2026年9月時点、東証のS&P500ヘッジあり7本で信託報酬が5.45倍ちがう

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itcareer40.jp東証のS&P500為替ヘッジあり

S&P500に為替ヘッジありで投資したいとき、東証には7本の選択肢があります。7本ともS&P500に連動していて、7本ともNISAの成長投資枠の対象です。

まず目につくのは信託報酬です。いちばん安い450Aが年0.03025%、いちばん高い2521が年0.165%で、どちらもS&P500の為替ヘッジありですが、5.45倍ひらいています。100万円を1年持つと、差は1,347.5円です。どちらも税込の信託報酬です。

為替ヘッジありのS&P500は7本あります

日本取引所グループの上場ETF一覧から、S&P500に連動して名称に「為替ヘッジあり」と付くものを数えると7本でした。配当貴族や除く金融のような派生指数は外しています。

コード名称信託報酬(税込)純資産総額(2026年9月30日)売買単位
450Aステート・ストリート・スパイダー S&P500® ETF(為替ヘッジあり)0.03025%127億円10口
2086NZAM 上場投信 S&P500(為替ヘッジあり)0.077%120億円1口
2248iFreeETF S&P500(為替ヘッジあり)0.077%298億円1口
2563iシェアーズ S&P 500 米国株 ETF(為替ヘッジあり)0.077%749億円(8月31日)10口
2630MAXIS米国株式(S&P500)上場投信(為替ヘッジあり)0.077%379億円1口
2634NEXT FUNDS S&P 500 指数(為替ヘッジあり)連動型上場投信0.077%415億円1口
2521上場インデックスファンド米国株式(S&P500)為替ヘッジあり0.165%438億円1口

7本のうち5本が0.077%で並んでいます。離れているのは、下に1本と上に1本だけです。

参照:日本取引所グループ 銘柄一覧(ETF)/同 銘柄詳細資料/各運用会社の資料(純資産総額)

為替ヘッジあり

7本

東証・2026年9月17日に確認

いちばん安い

0.03025%

450A・税込

いちばん高い

0.165%

2521・税込

信託報酬は年0.03025%から年0.165%までひらいています

為替ヘッジありのS&P500 ETF 7本の信託報酬。450Aが0.03025%で最も安く、2521が0.165%で最も高い 横棒グラフ。為替ヘッジありのS&P500 ETF 7本の信託報酬。450Aが0.03025パーセント。2086と2248と2563と2630と2634が0.077パーセント。2521が0.165パーセント。最も安い450Aと最も高い2521で5.45倍の差がある 為替ヘッジありのS&P500 ETF 7本の信託報酬(税込) 450A 0.03025 2086 0.077 2248 0.077 2563 0.077 2630 0.077 2634 0.077 2521 0.165 単位は%(年・税込)。JPX 銘柄詳細資料(2026年9月17日に確認)

いちばん安い450Aと、いちばん高い2521の差は0.13475ポイントです。率でみると5.45倍になります。

100万円を1年持ったとして単純に計算すると、信託報酬は450Aが302.5円、2521が1,650円です。差は1,347.5円です。実際は日々の純資産総額にかかるので、残高が動けば金額も動きます。

ETF の信託報酬がいつ計上され、いつファンドから支払われるかは、「ETFの信託報酬は、いつ、どうやって引かれているのか|目論見書の「日々計上」と支払いの時期を読む」で、3本の交付目論見書をもとに読みました。

参照:日本取引所グループ 銘柄詳細資料

関連記事:東証のETF(上場前の3本を除いた450本)の信託報酬を、JPXの銘柄一覧に書かれた値で帯ごとに数えた記事は450本を数えると、信託報酬は0.1%台が142本でいちばん多い|東証のETFをJPXの一覧で並べたです。

同じ運用会社でくらべると、信託報酬はほとんど変わりません

「為替ヘッジありは費用が高い」と言われることがあります。同じ運用会社のヘッジあり・ヘッジなしを並べると、資料に載っている料率で見るかぎり、そこまでの差はありませんでした。

運用会社ヘッジありヘッジなし差
ステート・ストリート450A 0.03025%449A 0.03025%0.000pt
大和アセットマネジメント2248 0.077%2247 0.077%0.000pt
アモーヴァ・アセットマネジメント2521 0.165%1547 0.165%0.000pt
ブラックロック・ジャパン2563 0.077%1655 0.066%0.011pt
三菱UFJアセットマネジメント2630 0.077%2558 0.066%0.011pt
野村アセットマネジメント2634 0.077%2633 0.066%0.011pt
農林中金全共連アセットマネジメント2086 0.077%533A 0.066%以内0.011pt以上

7組のうち3組は信託報酬が同じで、3組は差が0.011ポイントでした。残る1組は、差を0.011ポイント以上としか言えません。信託報酬の差は、ヘッジの有無よりも運用会社の間で大きくひらいています。

1組だけ言い切れないのは、533Aの資料が「0.066%以内」という上限の書き方だからです。実際にいくら引かれているかは、この資料からは分かりません。

参照:日本取引所グループ 銘柄詳細資料

関連記事:上の表の1組目の450Aと449Aについて、同じところと為替ヘッジの扱いの違いを並べた記事は449Aと450Aの違い|同じマザーファンドに投資し、為替ヘッジの扱いで分かれるです。

