133Aと2012は何が違う?|同じ米国の短期国債ETFでも、分配金の出し方と持ち方が違う

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itcareer40.jp比べて選ぶ133A・2012

米国の短期国債のETFなら、どれも同じものを持ち、分配金も同じように出ると思っていませんか。ETFは、証券取引所に上場する投資信託です。133Aと2012はどちらも、満期までの期間が短い米国の国債に投資します。それでも、133Aは米国のETFを通して国債に投資するのに対し、2012は主として米国の短期国債に投資します。分配金も、133Aは決算ごとに分配する方針で、2012は分配を抑える方針です。

133Aの決算は年6回です。一方、2012は、設定日(運用がスタートした日)から2026年6月末までの分配金の累計が0円です。まず、違いを一覧で確かめます。

項目 133A 2012
正式な名前 グローバルX 超短期米国債 ETF iシェアーズ 米国債0-3ヶ月 ETF
運用会社 Global X Japan ブラックロック・ジャパン
連動を目指す指数 Solactive 1-3 month US T-Bill Index(円換算) FTSE米国債0-3ヶ月インデックス(国内投信用、円ベース)
指数が対象にする国債 残存期間が1か月から3か月の米国国債(T-Bills) 満期が3ヶ月以下の米国債
主な投資先 米国籍のETF「Global X 1-3 Month T-Bill ETF(CLIP)」(2026年9月30日 99.65%) 主として米国の短期国債(2026年6月末に比率の大きい上位10銘柄はどれも米国の短期国債)
為替ヘッジ 原則として行わない 原則として行わない
決算の回数 年6回(1・3・5・7・9・11月の各24日) 年4回(1・4・7・10月の各11日)。分配を抑える方針
分配金の実績 直近12回の決算すべてで分配(2026年9月24日まで) 設定日から分配なし(累計0円・2026年6月末現在)
信託報酬(年率・税込) 0.0975%程度(投資先のETFの費用を含む実質の値) 0.154%
総経費率(参考) 0.11%(2026年1月25日〜2026年7月24日) 0.18%(2026年1月12日〜2026年7月11日)
売買単位 1口 10口
1単位の目安(2026年10月16日の基準価額から) 1,067.28円 2,417円
上場日 2024年1月31日 2024年1月18日
純資産総額(2026年9月30日) 267.99億円 345.17億円
NISAの成長投資枠 対象 対象

表に出てくる言葉の意味は、次のとおりです。

  • 運用会社は、ファンドの運用を指図する会社です。
  • 指数は、特定の市場の動向を表す指標です。
  • 「連動を目指す」は、ファンドの値動きを、その指数の値動きに合わせることを目指すという意味です。
  • 円換算・円ベースは、ドル建ての指数の値を円に直したものです。
  • 国債は、国が資金を借りるために発行する債券です。
  • 満期は、債券の元本が返される期日です。
  • 残存期間は、ある日(起算日)から満期日までの期間です。
  • T-Billsは、米国の短期国債の英語での呼び名です。
  • 米国籍のETFは、外国(ここでは米国)の法律に基づいて設定・運用されている投資信託です。
  • 為替ヘッジは、ドルなど円以外の通貨の資産を持つときに、為替の動きの影響を小さくする手法です。
  • 計算期間は、前の決算日の翌日から次の決算日までの期間です。
  • 決算は、計算期間の最後の日(決算日)に損益などを確定させることです。
  • 分配金は、運用で得た収益を、口数に応じて決算ごとに投資家に分けるお金です。
  • 信託報酬(運用管理費用)は、運用・管理の対価として、投資信託の財産から支払われる費用です。
  • 総経費率は、運用・管理にかかった費用の総額を、期間中の平均の口数に平均の基準価額(1口当たり)を掛けた額で割り、年率にした割合です。
  • 売買単位は、証券取引所で売買するときの数量の単位です。
  • 基準価額は、日々算出される投資信託の価額です。133Aは100口当たり、2012は1口当たりで表示されています。
  • 純資産総額は、保有する資産を時価で評価し、収入を加えて費用などを差し引いた額です。
  • NISAの成長投資枠の対象とは、NISAの成長投資枠で買える商品だという意味です。

表のとおり、両方とも為替ヘッジを原則として行いませんが、投資のしかたと分配の方針は異なります。

133Aの決算の回数

年6回

毎年1・3・5・7・9・11月の各24日

2012の分配金の累計

0円

2026年6月末現在

133Aの信託報酬(実質の概算)

0.0975%

投資先のETFの費用まで含めた実質の値

2012の信託報酬

0.154%

年率・税込

133Aは米国のETFを持ち、2012は短期国債に投資する

133Aは米国籍のETFを持ち、2012は主として米国の短期国債に投資します。

133Aが主として保有するのは、米国籍のETF「Global X 1-3 Month T-Bill ETF(CLIP)」です。2026年9月30日時点で、このETFが純資産総額の99.65%を占めていました。

CLIPを通して、残存期間が1か月から3か月の米国国債(T-Bills)に投資する作りです。133Aを持つと、米国のETFを通して国債に投資する形になります。

2012は、主として残存期間が3ヶ月以下の米国の短期国債に投資します。2026年6月末時点で比率の大きい上位10銘柄は、いずれもUNITED STATES TREASURY BILL(米国の短期国債)でした。

