2085と2011の違い|アクティブ運用の日本高配当株ETF2本を、銘柄の選び方・持つ銘柄の数・分配の回数で比べる

本ページはプロモーション(広告)を含みます。

itcareer40.jp比べて選ぶ2085・2011

2085と2011はどちらも指数に連動しない日本の高配当株のETFで、銘柄の選び方と、持つ銘柄の数が違います。

日本の高配当株のETF(証券取引所に上場する投資信託)を探すと、対象指標が「なし」の銘柄があります。この記事では、そのうち2085と2011を比べます。どちらもアクティブ運用型(連動する指標が無く、運用会社などが銘柄や配分を選ぶ型)です。

2011は2026年10月20日に、名前が「SMBC Prime 日本高配当株式ETF」へ変わりました。それまでの名前は「SMDAM Active ETF 日本高配当株式」です。資料により名前は違いますが、運用方針や費用の率などは変わりません。

2026年9月30日に持っていた銘柄は、2085が35、2011が102でした。2本とも東京証券取引所に上場し、NISAの成長投資枠の対象で、売買単位も10口です。違うところは、次の表のとおりです。

項目 2085 2011
銘柄名 MAXIS高配当日本株アクティブ上場投信 SMBC Prime 日本高配当株式ETF
運用会社 三菱UFJアセットマネジメント 三井住友DSアセットマネジメント
選ぶ範囲 東京証券取引所の大型株・中型株 主に東京証券取引所の上場株式
候補の絞り方 予想配当利回りの上位銘柄 予想配当利回りがTOPIXの市場平均を上回る銘柄
銘柄ごとに見ること 配当動向や信用リスク 業績・財務・配当を続ける余力などを1社ずつ調べる
組入銘柄数(2026年9月30日) 35銘柄 102銘柄
上位1銘柄の比率(同) 5.9% 3.8%
決算と分配 年4回(1・4・7・10月の各10日) 年2回(5月と11月の20日)
信託報酬(税込) 年率0.4125%以内 年0.583%以内+株を貸し出した場合は品貸料の55.0%以内
上場 2023年9月7日 2023年11月29日(上場開始来の起点)

2085は予想配当利回りの上位から、2011は平均を上回る中から調べて選びます

2085は大型株・中型株から予想配当利回りの上位銘柄を選び、2011は予想配当利回りがTOPIXの市場平均を上回る銘柄から、配当を続ける余力などを1社ずつ調べて選びます。

2085の選び方は、次のとおりです。

  • 東京証券取引所の大型株・中型株から選びます。
  • 予想配当利回り(株価に対する予想年間配当金の割合)の上位を選びます。
  • 配当動向や信用リスク(発行企業の経営や財務が悪くなるリスク)を考え、銘柄を絞ります。
  • 銘柄ごとの比率は、流動性(売買のしやすさ)を考えて決めます。
  • 30銘柄以上が基本で、同じ銘柄は10%以下です。

2011は、次の順に候補を絞り込みます。

  • 予想配当性向(予想利益のうち、配当に回す予定の割合)で候補を抜き出します。
  • 予想配当利回りがTOPIX(東証株価指数)の市場平均を上回る銘柄に絞ります。
  • 業績の見通しと安定性、財務の健全さ、配当を続ける余力を調べます。
  • 増配の余地と減配のリスクを、1社ずつ調べる形です。
  • 流動性や業種分散(持つ銘柄の業種が一つに偏らないようにすること)も考えて組み合わせます。

