く表す指数で、TOPIX先物は、TOPIXを対象にした先物取引です。純資産総額に対する比率は4.8%でした。
  • 株式で比率がいちばん大きいヤマハ発動機も2.6%でした。
  • 組入上位10銘柄の合計は25.1%で、その中に4.8%のTOPIX先物が入っています。

業種は東証33業種の区分で示されています。各比率は、純資産総額に対する比率です。

  • 輸送用機器は11.5%、化学は10.7%です。
  • 保険業は7.6%です。

指数は等ウェイトを目指しますが、月末時点の組入比率が全銘柄で同じ数字になるという意味ではありません。月次レポートの組入銘柄一覧でも、株式でいちばん比率の小さい住友林業は1.5669%で、銘柄ごとの比率には差があります。

2026年9月30日の組入は国内株式が95.2%で、株式でいちばん比率の大きい銘柄も2.6%です。

参照:大和アセットマネジメント「354A」月次レポート(2026年9月30日)

分配金は、いつの決算で、いくら出ていますか

354Aの決算日は、毎年1月・4月・7月・10月の各7日です。

分配は、配当や受取利息などの収益から、費用を引いた額の全額について行う方針です。ただし、交付目論見書は「※将来の分配金の支払いおよびその金額について保証するものではありません。」としています。

これまでの分配実績は、次のとおりです。金額はいずれも1口当たりです。

  • 2025年10月7日:41円
  • 2026年1月7日:8円
  • 2026年4月7日:43円
  • 2026年7月7日:14円
  • 2026年10月7日:48円

分配金の額は、決算ごとに異なります。商品ページの分配金利回りは3.18%です。

これは、2025年10月初めから2026年9月末に支払われた分配金の合計を、2026年9月末の基準価額で割った値です。

直近の48円(2026年10月7日の決算)は、2026年9月末までに支払われた分ではないため、この分配金利回りの計算には入っていません。

この分配金利回りは、過去の実績を示しています。これからの分配金利回りを示す数字ではありません。

354Aは年4回の決算があり、1口当たりの分配実績は8円から48円まで決算ごとに異なります。

参照:大和アセットマネジメント「iFreeETF ブルームバーグ日本株高配当50指数(354A)」商品ページ(基準日 2026年10月19日・2026年10月19日取得)、大和アセットマネジメント「iFreeETF ブルームバーグ日本株高配当50指数」投資信託説明書(交付目論見書)(使用開始日 2026年7月1日)、JPX「354A」銘柄詳細資料(2026年2月27日現在)、資産運用業協会 用語集「分配金」(2026年10月19日取得)、資産運用業協会 用語集「決算日」(2026年10月19日取得)

1489・399Aの日経平均高配当株50指数とは、何が違いますか

1489が連動を目指すのは日経平均高配当株50指数(トータルリターン)、399Aが連動を目指すのは日経平均高配当株50指数です。どちらの日本取引所グループ(JPX)の銘柄詳細資料も、日経平均株価の構成銘柄のうち配当利回りの高い50銘柄から構成される指数と説明しています。

354Aが対象とする指数とは、銘柄を選ぶもと、重みづけ、見直し(リバランス)の頻度が異なります。

  • 銘柄を選ぶもと
    • 354Aの指数は、東証上場株式の時価総額上位500銘柄から選びます。
    • 日経平均高配当株50指数は、日経平均株価の構成銘柄である225銘柄から選びます。
  • 重みづけ
    • 354Aの指数は、各銘柄を同じ割合にする等ウェイトです。
    • 日経平均高配当株50指数は、1489のJPX資料では配当利回りウェート方式です。大和アセットマネジメントの特集ページは、この重みづけを、予想配当利回りと平均売買代金、株価をもとにしたものと説明しています。売買代金は、取引の量を金額で表したものです。
  • 見直し(リバランス)の頻度
    • 354Aの指数は、四半期ごとの年4回で、そのたびに銘柄を入れ替えます。
    • 日経平均高配当株50指数は、特集ページでは年1回です。399AのJPX資料では、構成銘柄を原則として毎年6月末に見直します。

