577A・578Aとは|グローバルXの銀ETF2本の主な違いは為替ヘッジ。東証で銀の価格に連動する5本と並べる

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itcareer40.jp銘柄を知る577A・578A

東証で銀のETFを探すと、まず1542が目に入ります。けれども、JPXのETF一覧で銀の価格に連動するETFを数えると、5本あります。2026年5月に、568A・577A・578Aの3本が上場して増えました。

577Aと578Aは、Global X Japanが運用する2本です。どちらもオーストラリア籍の銀のETFに投資していて、主な違いは為替ヘッジをするかどうかにあります。NISAの成長投資枠では、5本のうち1673だけが対象外です。

実質の費用(577A・578A)

0.5175%

(税込)程度

売買単位

10口

577A・578Aとも

上場日

2026年5月28日

JPX 新規上場銘柄一覧

577Aと578Aは、どんな仕組みのETFか

2本とも、オーストラリア籍の上場投資信託「Global X Physical Silver Structured」に投資して、銀の指数への連動をめざす国内のETFです。

Global X Japanの交付目論見書(正式には投資信託説明書)によると、2本は主にこのETFに投資します。指数との連動性を高めるために、銀先物取引を使う場合もあります。

連動をめざす指数は、Solactive Silver Spot Sydney Close Indexです。オーストラリア(シドニー)時間の午後4時から4時5分にかけての、ロンドン銀現物の時間加重平均価格をもとに算出されます。

577Aは、この指数の米ドル建ての値を、Global X Japanが円に換算した値に連動します。578Aは、Solactive AGがこの指数を円ヘッジし、円に換算した「JPY Hedged」版に連動します。

項目 577A 578A
正式名称 グローバルX シルバー ETF グローバルX シルバー ETF(為替ヘッジあり)
運用会社 Global X Japan Global X Japan
連動をめざす指数 Solactive Silver Spot Sydney Close Index(円換算ベース) Solactive Silver Spot Sydney Close Index(JPY Hedged)
為替ヘッジ 原則として行わない 行う
実質の費用 年0.5175%(税込)程度 年0.5175%(税込)程度
売買単位 10口 10口
決算日 毎年5月10日・11月10日 毎年5月10日・11月10日
上場日 2026年5月28日 2026年5月28日

表で2本が違うのは、正式名称と指数の版、為替ヘッジの行です。費用・売買単位・決算日・上場日は同じです。

参照:Global X Japan 交付目論見書(577A・578A、2026年5月26日使用開始)/JPX 新規上場銘柄一覧(2026年10月6日取得)

577Aと578Aでは、何が違うのか

主な違いは為替ヘッジで、577Aは原則として行わず、578Aは行います。

577Aは為替ヘッジを原則として行わないので、基準価額が為替レートの変動の影響を直接受けます。基準価額は、ファンドの1口あたりの純資産額のことです。円高に進むと、577Aの基準価額が下がる要因になります。

578Aは、為替変動リスクを低減するために為替ヘッジを行います。ただし、為替の動きを完全に消せるわけではありません。日本円の金利が組入資産の通貨の金利より低いときは、金利差に当たる分がコストになります。

577Aは、銀の値動きに円と米ドルの為替の動きが加わった形です。578Aは、為替の動きを減らした形です。どちらが近いかは、為替の動きも含めて銀を持ちたいかどうかで分かれます。

参照:Global X Japan 交付目論見書(577A・578A、2026年5月26日使用開始)

577Aと578Aの費用は、いくらかかるのか

実質の費用は、577A・578Aとも年0.5175%(税込)程度です。

内訳は、2本自身の信託報酬が年0.0275%(税込)以内で、投資先のオーストラリア籍のETFの費用が年0.49%程度です。信託報酬(運用管理費用)は毎日計上され、決算のときなどに信託財産から支払われます。

売買委託手数料などの、そのほかの費用は運用状況で変わるため、交付目論見書は事前に料率を示していません。表示の0.5175%程度は、これらを含まない数字です。

5本の資料に書かれた費用を低い順に並べると、1673が0.49%、568Aが税込0.495%程度、577Aと578Aが税込0.5175%程度、1542が税込0.55%です。1673の0.49%は、JPXの資料に税込かどうかの表示がありません。

参照:Global X Japan 交付目論見書(577A・578A、2026年5月26日使用開始)/JPX 銘柄詳細資料(568A:2026年4月22日現在、1542・1673:2026年2月27日現在)

577Aと578Aの分配金は出るのか

決算は年2回(5月10日・11月10日)で、最初の決算は2026年11月10日です。分配の実績は、まだありません。

分配の対象になるのは、信託財産に生じる配当や受取利息などの収益から、信託報酬などの費用を差し引いた額です。交付目論見書は、将来の分配金の支払いと金額を保証していません。

ほかの3本を見ると、1542は原則として分配金を支払わず、1673は分配金を支払いません。568Aは、2月9日と8月9日の年2回が分配金支払基準日です。

参照:Global X Japan 交付目論見書(577A・578A、2026年5月26日使用開始)/JPX 銘柄詳細資料(568A:2026年4月22日現在、1542・1673:2026年2月27日現在)

