1321と1306の違い|日経平均とTOPIX、同じ日本株ETFでも銘柄の数と比率の決め方が違う

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日経平均もTOPIXも日本株の指数だから、1321と1306の中身はほぼ同じだと思っていませんか。ETFとは証券取引所に上場する投資信託です。指数とは、特定のマーケットの動向を表す指標です。日経平均とTOPIXは、選ぶ銘柄の範囲も、比率の決め方も違います。

1321が持つ銘柄は225、1306が持つ銘柄は1,636です(2026年9月30日)。しかも日経平均では、比率の大きい上位10銘柄だけで、指数の約半分を占めています。

項目 1321 1306
正式な名前 NEXT FUNDS 日経225連動型上場投信 NEXT FUNDS TOPIX連動型上場投信
運用会社 野村アセットマネジメント 野村アセットマネジメント
連動を目指す指数 日経平均トータルリターン・インデックス(日経225(配当込み)) TOPIX(配当込み)
指数の銘柄の選び方 プライム市場に上場する225銘柄 プライム・スタンダード・グロース市場の株式から選ぶ
指数の比率の決め方 株価をもとに平均する(株価平均型) 浮動株をもとにした時価総額で重みづけ(時価総額加重方式)
1銘柄の比率を調整する基準 10%(定期見直しの基準日の時点で判定) 10%(定期入替の日に調整)
指数の銘柄の入れ替え 年2回(4月・10月) 原則年1回(10月の最後の営業日)。初回は2026年10月、2回目は2028年10月
持っている銘柄の数(2026年9月30日) 225銘柄 1,636銘柄
指数の上位10銘柄の合計(2026年9月30日) 49.82% 24.10%
信託報酬率(年率・税込) 0.08239% 0.0538%(純資産総額が増えると率が下がる仕組み)
総経費率(年率・税込) 0.14% 0.08%
決算(分配)の回数 年1回(7月8日) 年1回(7月10日)
分配金利回り(2026年10月16日) 1.19% 1.85%
売買単位 10口 10口
最低取引金額(2026年10月16日の終値×10口) 6,811円 4,284円
上場日 2001年7月13日 2001年7月13日
純資産総額(2026年10月16日) 176,236.1億円 347,809.6億円
NISAの成長投資枠 対象 対象

表の言葉のうち、指数の作りに関わるものの意味は次のとおりです。

  • 運用会社:ETFを運用する会社です。
  • 連動を目指す:ファンドの値動きを指数の値動きに合わせることを目指すという意味です。
  • 配当込み:株価の値動きに、配当を加味した指数という意味です。
  • プライム市場・スタンダード市場・グロース市場:東京証券取引所の三つの市場区分です。
  • 株価平均型:銘柄の株価を使って、平均の形で計算する方式です。
  • 時価総額:株式をある時点の株価で評価した場合、どのくらいの金額になるかを表したものです。
  • 浮動株:安定した株主の保有分ではなく、マーケットで流通し、売買される可能性の高い株です。
  • 時価総額加重方式:比率を時価総額の大きさで決める方式です。
  • ウエート:構成比率を意味します。
  • 定期見直し/定期入替:指数の銘柄を決まった時期に入れ替えることです。

表から分かる中心的な違いは、指数が選ぶ銘柄の範囲と、その比率の決め方です。費用や分配金利回り、最低取引金額にも違いがあります。売買単位は、どちらも10口です。

1321が持つ銘柄は225、1306が持つ銘柄は1,636

1321は、日経平均トータルリターン・インデックスに連動する投資成果を目指します。これは、日経平均株価(日経225)に配当を加味した値動きを示す指数です。

日経平均は、東京証券取引所プライム市場に上場する225銘柄を選びます。構成銘柄の株価を使って計算する、株価平均型の指数です。

2026年9月30日の時点で、1321が持っている銘柄の数は225銘柄でした。

1306は、TOPIX(配当込み)に連動する投資成果を目指します。TOPIXは、浮動株をもとにした時価総額加重方式の指数です。

構成銘柄は、プライム市場・スタンダード市場・グロース市場に上場する株式から選ばれます。2026年9月30日の時点で、1306が持っている銘柄の数は1,636銘柄でした。

