1546と2846の違いは?NYダウのETFを、為替ヘッジなし・あり、分配の回数、いくらから買えるかで比べる

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itcareer40.jp比べて選ぶNYダウETF

1546と2846は同じNYダウをもとにした指数への連動を目指しますが、為替の扱い、分配の回数、買うのに必要な最低の金額が違います。

東京証券取引所(東証)でNYダウに連動を目指すETFを探すと、愛称に「ヘッジ無」「ヘッジ有」と付いた1546と2846が並び、名前だけではどちらを見ればよいか迷います。ETFは、証券取引所に上場する投資信託です。NYダウはダウ・ジョーンズ工業株30種平均株価のことで、どちらの愛称にも入っています。

1546は為替ヘッジを原則行わないため、為替の動きの影響を受けます。2846は為替ヘッジで、その影響を小さくしようとします。為替ヘッジとは、外貨建ての資産(ドルなど外国の通貨で値段が決まる資産)を持つときに、為替相場の変動による影響を小さくする手法です。円で見た値動きに、ドルと円の為替の動きがどれだけ入るかが異なります。

分配は1546が年1回、2846が年2回です。1回に買う最低の金額にも大きな違いがあり、信託報酬率は同じです。

項目 1546 2846
運用会社 野村アセットマネジメント 野村アセットマネジメント
もとにする指数 ダウ・ジョーンズ工業株30種平均株価(NYダウ)を円に換算したもの ダウ・ジョーンズ工業株30種平均株価(NYダウ)に、円に対して為替ヘッジを行った指数
為替ヘッジ 原則として行わない 原則として行い、為替変動リスクの低減を図る
信託報酬(年率・税込) 0.33% 0.33%
分配の回数 年1回(8月10日) 年2回(2月10日・8月10日)
売買単位 1口 1口
1回に買う最低の金額の目安(2026年10月20日の終値) 80,140円 2,550円
NISA 成長投資枠の対象 成長投資枠の対象

表に出てくる言葉の意味は、次のとおりです。

  • 運用会社:ファンドの運用の指図を行う会社です。
  • 円に換算:ドルで計算される指数を、円に直した値で見ることです。
  • 信託報酬:投資信託の運用や管理の対価として、投資信託が持つ資産から支払われる費用です。
  • 分配:運用で得た収益を、持っている口数(投資信託を持つ単位の数)に応じて投資家へ渡すことです。
  • 売買単位:銘柄ごとに決められた、売買するときの数量の単位です。売買は、この単位の整数倍で行います。
  • 終値:その日の最後に取引された値段です。
  • NISAの成長投資枠の対象:成長投資枠で買える商品という意味です。

違いは、為替ヘッジ、分配の回数、1回に買う最低の金額にあります。運用会社、信託報酬率、売買単位、NISAの扱いは共通しています。

1546と2846は、為替の扱いがどう違いますか

1546は為替の動きの影響を受け、2846は為替ヘッジでその影響を小さくするように運用され、持っている株式の上位10銘柄は同じです。

どちらも、米国の最大手企業30社の株価の動きを示すダウ・ジョーンズ工業株30種平均株価をもとにしています。1546がもとにするのは、その指数を円に換算したものです。2846の商品ページは、もとにする指数を「ダウ・ジョーンズ工業株30種平均株価について為替変動の影響を低減するために対円で為替ヘッジを行なった指数です」と説明しています。対円とは、円に対して、という意味です。

日本取引所グループ(JPX)の資料によると、東証のETFはすべて円建てで、円で売買されます。そのため、外貨建ての資産に投資するETFでは、指数の動きに加え、現地通貨と円の為替の動きも勘案する必要があるとしています。

例えば、1ドルが100円のときに投資したドル建ての資産は、資産の価格が変わらなくても、1ドルが110円のドル高・円安になると、円に直したときに為替の動きによる利益(為替差益)が出ます。反対に、1ドルが90円のドル安・円高になると、円に直したときに為替の動きによる損失(為替差損)が出ます。

為替ヘッジでは、為替予約取引(外貨を売って日本円を買う取引)などを使います。これにより、円で見た投資成果が、為替の動きの影響を小さくした値動きになることを期待できます。ただし、為替の動きの影響を完全になくせるわけではありません。

1546の交付目論見書(ファンドの内容を説明する書類)には、「外貨建資産については、原則として為替ヘッジを行ないません。」とあります。このため、組み入れた外貨建ての資産は為替変動の影響を受けます。