東証で銀の価格に連動する5本は、どこが違うのか

5本は、連動する銀の価格、銀の持ち方、費用、売買単位、分配の決まり、NISAの扱いで分かれます。

項目 1542 1673 568A 577A 578A
運用会社 三菱UFJ信託銀行 ウィズダムツリー・マネジメント・ジャージー・リミテッド ブラックロック・ジャパン Global X Japan Global X Japan
連動する価格 大阪取引所の銀先物価格から評価した、銀地金100グラムあたりの理論価格 LBMAの規格にもとづく銀地金に裏づけられた、銀のスポット価格 LBMA銀価格(円換算ベース) シドニー時間午後4時台のロンドン銀現物の価格(円換算ベース) 577Aと同じ価格の円ヘッジ版
主な投資・取引対象 銀(現物を国内で保管) LBMAの規格にもとづく銀地金の現物 銀現物市場の指標に連動するETCまたはETF(主要投資対象)と、商品先物取引等(主要取引対象) オーストラリア籍のETF(銀先物取引等を使う場合もある) オーストラリア籍のETF(銀先物取引等を使う場合もある)
費用(資料の表示) 税込0.55% 0.49% 税込0.495%程度 税込0.5175%程度 税込0.5175%程度
売買単位 1口 10口 10口 10口 10口
分配金支払基準日・決算 原則として分配金の支払いなし 分配金の支払いなし 分配金支払基準日が年2回 決算が年2回(分配の保証なし) 決算が年2回(分配の保証なし)
NISAの成長投資枠 対象 対象外 対象 対象 対象

表から言えることは2つです。成長投資枠の対象外は1673だけで、1口単位で売買できるのは1542だけです。

名前に銀が入っていても、579A(グローバルX 銀ビジネス ETF)は、世界の銀鉱業に関連する企業の株式に投資するETFです。連動するのは株式の指数で、銀の価格そのものではありません。

参照:JPX ETF一覧・新規上場銘柄一覧(2026年10月6日取得)/JPX 銘柄詳細資料(1542・1673:2026年2月27日現在、568A:2026年4月22日現在、577A・578A・579A:2026年5月8日現在)

NISAの成長投資枠で買えるのは、どれか

5本のうち、成長投資枠の対象は1542・568A・577A・578Aの4本で、1673は対象外です。

JPXのETF一覧では、4本のNISA対象銘柄の欄に印があり、1673には印がありません。1673のJPXの資料も、NISA制度の成長投資枠を「対象外」としています。

577Aと578Aの交付目論見書は、成長投資枠の対象としたうえで、販売会社によって取り扱いが異なる場合があるとしています。NISA口座で実際に買えるかどうかは、口座のある金融機関の扱いでも変わります。

参照:JPX ETF一覧(2026年10月6日取得)/JPX 銘柄詳細資料 1673(2026年2月27日現在)/Global X Japan 交付目論見書(577A・578A、2026年5月26日使用開始)

5本は、同じ日に同じだけ動くのか

5本は連動する価格の市場と時刻がそろっていないので、1日ごとの値動きが同じになるとは限りません。

「銀のETF」とひとまとめに呼んでいても、資料を開くと、どの市場のどの時刻の価格を使うかまで違っていて、名前だけでは中身が分からないと感じました。

ここからは、この記事で確かめた仕組みから、そのまま導ける範囲の推論です。5本の値動きを実際に比べたものではありません。

1542の指標は、大阪取引所の銀先物価格から評価した、銀地金100グラムあたりの理論価格です。1673の指標は、LBMAの規格にもとづく銀地金に裏づけられた、銀のスポット価格です。

568Aは、ロンドン時間の午後に公表されるLBMA銀価格を、円に換算した値に連動します。577Aは、シドニー時間の午後4時から4時5分にかけてのロンドン銀現物の価格を、円に換算した値に連動します。578Aが連動するのは、同じ価格を円ヘッジした値です。

577Aと578Aの基になる銀の価格は同じで、578Aはその円ヘッジ版です。5本では、参照する価格やその算出方法がそろっていません。どの価格の動きを持ちたいかで、5本のどれが近いかが分かれます。

参照:JPX 銘柄詳細資料(1542・1673・568A)/Global X Japan 交付目論見書(577A・578A)

次に読む

1542の仕組みや費用を1本で見るなら 1542|純銀上場信託(現物国内保管型)総合ガイド|銀価格そのものを円建てで持つための判断軸 です。

1542と1673の2本を、NISA・信託報酬・為替の受け方で比べたものは 【2026年版】1542と1673の違い|銀ETFをNISA・信託報酬・為替リスクで比較 にあります。

1673を1本で見るなら 1673|WisdomTree 銀上場投資信託 総合ガイド|銀価格そのものを円建てで持つための判断軸 です。

2026年の銀と金の値動きを並べたものは 2026年、天井は同じ日だったのに、安値では銀だけ半分以下になった にまとめています。

この記事で言えないこと

  • 577A・578Aの分配金の額は書いていません。最初の決算(2026年11月10日)の前で、分配の実績がまだ無いためです。
  • 為替ヘッジにかかるコストの大きさは書いていません。日本円と組入資産の通貨の金利差などで変わり、資料に数字が無いためです。
  • 基準価額・純資産総額・出来高は書いていません。日々変わる数字で、この記事では仕組みと決まりだけを並べたためです。

数値の基準日

交付目論見書(577A・578A)
2026年5月26日使用開始
JPX 銘柄詳細資料(577A・578A・579A)
2026年5月8日現在
JPX 銘柄詳細資料(568A)
2026年4月22日現在
JPX 銘柄詳細資料(1542・1673)
2026年2月27日現在
JPX ETF一覧・新規上場銘柄一覧
2026年10月6日取得

出典