下の図1は、2本が銘柄を選ぶ流れを左右に並べ、2026年9月30日の銘柄数までつないだものです。

2085と2011の銘柄の選び方 2085は東京証券取引所の大型株・中型株から、配当動向や信用リスクを勘案しつつ予想配当利回りの上位銘柄を選び、比率は流動性で決める。30銘柄以上が基本で、2026年9月30日は35銘柄。2011は主に東京証券取引所の上場株式から、予想配当性向で評価して調べる候補を抜き出し、予想配当利回りがTOPIXの市場平均を上回る銘柄に絞り、配当を続ける余力などを1社ずつ調べて選び、流動性や業種分散も考えて組み合わせる。2026年9月30日は102銘柄。 銘柄の選び方(交付目論見書) 2085 東京証券取引所の大型株・中型株 配当動向や信用リスクを勘案しつつ 予想配当利回りの上位銘柄を選ぶ 比率は流動性で決め30銘柄以上が基本 35銘柄(2026年9月30日) 2011 主に東京証券取引所の上場株式 予想配当性向で評価し調べる候補を抜き出す 予想配当利回りがTOPIXの市場平均を上回る 配当を続ける余力などを1社ずつ調べて選ぶ 流動性や業種分散も考えて組み合わせる 102銘柄(2026年9月30日)
図1 2本の銘柄の選び方。2085は予想配当利回りの上位を選び、2011は市場平均を上回る中から1社ずつ調べて選びます。

2085は連動する物差しを置かず、月報も適切な指数はないとしています。2011の月報は、参考指数にTOPIX(配当込み)を載せています。2026年9月30日の月報で、2本の中身を並べると次のとおりです。

  • 組入銘柄数は、2085が35銘柄、2011が102銘柄です。
  • 2085の上位10銘柄は、第一ライフグループの5.9%からインフロニア・ホールディングスの4.9%までです。
  • 2011は、三菱UFJフィナンシャル・グループと三井住友フィナンシャルグループが3.8%、三井住友トラストグループが2.8%です。
  • 2011の4位から10位は、どれも1.5%です。
  • 上位10銘柄に共通するのは日本たばこ産業だけで、2085が5.6%、2011が1.5%です。

下の図2は、組入銘柄数と、上位10銘柄の1本ずつの比率を、棒の長さで並べたものです。

組入銘柄数と上位10銘柄の比率 2026年9月30日の月報。2085は35銘柄で、上位10銘柄の比率は第一ライフグループの5.9%からインフロニア・ホールディングスの4.9%まで。2011は102銘柄で、上位は三菱UFJフィナンシャル・グループと三井住友フィナンシャルグループの3.8%、三井住友トラストグループの2.8%で、4位から10位は1.5%。 組入銘柄数と上位10銘柄の比率(2026年9月30日) 2085(35銘柄) 5.9% 4.9% 2011(102銘柄) 3.8% 2.8% 1.5% 棒1本が1銘柄の比率です。2085は上位10銘柄がどれも4.9〜5.9%、2011は上位1銘柄でも3.8%です。
図2 組入銘柄数と上位10銘柄の比率(2本の月報・2026年9月30日)。2085は35銘柄、2011は102銘柄です。

月報の東証33業種で見ると、上位3業種も2本で違います。

  • 2085:輸送用機器21.9%・建設業13.6%・不動産業10.0%
  • 2011:銀行業12.6%・卸売業11.9%・建設業9.3%

下の図3は、2本の上位3業種と、その比率を並べたものです。2085は輸送用機器、2011は銀行業が上位1業種です。

2085と2011の上位の業種 2026年9月30日の月報。上位3業種は、2085が輸送用機器21.9%・建設業13.6%・不動産業10.0%。2011は銀行業12.6%・卸売業11.9%・建設業9.3%。 上位3業種(東証33業種・2026年9月30日) 2085 輸送用機器 21.9% 建設業 13.6% 不動産業 10.0% 2011 銀行業 12.6% 卸売業 11.9% 建設業 9.3% 業種は東証33業種。比率は純資産総額に対する割合です。
図3 上位の業種。2085は輸送用機器が21.9%、2011は銀行業が12.6%です(2本の月報・2026年9月30日)。

参照:2085の交付目論見書・月次レポート、2011の交付目論見書・マンスリー・レポート、JPXの銘柄詳細資料・上場銘柄一覧(ETF)・アクティブ運用型ETFの説明