2846は、外貨建ての資産について、原則として為替ヘッジにより為替変動リスクの低減を図ります。為替変動リスク(為替リスク)は、外貨建ての資産に投資することで、為替相場の変動を受けるリスクです。

月次レポートは、運用内容を月ごとにまとめた資料です。そこにある実質外貨比率は、為替予約などを含めた、実質的な外貨の比率です。

2026年9月30日の実質外貨比率は、1546が99.9%、2846が0.3%でした。1546は資産のほぼすべてが為替の動きの影響を受ける形で、2846は為替予約などを含めて見た実質外貨比率を低くしている形です。

2846の交付目論見書によると、円の金利がヘッジする通貨の金利より低い場合、その差に当たるヘッジコストがかかります。基準価額は、日々算出される投資信託の価額です。ヘッジコストは、この基準価額を動かす要因です。

JPXの2846の銘柄詳細資料も、対象指数が為替ヘッジに伴う金利の差の影響を受けるとしています。為替や金利の動き方によっては、その影響が予想以上に大きくなる場合があります。2846は、為替の動きの影響を小さくする代わりに、為替ヘッジに伴う金利の差の影響を受けます。

2026年9月30日に資産のうち株式が占めた比率は、1546が99.1%、2846が95.3%でした。

同じ月次レポートで、ファンドが持つ株式を比率の高い順に並べた組入上位10銘柄は、2本で銘柄名と並び順が同じです。それぞれの銘柄が占める比率は少しずつ異なります。上位の株の顔ぶれは同じで、為替の扱いに違いがあります。

参照:野村アセットマネジメント NEXT FUNDS「1546 NF・米国株NYダウヘッジ無ETF」商品ページ(基準日 2026年10月20日)、野村アセットマネジメント「NEXT FUNDS ダウ・ジョーンズ工業株30種平均株価(為替ヘッジなし)連動型上場投信」月次レポート(2026年9月30日)、野村アセットマネジメント「NEXT FUNDS ダウ・ジョーンズ工業株30種平均株価(為替ヘッジなし)連動型上場投信」投資信託説明書(交付目論見書)(使用開始日 2026年4月29日)、野村アセットマネジメント NEXT FUNDS「2846 NF・米国株NYダウヘッジ有ETF」商品ページ(基準日 2026年10月20日)、野村アセットマネジメント「NEXT FUNDS ダウ・ジョーンズ工業株30種平均株価(為替ヘッジあり)連動型上場投信」月次レポート(2026年9月30日)、野村アセットマネジメント「NEXT FUNDS ダウ・ジョーンズ工業株30種平均株価(為替ヘッジあり)連動型上場投信」投資信託説明書(交付目論見書)(使用開始日 2026年4月29日)、JPX「2846」銘柄詳細資料(2026年2月27日現在)、JPX「為替ヘッジ指標」(2026年10月21日取得)

1546の実質外貨比率

99.9%

2026年9月30日の月次レポート

2846の実質外貨比率

0.3%

2026年9月30日の月次レポート

1546を1回に買う最低の金額の目安

80,140円

2026年10月20日の終値・1口

2846を1回に買う最低の金額の目安

2,550円

2026年10月20日の終値・1口

分配の回数、費用、いくらから買えるか、NISAの扱いは、どう違いますか

分配は1546が年1回、2846が年2回で、1回に買う最低の金額も大きく違い、信託報酬率とNISAの扱いは同じです。

分配はいつ、何回ありますか

分配金は、運用で得た収益を、持っている口数に応じて決算ごとに投資家へ渡すお金です。決算日は、損益などが確定する日です。1546は毎年8月10日の年1回、2846は毎年2月10日と8月10日の年2回、分配を行います。

2本とも、分配金は、ファンドが受け取る配当などの収益(配当等収益)から経費を引いた全額を分配するのが原則です。分配金がゼロになることもあり、売買益が出ても分配しません。将来の分配金は保証されません。

直近の分配金は次のとおりです。どちらも100口あたりの金額ですが、1口の値段が大きく違うため、表の金額をそのまま比べることはできません。

銘柄 決算日 分配金(100口あたり)
1546 2026年8月10日 75,600円
1546 2025年8月10日 77,100円
1546 2024年8月10日 68,700円
1546 2023年8月10日 79,100円
2846 2026年8月10日 1,000円
2846 2026年2月10日 1,200円
2846 2025年8月10日 1,440円
2846 2025年2月10日 1,470円