大和アセットマネジメントの特集ページによると、2025年9月末時点の構成銘柄数は、ブルームバーグ日本株高配当50指数が50銘柄、日経平均高配当株50指数が48銘柄です。

名前に高配当50とあっても、354Aの指数と日経平均高配当株50指数では、銘柄を選ぶ範囲も組入割合の決め方も異なります。

354Aと1489・399Aは、連動を目指す指数が異なり、銘柄を選ぶもと、重みづけ、見直しの頻度にも違いがあります。

参照:大和アセットマネジメント「iFreeETF ブルームバーグ日本株高配当50指数」投資信託説明書(交付目論見書)(使用開始日 2026年7月1日)、JPX「1489」銘柄詳細資料(2026年2月27日現在)、JPX「399A」銘柄詳細資料(2026年2月27日現在)、大和アセットマネジメント「ブルームバーグ日本株高配当50指数」特集ページ(2026年10月19日取得)

費用とNISAの扱いは、どうなっていますか

354Aの信託報酬は、税込で年率0.275%です。税抜では年率0.25%となります。

総経費率の参考値は0.33%です。内訳は、運用管理費用の比率が0.27%、その他費用の比率が0.06%です。

総経費率は、対象期間中の運用と管理にかかった費用の総額をもとに、年率で表した参考値です。資料の注記によると、この費用の総額に原則として含まれない費用もあります。対象期間は2025年10月8日から2026年4月7日までです。

NISAでは成長投資枠の対象です。交付目論見書とJPXの銘柄詳細資料に対象と書かれ、資産運用業協会の対象商品リストにも載っています。

対象商品リスト(リスト更新日の最新は2026年10月19日)では、つみたて投資枠は対象外です。

354Aは東京証券取引所で売買でき、売買単位は1口です。2026年2月27日現在、東証のマーケットメイク制度の対象です。

マーケットメイク制度は、マーケットメイカーが売りと買いの値段を示し、取引しやすくする仕組みです。

354Aの信託報酬は税込で年率0.275%であり、NISAでは成長投資枠の対象、つみたて投資枠の対象外です。

参照:大和アセットマネジメント「iFreeETF ブルームバーグ日本株高配当50指数(354A)」商品ページ(基準日 2026年10月19日・2026年10月19日取得)、大和アセットマネジメント「iFreeETF ブルームバーグ日本株高配当50指数」投資信託説明書(交付目論見書)(使用開始日 2026年7月1日)、大和アセットマネジメント「354A」総経費率(対象期間 2025年10月8日〜2026年4月7日)、JPX「354A」銘柄詳細資料(2026年2月27日現在)、資産運用業協会「成長投資枠対象商品リスト(上場ファンド)」(リスト更新日の最新 2026年10月19日・2026年10月19日取得)、資産運用業協会 用語集「運用管理費用(信託報酬)」(2026年10月19日取得)

354Aを調べるときに確かめる順

  1. 指数がどの銘柄から選ばれ、どの重みづけを使うかを確かめます。
  2. 月次レポートの基準日と、株式や先物の組入比率を確かめます。
  3. 決算日と、決算ごとに異なる過去の分配金を確かめます。
  4. 1489・399Aが連動を目指す指数との違いを確かめます。
  5. 信託報酬と総経費率、NISAの対象枠を確かめます。