どちらの指数にも、1銘柄の比率が10%を超えたときに、比率を調整する決まりがあります。ただし、比率をいつも10%以下に保つ決まりではありません。

日経平均では、定期見直しの基準日の時点でウエートがキャップ水準(比率を調整する基準。2024年10月以降の定期見直しでは10%)を超えた銘柄について、比率を一時的に引き下げます。銘柄の定期見直しは年2回で、4月と10月に行われます。

TOPIXでは、10%を超える銘柄の比率を調整する数を、定期入替の日に設定します。この数は、設定したあとに株価の変動などで10%を超えても、翌年10月の最後の営業日まで変えません。

TOPIXの構成銘柄の定期入替は、原則として年1回、10月の最後の営業日に行います。ただし、初回は2026年10月、2回目は2028年10月です。

初回の定期入替は、2026年10月30日に予定されています。新規追加は35銘柄で、入替後の構成銘柄は1,669銘柄になる予定です。

この1,669銘柄はTOPIXの構成銘柄の数の予定で、1306が持つ銘柄の数を示したものではありません。この選定結果は2026年10月7日に公表されました。資料には「本資料は公表日の情報に基づくもので、今後変動する可能性があります。」とあります。

1321の指数はプライム市場の225銘柄を株価で平均し、1306の指数は三つの市場区分から選んだ銘柄を時価総額で重みづけします。

参照:野村アセットマネジメント「NEXT FUNDS 日経225連動型上場投信(1321)」月次レポート(2026年9月30日)、野村アセットマネジメント「NEXT FUNDS TOPIX連動型上場投信(1306)」月次レポート(2026年9月30日)、野村アセットマネジメント「1321」投資信託説明書(交付目論見書)(使用開始日 2026年10月1日)、野村アセットマネジメント「1306」投資信託説明書(交付目論見書)(使用開始日 2026年10月1日)、日本経済新聞社「日経平均株価」算出要領(2026年10月1日版・2026年10月19日取得)、日本経済新聞社「日経平均株価 月次ファクトシート」(2026年9月30日時点)、JPX総研「TOPIX(東証株価指数)」ファクトシート(2026年9月30日時点)、JPX総研「東証指数算出要領(TOPIX 編)」(2026年10月1日版)、JPX総研「TOPIX初回定期入替における選定結果(2026年10月30日実施)及び構成銘柄一覧」(2026年10月7日公表)

日経平均の上位10銘柄の合計

49.82%

2026年9月30日・1321が連動を目指す指数

TOPIXの上位10銘柄の合計

24.10%

2026年9月30日・1306が連動を目指す指数

上位の銘柄への集まり方は、どれくらい違うのか

2026年9月30日の日経平均では、ウエート上位10銘柄の合計が49.82%でした。上位の銘柄は次のとおりです。

  • 1位:アドバンテスト、12.39%
  • 2位:東京エレクトロン、8.90%
  • 3位:ファーストリテイリング、8.54%
  • 4位:ソフトバンクグループ、7.75%

1位の12.39%は、キャップ水準の10%を超えています。日経平均で比率を引き下げるのは定期見直しの基準日の時点で判定した銘柄で、いつもキャップ水準以下に保つ決まりではありません。

同じ日のTOPIXでは、ウエート上位10銘柄の合計は24.10%でした。上位の銘柄は次のとおりです。

  • 1位:三菱UFJフィナンシャル・グループ、4.02%
  • 2位:三井住友フィナンシャルグループ、2.58%
  • 3位:トヨタ自動車、2.51%

1321が連動を目指す指数では、上位10銘柄で約半分を占めます。1306が連動を目指す指数では、上位10銘柄で約4分の1です。

指数の上位10銘柄の合計は、日経平均が49.82%、TOPIXが24.10%です。

参照:日本経済新聞社「日経平均株価 月次ファクトシート」(2026年9月30日時点)、JPX総研「TOPIX(東証株価指数)」ファクトシート(2026年9月30日時点)