費用(信託報酬)はどう違いますか

運用管理費用(信託報酬)は、投資信託の運用や管理の対価として、投資信託が持つ資産から支払われる費用です。

信託報酬率(年率・税込)は、どちらも0.33%です。交付目論見書では、どちらも年0.33%(税抜年0.30%)以内とされています。

仮に100万円相当の状態が1年間変わらないとして単純計算すると、信託報酬が年0.33%なら3,300円にあたります。これは信託報酬率の部分だけを金額に置き換えた仮の例で、どちらも率は同じなので、この仮の条件では同じ額になります。実際の信託報酬は、日々変わるファンドの資産の大きさ(純資産総額)をもとに計算されます。投資家が別に支払う費用ではなく、ファンドの財産から支払われます。

交付目論見書では、信託報酬の総額は、この率で計算した額に、ファンドが持つ有価証券を貸し付けた場合の品貸料(貸し付けで受け取る料金)に応じた額を加えたものです。2846の交付目論見書には、上場投資信託証券(証券取引所に上場する投資信託)に投資する場合は、信託報酬に加え、その上場投資信託証券に関連する費用がかかるとも書かれています。

いくらから買えますか

ETFは、銘柄ごとに決められた売買単位の整数倍で売買します。どちらも1口から買えます。

1546の2026年10月20日の終値は80,140円で、1口から買えるので、1回に買う最低の金額の目安も80,140円です。

2846の同じ日の終値は2,550円で、1回に買う最低の金額の目安も2,550円です。値段は日々変わるため、ここで示した最低の金額は、その日の終値で計算した目安です。

ファンドの大きさとNISAの扱いは

純資産総額は、ファンドが持つ資産の時価から、運用に必要な費用などを差し引いた、ファンド全体の大きさです。2026年10月20日の純資産総額は、1546が250.6億円、2846が146.1億円でした。

JPXの銘柄詳細資料(2026年2月27日現在)では、どちらもNISAの成長投資枠の対象です。資産運用業協会の成長投資枠対象商品リスト(最新の更新日は2026年10月19日)にも2本とも載っていて、つみたて投資枠はどちらも対象外です。

参照:野村アセットマネジメント NEXT FUNDS「1546 NF・米国株NYダウヘッジ無ETF」商品ページ(基準日 2026年10月20日)、野村アセットマネジメント「NEXT FUNDS ダウ・ジョーンズ工業株30種平均株価(為替ヘッジなし)連動型上場投信」投資信託説明書(交付目論見書)(使用開始日 2026年4月29日)、野村アセットマネジメント NEXT FUNDS「2846 NF・米国株NYダウヘッジ有ETF」商品ページ(基準日 2026年10月20日)、野村アセットマネジメント「NEXT FUNDS ダウ・ジョーンズ工業株30種平均株価(為替ヘッジあり)連動型上場投信」投資信託説明書(交付目論見書)(使用開始日 2026年4月29日)、JPX「1546」銘柄詳細資料(2026年2月27日現在)、JPX「2846」銘柄詳細資料(2026年2月27日現在)、資産運用業協会「成長投資枠対象商品リスト(上場ファンド)」(リスト更新日の最新 2026年10月19日・2026年10月21日取得)

まとめ

2本は、為替の扱い、分配の回数、1回に買う最低の金額が異なり、信託報酬率とNISAの扱いは共通しています。

  • 1546は為替ヘッジを原則行わず、2846は為替ヘッジで為替変動リスクの低減を図ります。
  • 分配は1546が年1回、2846が年2回で、信託報酬率はどちらも0.33%です。
  • 1回に買う最低の金額の目安は、2026年10月20日の終値で80,140円と2,550円で、どちらもNISAの成長投資枠の対象です。

参照:野村アセットマネジメント NEXT FUNDS「1546 NF・米国株NYダウヘッジ無ETF」商品ページ(基準日 2026年10月20日)、野村アセットマネジメント「NEXT FUNDS ダウ・ジョーンズ工業株30種平均株価(為替ヘッジなし)連動型上場投信」月次レポート(2026年9月30日)、野村アセットマネジメント「NEXT FUNDS ダウ・ジョーンズ工業株30種平均株価(為替ヘッジなし)連動型上場投信」投資信託説明書(交付目論見書)(使用開始日 2026年4月29日)、野村アセットマネジメント NEXT FUNDS「2846 NF・米国株NYダウヘッジ有ETF」商品ページ(基準日 2026年10月20日)、野村アセットマネジメント「NEXT FUNDS ダウ・ジョーンズ工業株30種平均株価(為替ヘッジあり)連動型上場投信」月次レポート(2026年9月30日)、野村アセットマネジメント「NEXT FUNDS ダウ・ジョーンズ工業株30種平均株価(為替ヘッジあり)連動型上場投信」投資信託説明書(交付目論見書)(使用開始日 2026年4月29日)、JPX「1546」銘柄詳細資料(2026年2月27日現在)、JPX「2846」銘柄詳細資料(2026年2月27日現在)、資産運用業協会「成長投資枠対象商品リスト(上場ファンド)」(リスト更新日の最新 2026年10月19日・2026年10月21日取得)