連動を目指す指数も、対象にする国債の残存期間が違います。133Aの指数は残存期間が1か月から3か月の米国国債で構成されます。2012の指数は満期まで3ヶ月以下を対象とし、残り1か月未満の国債も含みます。

為替ヘッジは、どちらも原則として行いません。為替リスクとは、ドルなど円以外の通貨の資産に投資することで、為替の動きの影響を受けることです。133Aの目論見書(投資信託説明書。ファンドの目的や費用などを説明した書類)には「そのため、基準価額は為替レートの変動の影響を直接受けます。」とあります。

参照:Global X Japan「グローバルX 超短期米国債 ETF(133A)」ファクトシート(2026年9月30日時点)、Global X Japan「グローバルX 超短期米国債 ETF」投資信託説明書(交付目論見書)(使用開始日 2026年10月17日)、ブラックロック・ジャパン「iシェアーズ 米国債0-3ヶ月 ETF」投資信託説明書(交付目論見書)(2026年10月10日)、FTSE Russell「FTSE 米国債 0-3 ヶ月インデックス – 国内投信用」基本ルール(v1.3・2025年11月)、資産運用業協会 用語集「為替リスク」(2026年10月18日取得)

分配金は、どう違うのか

133Aは決算ごとに収益から費用を引いた全額を分配する方針で、2012は分配を抑える方針です。

133Aの決算は年6回で、毎年1・3・5・7・9・11月の各24日です。配当や受取利息などの収益から費用を差し引き、その全額を分配する方針です。

133Aの基準価額と分配金は、100口当たりで表示されます。2026年9月24日までの直近12回の決算の分配金は、100口当たり300円〜1,000円で、決算ごとに金額が異なります。

一方、2012の決算は年4回で、毎年1・4・7・10月の各11日です。目論見書には「ファンドは信託財産の成長を優先するため、分配を抑制する方針です。」とあります。

2012では、分配しなかった収益を留保益と呼び、元本部分(投資したお金にあたる部分)と同じように運用します。第5期(2025年4月)から第9期(2026年4月)まで、各期の分配金はすべて0円でした。

設定日からの分配金の累計も0円です(2026年6月末現在)。分配金の額は、133Aが100口当たり、2012が1,000口当たりで資料に載っているので、円の額をそのまま並べることはできません。

ただし、2012の目論見書は、分配を抑える方針について「(基準価額水準、市況動向等によっては変更する場合があります。)」としています。133Aの目論見書も、将来の分配金の支払いとその金額について保証するものではないとしています。

参照:Global X Japan「グローバルX 超短期米国債 ETF(133A)」商品ページ(2026/10/16 時点・2026年10月18日取得)、Global X Japan「グローバルX 超短期米国債 ETF(133A)」ファクトシート(2026年9月30日時点)、Global X Japan「グローバルX 超短期米国債 ETF」投資信託説明書(交付目論見書)(使用開始日 2026年10月17日)、ブラックロック・ジャパン「iシェアーズ 米国債0-3ヶ月 ETF(2012)」商品ページ(基準価額 2026年10月16日・2026年10月18日取得)、ブラックロック・ジャパン「iシェアーズ 米国債0-3ヶ月 ETF」投資信託説明書(交付目論見書)(2026年10月10日)、資産運用業協会 用語集「設定日」(2026年10月18日取得)、資産運用業協会 用語集「元本」(2026年10月18日取得)

133Aと2012の作りは、どの点で分かれるのか

133Aと2012の作りは、分配金の出し方、投資のしかた、売買の単位の3つの点で分かれます。

米国の短期国債のETFなら、どれも同じように分配金が出ると思っていました。資料を並べると、2012は設定から2026年6月末まで、分配金を一度も出していないと分かりました。

ここからは、この記事で確かめた資料から、そのまま導ける範囲の整理です。どちらを選ぶかを決めるものではありません。

決算ごとに収益から費用を引いた全額を分配する作りは133Aです。分配を抑え、残した収益を元本部分と同じように運用する作りは2012です。

米国籍のETFを通して国債に投資する作りは133Aです。主として米国の短期国債に投資し、比率の大きい上位10銘柄も短期国債である作りは2012です。

1口から売買する作りは133Aです。10口単位で売買する作りは2012です。

参照:Global X Japan「グローバルX 超短期米国債 ETF(133A)」商品ページ(2026/10/16 時点・2026年10月18日取得)、Global X Japan「グローバルX 超短期米国債 ETF(133A)」ファクトシート(2026年9月30日時点)、Global X Japan「グローバルX 超短期米国債 ETF」投資信託説明書(交付目論見書)(使用開始日 2026年10月17日)、ブラックロック・ジャパン「iシェアーズ 米国債0-3ヶ月 ETF(2012)」商品ページ(基準価額 2026年10月16日・2026年10月18日取得)、ブラックロック・ジャパン「iシェアーズ 米国債0-3ヶ月 ETF」投資信託説明書(交付目論見書)(2026年10月10日)