費用・分配金・買う単位はどう違うか

この節に出てくる言葉の意味は、次のとおりです。

  • 信託報酬率:投資信託の運用や管理の対価として、投資信託財産から支払われる費用の率です。
  • 基準価額:日々算出される投資信託の価額です。
  • 総経費率:計算期間中に運用・管理にかかった費用の総額を、その期間の平均の口数(ファンドの持ち分の数)と、1口当たりの平均の基準価額を掛けた額で割った率です。
  • 決算:投資信託の計算期間が終わり、損益などが確定することです。
  • 分配金:運用で得た収益を、口数に応じて決算ごとに投資家へ分配するお金です。
  • 売買単位:証券取引所で売買するときに、銘柄ごとに定められている数量の単位です。
  • 最低取引金額:終値(その日の取引所での最後の値段)に売買単位を掛けて算出した金額です。
  • 純資産総額:ファンドの資産総額から、運用に必要な費用などを差し引いたものです。
  • NISAの成長投資枠の対象:成長投資枠で買える商品という意味です。

表の信託報酬率は、1321が年0.08239%、1306が年0.0538%です。表の数字では1306のほうが低くなっています。

決まり方は異なります。1321は半年ごとの純資産総額の残高で決まり、1306は純資産総額が増えると率が下がる段階料率で、原則として前月末時点の率です。

1321の信託報酬率は、毎年1月と7月の最後の営業日の純資産総額の残高で決まります。税抜では年0.0749%です。

年0.08239%の適用期間は、2026年10月1日から2027年3月31日までです。

1306の目論見書(投資信託説明書。ファンドの目的や費用などを説明した書類)では、上限が年0.264%以内とされています。税抜では年0.24%以内です。商品ページの0.0538%は上限ではなく、原則として前月末時点の率です。

総経費率は、1321が年0.14%、1306が年0.08%です。集計期間は、2本で少しずれています。

  • 1321の集計期間:2025年7月9日~2026年7月8日
  • 1306の集計期間:2025年7月11日~2026年7月10日

分配金はどちらも年1回です。1321は毎年7月8日、1306は毎年7月10日に分配を行います。

どちらも、株式の配当などから得た収益(配当等収益)から経費を引いた額を、全額分配するのが原則です。売買益が出ても分配しない点も共通しています。

分配金利回りは、過去1年の分配金の合計を基準日の基準価額で割ったものです。基準日は2026年10月16日です。

同日の分配金利回りは、1321が1.19%、1306が1.85%でした。目論見書には「将来の分配金の支払いおよびその金額について示唆、保証するものではありません。」とあります。

売買単位は、どちらも10口です。2026年10月16日の終値で計算した最低取引金額は、1321が6,811円、1306が4,284円でした。

取引所の値段は日々変わるため、最低取引金額はその日の値です。売買単位が同じでも、必要な金額は異なります。

1321は2026年10月5日、売買単位を1口単位から10口単位へ変更しました。同年10月7日には、1口を100口に分けています。

1306は2026年4月1日、1口を10口に分けています。

2026年10月16日の純資産総額は、1321が176,236.1億円、1306が347,809.6億円です。どちらもNISAの成長投資枠の対象です。

2本は信託報酬率と総経費率、分配金利回り、最低取引金額が異なり、分配回数と売買単位、分配方針は共通しています。

日経平均とTOPIXは、どちらも日本の株全体の動きを表す同じような指数だと思っていました。資料を並べると、日経平均は上位10銘柄だけで約半分を占めていると分かりました。

参照:NEXT FUNDS「NEXT FUNDS 日経225連動型上場投信(1321)」商品ページ(基準日 2026年10月16日・2026年10月19日取得)、NEXT FUNDS「NEXT FUNDS TOPIX連動型上場投信(1306)」商品ページ(基準日 2026年10月16日・2026年10月19日取得)、野村アセットマネジメント「1321」投資信託説明書(交付目論見書)(使用開始日 2026年10月1日)、野村アセットマネジメント「1306」投資信託説明書(交付目論見書)(使用開始日 2026年10月1日)、JPX「1321」銘柄詳細資料(2026年2月27日)、JPX「1306」銘柄詳細資料(2026年2月27日)、野村アセットマネジメント「上場投資信託(ETF)の受益権分割および売買単位変更に関するお知らせ」(2026年8月25日)