信託報酬に出てこない費用があります

為替ヘッジそのものにかかる費用は、信託報酬とは別です。日本取引所グループの銘柄詳細資料には、次のように書かれています。

為替ヘッジを行っても、変動リスクを完全に排除できるわけではありません。

対象指数は、為替ヘッジコストもしくは為替ヘッジプレミアムの影響を受けるため、為替及び金利の動向等によっては、為替ヘッジコスト(もしくは為替ヘッジプレミアム)が予想以上に高くなる場合があります。

資料は大きさを示していません。この記事でも測っていないので、上の表の信託報酬だけで総額を比べることはできません。

参照:日本取引所グループ 銘柄詳細資料 2563

この記事で言えないこと

  • 為替ヘッジそのものにかかる費用は信託報酬に含まれず、この記事では測っていません。
  • 533Aの信託報酬は「0.066%以内」という上限の表記で、実際の適用料率は資料から分かりません。
  • 533Aの銘柄詳細資料にはNISAの欄がなく、この記事では確かめられていません。
  • 売買のスプレッドは見ていません。

安い順に並べられない理由が3つあります

1つ目は規模です。2026年9月30日の純資産総額は、いちばん安い450Aが127億円で、9月30日の値がそろう6本のなかで2番目に小さい数字でした。いちばん小さいのは2086の120億円です。2563は2026年10月10日の時点で9月末の資料を確認できず、8月31日の値で749億円でした。

2つ目は売買単位です。7本のうち5本は1口から買えますが、450Aと2563は10口単位になります。同じ株価でも、必要な金額が10倍変わります。

3つ目は連動先の書き方です。7本はどれもS&P500ですが、一覧の「連動対象指標」の欄は同じ文言ではありません。「配当込み」とあるのが450A・2086・2248、「税引後配当込み」が2563、「税引前配当込み」が2634です。2521と2630には配当の扱いが書かれていません。

為替ヘッジそのものの選び方は為替ヘッジあり・なしどちらを選ぶ?にまとめています。ヘッジなしとの読み分けは東証で買えるS&P500 ETFまとめにあります。こちらは個別記事のある6本から入るページで、東証の全銘柄を並べたものではありません。

参照:日本取引所グループ 銘柄一覧(ETF)/同 銘柄詳細資料/各運用会社の資料(純資産総額)

NISAの成長投資枠は7本とも対象です

日本取引所グループの銘柄詳細資料には「NISA制度成長投資枠」の欄があります。7本とも、この欄は「対象」でした。

ヘッジなし側にも同じ欄があります。449A・2247・2633・1655・2558・1547の6本は、いずれも「対象」でした。ただし533Aの資料にはこの欄がないので、この記事では確かめられていません。

確かめ方はETFがNISAで買えるか確認する方法にまとめています。

参照:日本取引所グループ 銘柄詳細資料

数値の基準日

確認した日
2026年9月17日(純資産総額は2026年10月10日)
本数と名称
銘柄一覧(ETF)
費用・NISA
銘柄詳細資料
純資産総額
2026年9月30日(2563は8月31日)
上場しているか
2026年8月31日基準

データの出典

この記事の数値と名称は、純資産総額を除いて2026年9月17日に取得しました。本数と名称は日本取引所グループの上場ETF一覧から、信託報酬と売買単位とNISAの欄は同じグループの銘柄詳細資料によります。

純資産総額は、2026年10月10日に、銘柄詳細資料の値(2026年2月27日時点)から各運用会社の資料の値に改めました。2026年9月30日の値です。資料の値を億円に直し、億円未満を四捨五入しています。

2086は、2026年10月10日の時点で9月末の月次レポートを確認できなかったため、運用会社の基準価額データ(CSV)の9月30日の行から取りました。CSVには単位の表記がありません。8月31日の行の値(11825933842)が、同じ日の月次レポートの純資産総額(11,826百万円)と合うので、円の単位と読みました。

2563も、2026年10月10日の時点で9月末の資料を確認できなかったため、8月31日の値です。

関連記事:この7本を例に、純資産総額が何日の値かを、JPXの銘柄詳細資料と運用会社の月次レポートなどで確かめる手順をまとめた記事はETFの純資産総額は何日の値か|JPXの資料と運用会社の月次レポートで確かめる手順です。

信託報酬はすべて税込の表記です。資料が税抜と税込を併記している銘柄は、税込のほうを取りました。倍率・ポイント差・100万円あたりの金額は、取得した信託報酬から計算したものです。

銘柄名は、資料では「S&P500」のように全角で書かれているものがあります。この記事では読みやすさのため半角にしました。

日本取引所グループの上場ETF一覧には、まだ上場していない銘柄も載ります。この記事で挙げた14銘柄は、東証上場銘柄一覧(2026年8月31日基準)にあることを確かめました。

Sho
Sho

業務系SEとして、長年システムを作ってきました。

ETFを買う前に、目論見書と月次レポートを毎回読みます。元の仕様を見ないと気が済まないからです。

このサイトでは、運用会社やJPXの資料で数字を確かめて、ETFの違いを書いています。特定の銘柄の売買は勧めていません。

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