指数の選び方から組入、分配金、別の指数との違い、費用とNISAの順に資料を分けて確かめます。

参照:大和アセットマネジメント「iFreeETF ブルームバーグ日本株高配当50指数(354A)」商品ページ(基準日 2026年10月19日・2026年10月19日取得)、大和アセットマネジメント「iFreeETF ブルームバーグ日本株高配当50指数」投資信託説明書(交付目論見書)(使用開始日 2026年7月1日)、大和アセットマネジメント「354A」月次レポート(2026年9月30日)、大和アセットマネジメント「354A」総経費率(対象期間 2025年10月8日〜2026年4月7日)、JPX「354A」銘柄詳細資料(2026年2月27日現在)、JPX「1489」銘柄詳細資料(2026年2月27日現在)、JPX「399A」銘柄詳細資料(2026年2月27日現在)、大和アセットマネジメント「ブルームバーグ日本株高配当50指数」特集ページ(2026年10月19日取得)、資産運用業協会「成長投資枠対象商品リスト(上場ファンド)」(リスト更新日の最新 2026年10月19日・2026年10月19日取得)

354Aの銘柄の割合と分配金の額には、どんな決まりがありますか

ここからは、この記事で確かめた資料から、そのまま導ける範囲の整理です。これからの分配金の額や値動きを示すものではありません。

  • 指数は、50銘柄を等ウェイトにする設計です。
  • 2026年9月30日の組入銘柄一覧では、株式の比率は銘柄ごとに差がありました。
  • 分配は、その計算期間の配当などの収益から、費用を引いた額の全額が原則です。
  • 分配実績は、決算ごとに同じ額ではありません。

354Aが連動を目指す指数は50銘柄を等ウェイトにする設計で、分配は収益から費用を引いた額の全額が方針ですが、2026年9月30日の株式の比率には差があり、分配実績の額は決算ごとに異なります。

参照:大和アセットマネジメント「iFreeETF ブルームバーグ日本株高配当50指数(354A)」商品ページ(基準日 2026年10月19日・2026年10月19日取得)、大和アセットマネジメント「iFreeETF ブルームバーグ日本株高配当50指数」投資信託説明書(交付目論見書)(使用開始日 2026年7月1日)、大和アセットマネジメント「354A」月次レポート(2026年9月30日)、JPX「354A」銘柄詳細資料(2026年2月27日現在)、大和アセットマネジメント「ブルームバーグ日本株高配当50指数」特集ページ(2026年10月19日取得)

この記事で言えないこと

  • これからの分配金の額は書いていません。分配金は保証されず、決算ごとの額も実績のとおり同じではないためです。
  • 決算ごとに分配金の額が違う理由は書いていません。この記事で使った資料に、その理由の説明が無いためです。
  • 1489・399Aとの値動きや分配金の比較は書いていません。この記事は、指数の決まりの違いまでを資料で確かめる範囲にしているためです。

数値の基準日

商品ページ(基準価額・純資産総額・分配実績・分配金利回り)
2026年10月19日
月次レポート(組入・業種)
2026年9月30日
交付目論見書(指数の説明・分配の方針・信託報酬)の使用開始日
2026年7月1日
総経費率の対象期間
2025年10月8日から2026年4月7日
JPX 銘柄詳細資料(354A・1489・399A)
2026年2月27日
大和アセットマネジメントの特集ページ(構成銘柄数)
2025年9月末
資産運用業協会の成長投資枠対象商品リスト(更新日)
2026年10月19日

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1489・399A・531Aを並べたものは、1489 vs 399A vs 531A|同じ「日経高配当50」でも、見るべき差は“指数の種類”と“売買のしやすさ”で扱っています。日経平均高配当株50指数の銘柄の選び方や見直し、重みづけは、【1489の仕組み】日経高配当50の指数ルールと注意点(2026)で扱っています。

出典

Sho
Sho

業務系SEとして長年

計画・リスク管理・数値設計を軸に、
ETFの情報整理から投資判断までをテンプレ化・自動化してきた。

新NISAの時代だからこそ、
感情よりも「仕組み」で迷わない投資を。

—— 焦らず、ブレず、仕組みで勝つ。

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※本記事は一般的な情報提供を目的としています。投資判断はご自身の責任で行ってください。
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