100社の指数と、その指数に連動するETF|QQQとナスダック100の違いを資料で読む

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itcareer40.jp比べて選ぶQQQ・ナスダック100

ナスダック100に連動する商品を探すと、QQQやナスダック100の名前がついたETFがいくつも並び、同じものなのか迷います。ナスダック100は指数(株価指数のこと)で、QQQはその指数に連動することを目指すETFです。

ナスダック100とQQQの違いを並べると、次のとおりです。

項目 ナスダック100 QQQ
何か 株価指数 ETF(取引所に上場する投資信託)
正式な名前 Nasdaq-100 Index Invesco QQQ Trust, Series 1
計算・運用する会社 Nasdaq, Inc. Invesco Capital Management LLC
中身 金融以外の大きな会社100社 指数の全銘柄を、指数の比率どおりに持つ
中身の見直し 毎年12月に見直し、3・6・9月にも調整 指数の見直しに合わせて持ち替える
年間の運用費用 指数にはかからない 0.18%
配当の扱い 価格だけの指数と、配当込みの指数がある 分配金支払基準日は年4回(3・6・9・12月)
東証では この指数に連動するETFが11本 銘柄コード587Aで上場

株価指数は、TOPIX(東証株価指数)や日経平均株価(日経225)のような指数のことです。ETFは証券取引所に上場する投資信託を指します。表の「大きな会社」は、時価総額が大きい会社のことです。時価総額は、株式をある時点の株価で評価した金額です。

運用費用は、ファンドの財産から差し引かれる、運用や管理にかかる費用です。配当込みとは、配当収益も考慮した株価指数のことです。分配金は、運用で得た収益を口数に応じて投資家に分けるお金を指します。

分配金支払基準日は、この日にETFを保有している投資家に分配金が支払われる日です。銘柄コードは、銘柄ごとに決められた証券コード(番号)です。東証は東京証券取引所の略称です。

表から分かるのは、指数の値を計算する会社と、銘柄を保有して運用する会社が異なることです。ナスダック100が連動対象であり、QQQはその指数に合わせて運用されるETFという関係です。

指数の名前に100とあるのに、ファクトシートの銘柄数は101でした。名前の数字と中身の数が一致しないことがあるのは、資料を読んでいちばん意外だったところです。

ナスダック100の構成銘柄数(2026年9月30日の Nasdaq のファクトシート)

101

方法書では同じ会社の種類の違う株がそれぞれ対象になり、会社の数と銘柄の数は一致しないことがあります

QQQ の年間の運用費用の合計(2025年12月22日の要約目論見書)

0.18%

東証でナスダック100に連動する ETF(2026年10月15日更新の JPX の銘柄一覧)

11本

ナスダック100とは、どんな指数なのか

ナスダック100は、Nasdaq, Inc.が計算する、金融以外の大きな会社100社の値動きを測る株価指数です。

対象となるのは、米国のNasdaq系列の取引所を主な上場先とする会社です。ただし、Nasdaqの市場のうちNasdaq Capital Marketは、対象の上場先から除かれています。

金融業種に分類される会社は対象外です。業種の分類にはICBという基準を使い、Financial(金融)に分類される会社を除いています。

対象となる証券には普通株式が入ります。ADR(米国預託証券)も対象で、米国以外の国の会社の株式をもとに米国で発行される証券です。

REIT(不動産投資信託証券)は、指数の対象外です。REITは、ビルやマンションなどの不動産を投資対象とする投資信託です。

指数のルールは、2026年5月1日から一部が変更されました。対象となる上場先が、The Nasdaq Stock Marketから米国のNasdaq系列の取引所へと変わっています。