費用は信託報酬と総経費率で、買う単位は1口と10口

信託報酬と総経費率は133Aのほうが表の数字では小さく、売買単位は133Aが1口、2012が10口です。

信託報酬は133Aが年率0.0975%(税込)程度、2012が年0.154%(税込)です。133Aの数字は、投資先のETFの費用まで含めた実質の値で、「程度」が付く概算です。

133Aの運用管理費用は年率0.0275%(税抜0.025%)以内です。投資先ETFの運用管理費用等は年率0.07%程度で、合わせて上記の実質的な信託報酬となります。投資先にも信託報酬がかかる場合、それを含めた数字を実質的な信託報酬率といいます。

2012の信託報酬は、税抜きでは年0.14%です。ほかに、東証への上場にかかる費用と、指数の名前(商標)を使うための料金が、年0.0242%(税抜0.022%)を上限にかかります。

総経費率は、133Aが0.11%、2012が0.18%です。どちらも資料が参考の値としていて、計算期間も少しずれています(計算期間は冒頭の表のとおりです)。133Aの総経費率には、投資先のファンドの費用も含まれています。

取引所での売買単位は、133Aが1口、2012が10口です。133Aは2026年10月16日の基準価額が100口当たり106,728円で、1口に直すと1,067.28円です。

同じ日の2012の基準価額は1口241.70円で、10口では2,417円です。取引所では、取引時間中に変動する値段(市場価格)で売買するため、いずれも基準価額から計算した目安です。

純資産総額は2026年9月30日時点で、133Aが267.99億円、2012が345.17億円です。どちらもNISAの成長投資枠の対象になっています。

参照:Global X Japan「グローバルX 超短期米国債 ETF(133A)」商品ページ(2026/10/16 時点・2026年10月18日取得)、Global X Japan「グローバルX 超短期米国債 ETF(133A)」ファクトシート(2026年9月30日時点)、Global X Japan「グローバルX 超短期米国債 ETF」投資信託説明書(交付目論見書)(使用開始日 2026年10月17日)、Global X Japan「グローバルX 超短期米国債 ETF」(参考情報)ファンドの総経費率(対象期間 2026年1月25日〜2026年7月24日)、JPX「133A」銘柄詳細資料(2026年2月27日)、ブラックロック・ジャパン「iシェアーズ 米国債0-3ヶ月 ETF(2012)」商品ページ(基準価額 2026年10月16日・2026年10月18日取得)、ブラックロック・ジャパン「iシェアーズ 米国債0-3ヶ月 ETF(2012)」ファクトシート(2026年9月30日)、ブラックロック・ジャパン「iシェアーズ 米国債0-3ヶ月 ETF」投資信託説明書(交付目論見書)(2026年10月10日)、JPX「2012」銘柄詳細資料(2026年2月27日)、資産運用業協会 用語集「運用管理費用(信託報酬)」(2026年10月18日取得)

比べるときに確かめる順

確かめる順は、分配金の出し方、投資のしかた、費用の数字の種類、1単位の目安の4つです。

  1. 分配金を決算ごとに出す作りか、分配を抑える作りかを確かめます。133Aは決算ごとに分配する方針で、2012は分配を抑える方針です。
  2. 投資のしかた(米国のETFを通すか、主として短期国債に投資するか)を確かめます。133Aは米国籍のETFを通して国債に投資し、2012は主として米国の短期国債に投資します。
  3. 信託報酬と総経費率がどの種類の数字かを確かめます。133Aの信託報酬は投資先を含む実質的な概算で、総経費率は両方とも参考値です。
  4. 売買単位と、基準価額から出した1単位の目安はいくらかを確かめます。133Aは1口・1,067.28円、2012は10口・2,417円です。

この記事で言えないこと

  • 133Aが投資する米国のETF(CLIP)の中の、国債の内訳は書いていません。米国籍のETFの資料は、この記事では取っていないためです。
  • 2012の分配を抑える方針がこの先も続くかは書いていません。目論見書が、基準価額水準や市況動向などによっては変更する場合があるとしているためです。
  • 2012の組入銘柄のうち、上位10銘柄より下は書いていません。この記事で使った目論見書には、組入上位10銘柄までが載っているためです。

数値の基準日

純資産総額(133A・2012 のファクトシート)
2026年9月30日
133A の組入と分配金の実績(ファクトシート)
2026年9月30日
2012 の組入上位10銘柄と分配金の実績(目論見書)
2026年6月末現在
133A の交付目論見書(使用開始日)
2026年10月17日
2012 の交付目論見書
2026年10月10日
1単位の目安に使った基準価額
2026年10月16日
上場日(JPX の ETF Database)
2025年12月末時点
資料を取得した日
2026年10月18日

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出典

Sho
Sho

業務系SEとして長年

計画・リスク管理・数値設計を軸に、
ETFの情報整理から投資判断までをテンプレ化・自動化してきた。

新NISAの時代だからこそ、
感情よりも「仕組み」で迷わない投資を。

—— 焦らず、ブレず、仕組みで勝つ。

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※本記事は一般的な情報提供を目的としています。投資判断はご自身の責任で行ってください。
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