東証の日本国債ETFは何本あるか|JPXの債券の一覧にある12本を、年限と運用の仕方で並べる

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itcareer40.jp比べて選ぶ日本国債ETF

日本国債のETFは、どれも国債の指数に連動する同じような商品ではありません。JPXの銘柄一覧で債券に分類される日本国債ETFは12本あり、年限は1年未満のものから、20年超や約27〜30年のものまで分かれています。半分の6本は対象指標(連動をめざす指数)のないアクティブ運用型です。そのうち5本は、残存年限ごとの投資金額が同額程度となることをめざす「ラダー型運用」です。

コード 名称 年限(残存期間) 運用 信託報酬(税込) 決算 売買単位
570A iシェアーズ 日本国債0-1年 ETF 1年未満 指数連動 0.077% 年4回 10口
571A iシェアーズ 日本国債1-3年 ETF 1年以上3年未満 指数連動 0.077% 年4回 10口
493A One ETF 日本国債 1-3年 約1〜3年 アクティブ(ラダー型) 0.0825% 年2回 10口
572A iシェアーズ 日本国債3-7年 ETF 3年以上7年未満 指数連動 0.077% 年4回 10口
494A One ETF 日本国債 3-7年 約3〜7年 アクティブ(ラダー型) 0.0825% 年2回 10口
2561 iシェアーズ・コア 日本国債 ETF 償還残存期間1年以上 指数連動 0.066% 年4回 1口
236A iシェアーズ 日本国債7-10年 ETF 7年以上10年未満 指数連動 0.066% 年4回 10口
495A One ETF 日本国債 7-10年 約7〜10年 アクティブ(ラダー型) 0.0825% 年2回 10口
492A One ETF 日本国債 高クーポン(平均残存10年未満) 加重平均残存期間10年未満 アクティブ(高クーポン) 0.1045% 年4回 10口
496A One ETF 日本国債 17-20年 約17〜20年 アクティブ(ラダー型) 0.0825% 年2回 10口
573A iシェアーズ 日本国債20年超 ETF 20年超 指数連動 0.077% 年4回 10口
611A One ETF 日本国債 27-30年 約27〜30年 アクティブ(ラダー型) 0.1045%以内 年2回 10口

同じ日本国債ETFでも、投資対象とする国債の残存期間、運用の仕方、信託報酬、決算回数が異なります。1年以上3年未満など、年限が重なる商品もあります。

JPXの債券の一覧にある日本国債ETF

12本

2026年10月8日取得

対象指標のないアクティブ運用型(One ETF)

6本

492A〜496A・611A

信託報酬(税込)のいちばん低い2本

0.066%

2561・236A

ラダー型でいちばん長い年限(611A)

約27〜30年

指数に連動する6本:iシェアーズ

iシェアーズの日本国債ETFは6本あり、いずれもFTSEの日本国債指数に連動する商品です。

管理会社はブラックロック・ジャパンです。2561・236A・570A・571A・572A・573Aが該当します。年限を区切った指数のほか、残存期間1年以上の日本国債を対象とする指数もあります。

2561が連動するFTSE日本国債インデックスは、『日本銀行保有分および財務省償還分を除いた、償還残存期間1年以上の日本国債を時価総額で加重平均した日本国債市場の値動きを表す債券インデックス』です。特定の短い年限だけに区切った指数ではありません。

ほかのETFは、残存期間を区切った指数に連動します。570Aは1年未満、571Aは1年以上3年未満、572Aは3年以上7年未満、236Aは7年以上10年未満、573Aは20年を超える日本国債の指数です。ETFの名称にある年限と、連動する指数の対象期間が対応しています。

信託報酬(税込)は2561・236Aが0.066%、570A〜573Aが0.077%です。分配金支払基準日は共通で、毎年1月11日、4月11日、7月11日、10月11日の年4回です。

参照:日本取引所グループ 銘柄詳細資料 2561・236A・570A・571A・572A・573A(2026年10月8日取得)