持つ銘柄の数が35と102に分かれることは、選び方の決まりとどうつながりますか

資料から言えるのは、2085と2011の中身がそれぞれの選び方の決まりの範囲にあることまでで、35と102に分かれた理由は資料に書かれていません。

ここからは、確かめた資料の記載を並べて言える範囲を整理したもので、2本の優劣や値動きの見通しを示すものではありません。

もとにした事実は、次の4つです。

  • 2085は、予想配当利回りの上位銘柄を選び、30銘柄以上に投資することを基本とします。
  • 2011は、予想配当利回りがTOPIXの市場平均を上回る銘柄から1社ずつ調べ、業種分散も考えて組み合わせます。
  • 2026年9月30日の組入銘柄数は、2085が35銘柄、2011が102銘柄です。
  • 同じ日の上位10銘柄の比率は、2085がどれも4.9〜5.9%、2011は上位1銘柄でも3.8%です。

2085の35銘柄は、30銘柄以上を基本とする決まりの範囲にあります。2011の102銘柄も、市場平均を上回る中から業種分散も考えて組む決まりの範囲にあります。上位銘柄の比率が選び方から決まるとは、資料に書かれていません。

参照:2085の交付目論見書・月次レポート、2011の交付目論見書・マンスリー・レポート

分配の回数と額、費用、大きさはどう違いますか

分配は2085が年4回、2011が年2回です。信託報酬は2085が年率0.4125%以内、2011が年0.583%以内で、2011は株を貸し出した場合に品貸料の55.0%以内も加わります。

分配金(運用で得た収益を、口数に応じて決算ごとに分けるお金)は、どちらも経費などを引いた配当等収益の全額を分けるのが原則です。分配しないこともあり、2011は売買益から分配しません。決算日は次のとおりです。

  • 2085の決算日は、1・4・7・10月の各10日です。
  • 2011の決算日は、5月と11月の20日です。

分配の実績は、100口あたり・税引前で次のとおりです。

  • 2085の2026年1月と4月:140円と1,200円
  • 2085の2026年7月と10月:0円と1,420円
  • 2011の2025年5月と11月:1,190円と1,030円
  • 2011の2026年5月:1,130円

2085は4月と10月が千円台で、1月と7月は200円未満です。下の図4は、2本の分配金の額を決算ごとに並べたものです。

2085と2011の分配金の実績 100口あたり・税引前。2085は2026年1月140円・4月1,200円・7月0円・10月1,420円。2011は2025年5月1,190円・11月1,030円、2026年5月1,130円。どちらも経費などを引いたあとの配当などの収益の全額を分配するのが原則で、額は決算ごとに変わり、出ないこともある。 分配金(100口あたり・税引前) 2085 年4回(1・4・7・10月の各10日) 2026年1月 140円 2026年4月 1,200円 2026年7月 0円 2026年10月 1,420円 2011 年2回(5月と11月の20日) 2025年5月 1,190円 2025年11月 1,030円 2026年5月 1,130円 どちらも、経費などを引いたあとの配当などの収益の全額を分配するのが原則です。額は決算ごとに変わり、出ないこともあります。
図4 分配金の実績(100口あたり・税引前。2085は2026年の4回、2011は2025年5月から2026年5月まで)。2085は4月と10月が千円台、1月と7月が200円未満です。

信託報酬(運用と管理の対価として支払われる費用)は、次のとおりです。

  • 2085:年率0.4125%(税抜0.375%)以内
  • 2011:年0.583%(税抜0.53%)以内
  • 2011は、株を貸し出した場合、その料金(品貸料)の55.0%以内も加わります

総経費率(運用と管理にかかった費用の、1年あたりの割合)は、それぞれの資料の期間の値です。

  • 2085:0.42%(2026年1月11日〜7月10日)
  • 2011:0.59%(2025年11月21日〜2026年5月20日)

期間が違うため、同じ期間の数字としては並べられません。どちらの資料も、この値は参考で、実際に発生した費用の比率とは異なるとしています。下の図5は、信託報酬と総経費率を、2本で上下にそろえて並べたものです。