ナスダック100には、価格だけを反映するNDXと、配当収益も考慮するXNDXがあります。指数の通貨は米ドルで、算出が始まったのは1985年2月1日です。

参照:Nasdaq「Nasdaq-100 Index Methodology」(2026年版・2026年10月16日取得)、SEC EDGAR「Invesco QQQ Trust, Series 1」目論見書の補足(497K)(2026年4月30日・2026年10月16日取得)、SEC EDGAR「Invesco QQQ Trust, Series 1」Summary Prospectus(497K)(2025年12月22日・2026年10月16日取得)、Nasdaq「Nasdaq-100」ファクトシート(2026年9月30日・2026年10月16日取得)、JPX 用語集「インデックス」(2026年10月16日取得)、JPX 用語集「時価総額」(2026年10月16日取得)、JPX 用語集「配当込み株価指数」(2026年10月16日取得)、資産運用業協会 用語集「ETF」(2026年10月16日取得)、資産運用業協会 用語集「分配金」(2026年10月16日取得)、JPX「売買制度 – ETF」(2026年10月16日取得)、資産運用業協会 用語集「運用管理費用(信託報酬)」(2026年10月16日取得)、JPX 用語集「不動産投資信託証券(REIT)」(2026年10月16日取得)、JPX 用語集「銘柄コード」(2026年10月16日取得)、JPX 用語集「ADR」(2026年10月16日取得)

ナスダック100の銘柄と比率は、どう決まるのか

ナスダック100は、毎年12月の見直しと、3月・6月・9月の調整を中心に、入る会社と比率が決まります。

構成会社の見直しは、毎年12月に行われます。まず、対象条件を満たす会社を時価総額の大きい順に並べ、上位75社を選びます。

そのあと、いまの構成会社を残す条件などを順に当てはめ、100社になったところで選び終えます。

入れ替えが反映されるのは、12月の第3金曜日の次の取引日の取引開始時です。

銘柄を選んだあとは、指数の中で各会社が占める比率を決めます。ナスダック100が採用しているのは、時価総額をもとにした修正時価総額加重という方法です。

時価総額をもとにしながら、特定の会社の比率についても調整する仕組みです。会社ごとの主な条件は、次のとおりです。

調整する前の比率で、ある会社が24%を超えた場合は、1社の比率が20%を超えないように調整します。

その調整後、比率が4.5%を超える会社の合計が48%以上になった場合は、その合計を40%に引き下げます。

方法書には、このほかに銘柄ごとの比率の上限の条件もあります。

3月・6月・9月にも調整があり、会社ごとの比率に同じ条件を当てはめます。このとき、構成会社のうち時価総額の順位が125位より下になった会社は外され、100社を下回れば別の会社が加わります。

構成会社でない会社でも、時価総額がいまの構成会社の上位40位以内に入る大きさなら、決まった時期を待たずに加わることもあります。このときはほかの会社を外さないので、構成会社の数が一時的に100を超えることもある仕組みです。

決まった時期のほかにも、上場をやめた会社などは指数から外され、構成会社が100社を下回るときは別の会社で補います。

ナスダック100は会社の大きさをもとに比率を決めながら、決められた上限の条件も適用する指数です。

参照:Nasdaq「Nasdaq-100 Index Methodology」(2026年版・2026年10月16日取得)

いま、ナスダック100には何が入っているのか

2026年9月30日時点のナスダック100には101銘柄が入り、比率の上位はNVIDIA、Apple、Microsoftです。

Nasdaqのファクトシートによると、構成銘柄のうち比率が最も大きいのはNVIDIAの8.36%です。続いてAppleが7.38%、Microsoftが5.78%となっています。

業種別では、Technology(テクノロジー)が68.01%を占めています。この業種に分類される銘柄数は47です。

一方、Financials(金融)の比率は0.00%で、銘柄数も0です。金融業種を対象から除くという指数のルールに対応した内訳になっています。

指数の名前はナスダック100ですが、この時点のファクトシートに記載された構成銘柄数は101です。

方法書では、同じ会社が発行する種類の違う株は、それぞれ指数の対象になります。ファクトシートの比率の上位10銘柄にも、Alphabetの種類の違う株が2つ並んでいます。このため、会社の数と銘柄の数は一致しないことがあります。