2本の作りは、どの点で分かれるのか

ここからは、この記事で確かめた資料から、そのまま導ける範囲の整理です。どちらを選ぶかを決めるものではありません。

  • 指数が選ぶ銘柄の範囲と数:プライム市場の225銘柄でできた指数に連動する作りは1321、三つの市場区分から選んだ1,636銘柄(2026年9月30日)でできた指数に連動する作りは1306です。
  • 比率の決め方:株価で平均する指数に連動する作りは1321、浮動株ベースの時価総額で重みづけする指数に連動する作りは1306です。
  • 上位の銘柄への集まり方:上位10銘柄で49.82%を占める指数に連動する作りは1321、同じく24.10%を占める指数に連動する作りは1306です。

2本の作りは、指数が選ぶ銘柄の範囲と数、比率の決め方、上位の銘柄への集まり方で分かれます。

参照:野村アセットマネジメント「NEXT FUNDS 日経225連動型上場投信(1321)」月次レポート(2026年9月30日)、野村アセットマネジメント「NEXT FUNDS TOPIX連動型上場投信(1306)」月次レポート(2026年9月30日)、日本経済新聞社「日経平均株価」算出要領(2026年10月1日版・2026年10月19日取得)、日本経済新聞社「日経平均株価 月次ファクトシート」(2026年9月30日時点)、JPX総研「TOPIX(東証株価指数)」ファクトシート(2026年9月30日時点)、JPX総研「東証指数算出要領(TOPIX 編)」(2026年10月1日版)

この記事で言えないこと

  • TOPIXの初回定期入替(2026年10月30日)のあとに、1306が持つ銘柄の数がいくつになるかは書いていません。入替がまだ行われていないためです。
  • 日経平均の1位の銘柄のウエートが12.39%になった個別の経緯は書いていません。定期見直しのあいだの比率の動きは、この記事で使った資料では確かめていないためです。

数値の基準日

日経平均のウエート(月次ファクトシート。前月末の時点)
2026年9月30日
TOPIX のウエートと構成銘柄の数(ファクトシート)
2026年9月30日
持っている銘柄の数(1321・1306 の月次レポート)
2026年9月30日
信託報酬率・分配金利回り・最低取引金額・純資産総額(商品ページの基準日)
2026年10月16日
交付目論見書(使用開始日)
2026年10月1日
1321 の総経費率の集計期間
2025年7月9日~2026年7月8日
1306 の総経費率の集計期間
2025年7月11日~2026年7月10日
TOPIX の初回定期入替の選定結果(公表日)
2026年10月7日
NISA の成長投資枠(JPX の銘柄詳細資料)
2026年2月27日
日経平均・TOPIX の算出要領(版)
2026年10月1日
資料を取得した日
2026年10月19日

次に読む

1321の基本は、1321|NEXT FUNDS 日経225連動型上場投信とは|日経225をNISAで持つときの基準線になる1本にあります。1306の基本は、1306|NEXT FUNDS TOPIX連動型上場投信とは|日本株コアを1本で置くための基準線にあります。

日経平均に連動するETFどうしの違いは、日経225 ETF比較【2026】|1321・1329・2525・1330・1346の違いと選び方で並べています。TOPIXに連動するETFの一覧は、TOPIX連動ETF一覧|違いと比較記事の読み方を整理にまとめています。

出典

Sho
Sho

業務系SEとして長年

計画・リスク管理・数値設計を軸に、
ETFの情報整理から投資判断までをテンプレ化・自動化してきた。

新NISAの時代だからこそ、
感情よりも「仕組み」で迷わない投資を。

—— 焦らず、ブレず、仕組みで勝つ。

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