2085と2011の費用 信託報酬は2085が年率0.4125%以内、2011が年0.583%以内。総経費率は2085が0.42%(2026年1月11日〜7月10日)、2011が0.59%(2025年11月21日〜2026年5月20日)。期間が違うので、同じ期間の数字として並べることはできない。どちらの資料も、値は参考で、実際に発生した費用の比率とは異なるとする。2011は株を貸し出した場合、品貸料の55.0%以内も信託報酬に加わる。 費用(税込) 2085 信託報酬 年率0.4125%以内 総経費率(年率) 0.42% 2026年1月11日〜7月10日 2011 信託報酬 年0.583%以内 +品貸料の55.0%以内 総経費率(年率) 0.59% 2025年11月21日〜2026年5月20日 総経費率は2本で期間が違うので、同じ期間の数字として並べることはできません。どちらの資料も、値は参考で、実際に発生した費用の比率とは異なるとしています。2011は株を貸し出した場合、品貸料の55.0%以内も加わります。
図5 信託報酬と総経費率。2011の信託報酬には、株を貸し出した場合の品貸料の55.0%以内も加わります。総経費率はそれぞれの資料の期間の値で、どちらの資料も参考の値としています。

2026年9月30日の純資産総額(費用などを差し引いた、ETF全体の大きさ)は、2085が109.56億円、2011が約29.63億円です。

基準価額(毎日計算される、1口あたりの資産の価値)は、2本とも100口あたりで表示されます。売買単位10口の基準価額での金額は、2085が約7,846.7円、2011が約8,612.7円です。

実際の売買は取引所の値段で行い、基準価額とは一致しないことがあります。下の図6は、純資産総額と、売買単位10口の金額を並べたものです。

2085と2011の大きさと10口の金額 2026年9月30日の月報。純資産総額は2085が109.56億円、2011が約29.63億円。売買単位は2本とも10口で、基準価額での金額は2085が約7,846.7円、2011が約8,612.7円。実際の売買は取引所の値段で、基準価額とは一致しないことがある。 大きさと1回の売買の目安(2026年9月30日) 2085 純資産総額 109.56億円 10口の基準価額での金額 約7,846.7円 2011 純資産総額 約29.63億円 10口の基準価額での金額 約8,612.7円 売買単位は2本とも10口です。実際の売買は取引所の値段で、基準価額とは一致しないことがあります。
図6 純資産総額と、売買単位10口の基準価額での金額(2本の月報・2026年9月30日)。

同じ日本の高配当株を選ぶアクティブ運用でも、持つ銘柄が35と102まで分かれることは、2本の月報の組入銘柄数を並べるまで気づきませんでした。

参照:2085の交付目論見書・月次レポート・分配のお知らせ・総経費率、2011の交付目論見書・マンスリー・レポート・総経費率、JPXの受益権口数の資料

まとめ:2085と2011の違いを3行で

  • 2085は予想配当利回りの上位から選び、2026年9月30日は35銘柄で、分配は年4回です。
  • 2011は平均を上回る中から1社ずつ調べて選び、同じ日は102銘柄で、分配は年2回です。
  • 信託報酬は2085が年率0.4125%以内、2011が年0.583%以内で、2011は株を貸し出した場合に品貸料の55.0%以内も加わります。

この記事で言えないこと

  • 予想配当利回りの値は載せていません。2本の月報で、計算のもとになるデータが違うためです。
  • 総経費率は同じ期間で比べていません。2本の資料の計算期間が違い、どちらも参考の値としているためです。
  • この先の分配金の額は書いていません。どちらの資料も、分配金の支払いと額を保証しないと書いているためです。

数値の基準日

2本の月報(中身・純資産総額・基準価額・分配の実績)
2026年9月30日
2085の交付目論見書(使用開始日)
2026年10月10日
2011の交付目論見書(使用開始日・名称変更日)
2026年10月20日
2085の分配のお知らせ(2026年10月の決算)
2026年10月13日
JPXの受益権口数・東証上場銘柄一覧
2026年9月30日
JPX・用語集のページ(取得日)
2026年10月27日

次に読む

出典

Sho
Sho

業務系SEとして、長年システムを作ってきました。

ETFを買う前に、目論見書と月次レポートを毎回読みます。元の仕様を見ないと気が済まないからです。

このサイトでは、運用会社やJPXの資料で数字を確かめて、ETFの違いを書いています。特定の銘柄の売買は勧めていません。

Shoをフォローする
※本記事は一般的な情報提供を目的としています。投資判断はご自身の責任で行ってください。
比べて選ぶETF銘柄ガイド日本ETF|高配当