アクティブ運用の6本:One ETF

One ETFの日本国債ETFは6本あり、対象指標を持たないアクティブ運用型です。

管理会社はアセットマネジメントOneです。492A〜496A・611Aが該当し、JPXの銘柄一覧にも『アクティブ運用型』と記載されています。iシェアーズとは異なり、連動対象となる指数を設けていません。

493A〜496A・611Aの5本は、ラダー型運用です。資料では『残存年限毎の投資金額が同額程度となることをめざして運用を行います』と説明しています。493A〜496Aは約1〜3年、約3〜7年、約7〜10年、約17〜20年の債券を対象とします。611Aは約27〜30年の日本国債が対象です。

残る492Aは、ラダー型とは異なる運用です。日本10年国債の直近発行銘柄より高いクーポンの獲得をめざしながら、組入債券の加重平均残存期間が10年未満となるよう運用します。

信託報酬(税込)は493A〜496Aが0.0825%、492Aが0.1045%、611Aが0.1045%以内です。ラダー型5本の分配金支払基準日は、3月20日と9月20日の年2回です。492Aは3月・6月・9月・12月の各20日で、年4回です。

参照:日本取引所グループ 銘柄詳細資料 492A・493A・494A・495A・496A・611A(2026年10月8日取得)

同じ年限に2本ある組み合わせ:1-3年・3-7年・7-10年

1-3年、3-7年、7-10年には、指数連動型とラダー型のETFがそれぞれ1本ずつあります。

1-3年は571Aと493A、3-7年は572Aと494A、7-10年は236Aと495Aです。iシェアーズは残存期間を区切ったFTSEの指数に連動します。One ETFは、残存年限ごとの投資金額が同額程度となることをめざすラダー型で運用します。

信託報酬(税込)も一致しません。1-3年と3-7年のiシェアーズは0.077%、7-10年の236Aは0.066%です。一方、対応するOne ETFの493A・494A・495Aはいずれも0.0825%です。

決算回数にも違いがあります。iシェアーズは年4回、One ETFのラダー型は年2回です。同じ年限に分類される商品でも、運用の仕方、信託報酬、分配金支払基準日を分けて比較できます。

それ以外の0-1年(570A)、17-20年(496A)、20年超(573A)、27-30年(611A)には、同じ年限の組み合わせがありません。611Aの約27〜30年は573Aの20年超の範囲に入りますが、年限の区切り方は異なります。残存期間1年以上を対象とする2561と、高クーポンをめざす492Aも、対応する同一年限の商品はありません。

参照:日本取引所グループ 銘柄詳細資料 2561・236A・570A・571A・572A・573A・492A・493A・494A・495A・496A・611A(2026年10月8日取得)

上場日・売買単位・NISA

12本すべてにJPXのNISA対象銘柄の印があり、売買単位は2561だけが1口、ほかの11本は10口です。

上場日にも違いがあります。236Aは2024年8月28日、492A〜496Aは2026年1月20日、570A〜573Aは2026年5月27日、611Aは2026年7月31日です。2561は、JPXの2022〜2026年の新規上場銘柄の一覧に掲載されておらず、2022年より前の上場です。

売買単位は、2561が1口単位、それ以外の11本が10口単位です。また、JPXのETF銘柄一覧にある『NISA対象銘柄』の欄には、12本すべてに●が付いています。

資料の日付には注意点もあります。570A〜573Aの銘柄詳細資料は2026年4月22日現在、611Aは2026年7月10日現在のものです。いずれも上場前に作成されているため、資料上の上場日は『(予定)』のままです。JPXの新規上場銘柄一覧には、実際の上場日が掲載されています。

参照:日本取引所グループ「銘柄一覧(ETF)」債券(2026年10月8日取得)、日本取引所グループ「新規上場銘柄(年間)」(ETF・2022年〜2026年)(2026年10月8日取得)、日本取引所グループ 銘柄詳細資料 2561・236A・570A・571A・572A・573A・492A・493A・494A・495A・496A・611A(2026年10月8日取得)