参照:Nasdaq「Nasdaq-100」ファクトシート(2026年9月30日・2026年10月16日取得)

QQQとは、どんなETFなのか

QQQは、ナスダック100の全銘柄を指数の比率どおりに保有し、その投資成果への連動を目指すETFです。

正式名はInvesco QQQ Trust, Series 1です。The Nasdaq Stock Marketに上場しており、運用はInvesco Capital Management LLCが担当します。

QQQが目指すのは、費用と経費を差し引く前の値でナスダック100の投資成果に連動することです。指数を上回る成績を目指す運用ではありません。

運用方法には完全法を採用しています。これは、指数を構成する全銘柄を、その指数の比率に合わせて保有する方法です。原則として指数の見直しに合わせ、保有銘柄も入れ替えます。

年間の運用費用の合計は0.18%です。内訳は運用会社への報酬が0.18%で、その他の費用はありません。

QQQは、証券会社などを通して取引所で売買され、売買に使われるのはそのときの市場価格です。

QQQの市場価格は、QQQの純資産価値(NAV)と同じとは限らず、NAVより高い価格で売買されることも、低い価格で売買されることもあります。

QQQの保有資産は、SECに提出された資料にも載っています。SECはSecurities and Exchange Commission(証券取引委員会)です。

QQQがSECに提出したN-PORTという書類には、報告日時点の保有資産の明細が載っています。

2026年6月30日を報告日とする資料では、保有の行が105行あります。そのうち、普通株式に分類されているものは102行です。

これは、その報告日時点におけるQQQの保有資産の記録です。指数の構成銘柄数とは、報告日も数え方も異なる資料の数字です。

参照:SEC EDGAR「Invesco QQQ Trust, Series 1」Summary Prospectus(497K)(2025年12月22日・2026年10月16日取得)、SEC EDGAR「Invesco QQQ Trust, Series 1」Form N-PORT-P(2026年6月30日・2026年10月16日取得)、SEC「About」(2026年10月16日取得)

QQQの成績は、なぜナスダック100と一致しないことがあるのか

ここからは、この記事で確かめた資料から、そのまま導ける範囲の推論です。値動きの見通しではありません。

ナスダック100は、Nasdaq, Inc.が計算する株価指数です。QQQは指数の全銘柄を指数の比率どおりに持ち、費用を差し引く前の値で指数への連動を目指すファンドです。

QQQの目論見書では、ファンドの成績が指数の成績と一致しないことがあるとしています。

その理由の例として、指数にはかからない運用費用がファンドにはかかることを挙げています。指数の変更に合わせて保有銘柄を売買する際の費用も、目論見書が示す例です。

また、QQQは取引所で市場価格によって売買されます。その市場価格は、NAVより高いことも低いこともあります。

QQQには指数にかからない費用がかかるので、QQQの成績はナスダック100の成績と一致しないことがあります。また、取引所でのQQQの値段は、QQQ自身のNAVと同じとは限りません。

参照:SEC EDGAR「Invesco QQQ Trust, Series 1」Summary Prospectus(497K)(2025年12月22日・2026年10月16日取得)、Nasdaq「Nasdaq-100 Index Methodology」(2026年版・2026年10月16日取得)