2本を円で見た値動きの違いには、何が入りますか

2本を円で見た値動きを比べると、作りの違いとして、為替の動きの影響の受け方と、2846の為替ヘッジに伴う金利の差の影響が入ります。

組入上位10銘柄の顔ぶれと並び順まで同じなのに、愛称の『ヘッジ無』と『ヘッジ有』の違いが、円で見た値動きの中身を分けていることに、名前の短い印の重さを感じました。

ここからは、この記事で確かめた資料から、そのまま導ける範囲の整理です。どちらを選ぶかを決めるものではありません。

  • どちらも同じダウ・ジョーンズ工業株30種平均株価をもとにした指数への連動を目指し、組入上位10銘柄の銘柄名と並び順も、信託報酬率0.33%も同じです。
  • 1546は為替ヘッジを原則行わないため、為替の動きの影響を受けます。
  • 2846は為替ヘッジで為替変動リスクの低減を図り、為替ヘッジに伴って金利の差の影響を受けます。

これらを並べると、2本を円で見た値動きの違いには、作りの違いとして、為替の動きの影響の受け方と、2846の為替ヘッジに伴う金利の差の影響が入ります。実際の値動きの差を、この2点だけで説明するものではありません。

参照:野村アセットマネジメント NEXT FUNDS「1546 NF・米国株NYダウヘッジ無ETF」商品ページ(基準日 2026年10月20日)、野村アセットマネジメント「NEXT FUNDS ダウ・ジョーンズ工業株30種平均株価(為替ヘッジなし)連動型上場投信」月次レポート(2026年9月30日)、野村アセットマネジメント「NEXT FUNDS ダウ・ジョーンズ工業株30種平均株価(為替ヘッジなし)連動型上場投信」投資信託説明書(交付目論見書)(使用開始日 2026年4月29日)、野村アセットマネジメント NEXT FUNDS「2846 NF・米国株NYダウヘッジ有ETF」商品ページ(基準日 2026年10月20日)、野村アセットマネジメント「NEXT FUNDS ダウ・ジョーンズ工業株30種平均株価(為替ヘッジあり)連動型上場投信」月次レポート(2026年9月30日)、野村アセットマネジメント「NEXT FUNDS ダウ・ジョーンズ工業株30種平均株価(為替ヘッジあり)連動型上場投信」投資信託説明書(交付目論見書)(使用開始日 2026年4月29日)、JPX「2846」銘柄詳細資料(2026年2月27日現在)

この記事で言えないこと

  • 2846のヘッジコストがいまどれくらいかは書いていません。ヘッジコストそのものを率や金額で示した値が、資料に載っていないためです。
  • 2本を円で見た値動きの差が、これからどう動くかは書いていません。為替や金利の動きで変わり、資料に見通しが載っていないためです。
  • 組入銘柄の数は書いていません。月次レポートの銘柄数と、指数の社数の違いを、資料で説明できないためです。

数値の基準日

2本の商品ページ(終値・純資産総額・分配金の履歴)
2026年10月20日
2本の月次レポート(実質外貨比率・株式の比率・組入上位10銘柄)
2026年9月30日
2本の交付目論見書(使用開始日)
2026年4月29日
JPX 銘柄詳細資料(2本)
2026年2月27日
資産運用業協会の成長投資枠対象商品リスト(更新日)
2026年10月19日
JPX「為替ヘッジ指標」、JPX・資産運用業協会の用語集(取得日)
2026年10月21日

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出典

Sho
Sho

業務系SEとして長年

計画・リスク管理・数値設計を軸に、
ETFの情報整理から投資判断までをテンプレ化・自動化してきた。

新NISAの時代だからこそ、
感情よりも「仕組み」で迷わない投資を。

—— 焦らず、ブレず、仕組みで勝つ。

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※本記事は一般的な情報提供を目的としています。投資判断はご自身の責任で行ってください。
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