12本に入れなかったETF:612Aと、ほかの例

東証上場銘柄一覧(2026年9月30日)で名称に日本国債が入るETFは13本あり、そのうち612Aだけが債券の一覧の外にあります。

612Aは、One ETF 日本国債先物逆連動指数です。名称に日本国債が入っていますが、JPXでは債券の一覧ではなく『銘柄一覧(レバレッジ型・インバース型商品)』に載っています。対象指標のSolactive 日本国債先物逆連動指数は、長期国債先物の前日比の値動きのマイナス1倍として、日々計算される指数です。

JPXの債券カテゴリーには、日本国債に関連する商品や国内債券を対象とするETFもあり、今回の12本とは分けています。次の3本はその例です。

2510は、NOMURA-BPI総合に連動する国内債券のETFです。名称はNEXT FUNDS 国内債券・NOMURA‐BPI総合連動型上場投信で、日本国債という名称のETFとは区別されます。

488Aは、iシェアーズ 円高フォーカス ETFです。連動する指数はFTSE円ドルロング日本国債0-1年(含短国)インデックスです。指数の名前には日本国債が入っていますが、商品名に『日本国債』は入っていません。

502Aは、グローバルX 超短期円建て債券 ETFで、アクティブ運用型です。

今回の12本は、JPXの債券カテゴリーで名称に『日本国債』が入る商品を集計したもので、612Aとこの3本は含めていません。

日本国債のETFは数本だと思っていましたが、並べてみると12本あり、半分がアクティブ運用でした。同じ1-3年でも、指数に連動するものと、残存年限ごとの投資金額を同額程度にしようとするものがあるのは、資料を見比べて初めて知りました。

参照:日本取引所グループ「銘柄一覧(ETF)」債券(2026年10月8日取得)、日本取引所グループ「銘柄一覧(レバレッジ型・インバース型商品)」(2026年10月8日取得)、日本取引所グループ 銘柄詳細資料 612A(2026年10月8日取得)、日本取引所グループ「東証上場銘柄一覧」(2026年9月30日)

同じ年限で比べて言えること

同じ年限に分類されるETFでも、指数連動型とラダー型では、運用の仕方、信託報酬(税込)、決算回数が異なります。

ここからは、この記事で並べた資料の記載から、そのまま導ける範囲の推論です。値動きや利回りを比べたものではありません。

1-3年・3-7年・7-10年には、指数に連動するiシェアーズと、ラダー型のOne ETFが1本ずつあります。信託報酬(税込)は、iシェアーズが0.077%(7-10年の236Aは0.066%)、One ETFが0.0825%です。決算もiシェアーズが年4回、One ETFのラダー型が年2回となっています。

この比較から、年限の区分が同じでも、商品としての条件は同じではないことが分かります。同じ年限を基準に並べる場合でも、指数に連動するか、ラダー型で運用するか、信託報酬(税込)、決算回数という項目は、それぞれ区別できます。

参照:日本取引所グループ 銘柄詳細資料 571A・572A・236A・493A・494A・495A(2026年10月8日取得)

この記事で言えないこと

  • 利回り・純資産・分配金の額は書いていません。この記事は、年限・運用の仕方・信託報酬・決算の回数・売買単位を並べることに絞ったためです。
  • 年限ごとの値動きの違いは比べていません。12本のうち10本が2026年に上場しており、同じ期間でそろえて比べられる実績がまだ短いためです。
  • 2561の上場日は書いていません。この記事で見たJPXの新規上場銘柄の一覧は2022年からで、それより前の上場日を確かめていないためです。

数値の基準日

JPXの銘柄一覧・新規上場銘柄の一覧・銘柄詳細資料(取得日)
2026年10月8日取得
570A〜573A の銘柄詳細資料の基準日
2026年4月22日現在
611A の銘柄詳細資料の基準日
2026年7月10日現在
上場済みの確かめ(東証上場銘柄一覧)
2026年9月30日

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出典

Sho
Sho

業務系SEとして長年

計画・リスク管理・数値設計を軸に、
ETFの情報整理から投資判断までをテンプレ化・自動化してきた。

新NISAの時代だからこそ、
感情よりも「仕組み」で迷わない投資を。

—— 焦らず、ブレず、仕組みで勝つ。

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※本記事は一般的な情報提供を目的としています。投資判断はご自身の責任で行ってください。
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