東証でナスダック100に連動するETFは、どれなのか

東証にはナスダック100に連動するETFが11本あり、そのうちQQQそのものが上場している銘柄コードは587Aです。

587Aの銘柄名は、インベスコQQQトラスト シリーズ1です。米国で上場しているQQQと同じファンドが、東京証券取引所にも上場しています。

売買単位は1口です。売買単位は、取引所で売買するときの数量の単位で、売買はこの単位の整数倍で行います。

信託報酬は税込0.18%です。信託報酬は、投資信託の運用・管理の対価として、投資信託の財産から支払われる費用です。

分配金支払基準日は毎年3月・6月・9月・12月にあり、年4回です。

JPX(日本取引所グループ)の銘柄一覧では、587Aの「NISA対象銘柄」の欄に印がついています。

東証には、QQQ以外にもナスダック100指数への連動を目指すETFがあります。JPXが2026年10月15日に更新した銘柄一覧では、該当するETFは11本です。

銘柄コードは次のとおりです。

1545・2087・2568・2569・2631・2632・2840・2841・2845・534A・587A

このうちQQQそのものは587Aだけです。ほかの10本は、日本の運用会社などが運用するETFです。

一覧には、配当込みの指数に連動するETFや、為替ヘッジを行うETFも含まれます。為替ヘッジは、外貨建資産の為替リスクを小さくするための手法です。

一方、ナスダック100に関連する名前でも、別の指数を連動対象とするETFがあります。

2865・563A・392Aがその例です。

JPXの別の一覧(レバレッジ型・インバース型商品)に載る商品も、NASDAQ100レバレッジ指数など、ナスダック100そのものとは異なる指数に連動します。

ナスダック100という名前が含まれていても、連動対象の指数が同じとは限りません。

参照:JPX 銘柄詳細資料「587A」(2026年5月22日現在・2026年10月16日取得)、JPX「銘柄一覧(ETF)」全銘柄(2026年10月15日更新・2026年10月16日取得)、JPX「銘柄一覧(レバレッジ型・インバース型商品)」(2026年10月16日取得)、資産運用業協会 用語集「為替ヘッジ」(2026年10月16日取得)、JPX 用語集「売買単位」(2026年10月16日取得)、資産運用業協会 用語集「運用管理費用(信託報酬)」(2026年10月16日取得)

確かめる順

ナスダック100とQQQの違いは、次の順番で資料の項目を見ると確かめられます。

  1. 名前が示しているものは、株価指数なのか、取引所に上場するETFなのかを区別します。
  2. ETFが連動する指数の名前が、ナスダック100指数か、別の指数かを見ます。
  3. ETFにかかる運用費用と、分配金の基準日を見ます。
  4. 東証に上場するETFは、銘柄コードを見ます。

この記事で言えないこと

  • QQQ とナスダック100の過去の成績と、その差の大きさは書いていません。この記事は指数と ETF の作りを確かめるもので、値動きはその範囲の外のためです。
  • 東証のほかの10本の運用費用は書いていません。この記事は指数と QQQ の関係を確かめるもので、10本どうしの比較はその範囲の外のためです。
  • 101銘柄のうち、種類の違う株と、一時的に100社を超える仕組みが、それぞれ何銘柄分にあたるかは書いていません。ファクトシートに載る銘柄は上位10だけで、全部の銘柄を確かめていないためです。

数値の基準日

ナスダック100 方法書(Nasdaq)
2026年版
ナスダック100 ファクトシートの基準日
2026年9月30日
ナスダック100 ルール変更の適用日
2026年5月1日
QQQ 要約目論見書(SEC EDGAR)の日付
2025年12月22日
QQQ 目論見書の補足(SEC EDGAR)の日付
2026年4月30日
QQQ N-PORT(SEC EDGAR)の報告日
2026年6月30日
587A 銘柄詳細資料(JPX)
2026年5月22日
JPX 銘柄一覧(ETF)の更新日
2026年10月15日
資料を取得した日
2026年10月16日

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QQQ そのものが東証に上場した587Aの売買単位・NISA の扱いは、587Aとは|米国のQQQが東証にも上場。円で1口から買え、NISAの成長投資枠の対象で扱っています。東証のナスダック100の ETF どうしの違いは、1545と2840の違い|同じNASDAQ100でも、2840はQQQも組み入れるで扱っています。

出典

Sho
Sho

業務系SEとして長年

計画・リスク管理・数値設計を軸に、
ETFの情報整理から投資判断までをテンプレ化・自動化してきた。

新NISAの時代だからこそ、
感情よりも「仕組み」で迷わない投資を。

—— 焦らず、ブレず、仕組みで勝つ。

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